蒼都になったけどバンビちゃんが死ぬほど面倒臭い(※死ぬ)   作:黒兎可

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前回の番外編の続きです。将来的にこうなるよ? と、予定みたいな話です汗
例によってダイス結果で展開決めてる感じですが……、バンビちゃんここまで頭バンビエッタじゃなかったはず(震え声)


#008.番外編:THE FLAT




 

 

 

 

 

 多くの声が飛び交う瀞霊廷において、ある者は恐怖の悲鳴を死神にあげさせ、ある者は音もなく黙々と片づけ、ある者は堂々と張り上げた声と拳とで死神たちに接敵している中――――。

 

 

 

「――――ふっ、やああああッ! はっ! よ! やぁっ!」

 

 

 

 ひときわ元気な声を上げる少女の滅却師が一人。尸魂界への滅却師の王国による進行の、これはほんの一つ。主に男性の死神で構成されているその隊………彼女にとっては何一つ興味がないのだが、その死神の部隊を次々と通りすがりに切り裂いていった。基本的な斬術やら格闘術やらが追い付いている訳ではない。純然たる才能と、霊圧の差であった。

 ぐああ! といったような声が次々と彼女の周囲に飛び交い、特に気にした様子もなくただゲームでもするように楽し気に死神を切り裂く少女。ある者は首、腕、脚、胴体。確実に一撃で再起不能どころか生存不能になるよう、徹底したその殺しぶりは何かしらのプロ意識が働いたものか。

 

「いち、に、さん、よん、ごー、遅い遅い! 遅いわアンタたち、それでよく護廷十三隊なんて大層な名前とか、名乗ってらいられるね! 情報(ダーテン)通りだけど、全然足りないわよ!」

「この小娘、舐めとるんじゃないでぇ!」

「射場さん!?」

 

 独特な釘打ちでもするように部分が飛び出た斬魄刀が彼女の背後から振り下ろされるが。

 

「? 何で自分の位置知らせる訳?」

 

 当たり前のようにその一言と共に、軽く振られた腕の軌跡が「爆裂して」、それが彼の鳩尾に直撃した。炎と、ゼロ距離での猛烈な衝撃――――。射場鉄左衛門は少女の軽々とした動きに翻弄され、そのまま後方へと弾き飛ばされた。

 だが、それでも「死んでいない」。それは、少女の動きに委縮しはじめていた周囲の隊の人間よりも、彼女の好奇心を刺激したらしい。

 

「へぇ? 少しはやるみたいじゃない、オジサン。けれど残念だったね――――そんな程度でこのあたし、バンビエッタ・バスターバインちゃんを倒そうなんて百年早いよッ!」

  

  

 

 星十字騎士団 “E-爆撃-(ジ・エクスプロード)” バンビエッタ・バスターバイン

 

 

 

 自分の胸に手を当てて、堂々と宣言する少女である。もっとも彼女に「育てられた」青年がこの場にいれば「バンビちゃん、霊基準だと百年なんてあっという間なんじゃ……」などとツッコミが入る事必須であったが。

 まあこの場においては、彼女は敵である。気に障ったらそれこそ何を仕出かすかわからず、またそれを指摘する程野暮な相手もいなかった。

 

 そして当然のようにまた惨殺ないし処理(ヽヽ)作業に嬉々として戻ろうとする彼女だったが、その腕が掴まれた。力強く、しかしどこか妙な握られ方をしたと認識したバンビエッタは、ふと視線を上にあげる。

 自らの頭上より見下ろす、恵体巨躯の犬顔がそこにあった。

 

「こんな少女までもが、賊軍の戦士なのか……っ」

「本当にワンちゃんじゃない、こんなワンちゃんも駆り出さないといけないなんて、随分人手不足なんだね! 尸魂界ってッ。

 ねぇ『狛村左陣』隊長さん?」

「ッ!」

 

