大有双外伝   作:生甘蕉

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ブラックナイトスコードかー
主人公機の名前変えようかな


ガンダムビルド編 9話

 フォースネストでたむろしているビルドダイバーズ。まだアヤメ君が合流していないので、この前のミホシが敗れた世界大会予選の動画を観ながら駄弁っていた。

 ツカサのやつがアヤメ君に変なことさせてなきゃいいけど。

 彼女も早くツカサから解放してあげたいが、俺も世界大会のせいであまり時間がとれない。

 

「キララさん惜しかったね。レイジ君? 強いなあ」

 

「セイ君のガンプラもスゴかったよ。決勝大会楽しみだねー」

 

「コーイチさんも出るんでしょ? 応援してるからね!」

 

 デビュー戦の応援であっちの俺がキララを連れてきて、しかも勝利の様子を実況動画として流してくれたので、親近感があるビルドダイバーズの子たち。セイ君たちとも知り合っているのでこの試合も何度も観ているみたい。

 

 世界大会か。決勝戦でのアリスタの暴走、どうなるのかな? 筐体がプラフスキー粒子で動いていないんならその心配も薄いんだろうけど。

 セイ君たちには悪いけど、彼女たちコンビの優勝は世界のピンチにはあまり関係なさそう。だったら俺がオリジナルの嫁さんたちの目に留まるように活躍した方がいいかも? まあ、勝てるかどうかはわからないけど。

 ディスチャージやRGシステムはたぶん使ってくるだろう。手の内がわかっているとはいえ、強敵すぎる。

 

「今日はどうする? アヤメさんがくるまでここで待つ?」

 

「それなんだけどさ、キララの応援、したくない?」

 

「応援?」

 

「ケイゼロに誘われててね」

 

 

 ◇ ◇

 

 

 説明してたらアヤメ君がきたのでフォース全員で宇宙エリアに移動。もう一人の俺と合流した。

 

『G影のストーリーミッション?』

 

「00の劇場版ミッションね」

 

 やはり忍者MSを駆るだけあってGの影忍もおさえているよね、アヤメ君ってば。

 

『きてくれたの? ありがとう!』

 

 ブラックナイトのコクピットに表示されるのはアイドル衣装と同じアバターのミホシ。乗っているのはガーベラ・テトラのカスタムタイプか。ガーベラ・テトラ改とは違うようだ。

 

『はい。キララさん、そのガンプラは?』

 

『ガーベラ・テトラ・キララスペシャルよ! 世界大会予選で敗れた子を修理して強化したんだから』

 

 ビルドファイターズのミホシはファンに作らせたガーベラで負け、その後に自分で新たに同じ機体を製作してたけど、こっちのミホシは()が手伝ったとはいえ、自作したガンプラで勝負してたから、修理、改修するぐらい愛着持ってたのかな?

 ざっと見たとこ背中のメインノズルがGNドライヴになっているのがわかる。そして手に持つのはビーム・マシンガンではなかった。

 

『ケイゼロさんのはスペリオルガンダム? そっちもGNドライヴ搭載型? それも4つも?』

 

『ダブルエスガンダムだよ。僕も乗ってるんだ!』

 

 ユッキーの質問に答えたのはZ1。さすがにZちゃんと名乗るワケにもいかず、Z1も微妙だったのでレーベちゃんと呼ばれているELダイバーの少女。でも衣装はZちゃんだったり。

 

『今日は実験を行おうと思ってね。GBNのストーリーミッションは勝利と敗北だけじゃなく、特殊な条件で発生するイベントがあったりするのもあるだろ? その検証動画を撮るんだ』

 

『このミッションはNPDのダブルオークアンタがクアンタムバーストを発動させるまで守り切るか、ELSを全滅させるかが勝利条件。まさか自分のガンプラでクアンタムバーストを発動させるつもり?』

 

『ふふっ。だから検証よ。ELSとの対話のね』

 

 そう言ったキララ機は装備したガンポッドを見せつけるように掲げた。

 

