恋愛クソ雑魚リュールちゃん   作:ごまだれ醤油

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誤字報告ありがとうございます
公式がなんかこの世界のアルフレッドとセリーヌ殺気立ってますねぇ、とか他人事で言い放ってて笑う……いや笑い事じゃねぇよ。
先の戦い、亡くなった臣下と女王。
なんか復讐鬼みたいな声出してるセリーヌと慎重で比較的まともなアルフレッド。
何があったんだほんと。
それでは今回も暇つぶしに
どうぞ


日常19

――恐縮です

 

 真っ白な手札から「恐縮」のカードを発動。とりあえず便利な言葉でその場をしのぐ効果があったりなかったりします。

 

「君が誤射した矢を落としたのか。感謝する。参考までに聞きたいのだがどのようにして退けたのかな?」

 

 ここでモリオン王のさぐり!あなたの腕前を探りに来ました。あなたのなけなしのライフポイントがゴリゴリと削られます。これに対して返さなければもっと悪いことになるのであなたは正直に答えます。

 

「ほう、エルウィンドを使った魔法剣を!矢が飛んでくると気づいてから抜剣し魔法をまとわせ矢を撃ち落とした、判断がはやいな。風で矢がそれればよし、たとえ魔法がかけられて貫通してきたとしても剣ではじくことができる。だがそれだけではあるまい。己の身も盾としたのだろう?男は女よりも背が高いからな」

 

 モリオン王はあなたの発言に対し揺さぶりをかけてきた!あなたの立場はまるで逆転裁判で成歩堂龍一に尋問される証人です。まるで見てきたかのように話すモリオン王の観察眼、いえこの場合は一国王が自分のしたことを暴き認めさせようとするその行為にあなたは戦慄します。

 リュールが小さくそこまで考えて……とつぶやきますがあなたはただカンニングしただけなので余計な評価がつくことに恐れを抱きます。今すぐ反則行為を自白してこの場を終わらせたいですがそんな手段はあなたの手札にはありませんしできません。

 

――恐縮です。

 

 再び真っ白な手札から「恐縮」のカードを発動。周りにいる人間から注目を浴びていますが、その目がお前それしか言えねぇのか、と語っているような気がしてなりません。あなたのライフポイントはより削られます。

 

「良い部下をお持ちだ神竜様。せっかくだから歓迎の手合わせをしたいな。無論安全を確認でき次第だが」

 

 おっとここでターゲットがリュールへと移りました。あなたはこれで助かったでしょう。恐縮ですロボットで乗り切ることができました。汎用性の高いカードはやはり強いのです。

 

「腕の立つものを我がブロディアは歓迎する。君とも手合わせを願いたいな」

 

 モリオン王の突然のボディブロー!不意の一撃によりあなたのライフポイントに大きなダメージを与えました!でも死なないであなた!ここを乗り切ればなんとかなるかもしれないんだから!

 アルフレッドやセリーヌなどとの王族とは筋肉鍛錬や戦闘訓練などでそれなりに仲良くなり話すことができるようになりましたが、さすがに国王と1対1は勘弁願いたいしリュールの方を鍛えてほしいというのが本音。ですが一国の王相手に一平民が嫌ですなんてことを言えるわけがありません。

 しかしここであなたの手札の1枚が光り輝きます。それが意味することはつまり、この盤面をひっくり返す最高の手があるということです。遊戯王ではよくあること。

 

――恐縮です。ですがモリオン王。神竜様との手合わせの方をどうか優先していただけないでしょうか。

 

そう!あなたの手は神竜様を生贄……ではなく立てることです!

 

――神竜様はこの先世界を救わなければなりません。ですが神竜様はある程度修羅場を潜り抜けたとはいえまだお目覚めになったばかり。モリオン王のような鬼神ともいえる方がもし敵として現れてしまったら今の神竜様では生き延びることは難しいでしょう。恥ずかしながら我々もいつでも神竜様を御守りできるとは断言できません。ですがもし生き延びることができたのならば、私たちがいくら倒れようとも神竜様さえ生き延びることができたのならば、神竜様は世界をきっとお救いになられます。そして神竜様は我々をこの先自らの足で歩いて行けるようにお導き下さるはずです。ですからどうか、私との手合わせよりも神竜様との手合わせをどうかご優先くださいますようご検討をお願い申し上げます。

 

