ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
一先ず、ソラルート以外の他のルートはこれで終わりですね。もしかしたら、他にもルートを書く可能性はありますが、今のところはここまでです。
それでは本編をどうぞ!
あげはとソウヤ
「俺は、あげはさんが好きなのかもしれない…」
我ながら、なんともハッキリしない答えだとは思う。
もちろん、好きだという気持ちに嘘はない。
だが、わからない…何故、ここであげはさんのことが浮かんだのか…俺はあげはさんと出会って間もない…ましろさんよりも付き合いが短いくらいだ。
多少の付き合いはあれど、長い時間を一緒に過ごしたわけではない…でも、どうしようもなくあげはさんが好きだという気持ちが溢れてくる。
「これは困ったな…気持ちだけ先走って、肝心の理解が追いついていない…こんな感覚は初めてだ」
1人、思わずそう言葉を零す。
こういうのはどうすれば良いんだろうか…ダメだ、相談出来そうな相手がいない。
いっそのこと、本人に尋ねてみた方が良いだろうか?
いやいや、何を馬鹿なことを…そもそもどうやって聞くんだ。
でも、この気持ちの答えを知るにはあげはさんに会うのが一番な気がする…うーん、でもな…こんな気持ちであげはさんに向き合うのは失礼な気がする。
「…ここで悩んでても仕方ない。とりあえずあげはさんに会いに行こう…」
正直、怖くないと言えば嘘になる…あげはさんにこの思いを伝えたら、今までの関係が崩れてしまうかもしれない。
こんな自分の気持ちがわからない状態で向き合ったら、呆れられるかもしれない。
だが、そんな気持ちとは裏腹に俺はヨヨさんから携帯を借りるために移動を始めていた。
…こうなったら、腹を括るしかない。
例え、この先に何が起こるかわからないとしても、俺は自分の気持ちを知りたい。
そう決意して、俺はヨヨさんの所に向かうのだった。
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「ソウヤ君、どうしたの?急に会いたいって言われて、びっくりしたよ」
あげはさんをヨヨさんの携帯で呼び出した場所は前にデートの相談をする時に行った喫茶店だ。
そういえば、あげはさんと会う時って大体ここだな…まぁ、俺が他に落ち着いて話せる場所を知らないというのもあるけど。
「突然、すみません…実はあげはさんに相談したいことがあって」
「相談したいこと?」
「その、ですね…」
言葉に詰まる。
伝えるのに躊躇する。
でも、言わないと前には進めない。
「…俺はあげはさんのことが好きなのかもしれません」
「へっ!?それってどういう…」
「もちろん、言葉通りの意味です…俺は1人の女性としてあげはさんのことが好きなんだと思います」
俺がそう伝えると、あげはさんは顔を赤くしていた。
「…こういうの、思ったより照れるね…」
「そうですね…俺も結構照れくさいです…でも、ちょっと困惑してます…何ていうか気持ちが先走りすぎて、理解が追いついていないというか…こういう感覚は初めてで、困惑してます」
「あ…えっ!えっと…」
「あげはさんはどうですか?俺のことをどう思ってますか?」
「わ、私は…」
そう言って、あげはさんは戸惑いながらも、言葉を続けてくれた。
「私も、ソウヤ君が好きだよ」
「えっ…!本当ですか!?」
「ふふっ!こんなこと冗談で言うわけないでしょ!…ソウヤ君のこと、本当に好きだよ」
あげはさんは頬を赤く染めながらも、こちらをじっと見つめてそう告げた。
「だから、私と付き合ってくれないかな?」
「もちろんです!俺で良ければ、あげはさんの恋人になりたいです」
「うん!よろしくね!」
あげはさんはそう言って、笑顔を見せてくれた。
その笑顔を見て、俺の抱えていた思いについて1つの答えについてたどり着いた。
「そっか…俺、あげはさんに一目惚れしたんだ」
「一目惚れ…?」
「はい…多分ですけど、俺はあげはさんに一目惚れしたんだと思います…これから、もっとあげはさんのことを知りたいです!」
「ソウヤ君…もちろん!これから、もっとお互いのことを知って行こう!」
「はい!よろしくお願いしますね、あげはさん!」
俺の言葉にあげはさんは笑みを浮かべて頷いた。
「それじゃあ、さっそく色々と聞いちゃおうかな?まずは、無難に好きな食べ物とか教えてもらおうかな?」
「自己紹介みたいな流れですね…まぁ、好きな食べ物はオムライスとかハンバーグとかですかね?子供っぽいとか言われそうですけど」
「良いじゃん!美味しいよね!オムライスもハンバーグも!今度、私が作ってあげよっか?」
「マジですか!ぜひ、お願いします!」
「うん!任せて!」
「ありがとうございます!…でも、やってもらってばかりというのは申し訳ないので、こっちで何かお礼が出来ないか考えておきますね!」
「そんなに気を遣わなくても良いのに…でも、ありがとう!」
そんな会話を交わしながら、俺はあげはさんと楽しい時間を過ごすのだった。
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「ねぇ、ソウヤ君…恋人になったのに、話すだけで良かったの?こう…もっと恋人らしいこととかさ…」
車で送ってもらう中で、あげはさんがそう口にする。
「もちろんしたいですよ。あげはさんはどうですか?」
「そ、それは…私もしたい」
照れくさそうに言うあげはさんを見て、思わず笑みを浮かべる。
「じゃあ、今度デートする時にでもしましょう!」
「そうだね!あっ、そろそろ家に着くよ!」
「ありがとうございます!」
そうして、家にたどり着き、俺は車から降りる。
あげはさんも見送りをしてくれるために車から降りていた。
「それじゃあ、またね!ソウヤ君!」
「はい!また!…あっ、そうだ。あげはさん」
「ん?どうしたの?」
そう聞いてくるあげはさんに顔を近づけ、そっと頬にキスをした。
「えぇっ!?」
「それじゃあ、気を付けて帰ってくださいね!あげはさん」
そう言って、俺は家へと戻って行く。
「こんなのズルいよ…ソウヤ君。こんなの急にされたらドキドキするじゃん…」
あげはさんが赤面しながら、そんなことを言っているとはつゆ知らず、俺は家の中に入っていくのだった。
といった感じのあげはルート1話でした!
次回からは本編を進めて行く予定です。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!