大罪人の黙示録   作:ファイエル

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ドーモ。読者=サン。ファイエルです
初投稿&処女作です。
色々拙い部分があるかと思いますが頑張ります。




プロローグ

一面灰色の世界だった。

しかしちらほらと赤いモノが地面から溢れ出し、大地は亀裂が奔っている。

「ああ、やっと終わるのか…」

最早どれほどの時が流れたかも忘れた。

だがやっと終われるのだ。

(わたし)の寿命だ。

総てを喰らい、意地汚く生きてここまで来た。

皆私を恨んでいるだろう、憎んでいるだろう、殺したいだろう。

しかし、今、遂に、皆の所へ逝ける。

「待っていてくれ、今向かう」

そして大地が揺れ、空は赤黒く染まり、大きな揺れと共に…星は弾けた。

 

◆◆

「ここ・・・は?」

森の中だ・・・

意識も・・・ある?

「待て、星に森は愚か木や雑草すら生えないはずだ」

色々状況がおかしい。

私は死んだはずだ。

星の寿命を向かえ、滅び行くだけだった。

それにあの星ではこんな森は無い。

水も土も木も何もかもが無いはずだ。

何故生きている、何故意識がある?

「まさか・・・!?」

星の寿命で起きた爆発の影響なのか?

だが現状を見るに、私がいた世界ではないように見える

では・・・異世界?平行世界?

「考えても分からない・・・か」

とにかく移動しなくては。

自分の現在地も分からないのでは考えられることも浮かばない。

どうやらこの星でも十分に“魔素”はあるようだ。

そう思い“転移”しようとするが。

そこで先程考えたことが当たっていて、もし此処が異世界ならば無闇に魔法を使うのは不味いか?

自分の世界とは違って魔法が無い世界だとしたら、私の存在は不味いだろうな。

「仕方ない・・・歩くか」

魔法が無い世界の事も考慮して徒歩を選択。

長い道のりかも知れんが、いずれ森の外には出られよう。

 

◆◆

「ハァ・・・ハァ・・・ッ」

ひたすら走る。

ここで捕まっては終わりだ。

「全く・・・こんな痛手を受けるなんてにゃ・・・」

完全に不意打ちだった。油断していた自分も悪いが・・・

これは本当に不味い状況だ。

「何とかして逃げなきゃ・・・グッ!?」

しまった!足を・・・!

「ふん、梃子摺らせよって」

そう言いながら出てきたのはまるで貴族が着るような服を着た長身の男。

人間にも見えるが人間には無いものがある。

背中にはまるで蝙蝠のような羽が。

その男の後ろにはぞろぞろと4、5人の男たちが。

「ク・・ソッ」

このままじゃ殺されてしまう・・・

「無様だな、はぐれ悪魔の黒歌よ・・・ククッ」

黒歌・・・それが私の名前。

今じゃ有名になってしまったものだ。

「ようやく捕まえたんだ、少し楽しませてくれてもいいよなぁ?」

男の内の一人が下種な表情を浮かべながら近づいてくる。

(こんな所で・・・こんな奴等に・・・)

そう思うと涙が出てきた。

「ハハハッ!見ろ!あの黒歌が泣いているぞ!」

『ハハハハッ!』

男たちが揃って嘲笑いはじめる。

「いいねぇ、そそるぜその表情」

だがそれでも男たちは近づいてくる。

もう終わりだと思った時・・・

足音が聞こえてきた。

「誰だっ!?」

男達が一斉に音のほうへと顔を向ける。

そこに居たのは・・・黄金の長い髪を揺らしながら土留(どどめ)色の双眸をこちらに向けてくる人間だった。

 

◆◆

しばらく歩いていると、魔力の反応があった。

もしかするとこの世界でも魔法は存在するのか、と思ったが。

術式や詠唱方法、魔力の運用の仕方が違えばまたそれは別の魔法となる。

実際に見たわけではないからまだ分からないが、安易に自分の魔法を使うのはやめたほうがいいかもしれん。

(それに、私の魔法はノーモーションにロスタイムなしのモノだ。到底魔法とは言えんだろうな)