 知られている。たかが自らの名前、と軽く考えることはできない。この少女の発言には、突如襲われた尸魂界の側として、看過できない情報が多く含まれていた。

 だがその思考を整理する暇もなく、少女は愉し気に剣を連撃してくる。

 

「は、ふ――――やッ!」

「小癪ッ!」

 

 少女の斬撃の軌跡がそのまま霊的な刃――――滅却師であるからには矢なのだろうが、それに複数分解され、狛村を襲う。数本刺さったそれを無視する狛村。致命傷のみを斬り払い、大振りにした自らの斬魄刀を振り下ろした。

 

 その一撃を、少女はひらりと躱すと。ごくごく当たり前のように自らの目の前に形成していた球状の()を彼へ目掛け軽々と蹴り飛ばす。

 

「――――あはっ」

 

 切断された球はまるで「最初からそうであったように」、内部から霊子の煙、ないし霧を放出。砕けた霊子自体が変化したそれを、狛村はおろか背後の死神たちも浴びざるを得なかった。

 途端、狛村の眼前が爆発――――。

 

「隊長―――!」

「――――狼狽えるなッ! かァ!」

 

 煙を振り払うように飛び出た狛村であるが。

 

「やあッ!」

 

 当たり前のように空中で回転し、振り下ろされた少女の刃と正面から撃ち合う。

 まだしも、その刃の峰側から「炎が噴出し」、拮抗していた状況を彼女の側へと好転させた。

 

「轟け、『天譴』―――― !」

「あら?」

 

 だが狛村とて只でやられるわけはない。自らの斬魄刀を解放し、その準物理的な一撃を「巨大な明王の一撃」とする――――。結果、少女のブーストされた刃すら押し返し、彼女の腕を切り落とした。

 ――――落した、はずであった。

 

「何…………、だと!?」

「ふぅん、流石に隊長となると伊達や酔狂じゃないのねー。『ブルーが』言ってた通りというか、ちゃんと情報(ダーテン)読んどいて正解だったよ」

 

 斬られた服の袖には切り傷があるが、それだけである。体表面に青白い線のようなものが浮かび上がり、それが少女の体表面の霊圧密度を変化させ、狛村の一撃が通るのを強く防いでいた。

 仮にも隊長格、卍解せずとも相応に鍛え上げられた霊圧を、しかし少女は当然のように受けた「だけ」であった。

 

「…………あら? ミニーあの子、全然仕事してないなー。駄目じゃない、粛清されたら私でも庇いきれないのに。私、別に重要な役職ついてるわけじゃないし、ちゃんとここが終わったら言いに行かないと」

 

 ぶつくさとあらぬ方向を見て、文句を言っているバンビエッタ。明らかに彼女にとって、自分たちは眼中にない――――下手をすれば「敵として」すら考えてすらいない。少女が癇癪で八つ当たりするような、そんな軽い気持ちで仲間を屠られているかもしれないという事実は、狛村をはじめ七番隊の面々に強い怒りを抱かせた。

 

 

 

「已むを得ん…………、卍解を使うぞ」

 

 

 

「な! 隊長それは――――」

「わかっておる! だがこの少女は、その身目麗しい微笑みで持って我らが同胞を! 仲間を! 共に護廷の人を負った頼るべき戦士を嘲笑し亡き者にした賊! 断じてこのまま返す訳には行かぬ」

 

「そして、卍解を使わず勝てる相手ではない――――ならばこの狛村左陣、賊軍への急先鋒、一番槍を務めてくれようぞ!」

 

 戦意、良し。同時にこの判断は、他の隊長もするとは思っていない狛村ではあった。自らの様な直接攻撃系故に、使用するにもデメリットが大きい卍解だからこそという意図もあり、そして彼は霊圧を高め開放する――――――――。

 

 

 

「卍解・『黒縄天譴明王』――――」

「――――ふふッ♪」

 

