蒼都になったけどバンビちゃんが死ぬほど面倒臭い(※死ぬ)   作:黒兎可

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とりあえず2話までは確実に更新したかった。
今回も展開はダイスで作りましたが、やっぱりダイスの女神は頭バンビちゃんなのでは・・・?(最大罵倒)
 
色々独自解釈というか、謎展開やら色々入ってそうですが、そのあたりはダイスということでお目こぼしください汗


#002.ブルー・ビジネスシティ

 

 

 

 

 

 霊子で構成された蒼都(つぁんとう)という滅却師。その人格は異世界のダレかのものであるが、それは特に変わった出自があるという訳ではない。ごくごく普通に暮らし、ごくごく普通に勤労し、ごくごく普通に賃金の安い労働で汗水流していた、そんな人格だ。彼の今いる「BLEACH」世界の記憶がいくらかあると言えど、そんなに何か特筆するべきものがあるわけでもない。

 ある日、気が付いたら暗闇の中で焼け焦げたまま死にかけていた。そこで何やら知らない誰かと会話を交わした後、気が付けば今の姿となっていた。「肉体側」(?)で覚えていたのは名前くらいで、年齢も定かではない。見た目からしてどう考えても幼児に違いはないが、そのことについてはこの場所、その周囲の誰しもが特別視することもない。ただ一つだけ。

 ただ一言、お前は陛下にその将来を期待されたのだ、と――――。

 

 滅却師の王、ユーハバッハは彼らの祖にして主、父にして神である。その彼に見いだされたと言われてはいるが、蒼都自身、そこまで特殊な教育を施されているというわけではない。基礎技術の面においてキルゲ・オピー、情緒面や基礎教育についてはロバート・アキュトロンがそれぞれ担当している点では、多少は幼児だからと気を遣われてはいる。しかし蒼を「問題児」バンビエッタ・バスターバインの生贄に捧げている(ヽヽヽヽヽヽヽヽ)時点で、それらのプラスは帳消しだ。

 

 蒼にとってバンビエッタという少女は、意外と知っていることが少ない。というのも、彼のいる世界の原作だろう「BLEACH」において出て来たのは最終章であり、そこにおいて個々別々にスポットがあたった日常回など存在しないのが大きい。

 

 とはいえそれ以外の描写をもとに考えれば、間違いなく「クズ」の一言だ。黙っていれば一見して天真爛漫明朗快活な美少女であるが、その本性は癇癪持ちかつ自己中心的で攻撃的な高慢ちき。言動こそ勝気で可愛らしい風ではあるが、要は子供っぽいだけ、実質は自分の気に入った相手を徹底的に嬲って殺すような(へき)もある。

 現時点においてはまだ未通の部類に入るが、原作本編では気に入らないことがあれば、顔の良い下級兵士を部屋に連れ込み「楽しんだ」後「愉しんで」殺しているような、それこそ神話やらに書き連ねられる酷いお姫様じみた言動もしている。

 そんな彼女の仲良し五人組(だと思っている)な仲間内での評判も、その戦闘力以外は最低値である。実質4人組でグループは回っており、バンビエッタはおかざりの主であった。

 

 もっとも、現時点においてはいまだ原作よりも前の時代であることは察せられる。全員がそれなりに身体的にも(一名除いて)成長した姿であった原作から比べて、全員が幼い容姿をしている。ミニーニャ、一番グラマラスに成長していた彼女でさえ、いまだ幼稚園児か小学校に入るくらいの外見だ。もっとも言動はそれに伴っていないので、その部分には注意が必要であるが。

 要するに、まだ微妙に原作ほど仲が悪くない、しかし軽んじられている微妙な段階。

 この状況において、中学生から高校生くらいに見えるバンビエッタのコンディションはある意味最高潮―――― 一説に、女子高生とは無敵の最強生物なのである。

 

 そんな彼女が、ひょんなことから蒼を「サンドバッグ」として気に入り、自らの下の一般兵士として取り立てたのがおよそ一年前。そこから時間は徐々に経過はしているが、いまだ蒼の身体的成長は起こっておらず。バンビエッタとの「ストレス発散」もとい訓練において、絵面はちびっ子を爆撃しているような最悪なものであった。

