ようこそ選択肢に振り回される人生へ   作:らら

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最近原作一巻を一年振りに読み直したのですが、入学式の順番がごっちゃになっていたので修正しました。

教室での自己紹介の後でしたね……ほんとガバですいません。


佐倉さんにも夢見てます


第十三話 守護らねば…

 

…前回あの選択肢が出た後どうしたかだって?はは、そんなもん言い逃げに決まってるだろ?

 

上を選んだ瞬間脱兎の如く逃げ出したよ…清隆を置いてな。マジごめんほんとごめん。

 

あの娘とは同じクラスになりませんように!気まずいんで!!

 

あ、でも堀北と清隆は一緒がいいな、切実に。

 

なんてことを悶々と考えながら歩いていると、視線の先に赤っぽい髪を束ねている女の子が居るのに気づいた。

 

カワイイッ!(ブ◯リー)

 

同じ方向に向かっている以上、同クラスの可能性は高いだろう。

 

一言くらい挨拶しといた方がいいかな?とか調子に乗った事を思っていたのが悪かったのかもしれない。

 

察しがいい人ならわかるだろう。そう…ヤツだ…選択肢だ……!!よう、さっきぶりだなっ!!

 

【恐ろしく秀逸な変装、俺でなきゃ見逃しちゃうねと呟きながら先に教室へ入る】

 

【貴方はSですと囁く】

 

ここに来る途中何故か大人しかったからどうせ後で来るんだろ?って思ってたら案の定だよ!!

 

また第一印象壊れるよ!!上も下も意味わかんねえよクソが!!

 

あーもー本当に三年間不安すぎる…助けて清隆。

 

 

「恐ろしく秀逸な変装、俺でなきゃ見逃しちゃうね」

 

「…?……っ!?へっ!?」

 

横を通る際に捨て台詞を残してとっとと教室へと入ってしまう。

 

……凄い困惑してたな…そりゃそうだよなあ…意味わかんねえもんな。

 

 

教室へ入るとまだ全員がいる訳ではないが、半数以上の人間が既に存在していた。

 

その中には門前で暴言を浴びせたあの娘もいたため全力で目を逸らしながら自分の席へと座る。

 

暇なので選択肢の排除方法について延々と思考を回していると、隣に先ほどの赤毛の少女が座っており、コチラをチラチラと見ていることに気づいた。席隣だったのね……

 

【ナズェミテルンディス!!】

 

【ガン見する】

 

…この娘いきなり大声出したらダメなタイプな女の子だと思うんですけど。

ガン見っておまえ…そのあとどうすんだよ……

 

「……じー(´◉ω◉` )」

 

「!?あ、あの、その…うぅ……」

 

気弱な娘なのか視線を逸らそうとして最終的には俯いてしまった。

 

……なんか罪悪感凄いなこれ。あの、選択肢さん?こう言う娘に対して過激なもの出すのやめてくださいね?心が死にます。

 

【君さっきから俺の事チラチラ見てただろ?】

 

【何ガンつけてんだテメェ?ああ?】

 

両極端ですね相変わらず!!

 

でも上だったらギリギリ怖がられないかもしれないな。

 

よしっ!!

 

「君さっきから俺の事チラチラ見てただろ?」

 

「え!?…い、いえ見てないです……」

 

「嘘つけ絶対見てたゾ」

 

「な、なんで見る必要なんかあるんですか?」

 

語録が成立した!?知ってんのか!?…いや流石に偶然だろ。

 

こんな娘が淫夢見てたら世も末だわ。

 

【じゃあまず年齢を教えてもらえるかな?】

 

【じゃあまず体重を教えてもらえるかな?】

 

じゃあの意味がわかんねえよ!!最初は名前だろ名前ェ!!

 

「じゃあまず年齢を教えてもらえるかな?」

 

「ね、年齢?……えっと、15歳…です」

 

答えてはくれるのね。俺が怖いだけかもしれんけど。

 

「そうか。奇遇だな、俺も15歳なんだ」

 

「はぁ…そうなんですね……」

 

めちゃくちゃ困ってるな!当たり前だけど!!