『みんなには対話実験中のキララ機の護衛を頼みたい。できる限り、ELSの破壊はしないでくれると助かる。このミッションのクリアは目的じゃないんで、失敗するかもしれないけど、いいかな?』

 

「だってさ。どうするみんな?」

 

『難しそうだけど面白そう!』

 

『うん。こういう人とは違うプレイもGBNの醍醐味だよね!』

 

『フォース名がSD村鎮守府というのが気に入ったわ。もちろん受けましょう』

 

 反対者はいなかったのでビルドダイバーズもこの実験に参加することとなった。

 

 

 ◇

 

 

 ミッションスタートと同時に襲ってくる宇宙怪獣じみた地球外変異性金属体ことELS。

 参加したガンプラたちはそれを回避し、一番先に攻撃したのはキララスペシャル。小型のELSに命中したのはガンポッドから発射された物体。それは爆発することもなく、ELSに吸着する。

 

『え?』

 

『小型のGNドライブでもないようだけど、あれは一体? 失敗?』

 

「あれはスピーカーポッドだよ。うん、正常に動いてるね」

 

 そう。あれこそマクロス7に出てくるスピーカーポッドそのものだ。キララスペシャルの名前もファイヤーバルキリーこと、VF-19改エクスカリバー熱気バサラスペシャルからもらったのだろう。そういえばキララスペシャルにも以前とは違って黄色の差し色が入っているね。他の色のせいでミレーヌバルキリーっぽいけど。

 

「みんなにも渡されたガンポッドからも同じスピーカーポッドが発射されるよ。ELSの破壊はできないけど、できるだけ大型のELSに当ててくれってさ」

 

『コーイチさんの持ってるその大きい武器も?』

 

「うん。スピーカーポッドγ。でっかいスピーカーが発射されるから超大型に当てろって無茶言われたよ。一発しかないのにね」

 

『スピーカーって。えっ? あ、歌が聞こえてきた。キララさん、もしかして歌ってるの?』

 

 ビルドダイバーズ各機にもスピーカーポッド仕様のガンポッドが渡されている。弾であるスピーカーポッドもちゃんと全弾、可動するようにできてるんだ。コピー能力があるまな板があるからこそできる贅沢な使い方だね。

 そしてコクピットに映るのはギター型のスティックで操縦しながら歌うキララ。GBNの操縦ってそんなカスタマイズできるのか。

 

「対話、というかコミュニケーションっていったら歌もありでしょってことで。まあ歌手であるキララの芸能活動の一環での実験だね」

 

『僕たちの歌を聴け!』

 

 そうバサラの決め台詞を言ったのはレーベちゃん。そりゃキララは歌ってる最中だけど! 中の人はシェリルもやってるけど! どっちかといえばビスマルク向けじゃないかな?

 

『スゴい! 歌いながら回避してる!』

 

『でも、脳量子波じゃないとコミュニケーションできないんじゃ?』

 

 アヤメ君のもっともな疑問。

 

「どうだろう? 戦闘が地球人のコミュニケーション手段って勘違いしてELSが襲ってきたって説があるだろ? だから歌がそれだって思わせられればいいんじゃない?」

 

『それってGBNの開発の人たちも想定してないと思う』

 

『いいじゃない! なんか面白い! 私の彼はガンダム乗り? この歌もけっこー好き!』

 

 ツメの大きな手でどうやってガンポッドを持ち、撃ってるのかわからないモモカプルで、楽しそうなモモ君。それにつられてか、サラちゃんも歌い出した。

 うんうん。俺も音痴じゃなきゃ一緒に歌ってるとこだよ。

 っと、NPDのダブルオークアンタが撃墜されたり、クアンタムバーストを発動させたりする前にこのスピーカーポッドγを当ててこよう。

 

『コーイチ、ついてきて。リクたちはキララの護衛を!』

 

 それまでSDの短い足で結跏趺坐していたアヤメ君のRX-零丸。きっと心眼センサーフルオープンのつもりだったんだろうな。超大型ELSの出現に立ち上がると――宇宙エリアだが――それに一直線に向かい始める。