 

「あー、もう! ムシャクシャするッ! なんで私の下に誰も就こうとしないのよ一般兵士の男共ッ! キャンディスの方ばっか行くし!」

「そんなこと()われても、こま()る」

 

 空中から複数、霊子で構成された矢を降り注がせ爆撃するバンビエッタ。それに対して、自らの身体を「特殊な銀」へと変化させてその難を逃れている蒼。爆撃は、オオカミの頭を思わせる形に形成された手甲で炎を払い、散る霊圧を防いでいた。

 

(いや、そりゃこんな幼児をボッコボコに毎回してたら、いくら外見良くても怖がって近寄らないでしょ。やっぱりバンビちゃんはバンビちゃんだなぁ…………)

 

 なお、そんな状況において蒼の視線は、バンビエッタの中学生にしてはちゃんと大きく揺れている胸やら、そこそこ肉付きが良くなり始めているスカートから伸びる脚やらヒラヒラしているその下やらに釘付けである。

 基本的に彼女は彼を「そういう対象」として見ていないので、彼からすれば行きがけの駄賃というか、見れるなら見ておこうくらいの軽い感覚であった。

 

 というより、ほぼ全てである。

 

 毎度毎度、能力ゆえ防御していれば死なないとは言え。痛い思いを無理やりさせられている(しかもこの状況自体から脱する方法自体は誰も提供してくれない)とくれば、それくらいの報酬はあって良いと思っていた。

 機嫌が良い時には抱き上げてハグしてくれることもあるので、役得、というよりはそれ以外にバンビエッタの評価をしていないともいえた。

 

 ちなみに似たような理由で、バンビーズのキャンディスもそこそこ評価が高かったりするが、それはさておき。

 

 例によって爆撃で髪がボサボサ、服がすすけている蒼に、少しだけ申し訳なさそうな表情を送る少女。ウェーブがかった強いピンク色の髪をロールに巻いている、今の蒼と同い年くらいの小さい子供、ミニーニャ・マカロン。基本的にマイペースで物腰は丁寧だが、バンビーズとつるんでいるだけあって彼女もそこそこに性格が壊滅しているが、その中でもまだバンビエッタよりはマシと蒼は評価を下していた。

 そんなミニーニャに、バンビエッタは上空から怒鳴る。

 

「あなたもさっさとやりなさいよ! せっかく正式に聖文字(シュリフト)もらってから、まだ慣らし運転してる途中でしょ! あたしのストレス発散もあるけど、あなたもちゃんと使い慣れないと駄目よ、栄あるバンビーズの足を引っ張るんじゃないわ!」

「は、はいぃ……、よろしくお願いしますぅ~」

「うん……、うん」

 

 ぺこりと頭を下げた彼女に、蒼は苦笑いを浮かべる。

 

 聖文字――――ユーハバッハより与えられる、滅却師の力を発展し覚醒させる異能。それぞれが基本的にアルファベットにあてはめて与えられることが多いが、時に例外が存在する。それは、例えば蒼都であり、シャズ・ドミノであり、そしてミニーニャ・マカロンであった。

 なんらかの事情で聖文字を当てはめることに適していない者……、将来的に聖文字を与える前提の場合や、あるいは何らかの戯れか。ラテンアルファベット以外の文字を当てられたそれらは、仮の聖文字と揶揄される。

 

 蒼都の場合なら“Σ”――――鋼鉄(シデロ)

 ミニーニャの場合は“Ε”――――権力(イクシア)

 

 そして数カ月前、ついに正式な聖文字が与えられた彼女のそれは――――。

 

「――――“P-力-(ザ・パワー)”!」

 

 少しだけ自らの腕に力を籠めると、駆け出した彼女は「金属と化した腕の」蒼を殴りつける――――! わずかに腕に痛みを覚え、そして若干「表面が歪んでいる」ことに、彼は表情が引きつった。

 

 ミニーニャの聖文字は、純粋に力を底上げするもの。彼女の腕力で有り、それを司るための全身の筋肉が相対的にという意味でもある。現時点においては「服の腕部がはち切れる」ほどではないが、その時点で既に金属バットくらいなら簡単に捻じ曲げられそうな力をもっているのを、蒼は「身をもって」感じていた。