 

スベったみたいな空気になってんのツラっ!!

 

自己紹介して軌道修正だ!!

 

「ちなみに名前は矯正一択な。これからよろしく」

 

「あ、はい。…佐倉…愛里です……よろしくお願いします」

 

普通に返してくれた!ありがとう!!

 

【桜(さくら)の種類について詳しく解説する】

 

【あの桜の木の下で幸せになりたい】

 

やめろっ!!折角軌道修正したのに意味なくなるだろ!!

 

下選ぶの怖すぎるし!!抽象的すぎるわボケっ!!

 

勝手に幸せになっとけよバカッ!!

 

「知ってるか?桜は、バラ科サクラ亜科サクラ属、落葉高木、または低木なんだ。日本ではヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、オオシマザクラ、エドヒガン、チョウジザクラ、マメザクラ、タカネザクラ、ミヤマザクラ、クマノザクラの10種を基本にして、変種を合わせると100種以上の桜が自生してるんだぜ?凄くないか?」

 

ほぼ初対面でこんな解説聞かされても困惑するだけだろ…

 

「は、はぁ…詳しいですね……」

 

腫れ物に触るような感じやめてくれ!!無理もないけどさ!!

 

もうマジで引っ込んでてくれ選択肢ィ!!

 

この娘相手は心が削れる!すっごい削れる!!

 

メンタル特攻EXくらいあるって!!ほんとにっ!!

 

「……桜が、好きなんですか?」

 

え!?問い返してきた!?…意外だ……まだ嫌われてはない、か?

 

「桜というか雑学が好きなんだよ。偉そうに講釈垂れてごめんな」

 

雑学はいいぞー?誤魔化す時便利だからな!!はっはっはっはっ!!!

 

「いえ…語れるものがあるのは、いい事だと思います……」

 

な、なんて奴だ……!!(ブロリー )

 

いい娘すぎる!!ウザがられるどころか寧ろ褒めてくれるだと!?

 

どこの聖人君子ですか!?一生ついて行きます!!

 

【サクラ商売について詳しく解説する】

 

【桜の木の下に埋もれてくる】

 

さっきからうるせえよおまえっ!!

 

佐倉の苗字がさくらだからって関連付けた選択肢出してくんな鬱陶しい!!

 

勝手に埋もれてろ!!

 

ああもおぉぉぉおぉぉぉぉ!!!!!!嫌われたら一生恨んでやるからなあぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

「なあ知ってるか?世の中にはサクラ商売ってのがあってな、簡単に言うとイベント主催者や販売店に雇われて客や行列の中に紛れ込み、特定の場面やイベント全体を盛り上げたり、商品の売れ行きが良い雰囲気を偽装したりする者を指す隠された通り名みたいなもんだ。当て字で偽客とも書くんですの」

 

だからなに?の典型だなマジで。

 

可哀相な佐倉…ひとえに君が選択肢のターゲットに選ばれたせいだが……。

 

「へえ…初めて知りました…物知りなんですね……」

 

あれ?なんか意外とウザがられてない?……勝ったなオイ!!風呂入ってくるぜ!!

 

【さくら(独唱)一番を彼女だけに聞こえる声量で熱唱する】

 

【伝説の桜の木になりたい人生でした】

 

テメェの願望なんか知るかっ!!勝手になっとけ!!

 

一々出してくんなクソッタレ!!いい加減にしろ!!

 

あーもうやだ…結局最後は嫌われるオチだよ……

 

「歌います。聴いてください…さくら」

 

「え?」

 

俺の歌を聴けぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇ!!!(やけくそ)

 

 

───────────────────────

 

「~♪~♪~♪……ご清聴、ありがとうございました」

 

途中で泣きそうになりながらもなんとか最後まで歌いきった。

 

佐倉の顔は怖すぎて見れなかったがな。

 

もうダメだお終いだと打ち震えていると控えめにパチパチパチ…と拍手の音が聞こえてきた。

 

「わぁ…凄く、上手ですね。何というか…気持ちが伝わってきました……!」

 

や、優しいっ!!お世辞だとしても卒倒するほど嬉しいっ!!

