転生特典を得て努力しなくて済むようになった幸せ者のお話 作:水属性大好きマン
ーーーーとある空の島の大きな神社の庭ーーそこで3人の子供達が修行をしていました。
1人は、この中で唯一の女の子でありながらも既に大人顔負けの強さを持ち、将来十二神将になることもほぼ決まっているこの神社の持ち主でもあるエルーンの少女ーーヴァジラ。
1人は、この中で最も背が高く、力だけなら少女に匹敵する強さを持ち、将来を期待されながらも日々精進する真面目で男気あふれるこの島に住むドラフの少年ーーステルク。
そしてもう1人はーー何の才……少なくとも強さに関する才を持たないながらも少女の強さに憧れたその日から2人の修行に加わり、折れる事なく修行に喰らい付き、その結果友として共に技術を磨くことになった近くの島に住むヒューマンの少年ーーグラ。
3人はそれぞれ種族も家柄も違いましたが、そんなもの関係ないと言わんばかりに仲が良く、修行以外の時もいつも一緒にいました。
現在はまだ全員が9歳という年齢ながらも『親友』としてこれから先もずっと一緒だと誓い合っていており、その約束が叶う事を全員が信じて疑っていませんでした。
ーーーーですがその幸福な日々は突然ですが終わりを告げる事となりました。
3人の中で最も才能の劣る……否、才能のない少年グラは『船』の最終便に乗るべく、いつもの様に明日も会いに来る事を2人に約束し、そしていつもの様に自分の島に向かう渡航船に乗り込みました。
……グラの家は両親が亡くなっていて叔母に育てられている事もあり、あまり裕福ではありません。
なので本来ならこう毎日船に乗る様なお金は当然持っていません。
ですが運が良いことにグラの父はかつてのこの渡航船の関係者で、仕事中に殉職した経緯もあり、隣の島に行く程度ならとタダで乗せてもらっています。
そして普段通り自分の島に着き、家に帰ったグラは叔母に今日あった事を夕食を食べながら話しつつ、明日のこともあり、早めにベットに向かって寝ることにしました。
ーー明日はグラの10歳の誕生日。
普段毎日修行を行っている3人はそれぞれの誕生日の日だけはそれを休み、盛大にその日をサプライズで祝ってきました。
今日も別れ際に不自然に明日絶対来る様に言ってきた2人の姿を思い出したグラはクスリと笑みを浮かべながら朝を早く迎えるべく眠りにつきました。早く明日が来ないかなと、と願いながらーーーー
ーーーーそして日付が変わったその瞬間、深い眠りについていたグラは夢の中で自分の初めの記憶を思い出し飛び起きました。
ーーーーて、転生特典!?
それならーーーーが欲しいです!
どうしてかって?
ーーだってその力があればどんな世界に行ったって絶対死ぬ事ないし……
ーーーー 一生努力なんてしてくて良さそうじゃないですか!!!
目が覚めたグラは眠る前とまるで違う体を堪能し、これまでにない高揚感を覚え、ふとこの力を2人にどう披露するか考えた辺りで我に帰り、
そしてーーーー 一筋の涙を零した。
その後グラはーーーーもう二度と