 

 バンビエッタは、空中で腕を組んでそんな二人の様子を見ている。一応はリーダーを自称していることもあるせいか、多少はミニーニャに気を遣う神経があるらしい。

 もっともそれはミニーニャを慮ってのものではなく「とりあえず大変そうだからイライラ発散させてあげるためにサンドバッグ貸してる私、偉いっ!」くらいの適当極まりないものだった。伊達にバンビエッタは頭バンビエッタと呼ばれてはいない。

 

「ひぃ……、ふぅ…………、ハッ!」

いた()っ!」

「あらぁ、すみませんん…………、準備は大丈夫ですかぁ?」

「ちょっと()って…………、うん、()いよ」

「なら、もうちょっとペース上げていきますぅぅ」

 

 そう言いながらも、ミニーニャの動きはいまいちキレがない。というより、明らかに「自らのパワーに振り回され」、制御が効いていないことが伺えた。

 もともとミニーニャが持っていた「Ε-権力-(イクシア)」であるが、これは周囲の能力を底上げするタイプのものだった。霊力であったり霊圧であったり、収束力であったりと様々な形に分散されていたものである。それが、聖文字の付与と同時に全く異なるタイプのものへと変わってしまったのだ。

 だからこそ、こうして少しずつ蒼を相手に調整している。

 

 普段からそのための訓練はしているが、いまいち上手く行っていなかった彼女だった。それを見たバンビエッタは、一言。『とりあえず全力でそのゴリラみたいなパワー振り回せれば、調整なんてテキトーに出来るようになるんじゃないの? あなた』。その発言の流れで、せっかくだから私の「サンドバッグ」を相手に好き勝手すればいいじゃない、私リーダーなんだし! と、そんな軽い口調で言われて、流石にミニーニャも彼に同情した。

 普段なら彼の面倒をよく見ているジジであったが本日に限り「城」内部にはおらず、悪いタイミングが重なったともいえる。

 

 …………まぁ肝心の本人は、バンビエッタのバスター(意味深)がバインバイン(意味深)なのを見たりして、現在進行形で刻まれている心の傷を癒しているのだが。その視線の流れには横から見ていたので気付いたミニーニャだったが、あまりにも普段の扱いのひどさを知っているのでそのことをバンビエッタに指摘などはしない。

 基本、この時点でもバンビーズはそう仲は良くないのだ。

 

 ただ、何事にも想定外というものは起こりうるわけで――――。

 

「せいっ! はぁ! とぅ――――――おんどりゃッ!

「――――――――わーっ!」

「…………あ、あらぁ……?」

 

 力の出力を徐々に上げていき、ついにマックスがタイミングとして時折出るようになった。そんな瞬間に、彼女のアッパーカットが少年の顎を捉え――――。

 そして、その顎の硬化などによる「質量的な問題」やら「能力的な問題」やらを全て無効化する勢いで、彼女のその腕力(パワー)は相性差というものを全て置き去りにした! 本来なら多少軽減されるだろうその衝撃が、ダイレクトに彼の身体を捉える。やはりパワー! パワーは全てを解決する……!

 

 遥か彼方へと飛ばされ、壁に激突して気絶する少年。

 

 彼のそんな姿を見て、バンビエッタは喜色満面で下降してくる。

 

「やるじゃない、ミニーあなた! あたしのサンドバッグをああも簡単にノすとか、私でもまだ出来てないわよ! ちょっと嫉妬しちゃうわ!」

「え? あの、えっとですねぇ…………、生きてますぅ? 死んでないですよねぇ」

「へ?」

 

 と、ふとキルゲの言葉が脳裏を過るバンビエッタ。いかに新兵、今はただの子供であるといえど、陛下が文字を与えるのを決めるくらいには将来の戦力として正しく見込んでいる相手であること。そして、ある面でバンビエッタと共にあるのは「修行として」最適な環境でもあるかもしれないから見逃すが、流石に命を奪うほどの虐待は止すのだということを。

 つまり、もしこの場で蒼が死んでしまった場合、バンビエッタ自身も色々と危ない訳で……。

 

