あっちの
初ちゅーまで済ませたというのだから、マジで俺と同じ分身? と疑いたくもなる。
まあ、俺自身、オリジナルの奥さんの
それとも、分身した時に女性に慣れている部分はあっちの方に多くいってしまったのだろうか?
俺のまわりにはそういう対象がいないから確認しようもない。
みんな美少女だけど女子中学生ばかりなんで手は出せないもんなあ。
……いや、オリジナルと奥さんたちの年齢差考えたらアリなのかもだけどさ。ヨーコと同じくらいの年齢?
ナナミも可愛いけどリアル妹は対象外。
なーんてキャロライン君出場のGPD大会をリク君ユッキー君モモカ君たちと応援しながら考えてしまうのは、この大会が女性限定だからだろう。出場者みんな可愛いね。オリジナルはアレンビー似のイマイ・アリスにも注目してたっけ。再登場して活躍してくれるのを期待してた。続編の方で出てもよかっただろうに。
あ、サザキ君も出場してる。こっちも女の子なのね。融合はしてないみたいだ。妹であるギャン子ちゃんの細い感じ? けっこう可愛いかも?
メナドと融合してるらしいセイ君が出ないのはまだ操縦はレイジが担当だからか。
それとも世界大会予選のために万が一にもガンプラを破損したくないのかもしれない。
「キャロちゃん強いねー」
「騎士ガンダム、丁寧に作り込まれてる。さすがコーイチさんの指導だ。あの盾、ビームを完全に無効化してる?」
「相手のギャンも出来がよかったのに!」
一応実力はあるサザキ君にキャロライン君は勝ってしまった。騎士ガンダムも損傷無し。俺の伝授したシールドの強度は伊達じゃないのだよ。ある意味盾勝負で勝ったのは嬉しい。
って問題なのはそこではなく、キャロライン君のライバルであるコウサカ・チナも融合してること。
イオリ・セイのメナド・シセイと同じくランスシリーズの登場人物で、彼女の親友である見当かなみと融合してると思われる。
……「な」しか合ってないじゃん。いや、「う」と「か」もか?
セイ君のことが好きすぎて彼が融合した相手と縁が深いキャラを引き寄せちゃった?
まあ、ランス世界にいるよりはこっちの方が不幸じゃない、のかな?
ちなみにオリジナルは見当の読みを「みあて」だとずっと思っていた。なんでだろうね。まさに見当違いってことなのかな。
「あのクマっぽいのもかわいー」
「ベアッガイの動きが忍者っぽくない?」
「アヤメさんみたいに必殺技あるのかな?」
ガンプラ操縦も上手くなってるみたいだ。火丼の術を使ったりしないかな?
一応、ガンプラ自体はアニメと同じ感じ。キャロライン君にはそのことは教えてない。っつーか、中に綿が入っているなんて見ただけじゃわからないからね。説明のしようが無い。
チナ君が強くなってるので、準決勝でぶつかった2人はなかなかの接戦。
だったんだけど、結局はビルドファイターズと同じく、ベアッガイ
すまないキャロライン君、自然な感じに騎士ガンダムに対策を仕込めなかった俺のせいだ。
◇
「キャロちゃん、残念だったねー」
「キャロラインですわ、モモカさん!」
愛機であるモモカプルと騎士ガンダムの作成を一緒にやったからわりと仲いいんだよね、この2人。
現在、コウサカというレストランでキャロライン君の残念会中。そう、チナ君の実家である。続編の主要キャラでチナ君の弟のコウサカ・ユウマもちらりと見たがちゃんと男の子だった。融合してないか。華
あと、セイ君チナ君も同席している。こっちは優勝祝い。
「私に勝ったんですもの、チナさんが優勝するのは当然ですわ」
「あ、ありがとうキャロちゃん」
「チナさんまで! キャロラインですわ、キャロレェィン!」
ビルドファイターズとは違い、チナ君が大会で優勝してしまった。やはり融合で強化されているな。かなみの記憶は持っているんだろうか?
