大罪人の黙示録   作:ファイエル

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はい、第一話です。
全く進展しないと思います。


第一話

「もう大丈夫かね?」

そう言って私は猫耳着物の女に手を差し出す。

「だ、大丈夫にゃ・・・」

慰めようとして抱きしめたら何故か大泣きされてしまったから困惑したぞ。

さて、一体あの羽の生えた男達やこの猫娘が何なのか聞かなくては。

それにここが何処なのか、私がいた星と同じなのか。私が知っている歴史通りの世界なのかも知りたい。

そう思い、会話を切り出そうとすると、

「あの、名前教えてくれないかにゃ?」

向こうから話をかけてきた。

しかも名前を教えてくれ、か。

名を名乗るなんてしばらくしていない所為なのか、少し戸惑ってしまった。

「あ、いきなり名前を聞くなんて失礼だったにゃ。私は黒歌、よろしくね」

そう言って握手を求めてきた。

どうやら私が名を名乗るのに戸惑ったのを勘違いしたらしい。

「いや、失礼なんてことはない。名を聞かれたのなんて久しぶりでな、少し戸惑っただけだ。私は・・・カイン、カインと呼んでくれ。宜しく頼むよ黒歌」

そう言って握手する。

 

◆◆

 

今度こそ本題だ。

それとなく聞いていこう。

「黒歌、何故君は襲われていたんだ?何か理由があるのだとは思うが」

そう言うと彼女は顔を曇らせた。

やはり何かあるのか。

彼女は言い難そうに語り始めた。

 

話を聞くに、彼女は妖怪の猫魈という種族らしい。昔は妹に母が居たが、母親と死別し途方に暮れているところを、悪魔に拾われたらしい。

彼女は妹を守るために悪魔へと転生し、悪魔の下僕となったらしいが、運が悪いのか良いのか・・・悪魔へと転生した事により猫魈の力が覚醒し、次第に力をつけていったらしい。

そこに目をつけた黒歌の主の悪魔が、妹の・・・白音?だったか。その子にも猫魈としての力を覚醒させようと強要したらしい。

未熟な白音では猫魈の力はまだ早かったらしく、それを阻止しようと自分の主を殺してしまったらしい。

そしてはぐれ悪魔となり、悪魔たちに追われていたらしい。

妹を守るために自ら罪を被る、か。

 

 

――“俺”とは大違いだな――

 

(ッ・・・余計な事は考えるな)

話を戻そう。

黒歌によると、

この世界の悪魔は私のいた世界の“悪魔”とは大きく異なるようだ。

私の世界では、悪魔とはヒトの魂が変化し、醜い怪物になったモノ達の事を指す。

だがこの世界では悪魔はヒトから派生した訳でもなく、元々悪魔と言う種族として存在していたらしい。

見た目も人間と違いは殆ど無く、羽が生えている以外は普通の人間らしい。

その羽も収納可能らしく、最早ヒトとの区別がつかない。

黒歌から聞いた話だと、悪魔の頂点に君臨する魔王もいるのだとか。

それからいくつかの事柄を聞いた。

悪魔は大昔の大戦によって種の存続が危ぶまれているらしく、その為別の種族を悪魔へと転生させ、悪魔の数を増やしているのだとか。

その他にも、妖術、仙術や神器やこの世界について色々と聞いた。

 

やはり私のいた世界とは全く別世界のようだ。

悪魔や魔王、確かに私の世界にも同じ名を持つ者達はいた。だがそれとは全く別だ。

それに“神器”・・・神が人間に宿した力。

この世界の神もあまりいい神ではないようだな。

だが収穫もある、仙術に妖術、私の知らない力。興味が湧く、時間があれば色々と試したいものだ。

 

◆◆

 

「なんか、カインって物知りそうでなんにも知らないのにゃー」

話を聞き終わるといきなり黒歌がそんな事を言い出す。

会ってまだ数時間で俺が物知りそうに見えるのか?

「私はただの“人”だからな、そう言った事情は知るはずがない」

そう言うと黒歌は疑うような目をこちらに向けてくる。

なんだ?なにか気に障ったか?

「じゃあさっきの悪魔達を飲み込んだ黒いのはなんなのにゃ?明らかにただの人間が使えるような物だとは思えないんだけどなぁ?」

ああ、“(破壊)”の事か。

まあ、確かにただの“ヒト”では使えないな。

仕方ない、真実を織り交ぜつつ適当に話を作るか。

「あれはな、昔から私の中にある能力のようなものでな。視界に入れたものを壊すと言った能力だ。正直昔は能力の暴走で何にも視れ(みれ)無かったよ」

そう言いながら私は苦笑する。

そうすると黒歌はその話を信じたのか、疑うような眼差しは消えた。

「ふぅん、もしかして神器だったりするのかにゃ?」

 

「どうだろうか、私は神を信じていないのでね。そんな人間に神様は力を与えてくれないだろう」

 

「へぇ、カインは無神論者なのね」

 

「いや、神がいないとは思っていない、ただ神を“信じて”いないだけだ」

そう、神など信じるに値しない。どれだけ祈ろうと、どれだけ信仰しようと、神は助けてくれないのだから。

「?・・・どういうことにゃん?」

どうやら黒歌には伝わらなかったみたいだ。

「なんでもないさ、さて・・・あまり長居するのも不味いだろう。移動しよう」

 

「へ?付いて行っていいの?」

なんだ?付いて来るつもりだと思っていたのだが・・・

「俺の勘違いだったらすまないが、もう私と黒歌は友人ではないのか?友人であるのならば一緒に行動するのは普通だろう?」

そう言うと、黒歌はポカンっとした顔をしていたが次第に顔綻ばせ、いきなり抱きついてきた。

「んん~♪やっぱりカインはいい人間だにゃ~」

 

「あまり引っ付くなよ」

そう言って私は黒歌を背中に抱きつかせたまま歩き出した。

まだ、私がこの世界に来た原因は分かっていないが・・・いくらでも時間はある。

それにこの世界なら私の求める答えがあるかもしれん。

忘れていた、楽しみ、という感情を噛み締めながら歩を進める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――お前は罪人。この世で最も最低で、最悪で、醜悪な罪人なんだよ――

 

 

 

 




文字数少ない上に、殆ど進展も無い。
正直面白くないかもしれないです。すみません。

これからもう少し書けるように頑張ります。

感想貰うと文字数増えるかも?(チラッ

嘘です。
ただ単に作者のテンションが上がるだけです。
でも貰えると嬉しいです。

ちなみに主人公の言う“ヒト”は誤字ではないです。
これもまた色々と理由があるので後々出していきたいです。

感想お待ちしています。
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