「ひ、ヒェ…………!? わ、私悪くないわよね! ()ったのはミニーニャだし!」

「は、はぁ!? バンビが好きにして良いって言ったんじゃないですぅかああああ!? 私だって悪くないですぅ~~~~~!」

 

 どちらも身の危険を感じてか、責任のなすりつけ合いが始まっている。

 改めて明記しておくが、比較対象がバンビエッタだからマシという判定を蒼はしているだけで、バンビーズは基本的にクズの集まりであった。

 

 

 

   ※  ※  ※

 

 

「このままでは()んでしまいます()はぁい(ハァイ)……!」

「そう言われても困ってしまい(ます)ねぇ……」

 

 蒼が駆け込んだ先は、滅却師としての基礎訓練の師匠なキルゲ・オピーであった。銘柄は不明だが紅茶を優雅に飲んでいる彼の私室に、例によって服が汚れに汚れまくった蒼が駆け込んできたのだ。

 

 もともとバンビーズに彼を預けることを良しとしたのは、キルゲである。陛下直々の推薦による教育係としては本来彼なのだが、そもそも彼自身は教え子に甘い面があると思っている。甘いというよりは、頭でっかちと言うべきか。滅却師に限らず、戦士とは実戦において磨かれるべきである、というのは良くある話。その点、授業や養育という面を自分ひとりだけで手掛けてしまえば、箱入りで偏った人物になってしまうのではということだ。ワンオペできちんと人間を育てられるとうぬぼれる程、キルゲは自身の能力を高く見ていない。努力に裏打ちされた実力があるからこその、それは客観的な判断だった。

 その点、バンビーズの周りにいるのは「良くもないが」「悪くもない」。(今の所)性的な方面でもそこまで奔放とは言わず、そっちの情緒面ではまだ悪影響はないと見込んでいる。何かあれば戦闘訓練にかこつけて八つ当たりしてくるだろうが、彼の能力を思えば必然的に技の練度を磨くことにもつながる。

 あとは性格的にグレないよう、星十字騎士団一の人格者と考えているロバート老に頭を下げ通し、紳士的で任務に直向きになり、しかし同時にパンクしない程度にはゆるい部分もある大人を目指して絶賛養育中なのだ。

 

 なので、身の危険を感じただろう蒼が駆け込んでくるのも想定の範囲内。

 キルゲはキルゲで力になってやりたいところではあるが、しかし彼の言葉を聞く限り、どうにも自分では力になれそうにない。だからといってロバート老に頼っても「ジェネレーションギャップというのだろうか」と苦笑いで返される映像が脳裏に浮かんだ。

 

 果たして、そんな彼が推薦した相手は――――。

 

 

 

「良いか? 蒼。――――女の子はオシャレであるべきだから、オシャレは女の子の全てを解決するぜ。なぁに、チワワに睨まれたと思って、大船に乗ったつもりでいな?」

(あっ、駄目だこれ人選ミスしてるよキルゲ先生…………)

 

 

 

 騎士団序列4位、アスキン・ナックルヴァールであった。コーヒー牛乳を片手にした、どこかダンディズムのようなものを感じる「余裕のある」雰囲気の男。彼は蒼にも同じ瓶をわたして、呑ませながら色々と講釈を垂れた。

 講釈とはいっても、女の子の機嫌のとりかたである。だが蒼の年齢相応にかみ砕いたその物言いは、彼の色々独特な言い回しもあって色々と意味不明に拍車をかけていた。

 

 悪い人ではない……のだが、ちょっとズレているという意味で、今回においては蒼の彼への好感度は微妙なところである。

 

 だが、それでも辛うじて解読した話をもとに、色々と勘案し。回復後、バンビエッタに「いぢめ」られながらも時間を作って、数日後。

 訓練に参加せず、どこか自分のパワーを持て余しているミニーニャを、「くんれん(訓練)しない?」と誘った蒼。びっくりした表情の彼女に、蒼は持っていた紙袋から、選んだ一品を取り出した。

 

「これは…………、まくらですぅ?」

あんみん(安眠)できるやつ、だって。……あんまり、くわ()しくないけど」

 

 可愛いものでなくてゴメンと、謝意を含めて伝えた蒼に。ミニーニャはびっくりした顔で彼の顔を何度も見た。

 