そんな事を思いながら魔力の反応があった方に歩いていくと・・・

背中から羽を生やした男たちが数人、さらにその男達が囲んでいる中心には黒髪の着物を着た、猫耳が生えている女が居た。

(なんだこのファンタジーな世界は。魔法があるとかそう言う概念を超えてるな。私が作るようなホムンクルスや複合体ではなく純粋な種族として確立している存在だ)

可笑しな世界に来たものだと心の内で笑いながら歩を進める。

だが好都合、私の能力や魔法を使っても違和感は無さそうだ

近づくとどうやらこちらの存在に気づいたようだ。

「誰だっ!?」

(ふむ、言語は一般的な英語と言ったところか。異世界といっても言語は同じ。意思疎通は可能か)

「なんだ、人間か」

「驚かせんなよな・・・たくっ」

「チッ、下等な人間がなんでこんなところに」

どうやら私を人間だと思っているようだ。

それに“下等な”と言ったか。

人間を下に見ている?

ではこの亜人達は人間よりも強いのか。

やはり種族は人間ではないと見ていいだろう。

「仕方ない、見られたからには・・・殺すしかないようだな」

「へへっ、黒歌の前にいい憂さ晴らしになる」

思考を深めているといつの間にか囲まれていた。

いかんな、この深く考える癖は。

それにしても・・・私を殺す、か

「ククッ・・・」

思わず笑いが漏れる

私に向かって敵意を向けてきた奴は一体何時以来だろうか・・・

「なんだぁ?目の前の光景にビビッて頭トンだか?」

「どちらにしろ殺すだけだ」

さあ、どれだけの力があるか私に見せてくれ。

「さて、じゃあ死ねや」

羽の生えた男の内の一人が全く魔力が込められていない魔法弾を打ち出した。

 

◆◆

どうやらあの人間はここに迷い込んできたらしい。

不運な事だ。

だがあいつ等の注意が逸れた。

(今のうちに仙術で足の治療を・・・)

足の傷に術を掛けていると爆発音が。

音の方を見ると、男の内の一人が先程の人間に魔力の弾を打ち出し当てたようだ。煙が舞っていて何も見えないが、普通の人間ならあの程度の魔力でも木っ端微塵か肉塊だろう。

(もう少し時間を稼いで欲しかったにゃ!)

仕方ないと術を更に強めようとしたところで煙が晴れた。

「え・・・?」

思わず声が出る。

なにせ、その黄金の髪の人間はどこ怪我をしていない。それどころか汚れ一つ見当たらない。

「ふむ、この程度かね?」

その人間の声音は怖気を震うような声だった。

まるで魂を掴まれたかのような気持ちにさせる。

男たちも焦っている様だ。

「な!?」

「馬鹿な!たかが人間如きが?!」

そこで貴族風の男から怒号が飛び出す。

「うろたえるなッ!全員で魔力を放てばどうにでもなる!神器の反応も無い!所詮は少し頑丈な人間だろう・・・やれ!」

その言葉で男たちは平静を取り戻し一斉に魔力の弾を放った。

今度は手加減無しらしい。

その魔力の弾も際限なく撃たれていく。

(丁度いいにゃ、あの人間うまく時間を稼いでくれてるからもう少しで足の傷が癒えるにゃん)

土壇場で登場した人間に感謝しながら黒歌は術に専念した。

 

◆◆

魔力弾を打たれながら考えたが、確かに強力だな。

だが、この程度自分の居た世界にはごまんといた。

(幕引きをしてやるか)