 そう言ってあなたは頭を深く下げます。――勝った!リュールを生き延びさせるという大義名分を盾にしモリオン王を鬼神と立て、神竜への絶対的信頼的な奴をなんかこういい感じに表現して頭を下げれば、なんやかんやでこう、うまくいくはずです!大部分は本心なので嘘はなし!計画通り!とあなたは内心勝利を確信しました。

 

 ――瞬間!あなたの脳はなんかフル回転しました!先ほどの言葉を述べているときに考えたなんやかんや感が違和感として襲ってきたのです!馬鹿な、自分の採った手はとりあえずなんかいい感じに大丈夫なはず……。

 あなたは先ほどの自分の言葉を思い返します。そして気づいてしまったのです。そう!それは王族に対する意見申し立て!!!

 なんということでしょう。あなたは先ほどモリオン王の自分との手合わせのお願いをリュールとの手合わせを優先すべきと平民の分際で意見してしまったのである!つまりあなたのすべき行動は間違ってますよと言ってしまったのだ!思っていたことと言っていることが変わっていない!愚か!

 あなたは大きなプレイミスを犯したのです。これで盤面をひっくり返せると思って出したカードはあなたの冒険を終わりへと導く一手だったのです。遊戯王ではよくあること。

 あなたの手札はすべて消滅し可能性となるデッキも同様に消滅。あとはモリオン王による極刑という名のダイレクトアタックしか残されていません。ここから入れる保険もないのであなたにはどうしようもありません。あなたの冒険はここで終わってしまいます。お疲れさまでした。

 

「ふ、はははは!守るべき主のために我が身を捧げこの儂に意見するか!……スタルークに首を出せといったのも君だろう?間違っておられるか?神竜様」

 

「えっ……。あ、あの……その…」

 

「神竜様、あなたは先ほどこうおっしゃられた。”私の仲間がスタルーク王子に首をもっての謝罪を要求した”と。気になっていたのだ、私の仲間という表現がな。守り人が守ったのならばそういうはず。そうでなかったということ、今さっきの言動からして言ったのは彼なのだろう?ついでに言えば彼は平民だ」

 

「は、はい。そうです。ですがその件についても……」

 

「国境付近でケリをつけている、だろう?わかっておる。元々こちらが原因なのだ。それにこの場でも神竜様であるあなたの身の安全を最優先とし、一平民でありながらも意見しおった。いささか不敬ではあるが、そこまで間違いではあるまいし大局を見据えてのことだ。罰などは与えぬからその不安そうなお顔をどうかやめてくだされ」

 

「は、はいありがとうございます。その寛大な慈悲に感謝します。モリオン王」

 

 これは驚きました。あなたは生き延びることができたのです。と、そんなこと思っている場合ではありません。すぐさまリュールに引き続き一度頭を上げ再び深く下げて謝罪とお礼をモリオン王に申し上げました。

 モリオン王はよい、と謝罪を受け取ると自分との手合わせも忘れずに頼むぞと言い、そんなこんなで無事が確認できたので今日はブロディア城に部屋を用意してもらい休むこととなりました。

 もちろんあなたは仲間たちから、特にヴァンドレとリュールに怒られフランと教育を受けることとなりました。残当です。

 

 

 

 

「国境付近でも無茶はしないで下さいと、言いましたよね?」

 

「今回は良かったですが最悪の場合極刑になるかもしれないと”――”はいつも怯えていたでしょう?なのにどうしてあんなことをするんですか」

 

「私のためであるのはわかっています。そこはすごくうれしいんです。でも、あなたも大切な仲間なんです。……心配したんですよ?」

 

「わかったのならヴァンドレにこってりしぼられてくださいね」

 

 怒ったリュールは怖かった。




というわけでブロディアについてすぐにイルシオン強襲はありませんでした。
これで日常回がそれなりにかけるはずです。
タイトル詐欺を最近してましたがクソ雑魚リュールちゃんが返ってくるはずです多分。
そして主人公君。前に感想欄で狂犬みたいとか言われてたけど今回マジで狂犬みたいになっててやばい。君ヴァンドレ君に怒られたでしょ。人間は過ちを繰り返す……全く。僕が書いたんですけどね。
まぁ一回間違えたら今後一切間違えないなんて出来のいい人間ばかりじゃないからね仕方ないね……それがだめなこともあるけど。
あと自分が書いた短編「つよつよマックちゃん」もよろしくね。(ダイマ
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