ちから()つか(使)えなくてれんしゅう(練習)がんば(頑張)りすぎて、()れてなさそうだったから」

「――――――――あ、りがとう、ございます、ねぇ……」

 

 確かに蒼の指摘した通り、ミニーニャはここ数週間、上手く寝れていない。

 ひとえに自らの「P-力-(ザ・パワー)」の制御が上手く行っていないせいだ―――力の出力により肉体的な疲労が無い訳ではないが、その肉体の疲労度に反して彼女自身の魂魄としての認識が一致しておらず、それがさらに彼女自身を不調に追い込んでいた。それこそ蒼と訓練(?)したときも、そうだったのだが。しかし、とはいえ睡眠はちゃんととっていたので、表面上は問題なかったはずなのに――――。

 

 それを見抜かれたのかと、驚いたミニーニャに。蒼は肩をすくめて笑った。

 

「ちゃんとしてくれたら、しゅぎょう(修行)、なるから。…………バンビおねえ()ちゃんより、まし(マシ)

「嗚呼、それは、そうですねぇ……」

 

 その一言で納得する程度には、バンビエッタの扱いは頭バンビエッタだった。

 なお揶揄された本人は、いまいち何がその二人の苦笑いに繋がっているのか理解していない表情である。きょとんと、不思議そうにしているあたり、やはり良い性格をしている。

 

「わかりました、これでもっとぐっすり寝れたら、もっと頑張ってみますねぇぇ~……」

 

 改めてお礼を言って、枕を抱きしめるミニーニャ。外見年齢が釣り合った幼児同士のそんなやりとりに、バンビエッタは「なんか良く判らないけどヨシ!」と言わんばかりに得意げな笑みを浮かべていたが。しかし数秒して、ふと気づく。

 

 

 

「…………あれ? ねぇあなた、私にもプレゼントとか無いワケェッ!?」

(なんで自分にあると思ってるんだ頭バンビちゃんかこのバンビちゃんは)

 

 

 

 ガーン! と、ショックを叫ぶバンビエッタ。内心の徹底的な卑下(ディスり)を悟らせないきょとんとした表情で見つめ返す蒼と、マジで本気で言ってるのこの子!? と衝撃を受けたようなミニーニャ。どういう種類の感情かはともかく(おそらく想像の斜め上を行く酷いものだろうが)、彼女にも彼女なりに独占欲めいたものがあるらしい。

 とはいえ、普段からの行いはともかく、ショックを受けた様子のバンビエッタは面倒くさい。可哀想と思わない扱いであることはともかく、元気を出させようと色々言葉を選ぶミニーニャだった。

 

 なお外見的には、小学校上がりたてくらいの女の子に女子高生が慰められている構図である。

 

「ジジも言ってますけどぉ~~、あまり鞭ばかりじゃ駄目ですぅよ? 飴だってあげないとぉ」

 

 蒼の普段の視線がバンビエッタの女性らしさ全般へ向けられていることが彼へのご褒美になってないと思う程度には、それくらい酷い傷めつけられ方をしている蒼に対する普段からの同情があるミニーニャ。多少はまともと言って良いのか、バンビエッタを比較対象にするのが間違っているというべきか。

 

 バンビエッタ、しばらく「う~~~~~ん……」と思い悩んだ末に、出た結論。

 

 

 

「じゃあ名前! 名前、考えてあげる! つぁん、なんて言い辛いしダッサイじゃない? もうその頃の記憶なんて全然ないんでしょ? あなた。だったら騎士団の一員として相応しい名前をあたしが考えてあげようじゃない!」

((何を言ってるのかなこの頭バンビエッタ…………))

 

 

 

 二人からすればいまいち異次元の思考をしているバンビエッタであった。

 

 なおそれによって命名された(?)彼の名前、「ブルー・ビジネスシティ」(蒼・都の意)であるが、その話を「改名なさい!」と迫られた話を後日聞いたアスキンは「致命傷だぜ、致命的に……」と一言漏らしたという。

 

 

 

 

 




※本来なら無効化されるはずのPが、あまりにパワフルすぎて無効化される前にぶっ飛ばして大ダメージ
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