魔力をドーム状に広げ、煙も魔力弾も吹き飛ばす。

「つまらない、興醒めだ」

そう言って一歩前に出る。

「なっ・・・!」

「ほ、本当に人間かよ!」

私が内包している力を改めて確認してみる

どうやら“(破壊)”も“(創造)”も健在の様だ。

異世界に飛ばされた影響で無くしたかと思ったが杞憂だったようだ。

「さて亜人の諸君、壊させてもらうよ」

そう言って“黒”を使う。

『へっ?』

男たちは何をされたかまだ分からないらしい。

「あ、れ?なに、が?」

「簡単な事だ、四肢を壊しただけだ。その内この世の総ての痛みが襲うだろう。だが安心しろ、その前に消してやる」

見るだけでいい。触れる必要も無い。

男達は私の言葉を聞き焦っているようだが、もはや手遅れだろう。このまま放置すれば発狂は避けられない。

「待っ「さらばだ」

そう言って男たちは飲み込まれた。

拍子抜けだな・・・弱すぎる。

まだ自分のいた世界のほうが私を殺せるかもしれない奴が居た。

そんな事を考えていると視界の端にあの猫耳着物の女が映った。

どうやら逃げ出そうとしているようだ。

(あの男達に襲われていたようだし、助けたという事にして色々この世界について聞いてみるか)

そう思って女のほうを向く。

ビクッ、と女は体を震わせた。

私が自分を殺そうとしているのかと思っているのかも知れん。

近づいていくにつれて、どんどんとその顔色と震えは酷くなる。

あまり脅かすのも悪いだろう、一言掛けるか。

「大丈夫か?」

 

◆◆

一体何が起きたのだろう。

悪魔の男たちが黒いナニカに飲み込まれて消えた。

おそらくあの人間の能力か何かだろう。

もしや神器?

そんな事を考えているうちに人間がこちらを向いていた。

(しまった!こんなこと考えている内に逃げとけばよかったにゃ!)

足を動かそうとするがうまく動かない。まだ完全に治癒していないのか、それとも先程の得体の知れないナニカに恐怖しているのか。

足を動かせないでいると、一歩一歩人間が近づいてくる。

(ああ、今度こそ殺される。あんな得体の知れない攻撃、避けようが無い)

そう思って半ば諦めるが、やはり恐いものは恐いのだ、血の気は引いていき、体は震える。

ぎゅっと目を瞑り死を待つが・・・

 

 

「大丈夫か?」

先程の声とは全く違う、まるで包み込むような声音だった。

「え?」

思わず私は呆然となってしまう。

「どうやら襲われていたようだからな、助けたのだが。大丈夫か?と聞いたのだ」

まさか、この人間は私を助けたのか?

「どうして・・・?」

思わず問いかけてしまった。

だってこの人間には私を助ける義理も無いし、危険な行為だ。

確かにこの人間は強いだろう、もしかしたら私よりも。

でもそれでも・・・

そう思っているとその人間は私の常識を覆すような事を言った。

「困っているヒトが居れば助ける。普通の事だと思うが?」

あっ・・・と声が漏れた瞬間、涙が溢れた。さっき男達に囲まれて流した涙とは違う涙。

今迄ここまでの善意を向けられた事があっただろうか。

こんなに優しくされたことがあっただろうか。

「どうやら問題ないようだな」

そういって、彼は私を抱きしめた。

それが彼との出会いだった。

 

――あんなに大声で泣いたの初めてにゃ・・・ううっ、恥ずかしい。

 

 




小説を作ってみて、思いました
「あれ?こんだけ書いたのにまだ4000文字程度なの?」と。
すげえ難しいですし、誤字や脱字があるかもしれないです。
指摘してもらえると助かります。
展開とかごちゃごちゃで主人公についても意味不明な所がありますが、後々明かしたいなぁとか思ってます。一人称の移動も激しいので、もしかしたら読みにくかったかもしれないです。
色々指摘してもらって改善していきたいです。
そして後書き書いてて思いました
句点と“です”が多くないか?

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