 エンブレム状のそれを手元で展開すると、まるでそうなるのが当たり前のように、狛村の斬魄刀が「何かが抜け落ちた」。

 背後の巨体から何かが抜けていく。ばらばらと砕かれた霊子の塊は、その内側にある霊体「そのものに」干渉し、黒くすすけた色へと無理やり染め直されて、吸い上げられた。

 

「天譴……! どうした天譴! 貴公の声が、聞こえぬ……!」

「ホント、馬っ鹿みたい。目の前で何があったかなんて、察するくらい出来るでしょう?」

 

 困惑する狛村を、バンビエッタはそれこそ愉し気に笑う。

 

 

 

「卍解を、奪われた――――!」

「これでワンちゃん隊長さんの卍解は、あたしのもの。

 まー、あんまり馬鹿にすると『ブルーが』煩いし、文句は言わないでおいてあげる」

 

 

 

 直後、鬼道伝いで走る伝令により知らされる、敵のその力の正体。卍解を奪い取るというものは、あまりにも他の隊士の士気に影響した。

 

「をのれ賊軍めが……! 尸魂界へ侵攻しただけでは飽き足らず、我らと斬魄刀との絆すら奪おうと言うのか!」

「『屈服』させておいてそれはないんじゃない、かな? 詳しくは全然知らないけど。

 それじゃっ! 続きといこうかワンちゃん隊長さん!」

 

 斬りかかる少女はやはりどこまでも楽し気で。それ故に、狛村も覚悟を決める。

 大声をあげて隊士を散らした後、自らの斬魄刀に込める霊圧を上げ「明王鎧」その腕を召喚。

 斬魄刀との繋がりが完全に切れているわけではない。わけではないが――――。

 

 自らと同調したその刀の深奥より、その刀の「本来の在り方」を引きずり出すのが卍解である以上。それと同時に引き上げられる使用者の霊圧が不足している事実に、変わりはない。

 

(この少女……、元柳斎殿のような力だと? しかも妙に「器用な」真似をする……)

 

 狛村の推察通りならば。少女は刀を振るう際、小刻みに刃を爆裂させ、その周囲に「気流の渦」を薄く、しかし高速で造り出している。それが徐々に徐々に、物理的に狛村の斬魄刀を削り始めていた。

 あたかも刀に纏わせた炎で、時に斬魄刀すらへし折る山本元柳斎重國を思わせる、それを、不意に幻視する狛村。

 

「く、かああああッ!」

「あら? よっと」

 

 だが、その程度で引けを取る相手ではない。当然だが山本元柳斎に比べ、少女のそれは何もかもが拙い。尸魂界史上「最強」と呼ばれる死神であるかの恩人のそれに遥か遠い。だからこそ隙もあり――――しかし少女は、それすらまるで「普段から」戦い慣れているように、自らの体表面を再び「硬化した」。

 物理的に殴る形になり遠方に弾き飛ばされた彼女は、しかしその場で不意に遠い目をする。

 

「あら?

 …………そう、頭が変なニケ(ヽヽ)の奴、死んだんだ。ゴリラはともかくアイツまでねぇ。最近はリルとも戦えるようになってきたっていうのに。

 ブルーは……、相変わらずね。うん、大丈夫、大丈夫」

 

 でもニケどんなバケモノ相手にしたんだか、と。少しだけ言いながら、少女の声は震えていた。

 

「…………まぁ良いわ。なら、せっかくだし『肩慣らし』をしてもいいし?」

「……? 何をする気だ、少女よ」

 

 ふふん、と得意げなバンビエッタは、そのまま先ほど狛村の卍解を吸った円盤――――星章片(メダリオン)を構えると。そこから迸る黒い影の霊圧に、まさかと狛村たちが息を呑む。

 

 

 

「――――じゃじゃーん、ってね?」

 

「明王……!」

 

 

 

 眼前に現れたその巨体を前に、自らの相棒たるその斬魄刀の姿であるはずのそれが、敵の側に回っている状況に。

 飄々と振り下ろされる拳、薙ぎ払われる隊士、潰される隊士。喜ぶべきはそれが彼女の能力だろう火炎、もしくは爆撃に関係しない、純物理的な攻撃にとどまっていることか。

 