 

完全にドン引きルート行ったと思ったのに…ああ、安心した……。

 

「いや悪いな。急に歌いたくてしょうがなくなっちまって…怖かったろ?」

 

「い、いえ。…矯正くんは、目が怖くないから……平気、です」

 

「…目?」

 

「は、はい。瞳の奥っていうか……。何となくわかるんです……」

 

なにそのスキル、凄い(小並感)

 

「…佐倉は戦闘民族の末裔か何かなのか?」

 

「ええ!?ち、違いますよ!…直感というか何というか……上手く説明できないんですけど……」

 

観察眼が強いのかな?

 

「まあなんでもいいや。俺はてっきり怖がられてると思ったからちょっと安心したよ」

 

「……廊下ですれ違った時に言われた一言は怖かったですけど」

 

「ほんとごめんなさい。悪気はないんです」

 

あれに関しては言い訳のしようがねえ!!俺自身も訳分かんなかったんだもん!!

 

言われた佐倉はもっとだよな!!

 

「っ、くすっ…冗談です。……内容は凄く気になりますけど」

 

「ただ言いたかっただけです」

 

「本当ですか?」

 

「はい」

 

「……じゃあ、信じます」

 

ほっ、よかった。説明しろとか言われてもなにも言えねえからな。

 

頭の中の誰かが言えって命令してきたんですくらいしか言い訳がねえよ。

 

……はぁ、なんかどっと疲れてきたな…まだ朝礼すら始まってないのに…て言うか先生遅くない?こんなもん?

 

選択肢のせいで体感時間人の倍くらいあるからな…精神的疲労は倍じゃ効かないが。

 

今日はもう勘弁して

 

【佐倉とメル友になる】

 

【性転換して親友になる】

 

く…れ……はあぁぁぁぁぁぁ(クソデカため息)

 

性転換なんて出来るわけないだろ、アホか。

 

こんなん上一択だよ一択。

 

寧ろ幸せいっぱいな選択肢出してくれてありがとうな!!クソがっ!!

 

「佐倉、俺とメル友になってくれないか?」

 

「へ?め、メル友……ってなんですか?」

 

……そこからか。まあ今はメールとか使わないしな。

 

「メールは知ってるだろ?それで頻繁にやり取りする間柄のことをメル友って呼ぶんだ(多分)。

 ……俺は人と対面してると緊張してよく分かんない行動に出ちまうからな。

 でもメールだと相手の顔とか見えないし話しやすいんだよ。

 それで前々からメル友欲しいなーとは思ってたんだが、機会に恵まれなくてな。

 佐倉とだったら楽しくメール出来そうだし…どうだ?」

 

ペラペラの実の能力者、矯正一択です。

 

「私とだったら……はいっ!私も人付き合いとか人と話すのが苦手で……でも、確かにメールでだったら話せるかもしれないです。……きょ、矯正くんさえよかったら私とメル友になってくださいっ!」

 

「こっちが頼んでるんだけどな…でもよかった。ほい、これメールアドレス」

 

「あ、うんっ!」

 

よきかなよきかな。まさか初日のど初っ端から女の子とメル友になれるなんて思わなかったぜ!!

 

選択肢も結構やるじゃん!!はーはっはっはっはっはっはっはっ!!

 

【喜びのダンスを披露する(ギニュー)】

 

【初メールは派手に行こう。『やったぜ。 投稿者:変態糞土方 (8月16日(水)07時14分22秒)昨日の8月15日にいつもの浮浪者のおっさん(60歳)と先日メールくれた汚れ好きの土方のにいちゃん(45歳)とわし(53歳)の3人で県北にある川の土手の下で盛りあったぜ。以下略】

 

女の子にそんなメール送れるかぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!




佐倉さんを守り隊。
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