恋愛クソ雑魚リュールちゃん   作:ごまだれ醤油

32 / 38
振り子メンタルで書くか書けないのかが決まる私です
恋愛クソ雑魚セリーヌちゃん圧倒的に書け優勢で笑う。そんなに好きか。俺もいっぱいちゅき。
それでは暇つぶしに
どうぞ


日常31

――とりあえず、リュール様。私はあなたが好きですからね。

 

 リュールの心の中では暖かいものが生まれていました。これから自分の内面の何が好きかであるかを”――”から聞くというのに好きという言葉一つで満ち溢れてしまうかのようで不思議な気持ちでした。

 リュールはみんなが好きです。記憶喪失でまだ亡き母のような立派な神竜として皆を導く立場に相応しいとはいいがたいですが、それでも自分を信じてついてきてくれる皆が好きです。力になってくれる皆が好きです。それぞれの優しさと強さを持つ皆が好きです。

 ”――”のことも好きです。彼は自分を皆とは違って崇めるような気持ちはなく、ただの偉い人として見てくれています。彼から聞いた話だとソルムの国は無宗教でそれと同じようなものかもしれないと思いましたがそれは違う、という気がしています。敬意を持つが信仰はしていない。違うところはそれくらいのはずなのに、普通の人のはずなのに、なにかちょっと違う。それだけ。でもそれだけが気になる。

 

 だからでしょうか。人と壁をしっかり作ってしまって素がみれないところが残念に思ってしまったり、逆にそれを見ることができるユナカ達がうらやましく思えたり。色んな事を知って、初めてのものを食べて彼なりに私を助けて、進言をして、一緒にいて、鉱石をくれて、好きと言ってくれるのがとてもうれしいのが。セリーヌのことを推しといってリュールも好きなその優しさが好きであると饒舌に語ったことがうらやましく思えるのが。

 あなたは私のどこが好きですか。外見はわかりました。とてもうれしかった。髪の毛の手入れをした。気づいてはくれなかったけれど。髪の毛の癖の話を間違ってしてしまった。恥ずかしいけれどもっと知ってほしくて。覚えてはくれなかったけれど。

 セリーヌの好きなところも知りたい。どこですか。セリーヌは見た目も心も綺麗な人ですからそんな彼女があんなに優しくて暖かな顔をするようになったのはあなたが素敵な人だからですよね。私、もっと知りたい。でも今は。

 教えてください。私の中を。あなたが好きな私を。

 

 

 

 

 

――そうですね……まず思いつくのはその状況判断力ですね

 

 あなたが思い出すのはゲーム1章で異形兵との初会敵の際に下した判断。この時あなたはいなかったのでこの時のことはフランやクランが教えてくれました。

 

――フランとクランに聞いたのですがリュール様は異形兵との初戦闘の際、撤退を指示なされたとか。つい応戦してしまいがちですが情報不足のため即座に撤退を選べるその判断力は素晴らしいと思います。

 

 リュールは美しい青と赤の瞳であなたを見ています。

 

――お目覚めになられて記憶喪失でもあるというのに皆を率いて邪竜討伐の旅に出ていらっしゃる時点で大変立派です。ルミエル様のことは存じませんが誇りに思っていらっしゃるのではないでしょうか。

  知らぬものをきちんと知らぬといい、教えを乞う姿は私としても頭が下がります。その気持ちを忘れてしまってはきっと自分が愚かであると気づかぬまま愚かなものになり下がっていくでしょうから。

 

 こう考えてみるとリュールは割と波乱万丈の人生を送っています。初期がアレで1000年後目覚めたのち記憶喪失、慕ってくれる者もいますが何故慕われるのかわからぬまま、娘として愛してくれる母はいましたが次の日のうちに亡くなり静かに冥福を祈る暇もなくフィレネからの救援要請を受け旅に出る。そしてその理由の一つに自分と同じ思いをする人たちを増やしたくないというなんとも立派な理由。

 

――こう思うと旅は始まったばかりですが本当に頑張られました。あなたの姿は皆を力づけ勇気づけ希望を持たせていますよリュール様。……ですからお疲れになられたらお休みになってくださいね。ここには頼れる人や友人がいますから。

 

 これからが本番ですがそれでもあなたはリュールに称賛の言葉を送りました。その言葉をもらったリュールは目を少し見開き何かを見つけたような顔をしていました。ほんの少しの間そんな顔をしたら、はい、とリュールは答えました。

 

――あとは……やはり優しいところですね。思いやりが深く、だれにでも優しい。私がセリーヌ王女の優しさにあこがれるようにリュール様の優しさにもあこがれています。セリーヌ王女が優しさについて悩んでいた時もきっと思いやりのある言葉を返したんでしょう?きっとその時にかけた言葉は私には出せませんよ。

 

 あなたはいくつもの物語を読んできました。その中で登場人物たちは日常でもどんな困難な状況でも様々な言葉を紡いできました。相手を勇気づける言葉、奮い立たたせる言葉、体が震えるような言葉を読んであなた自身も真似しようとしたこともありました。ですが現実はそんな簡単にはいきません。言葉の意味をきちんと理解しないといけませんし、なによりも誰かが悩みを相談してくれた時など適切な言葉を返せるのが登場人物ですがあなたは違いました。気の利いた言葉など返せないのがほとんどです。