 試しにとばかりに、現れた巨大な明王の指先から爆炎を放とうとして――――。

 

「熱ッ!? やっぱ駄目? えー、そうなんだ『そういう能力』なの。それこそアタシよりゴリラとか殺しまくり(笑)にでも渡した方が良かったじゃない。

 まあワンちゃん隊長さんには合ってると思うけれど――――――――」

 

 明王の指先を巻き込んだ爆裂により、その余波「ではない」、シンクロした故にその身に負ったダメージで指先を撫でてるバンビエッタだったが。

 突如として吹き上がった炎の柱に、言葉を失う。

 

 

 

 狛村達だけではない。明らかに、瀞霊廷に先ほどの頬のが迸った結果、その全体の空気が変わった。否――――。

 

 

 

「うおおおおおおああああああああッ!」

「ひッ!? って、な、何よワンちゃん隊長さん……?」

 

 炎を始めとして周囲を圧迫するような、ある一か所から放たれ続ける熱気を帯びたような霊圧に、それに呼応するかのように叫んだ狛村に、バンビエッタは一歩引いた。

 構うまい、狛村は叫ぶ。自らの仲間に、自らの隊士を鼓舞する。

 

「立て! 皆、立つのだ! 元柳斎殿が立っておられるうちに、早々に横たわることは! 護廷隊として在りうべからざる恥と心得よ!」

『――――ッ!』

「我らは護廷十三隊! この瀞霊廷を鎮守し、賊を打ち払うのだ!」

『押、押、押押押押押ォ――――ッ!』

 

 湧き上がる声、闘志。ここよりは、狛村の意志に準じる死兵――――。

 いわゆるゾンビの様なそれとも違う、刺し違えてでも「お前を殺す」という、護廷隊設立の理念のそれが、正しく山本重國の霊圧に触発される形で、この場に満ちた。

 

 それに困惑するのはバンビエッタである――――基本的に彼女の行動原理は、大半が「死への恐怖」に裏打ちされたものであるのだから。故に、眼前の彼等の有りようには、困惑とわずかな恐れが垣間見えた。

 

「……何、何? ちょっと、さっきまで全滅寸前で目が死んでるときのブルーみたいだったのに、どうしったってのよちょっと――――」

 

 

 

「――――士気が回復したってことでしょ、バンビちゃん」

 

 

 

「何奴ッ!」

 

 頭上よりした声に狛村が吠える。そこには白いローブを被った滅却師が一人。途端、明王の右腕が「凍り付いた」。まるで紫ではあるが、氷の竜がその箇所だけを覆い纏う鎧となったように――――。

 馬鹿なと。その龍には見覚えがある狛村であるが。だとするのならば現在の自分たちの状況に加え、そんなものを持っている滅却師が来ているとするならば。

 

 一方の少女は、バンビエッタは彼の出現に表情を明るくした。「ぱあぁ」、とでも擬音で表現できそうな喜色満面である。

 

「あっ! ブルー♡ ブルー♡ ブルーじゃないのッ♡」

 

 まるで恋人に向けるような満面の笑みであったが、そんな彼女の様子を見て青年の口元は引きつる。そしてまるで恋人を抱きしめに行くような軽い足取りで接近した彼女は。

 

 

 

「――――えいっ♡」

「やると思ったッ!?」

 

 

 

 柏手を打つような軽い動きをして、その結果放たれる明王の腕による猛烈な万力をもって、青年を左右から叩きつぶした。

 

 金属に罅が入るような音と言えば良いか、いわく「名状しがたい」音が響く。

 さしもの狛村を始めとした七番隊も、状況が状況過ぎて思わず言葉を失った。面食らったのも無理はない、少女の可憐な笑顔から想像もできないような謎の行動であるし、青年の発言からして仲間割れですらなく日常茶飯事のやりとりのようにすら聞こえる。

