TS転生したら主人公の幼馴染ポジだった上に、おっさんの女だった件〜負けヒロインどころの話じゃないんだが〜 作:あへんちんき
こんにちは。
俺の名前は、
その名の通り、この世界の主人公である
何言ってるのか分からないって?
想像力が足りないようだな、やれやれ。
せっかくだし、幼馴染で負けヒロインな南志実様が、この世界について教えてやろうぞ。
俺が転生したこの世界は、俺の元いた世界、所謂前世ではゲームの世界として存在していた。
『美少女学園列島縦断』ってゲームタイトルだ。
ちなみにエロゲーな。主人公が色んなヒロインとえちえちするタイプの。まあ、バトル要素とかもあるんだけど、まあ、気にしなくても良い。
このゲーム、エロゲーあさりマンだった前世の俺は知っていたが、普通に生きてたら知ることのないゲームだし。
で、この世界には様々なヒロインが存在している。
順番に紹介していくぞ!
まず、1人目、
そう、タイトルにある通り、ヒロインの名前は日本列島がモチーフになっている。ちなみに、列島要素はここ以外にない。なんだこのゲーム。
話が逸れたが、彼女は水色の髪を持つ、生徒会長系のヒロインで、主人公と一緒に、各地で起きる事件を、生徒会として解決していくことになる。そのせいか、彼女のルートだとバトルが多かったりする。
主人公との仲ははじめから悪くなく、ただ、互いにビジネス関係的な感じだったのが、段々と進展していく様が魅力的なヒロインだ。
ちなみに最終段階まで行くと、主人公がプレゼントしたヘアピンを常につけてくれるようになる。かわいいかよ。
よし、次。ふったりめー。
おい、四国はどうした! 四国は!
ちなみに彼女、いや、彼はTSヒロインだ。は? TSヒロインは俺の枠ダルォ!? なんでもう既にいるんだよ!!!
まあ、俗にいう親友ポジションで、こいつのせいで、俺こと南志実が人気最下位のクソゴミヒロインに格下げされる原因にもなっているんじゃないかと俺は思う。
親友か幼馴染、どっちの方がインパクトある? そりゃ親友だろ。
まあ、本来の南志実はTSヒロインではないため、そこはキャラとしてかぶってないんだけども。
ちなみに髪色は黄色で、基本ボブカット。ただ、話が進むにつれて段々と髪が伸びてくるし、私服デートもズボンだったのがスカートに変わっていくんだよな。メス堕ち、してんなぁ。
ちなみに、俺はこのヒロイン、元男なんて攻略できるかか! って、後回しにして最後に攻略を始めたんだけど、ぶっちゃけ段々メス堕ちしていくのが可愛すぎて、いつの間にか最推しになってました。はい。
ではではぁ〜。さんっにんっめっ!
彼女はエメラルド色の髪をツインテールにしたひんぬー系メンヘラヒロインで、ちょっとでも他のヒロインに浮気するとすぐに病んでしまう。
ただ、彼女の好感度を最大まで上げると、テキストはハート塗れになり、毎日デートイベントだらけという、リア充生活を満喫できる。その分バトルは少なめだが、甘々な生活を期待するエロゲプレイヤー向けとも言える。
はい、で、よにんめー。
俺こと長田 南志実。
もう列島関係ないやんけ。
まあ、幼馴染ヒロインって感じ。
ぶっちゃけ1番攻略楽だし、主人公全肯定マシーンのため、そこまで深いエピソードがあるわけでもない。
ただ、容姿は赤髪ポニーテールで、可愛らしい見た目をしているので、一定数の人気はあるみたいだ。
まあ、一通りヒロインの説明は済んだかな。
んでまぁ、今の俺がいる世界での現状なんだけど。
主人公、俺以外のヒロイン全員好感度MAXにしてます。はい。
生徒会長である
美紅魅も、他の女の攻略進めれば攻略不可になるはずなのに、なんか知らんけど主人公にベタ惚れ。
しかも、当の主人公は好かれていることに気づいてないらしい。
なんだそれ、うらやま………けしからん。
で、残る攻略ヒロインは俺だけ、なんだけど。
まあ、無理だと思う。
というか、ゲームでの南志実ならともかく、俺が南志実として暮らしているこの世界線では、攻略しない方が主人公のためになると思う。
だって俺は既に………。
「来たか、南志実君」
そこにいたのは、40過ぎのおっさん。
この世界では、度々怪異なるものが目撃される。
そして、それに対抗する組織も、もちろん存在する。
こいつはそれのリーダーで、俺はこいつに、弱みを握られたせいで、こいつの女として生きざるを得なくなった。
まあ、呼び出されはするけど、同意なしで何かしてくることはないといえばない。
ただ、キスまでは許してしまっているのだ。現状だと。
「それで、今日はどうしたいんですか?」
「ふむ、良いものが手に入ったのでな、これを着てもらおう」
そう言って、男が取り出したのは、猫耳フードのついた、思わず着るのが恥ずかしくなるような服だ。
はぁ。変態親父が。
「これで、満足ですか……?」
「うむ、中々」
で、弱みの話に戻るとしよう。こいつの趣味に付き合ってることについては、そんなに深掘りはしたくないからな。
弱みについてだが、一応、こいつは怪異に対抗する組織のリーダー、なんだけど。
実はこいつが、全ての怪異の元凶なんだよね。
で、それについてこそこそ嗅ぎ回っていたら、こいつにバレて、主人公こと柊駿に手を出されたくなかったら、大人しく従えってね。
ゲーム本編だと、主人公は最初は何の力も持っておらず、いろいろな怪異と出会い成長していく。だから、最初は大した力を持っていないのだ。
本来なら柊駿はこの組織のボスであるおっさんからはノーマークなため、無力でも何の問題もないんだけど、俺がおっさんの正体を知ってるってことがバレたせいで、主人公がおっさんにとって、俺に対する人質として機能することになっちゃったんだよね。
ちょっと待てよ、ヒロインの好感度MAXなら、主人公もある程度修羅場を潜ってきてるだろうし、力を持ってるんじゃないか、とそう思う奴もいるだろう。
そうなんだよ、そのはずなんだよ。
でもね、違うんだ。
いや、何でだよ。
親友TSヒロインの響とか、メンヘラヒロインの美紅魅が好感度MAXで戦闘できません、っていうならまだわかる。
でも、生徒会長である
逆にどうやって好感度上げたんだよ。
とまぁ、こんな感じで、俺はこのおっさんから逃げることができないでいる。
「ほら、手を出しなさい」
それに加えて。
「んっ、あっ、あっ、あっ」
チクリと、俺の左腕に、少しの痛みが走る。
しかし、次の瞬間には。
「あ“あ”あ“あ”あ“あ“」
気持ち、良すぎる………。
やっばこれ、癖になる。
やめらんねぇ!!
そう、お薬様だ!!!
この薬があるから、もう、逃げ出せないんだ!
わかってる。わかってるんだ。
この薬が、使えば使うほど人間性を失うものだってことも。
最終的には、怪異になってしまう、危ない代物だってことも。
このおっさんが、俺を女の怪異にして、最終的に好き放題しようとしてるってことも。今、手を出されないのは、最終的には好き放題できるからなんだって。
全部、わかってる。
けど、やめられないんだ。
助けてほしい、そう思うこともある。
けど、主人公はまだ弱いし。
助けてくれる存在なんて、いないんだ。
どうせ俺は、薬のためなら、どんなことでもやってしまう。
だからもう、手遅れなんだ。
おハーブですわ〜