 現実と物語では違うと言えばそれまでですがこの若い子はこの年でこんなにしっかりしているのに自分は……と感じることがあなたにもあります。そんな中あらゆる人に優しさを振りまき導きの言葉をかけ、共に悩むことのできるリュールはあなたにとって心から尊敬する人の一人でもあります。

 

「それは違います」

 

 当然リュールがあなたの言葉を否定しました。確信を持った力強い声です。

 

「”――”は優しさを信じています。理解しています。現にあなたの書いた物語はセリーヌを救ったではないですか」

 

――救っただなんてそんな……

 

「セリーヌが優しくて暖かな顔をするようになったのは知っていますよね?アルフレッド達に悩みを打ち明けて共に歩むことを誓いましたよね?なによりセリーヌからお礼の言葉をあなたはもらったはずです。きっと”――”がセリーヌの悩みを聞いたとしてもあなたの言葉でセリーヌは救われたと思いますよ」

 

 リュールは慈愛に満ちた表情を浮かべそう言い切りました。元から綺麗な顔をしているリュールです。あなたはさすが主人公にして神竜、綺麗だと思いました。すごい(すごい)。

 とはいえあなたは褒められることに対してうまく言葉を返せない照屋です。手を後ろ首にあてて視線をそらしながら答えます。

 

――……あー…、そうすか。そうですか。はい。……なら、いいですね。ありがとございますっ。

 

 そんなあなたを見てリュールは笑います。

 

「っ……。ふふふふっ。セリーヌがちょっと照屋さんといったのがわかります。本当に照屋さんなんですね”――”」

 

――……リュール様って結構かわいいところありますよね。

 

「…えっ?」

 

 いたたまれなくなったあなたは次の話題に移ろうととにかく言葉を紡ぎます。急にかわいいところがあるなんて言われたリュールはさすがに戸惑いました。

 

――記憶喪失なせいか純粋無垢で何事にも興味津々であるところとかいろんなことを心から楽しむことができるのはリュール様の良いところ、好きなところですよ。

 

「そ、そうですか?」

 

――ご飯食べるときとかそうじゃないですか。フィレネ料理やブロディア料理とかを初めて見た時興味津々って目をして「これはなんですか?」って聞いて、顔に美味しい!っていうのがわかるくらいの表情で食べてましたよ

 

「えぇっ!?そ、そこまでですか??」

 

 確かにリュールはいろんなものに興味津々で楽しんでいるところがあります。稽古で意外な攻撃を受けて負けてしまったときのむっとした表情や知らないことを目の前にしたときのきょとんとした顔などはリュールの顔の良さも相まって非常に愛らしく感じさせます。それを指摘されて驚きリュールは顔を赤らめました。

 

――あとはまぁ……そんなところですかね

 

 口下手なあなたではリュールの内面をほめるのに語彙を使い切ってしまったようです。推しのセリーヌの褒めるときの語彙力はあるというのに自分の主で主人公のリュールをほめる語彙力は無いようです。情けないやつ!

 

「えっ……あの、ほかに、……ありませんか?」

 

 ほらみたことか。自分に不安が残っているのでしょうか。語彙力の足りないあなたのせいでリュールがさらに褒めてくれることを求めています。こういう時はまるで~のようだという比喩表現が大好きな中世時代の人間もといこの時代の王族たちに全部任せてしまいたいと偏見を持ちながらあなたは思いました。

 

――大丈夫ですよリュール様。きっとリュールの様のいいところはもっとたくさんあるんです。それを自分が言語化できないだけで。……考えてみてください、例えばフランのいいところ100個言ってと言われて言えなかったらフランのことが好きではないということになりますか?

 

 いいえなりません、とリュールは首を横に振ります。

 

――そういうことです。きっと人はみんな仲間や友人のいろんなところが好きなんだと思います。たくさん好きなんですけどそれを言葉にするのは難しいし、自分でも気づいてなかったりするんですよ。多分。だから大丈夫ですよリュール様。………あー、いや、じゃあ、もう一度言いますねリュール様。

 

 あなたはひとつ間をおいて言う準備をします。間をおいてしまったので変な恥ずかしさが出てしまってポリポリと手で頭をかきながらですがあなたは言いました。

 

――私は、リュール様が好きですからね。

 

 少し早口になったそれを聞いたリュールは少し目を細めて笑みを浮かべて小さく、はいと答えました。




実はセリーヌ関連でやりたいイベントがあったりなかったり。
ユナカもちょっとキャラが深掘りできてきた。支援会話は良い。
こんな子がエンディングでアレになるんやで?それはいけない。
前書きにも書きましたけど最初らへんにやった盛るペコの全体見るとそれには劣りますけどクソ雑魚セリーヌちゃん関連の投票ありがとうございます。
こう考えると盛るペコのほうが関心が高いのか……?
今回もありがとうございました

恋愛クソ雑魚セリーヌちゃん(あくまで参考)

  • 書け
  • 書くな
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。