天パに転生したから、戦争かとビクビクしてたらギスギスしてた話 作:グラハムタロサァン
ーーグエル・ジェタークが負けたらしい
デバイスの通知で知った時は驚きもしたが、別に大した問題じゃない。どうせ次の奴も私をトロフィーか景品か何かと思ってるに違いない、そう思って私はトマトの世話を続けた。
ーーおはよう!俺はあむ...
「入らないで!それ以上中に入ったら許さないから」
ズカズカ不躾に入って来ようとしたそいつに、素早く言い放つと意外な事に素直に従ったらしく、ゆっくりと敷地に入りかけていた足を戻して行った
ーーすまん!兎に角まずは会っとかなきゃって気が回ってなかった!作業中で忙しいみたいだし、時間ある時を教えてくれ!これ俺のメールアドレス、ここに置いとくな?
そいつは私の罵声を黙って聞いた後、そう言って立ち去ろうとした....何となく、悪い奴じゃない気がして思わず呼び止めてしまった。まぁどうせ1人じゃ食べきれないし、収穫したトマトをあげても良いだろう
ーーっ!!めっちゃ美味いなこのトマト!ミオリネが作ってるんだろ?凄いな!
そう、表裏なく朗らかに笑う彼に...何だか自分がイライラしてるいるのが馬鹿らしくなって、釣られて呆れたように笑ってしまった...変なやつ
後日あいつとは色々話した。あいつが地球出身な事とか育ててるトマトの事とか、あいつは学園であった出来事を面白おかしく語ってくれた。
その過程で地球寮のみんなにも紹介され、初めて友達....が出来た。何だか新鮮で、こそばゆい感じがするけど嫌いじゃない
リリッケが作るお菓子は美味しいし、アリヤの故郷の茶葉はそれに良く合う。チュチュとは最初の頃出身で喧嘩になりそうだったけど、珍しく戦闘時以外で真剣な顔をしてチュチュに何か話すと、彼女も納得した様子で謝罪して来た。彼女が怒るのも仕方ない位の事をスペーシアンはしているし、理解も出来るので受け取り私も謝罪した
本当にコイツは出鱈目な強さらしく、グエルを倒した後も圧倒的な強さで連勝記録を着実に積み上げて行き、巻き上げた金とMSパーツで寮を良くしたりチュチュのMSの強化に当てている。
まぁ毎回ちょっとした祝勝会は開いているが...私?花嫁なんだから当然参加するけど?なんなら今は地球寮に住んでるし、アムロが定期的に掃除してくれるから割と快てk...ニカ、分かったからそんな目で見ないで、これからはもうちょい頑張るわ
呆れた事にグエルとは毎日模擬戦を繰り返しているらしく、地球寮のみんなでご飯に誘われたと思ったらグエル達が居て、今日は...と言うかもうほぼ毎日みんなでご飯を食べに行っている。
楽しそうにグエルと今回の試合の事を話す彼の姿を見ると、何だか....少し嫉妬する。花嫁を放って何考えてんのよ!...こう言う時、彼は直ぐに気付いてくれるから、ついそうしてしまう。悪い癖だ、直さないと
今日は新しい子が転入してくるらしい、名前はスレッタ・マーキュリー。素直で背が高く、小動物みたいにビクビクしてる可愛いヤツ...アムロが良く構ってるけど、ああ言うのがタイプなんだろうか?...ん?遊びに行く?ど〜せみんな...2人で一緒に?ふ〜ん、まぁ良いけど?私花嫁なんだし、たまにはエスコートしてよね花婿さん?
ーー彼が決闘をする
いつもの雑魚が相手では無く、御三家の1人エランとの決闘を前にして少し...怖い
もし彼が負けたら、この関係も切れてしまうかもしれない。手に入れる事の恐怖を、失う事への恐怖を初めて知った...いや、お母さんが亡くなった時以来だ
でも私が目を逸らす事は彼を信じていない事と同義だ。気丈に、真っ直ぐに勝負を見届ける。
彼は勝った、圧倒的な強さでエランのファラクトを圧倒した。帰って来た彼は、最初に会った時みたいに裏表の無い屈託ない笑顔で優しく頭を撫でてくれて...それに何だか安心感を覚えた。彼なら大丈夫何じゃないかと
ペイル社が違法研究?アムロが単身乗り込んでエランを救出?助けて欲しいって...あぁもう!頭を上げなさいよ!クソ親父にも掛け合ってみるから!全くもう...でも、頼られるのは嬉しかった。だから必ず、あのクソ親父を説得してみせる
後編へ続く