 

「…………いや、ここ戦場だから、そういうのは後でね……?」

「うーん、やっぱりブルーはこうじゃないとねぇ。むってき♪ むってき♪ えいっ♡」

「行きがけの駄賃感覚でもう一回擂り潰すの止めないッ!?」

 

 そして言いながら、明王の腕を「こじ開けつつ」、青年は彼女に引きつった笑みを浮かべていた。ローブが今の一撃でボロボロ、服も擦り切れている。明らかに「一度すりつぶした」モーションをした明王に揉まれたせいだろう、先ほどまで小綺麗だった恰好はもはや原形もない。

 だが、そんな服も一瞬「鈍い銀色へと」変化すると、何事も無かったかのように元に戻っていく。よく見ればベルトのバックルがスペード型で、バンビエッタのハート型と対になっているが、それはともかく。

 

「全く何を考えてるんだバンビちゃんは、せっかく火傷してたっぽいから冷やしてあげたのに」

「あっ! それは正直本当ありがとうね。いい子いい子♡

 あとわざわざ私に『ティウンティウン』されに来たのも、いい子いい子♪ あれあれ、メガマ○みたいに」

「それには断じて否と答えるよッ!?

 って、あぁ…………、この霊圧は陛下と、山本総隊長かな? ってことは、早めに卍解引っ込めるよバンビちゃん」

「えー? なーんーでー?」

「幼児化しないで、僕よりお姉ちゃんでしょうがバンビちゃんってば…………」

 

 言いながら姿を消す氷輪丸、否、大紅蓮氷輪丸。バンビエッタもよくわからないまでも、言われるままに狛村の卍解の姿を消す。

 

 

 

 なお、このやり取りの間。狛村たちは彼女たちに斬りかかることが出来なかった。

 

 

 

 明らかに何かが異常であった。バンビエッタ・バスターバインが頭バンビエッタなシーンを見せつけられてSAN値チェック(我を失っていた)というわけではない。青年が登場した瞬間、どうしても彼の不意を打つようなことをすることが出来ないでいた。

 

 それは、彼等は知らないことだが直前に青年の戦った少年隊長も同じ――――否応にでも、その選択をとることが「何故か」悪手であると、身体に、本能に刷り込まれるその在り方。

 

(つまるところ、これもまた奴らの能力か……ッ)

 

 状況を分析する狛村だったが、瞬間、尸魂界の「音が消えた」。否、空気からその振動する分の「何か」が、猛烈な速度で干上がり始めた。

 

「…………何? これ。お肌、カサカサになってきたんだけど」

「能力系統からして、山本総隊長の卍解ってとこだと思う。……鼻水すら乾くんだ、唇よりそっち切れそう。いやマジでヤバイな……(リアル残火の太刀ヤベェ)」

「何か言った?」

「いや、何でも。後はRの仕事(ヽヽヽヽ)だろうから、僕らが関与する話じゃないよ」

「それもそうね。

 ――――じゃあ、お待たせして悪かったね! ワンちゃん隊長さんたち」

 

 再びバンビエッタと、現れた青年が彼等に向き直ったことで、ようやく感じていた緊張感が解ける。剣を構える彼女と、右手に狼のような手甲鉤を出現させる青年とに、今度こそ7番隊の生き残りは走る――――。

 

 その一撃を、バンビエッタを庇うように狛村左陣より受けて。その真っすぐな剣筋と、視線に乗った困惑、疑問の感情に、青年は寂し気に微笑み。

 

 

 

「…………本心はともかく、これは戦争ですから。僕は、そっちがメインではありませんが」

「………………ッ!」

 

 

 

 青年の、蒼都(ブルー・ビジネスシティ)のその一言に、狛村は表情を痛々しく歪めた。

 

 

 

 

 




拙作「メゾン・ド・チャンイチは事故物件(物理)」と合流ルートに行く?(する場合はたぶんこちらで色々先行公開)

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