 

『SDには擬態しないのね』

 

「むこうもこっちの反応にとまどってるのかな? まだ歌い出してこないけど」

 

『歌い出すの?』

 

 マクロス7ダイナマイトの宇宙クジラとの戦いを思い浮かべ、会話しながらもMSに擬態したELSの攻撃を回避していく俺たち。超大型ELSの前に立ち塞がる小型中型の群れにブラックナイトのマルチトレースミサイルを使用する。

 

『マザーファンネル?』

 

「いや、ミサイルコンテナだよ。中身はスピーカーポッドに換装済みの」

 

 ポッドごと発射されたそれは適当な距離でパカッと開いて、中に詰め込んだスピーカーポッドをバラ撒いた。これを装備してたから、俺がスピーカーポッドγ担当にさせられてたんだよ。

 それに反応して回避、もしくは命中して動きが鈍った群れの隙をついて零丸が突っ込み、道を切り開いて俺はついに超大型ELSにたどり着く。

 

「よし命中! 一端離脱して様子を見よう」

 

 迎撃されないように至近距離で発射したスピーカーポッドγは無事に命中、俺たちは引き返して皆と合流した。

 全機無事。

 攻撃も若干弱くなってきた?

 

『もしかして効いた?』

 

『嘘? マジで!?』

 

 ELSたちの攻撃が止み、代わりに鳴き声のような音声が通信されてくる。

 本当にキララの歌が届いたのか?

 ……それともELダイバーの感情が高まった事によるGBNのバグか。サラちゃんとレーベちゃんの二人とも盛り上がってるみたいだもんなあ。

 

 後者の方だったのかもしれない。

 ELSの攻撃が止まったが、今度はNPDダブルオークアンタがこちらへと攻撃してきた。

 

『まさか、暴走?』

 

『形も変わった!?』

 

 腕が増えてそれぞれの手にGNソードビットを手持ち剣として構える暴走ダブルオークアンタ。そんなに剣として全部使いたかったのだろうか?

 

「GBNで想定外のアクションに負荷が掛かりすぎてバグったのかな? 目的は達成できたっぽいし、ミッションは敗北になるかもだけどダブルオークアンタを倒すしかないか」

 

『だな。全機武装オールフリー! 目標、暴走中のダブルオークアンタ!』

 

 ELダイバーのことを話すワケにもいかず、適当に誤魔化す俺に合わせたあっちの俺の号令でストーリーミッション護衛対象へのフルボッコが始まった。なお、キララはELSたちと歌い続けている模様。テンション上がるねー。

 

『キララン☆』

 

『ALICEトランザム!』

 

 敵のトランザムに対抗するようにあっちの俺のSSもトランザム発動! ってかなにそのネーミングはさ?

 

『GNドライヴ4つで!?』

 

『問題なく動いてる! なんて完成度のガンプラなんだ』

 

 まだトランザム封印中のリク君がちょっと羨ましそう。大丈夫、君のガンプラも使えるようになるからねー。……ツカサと戦わせた方が強くなるのはわかってるんだけど、俺の気持ち的には複雑なんだよなー。

 

『フォイヤッ!』

 

『変位抜刀アヤメ斬り』

 

 SSが額のハイメガキャノンで腕2本、零丸が必殺技で腕1本を吹き飛ばした。

 

「リク君、くるぞ!」

 

『は、はい!』

 

 ガンダムダブルオーダイバーエースのGNダイバーソードと俺のブラックナイトのシシオウブレードがいまだ多椀のダブルオークアンタと斬り結ぶ。

 実体剣いいよね! あとでシシオウブレードもう一本作ってオリジナルみたいに二刀流したくなってくる。

 

「みんながんばれー」

 

 モモカプルはELSの擬態MSたちとともにキララスペシャルのバックダンサーやってる。楽しんでるねー。

 むう、こんなことならルナマリアコスできてもらうんだった!

 

 




熱気さん今月生誕かー
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