「ケイワンさん? 本当に世界大会に出るんですか!?」
「う、うん。なんか成り行きでね」
「GPD引退したって聞いてたけど復帰したんですね!」
そして俺はセイ君に詰め寄られている。ぐいぐいとスゴい勢いだけど、チナ君ほったらかしでいいのかね? チナ君がさっきからちらちらとこっちを気にしてるんだけど。
「セイ君、コーイチさんってやっぱり有名なんだ?」
「当然だよリク君。巧みなチームプレイとガンプラの出来がスゴくてボクも注目してたんだから!」
主人公2人もなんか仲良くなったみたいでよかった。話題が俺のことってのはちょっと恥ずかしいけど。
というか、俺のこと知ってたというのは驚きだよセイ君。
「は、ははは。セイ君も世界大会に出るんだってね。君と戦えるのを楽しみにしてるよ」
「は、はい! ……動かすのはボクじゃありませんけど」
あれ? そういえばレイジ君はまだ見てないな。こんな食事シーンにいないなんておかしいような。
大食いで赤毛……まさかオリジナルの奥さんの食欲魔人の誰かと融合してないだろうな?
「ガンプラは君の作品だろ? それになんか、君は操縦も強くなりそうに思う。操縦感はちょっと違うけどガンプラを壊すのが嫌ならGBNで戦ってみるのもいいかもね」
「うーん、うち、まだGBNの筐体入れてないんですよね。そうするとGPDの筐体をどかさないといけないし、GBNの筐体も安くないしで」
「ああ、そっか。GPDの筐体を置いてる店、減っちゃったから無くなると寂しいよね」
「そうですよね!」
GPDは実際にガンプラを戦わせるシステムが必要な分、筐体はそれなりのお値段がする。家庭用があるGBNとは違う。
まあGBNの業務用は落ち着いてプレイ出来るように大型のシートがセットになっているから場所を取るのは変わらないか。プレイ時間を考えると客の回転率はGPDの方がいいだろうし。
「そうだセイ君、これ知ってるかな?」
ユッキー君がテーブルの上に取り出したのはGBNのデバイスであるダイバーギア。それを操作してある動画を立体表示させた。
◇
『彼らに必要なのは飴ではなく鞭だったようだ』
『以上、ロンメルさんのコメントでしたー』
見せたのはキララ実況による初フォース戦の動画。
リク君たちはニヤけながら自分たちの戦いを解説してる。
新人とはいえ、あの第七機甲師団の一員に完勝できて嬉しいのはわかるけど、もう何度見てるんだか。動画再生数に貢献しているね。
「これがケイワンさんたちのバトル!」
「スケジュールが合えば私もコーチたちの応援に行きましたのに。あの子たちズルいですわ」
キャロライン君はこれなかったけど、親戚だか知り合いだかのウソ八君とイリ子ちゃんは応援に来てくれたんだよね。あれ? そういえばビルドファイターズには幸せそうなウッソ一家が出てたっけ。彼なのかな?
「スゴい! ケイワンさんのガンプラ! リク君たちのも!」
「えへへへ」
「えっへん!」
「
得意気なリク君たち。俺としてはアヤメ君の零丸で目を見開いたチナ君が気になる。かなみの記憶が戻りかけているのかな?
ベアッガイ
「騎士だけじゃなくて忍者もいるんですか?」
「アレはアヤメさんのオリジナルだけど、忍者のガンダムもいるよ」
「武者頑駄無によくいるよね、虚武羅丸とか」
「Gの影忍を忘れてはいけないよ!」
うんうん、リク君セイ君ユッキー君のTS勢は打てば響くヲタ話相手が増えてテンション高いね。元から少女の子たちはちょっと引いてるけど。
「ケイワンさんの黒いガンダムも忍者のイメージですか? それともやっぱりティターンズ?」
「いや、アレはガンダム・ザ・ブラックナイトって言って」
「私の騎士とお揃いなのですわ!」
ずいっとキャロライン君が身を乗り出してきた。それに張り合うようにセイ君もテーブルに手をついて立ち上がる。
「見た目は騎士っぽくないような気もするけど、その名前、格好いいですね。騎士かぁ、いいなぁ」
メナドは騎士だもんな。ランス1では門番だけど、才能はあるからGPDやGBNでも素のセイ君より強くなりそう。だからさっきあんなこと言ったんだよね。
あれ? これ、メナドの記憶戻ったら製作するガンプラも変わったりするのかな?
