ようこそ選択肢に振り回される人生へ 作:らら
堀北さんのキャラ設定に賛否別れそうでビクビクしてます。
【「突然ですが問題です!ぷんぷんとプンプンどちらの方がより可愛らしいでしょうか!?実際に言って確かめてみよう!!」】
【プリンと女の胸の感触はほぼ同じだという都市伝説を検証するために、目の前の女の胸を揉みしだく】
【何があっても眠らせると噂のプリンちゃん(ポケ○ン)になる】
この中から一つ選ばなくてはいけないという事実に改めてうんざりする。
だって選ばせる気ないだろこんなん。なんで人外になる爆弾が混ざってるんだよふざけんな。
真ん中は論外。人生終了のお知らせと共に俺の元には刑務所からの歓迎チケットが届くことだろう。
つまるところ結局一択なんだよなぁこれ……『矯正一択の一択しか選べない人生』…おお!いいんじゃないか!?こう言う自己啓発本とかありそうだしな!!出したら売れそうだ!!あははははは!!……はぁ。
現実逃避しててもしょうがないか…。台詞指定系にしてはまだ内容まともだし。唐突すぎるけど。
消去法という言葉の意味をこの世の誰よりも噛み締めながら一番被害が少ない選択肢を選ぶ。くっそぉ…
「突然ですが問題です!ぷんぷんとプンプンどちらの方がより可愛らしいでしょうか!?実際に言って確かめてみよう!!」
「…いきなり何を言い出すの?よく分からないのだけれど」
ごもっともすぎる正論を投げ返されるのが一番辛いですの!
しりとりの途中でクイズとか脈絡ねえもんなほんとにっ!!
でも他二つがゴミクソすぎてこれしか選べなかったんだよ!!
人外になるか性犯罪者になるか唐突なウルトラクイズ化だったら選べるの一つしかないだろ!!
せっかくだから俺は一番マシな選択肢を選ぶぜ!!(デスクリ)
「まあ簡単に言うとアニメとか漫画とかで『私は今怒っていますよ!』って可愛らしく伝えるための擬音みたいなもんだ。普通に怒るよりちょっと柔らかい感じするだろ?ぷんぷんだぞぷんぷん」
「へえ…そんな表現があるのね、知らなかったわ。…でもそれはそれとして、何故今そんな事を聞くの?」
俺が知りてえよ!!一言一句全く同じことを選択肢に対して思ってるよ!!
でもコイツ愉快犯だから深い理由とかないぞ多分っ!!考えるだけ無駄だ無駄無駄ァ!!
【まだ彼女の口からぷんぷんorプンプンを聞いていない。早急に答えを問い詰めるべき】
【君の口からぷんぷんを聞くまでッ殴るのをやめないッ!!】
それが目的かおまえっ!?死ぬほど俗物じゃねえか!!
確かにこの娘がぷんぷん!とか口に出してたら凄い可愛いだろうなとは思うよ?言わせたくなる気持ちも分かるよ?ワンチャンやってくれないかなみたいな期待感がないと言ったら嘘にな……いや違うっ違うぞ!?何選択肢と同レベルの思考回路してんだっ!!しっかりしろ俺!!気をしっかり持て!!
「それで?問題の答えは?君はどっちの方が可愛らしいと思う?」
「知らないわよそんなもの。…一般的な感性で言うなら、平仮名表記の方が感じる印象は柔らかいんじゃないかしら」
知らないと言いつつも問いの内容にはしっかり返してくれるその黄金の精神、感服いたします。
……ぷんぷんの方が可愛いとか言ってくれたら聞けたのn…ハッ!?何を考えているんだ俺はっ!?危ない危ない…選択肢と同調するとか有り得ないからっ!!……ほ、ほんとだよ?
【ぷんぷんって言ってくれないかなぁ… |д゜)チラッ|д゜)チラッ】
【君がぷんぷんって言ってくれなきゃ俺は死ぬ】
重いわっ!!どんだけこの娘のぷんぷんが見たいんだよおまえっ!!
正直気持ちは少しだけ分かるけど無理だろ!!
うざがられて嫌われるのがオチだよ!!
