のノリで書いたやつ
解釈違いなどは大目に見てください…
吾輩――ではなく、私は生論派の学生である。
テイワット大陸最大の学術機関であり、学者の聖地などとも呼ばれ、そして各々の研究テーマについて究める場所、教令院。
私も勿論
彼女に出会ったのは教令院に入学したときだ。
物心ついた時から人一倍以上の好奇心を持っていた私は、苦節の末
「そのマーク、理論占星学の学生…だよね。私と同じだ。」
「そうですけど…そちらも?」
「うん。私はレイラ。授業とかで一緒になったら、その時はよろしくね。」
今思えばそれはある意味運命と言うべきか。
彼女――レイラが言った
「ふぁあ…眠い…」
「大丈夫? 昨日からそんな感じじゃん。」
「多分…大丈夫…」
――いや、課題に忙殺されて眠そうにしていた彼女の手伝いだったかもしれない。
そうやって何年かが経った頃、決定的な出来事に出会った。
端的に言うならば、レイラが夢遊状態に初めてなった現場を目撃したのだ。
真夜中、寝付けず散歩をしていたら防砂壁に向かう彼女を目撃し、ついて行ったらという感じではあったが。
そして、当時の私の好奇心はその
また気になったのは、彼女が睡眠障害を患っていることだ。不眠などでそうなっているのだが、流れている噂によると、夢遊は本人が睡眠時にしかその状態にならないらしい。
この二つの関係性について研究してみよう。早速、レイラのことは伏せて明論派の先生に相談してみたのだが――
「うーん…その話になると、明論派は専門外ですね…
睡眠障害が関わるとなると、生論派の管轄になると思います。」
学派の違いで突っぱねられた。そして、思わず口走ってしまったのだ。
「――なら、私が生論派に学派を変えることは出来ないのでしょうか?」
「それは…殆ど不可能ですね。
所属する学派を変えるのは恐らく出来ないことはないです。しかし、それをして上手くいった学生は数えるほどしかいないのです。」
不可能でしょうが、私から上層部に掛け合ってみますという声が遠そうに聞こえて話は終わる。
部屋を出ると、幸か不幸かレイラと出くわした。
「えっと…さっき授業にいなかったけど、大丈夫?」
「大丈夫。ちょっと先生と話をね。」
「そうなんだ…。どんな事?」
「もしかしたら生論派のほうに行くかもしれないって感じ。」
「えっ…どうして?」
「やろうと思ってる研究が生論派絡みでね。
レイラとは、今まで通りみたいに出来る様に頑張るよ。」
そう彼女には言う。何せ、半ば研究対象にならんとしているものだ。
心苦しいような気分を覚えるが、これは仕方ない話。そう割り切るほかない。
「そっか…頑張ってね。」
そう言ったレイラの眼は、どこか濁っているような気がした。
◇
結論から言うと、
生論派に移ることは出来たのだが、逆にいくつかの条件が課せられた。
一つ、生論派の授業には必ず出席すること。
二つ、研究協力者――レイラを除き、研究は私一人ですること。
三つ、研究の過程で何かしら不備が生じた場合、教令院は一切の責任を負わない。
とのこと。
実質個人でやれと言われたようなものだが、その辺りはどうにかなるだろう。
レイラにも協力を仰いでおり、本格的に研究を始められるようになったわけなのだが。
「眠…い…」
「だ、大丈夫?」
「いや、レイラが心配することじゃないから…」
そう、想定よりとても過酷だったのだ。
まず、夢遊状態に入っているときとそうでないときの行動の差異。これの結果を様々な論文と照らし合わせ、規則性を探る。
この時点で昼夜問わず行動しなければならない理由になってしまっており、レイラのように目の下に大きく隈ができかけていた。
それに加えて生論派の授業にも出席しなければならないので、何度かビマリスタンの世話になったこともある。
それでも、成果は少しずつだが出せてはいる。
アーカーシャに登録された情報によると、レイラのように夢遊状態に入ることで人格が変わることはほとんどないらしい。
彼女は忍耐強く、感情を表に出すことが少ない。夢遊状態に入っている時のレイラを見るとその面影は無くなっていることから、夢遊状態の時の彼女は自分が抑え込んだ人格ということになるのだろう。
睡眠障害が関係しているとは思えないが…夢遊が発生する条件として睡眠障害が入るという仮説を立てておく。
そして遅筆の最大の理由なのだが――
「レイラ、離してくれないかな……」
「やだ」
「どうしても?」
「どうしても」
困惑しかしていない私、そしてくっ付いて離れようとしない、自分よりやや背が低い彼女。
ここ最近、夢遊状態のレイラがこんな状態なのだ。
お陰で私にべったりになり、束縛が強くなり、行動の観察や照らし合わせができやしない。睡眠なんて尚更だ。
一人称は「私」だが、学生とはいえ一人の男だ。好感を持てない訳ではないのだが、如何せん度が過ぎているというか。
今回はただ引っ付いて離れていないだけなのだが……ある日は首に痛いほど赤く痕をつけられ、またある日は「他の女の匂いがする」などと言って小一時間言い寄られたこともある。因みに、授業の後先生に質問していただけだ。
この状態について夢遊状態のレイラに訊くと、
「今のあたしも、昼間に貴方が見るレイラも、どっちも
周りからのしかかってくる負担とか、自分自身が求める渇望とか――
そういった感情が積りに積もって、耐えられなくなったから
今この時だけ、レイラは自分を縛る足枷の鍵を外して、レイラが心から望むことに着手できるってこと。
どういう意味か、結構な時間を一緒に過ごしてきた貴方なら解るでしょう?」
と返ってきた。
彼女が『星空の祝福』と言っているこの状態。コインの裏表のように真逆な
いや、そんな訳。あったとしても、認めたくない。
学生たるもの、研究者たるもの。邪な感情を抱いては「研究に支障が出る、でしょ?」
「…流石の一言だよ」
「それは良かった。」
レイラは昼間では見ないような笑顔でこちらに向けてくる。
だがしかし、これでは卒業すらも怪しくなりそうだ。
それでもやると決めたからにはやるしかない。多く存在する「夢遊」の謎を理解し、広めるためにも今はその
とにかく、今はレイラをどうにか――
そしてどういう訳か体は机に突っ伏している状態になっており。
頭を上げれば、目の前には
そしてベッドの方を見ると、レイラが眠っていた。
――まさか。
自分が夢遊状態に入ったという揺るがない事実。
机の角に飾られたエメラルドグリーンの目。
気づくまで、あと三秒。
・オリ主
一人称が「私」の教令院学生。だが男だ。
レイラとは入学した時からの仲で、自分自身が彼女のことが好きなのかは分かっていない。
レイラを通して夢遊について研究を行っており、そのために過度な睡眠不足に。だが、それでも知識を求める姿勢が神の目に留まったのか、草元素の神の目を手に入れた。同時に夢遊状態に入れるようになっている。
本名は「ノウン」だが、多分使わない設定。
・レイラ
ヒロイン枠。
いつの間にかオリ主のことが好きになっていたのだが(初恋)、彼の研究が自分についてであるがために想いを伝えたら迷惑だろうと思って告白しようとは思っていない。
このために、夢遊状態のレイラはオリ主に結構重い感情を向けている。なお普段の彼女は知らない模様。
多分続かない。
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