「むー、オレのだって、ガンダムってことでコーイチさんのとお揃いだよ」
「リっくんずるい!」
そこ張り合うとこなの、リク君? そして君はオレっ子だったね。
「じゃあボクたちもガンダムだからお揃いだね」
「いや、ガンダム使いばっかだからね」
本来なら
……ツカサも世界大会予選見ているのだろうか?
あいつ、GBNにブレイクデカールばらまくなんて悪させずに、GPD世界大会にエントリーしてりゃよかったのに。
「でも、アイドルの実況ってそんなのあるんだね?」
「ガンプラアイドルなんていたんだ」
「GPDの世界大会予選にも出てるみたいだよ」
セイ君たちが戦う相手です。そしてもう1人の俺のパートナー。
「ケイワンさんは世界大会予選、あのガンプラで出るんですか?」
「なんか予選は出ないでいいみたい。ナナミさんの話だと少しでもGPDを盛り上げるために決勝大会の枠が多いんだって。ガンダムベースはシード扱い。まあコーイチさんの腕なら予選に出ても突破するだろうし!」
「そうですよね!」
世界大会か、ため息しか出てこないぞ、まったく。
どうやらGPD世界大会のガンダムベース代表は俺で決まっていたらしい。
ガンダムベースで代表者を選ぶ試合とかしないのかと思うが、今さら代表者選出戦をやるのもあれだし、そもそも出場者が集まらなかったらガンダムベースとしても体裁が悪い。まあ、未だにGPDやってるやつは個人でも出るか。
「ガンプラは別のやつだよ。……予選に合わせて急いで仕上げたのにな」
「え? ブラックナイトで出るんじゃないの?」
驚くリク君たち。
そりゃヒュッケもといガンダム・ザ・ブラックナイトで出るのも悪くはない。オリジナルの奥さんたちが気づくかもだしね。
でもせっかくだから別のガンプラにもEPを貯めておきたい。GBNと違ってGPDは実際にガンプラを動かし、ダメージも受けるから修理、メンテナンスは欠かせない。その分EPは貯まりやすいだろう。
「うん。いろいろ試したいんだ」
「コーチはヤジマ商事が全面的にサポートしましてよ!」
キャロライン君はいつのまにかヤジマ商事を俺の正式スポンサーにしてしまった。マジでニルス・ニールセンのポジションを奪うことになるなんて思わなかったよ。救いは俺のことを彼氏だの婚約者だの言ってこないことか。年の差があるから対象には見られないんだろうね。
あの天才なニルスがいてくれた方がサラちゃんやZちゃんたちELダイバーの
「商社勤務、とはちょっと違うけど就職できてよかったね、コーイチさん」
「就職とは言わないだろ、たぶん」
「ええっ、じゃあ永久就職?」
「今時そんな言い方しないし、それは主婦になることだろ」
「もう、モモちゃんったら」
モモカ君のボケに少女たちも笑うが、あれ? おかしいな。キャッキャうふふな感じじゃなくて、うふふふふふふというか、にゅふふふふふふふふって妄想ダダ漏れ系の笑い声が聞こえるような……。
「コーチが望むなら……。私の帰宅を出迎えてくれるエプロン姿のコーチ。悪くありませんわね」
「いつもの、作業用のじゃなくてフリフリエプロンのコーイチさん」
「お風呂にする? ご飯にする? それともガンプラ? ってやつだよね!」
「お風呂でガンプラは合宿でやってみたいよね」
なに言ってんの君たち? 特にユッキー君。こっちの世界じゃプラモ狂四郎は基礎教養なの?
「裸エプロンじゃないだけマシ、なのか」
「それだ!」
「ガンプラ男体盛りも捨てがたいよリっくん!」
いったいどんなプレイなんですかそれは?
女性、それも少女の群れの中に男1人はキツすぎる。分身できるとはいえ、オリジナルはよく耐えられているなあ。
大きくため息。やはりミホシといい雰囲気なあっちの俺が羨ましい。
……まさか魔法使い卒業してないだろうな?