…まあ選択肢の無茶振りっぷりは一旦置いておくとして……
なーんか嫌な予感がしてきたんだよなあ…猛烈に。
……だってこういう特定の行動を相手にやらせたいタイプの選択肢って達成するまで基本ループなんですよ。
有栖ちゃんの時は二回目でいきなり泣き付き懇願が出題されたけど、基本的には同じ様なことを3、4回繰り返してそれでも無理なら泣き落としって感じなんだよな。
…つまりこの娘が早めにぷんぷんって言ってくれないと最終的に俺はまたギャン泣き懇願する事になる確率が高い。
ギャン泣きして「ぷんぷんっで言っでよおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」と駄々をこねる事になる。
……いやだ。いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
絶対いやだっ!!同じ相手に二回も泣き付くのはやばい!!気持ち悪すぎる!!
何とかしてこの娘にぷんぷんって言って貰えないと俺は破滅するッ!!
過去最大の危機じゃねえかふざけんな!!
「君がぷんぷんって言ってくれなきゃ俺は死ぬゥ!!」
「!?言わないわよ。そんな馬鹿げた言葉」
デスヨネー!!分かってた!!
「でもダメなんだよ…たとえこの言葉がどれほどのバカでもっ!どんな理由を並べても!!それでぷんぷんって言って貰えない事にはならねェだろォが!!」
「あなたさっきから何を言っているの!?」
支離滅裂な事を言い始めた俺に訳が分からないと反応してくる目の前の女の子を見て、今更だがよく「いい加減にして!」と会話を打ち切られないなと感じてしまった。こう言う巫山戯た奴一番嫌いそうなのにと。
────そう、彼の懸念通りこの少女は本来矯正の様な人間とは真反対の真面目で謹厳実直なお堅い少女であり、曲がり間違ってもこんな馬鹿げた話に律儀に返してくれる様な事は有り得ない。
では何故未だに会話を打ち切られているどころか、比較的和やかにやり取りが続いているのか?
もし仮に矯正が悪意を持って今迄の言動を放っていたら問答無用で平手打ちされて終わっていたことだろう。
…しかしそうはならなかったっ!!何故か!?それは矯正が感情を表に出しやすい感受性豊かな少年だからである!!
今迄の暴言全て(´•̥ ω •̥` )な顔で泣きそうになりながら放っているのだ!!
これには人を寄せ付けない筈の彼女も流石に参った!!根が善良で意外と面倒見がいい彼女は言動と顔面がチグハグ過ぎる彼を怒るに怒れないッ!!そのせいでペースを崩され現在のよく分からない状況に陥ってしまっているのだ!!
しかもそれだけではない!!運の良いことにここにきて彼女はある種の庇護欲、つまりは母性本能に目覚めかかってしまっているっ!!あまりにカオスな状況に思考回路がバグってしまっている事による弊害がここに来て現れたッ!!!!
つまりバブみ!!圧倒的バブみィ!!!!
この複数の要因が重なり合うことで今の綱渡りの様なやりとりが成立していることに未だ誰も気づいていないし気付きようもないだろう。
だがそれでいい!!自覚していないからこそより効果的に本能に訴えかける事ができるのだッ!!
こらそこ!!ご都合主義とかそんな事を言ってはいけない!!
行きなさい矯正君っ!!あなた自身(選択肢)の願いの為に!!
「……頼む」
「...くっ(その捨てられた子犬みたいな目をやめなさい!断ったらまた泣かれそうだしぷんぷんくらい言ってあげた方がいいかしら...いえ、待ちなさい。
なぜ私はこんな要求を受けようとしているの?ダメね、この男と話しているとペースが崩れるわ...ぷんぷんなんて馬鹿みたいな言葉、絶対言ってやらな…やらな……ああもう!)……仕方ないわね。一回だけよ?」
もう誠心誠意頼み込むしか手はないと画作していた俺に耳を疑うような返答が聞こえてきた。
「…え!?いいんですの!?」
マジで!?
「……ぷ、ぷんぷんっ…ほら、これで満足でしょう?」
きゃわわっ!!なんて素晴らしいんだ!!最高だ───
【あっ、はい】
【ブホォwww】
なんでだよ!!
【バブみ】 男性が年下の女性に母性を感じること。