ようこそ選択肢に振り回される人生へ 作:らら
堀北さんに特大の夢を見てます。
俺は今全力で喜びのダンスを披露している。周りの目が痛いです。
佐倉なんかとっくに他人の振り決め込んでこっち見てくれないしな…誰か助けて!!
誰かに介入して貰わないとダンスやめられないんだよ!!
君たちもそんな妙な生き物見るような目で見てないでさぁ!!気持ちは分かるけど!!
「何してんの?」だけでもいいから!ちょっとだけ!!ちょっとだけだから!!
助けてぇぇぇええぇえええぇえぇええぇえ!!!!!!!!!!
「おっ、一択。おまえも同じクラスだったのか…よかった。…しかしまた変わった事をしているな。どうした?何かいい事でもあったのか?」
き、きよたか?……清隆ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!
「ありがとうっ!!ほんっとにありがとう!!やっぱりお前は最高だ!!」
「そ、そうか…それは何よりだ」
俺のフォロー検定第一級の清隆くんが来たからにはもう安心だ!!
この1年間…楽しくなりそうだな……フッ。
【佐倉をメル友として紹介する】
【このまま清隆と雑談する】
おお…これは…まさにゲームとかで見る真っ当な選択肢だな。いいぞもっとやれ!!
個人的には上を選びたい所だが…今俺めちゃクソに目立っちまってんだよね。不本意だけど。
そんな状態で佐倉に話しかけたら…アカン、それはアカンで!!
注目されるのとか嫌いそうだしここは勇気のスルーだ!!
後でいつでも紹介できるしな!!
入学初日で可愛い女の子とメル友になれたでって自慢したろ!!
「ところであの後どうなったんだ?ほら、門前で暴言吐き散らかして即退散とはとんだ腰抜けじゃのう…した時」
「ああ…あれはまあ『一択はアニメや漫画に影響されて脈絡のない言葉を突発的に言ってしまう癖があるんだ。悪気はないと思うからどうか許してやってくれないか?』って誤魔化しといたぞ」
優秀すぎるぞこの男っ!?
ごめんなっ!!心の底からごめんなさいです清隆くんっ!!
「恩に着る。…悪いな、毎回俺のくだらない行動の尻拭いさせちまって」
「気にするな。それを言うならオレだっておまえに迷惑をかけている。
野宿生活とかな……」
「まだ気にしてんのか…別にいいってのに」
「そういう訳にはいかない。友達は助け合うものだろ?オレはおまえに助けられてる。
だからオレも、おまえを助けたいんだ」
やだっ、何この子イケメンすぎない?……俺が女だったら堕ちてたぞ。
TSしたら清隆ルート直行なのかな…はっ!?何を考えているんだ俺はっ!?
違う違うっ!!俺はほもじゃない!!普通に女の子が好きだっ!!そうだろう!?
思い出せ!!胸が高なる大感情をっ!!
幼少期に出会った有栖ちゃん!!バス内で仲良くしてくれた堀北!!!メル友になってくださった佐倉っ!!!!
全員カワイイっ!!本当にありがとうございました!!
【此方をチラチラ見ている堀北鈴音に絡みにいく】
【TSしてそれなりの美少女になる(綾小路ルート確定)】
危ねぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇ!!!!!!
自分がノンケだと思い出せて無かったら気の迷いで下選んじまうところだったぜ!!
簡単にTSできるのがこの権能の恐ろしいところだよな!!…それなりってなんだよ舐めてんのか。
しかし此方をチラチラ見ている堀北…だと?
え?いるのか?同じクラスなのん?マジで?
……やったぁぁぁあぁぁぁあぁぁああぁあぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁあぁぁ!!!!!!!!
ズッ友とメル友だけではなく、まさかまさかのしり友まで参入とはな!!
面白くなってきたぜ!!ヒャホゥ!!↑↑↑↑
あっ、因みにしり友って言うのはしりとり友達の略だからな?変な意味じゃないからな?勘違いすんなよ?
「へい!堀北さんYO!!俺のことチラチラ見てどうしたんだいっ!?」
絡むってそう言うことっ!?うっざ!!殴り殺してェェェェェェ!!!!!
今思い出したけどよくよく考えたら席勝手に譲ったことまだ謝ってないじゃん!!
一言くらい相談あって然るべきだもんな常識的に考えて!!
呪縛解けたらすぐあやまろっ!!
「………ぷいっ」
あ、あれ?なんか予想してた反応と違うんだが?ぷいってしたぞぷいって。可愛いな。
…って違うそうじゃない。なんだこの反応?多分だけどこんなことする娘じゃないよね?
俺と出会ってからちょっと頭緩くなってない?俺のせい?俺のせいなのかこれ?
……いや、それは流石に自意識過剰すぎか?でもなぁ…清隆も時々「おまえと話してると頭から力が抜けていく」とか言ってたしなぁ……俺のせいだわこれ(確信)
と、取り敢えず普通に話しかけてみようか。
「お、おーい堀北さーん?」
「……ぷいっ」
駄目だコレ!!滅茶苦茶嫌われとるわコレッ!!どうしよう!?
兎に角謝るしかないぜ!!ごめんなさーい!!
「バ、バス内での事は悪かったよほんと…一言も相談せずにやってしまった事は謝るからさ……許してくださいお願いします」
「っ……ぷいぷいっ」
パワーアップしただと!?生半可な謝罪じゃ受け入れてもらえないと言うことかッ!?
くっそどうしたらいいんだ!!空中アクロバッティクローリング土下座でもすりゃあいいのか!?
できるぞ俺なら!!
【ごめ゛ーーーん!!!!意地はってごべーーーん!!!おれが悪るがったァーーー!!!!】
【誠心誠意真心込めて謝り続ける】
偶にはまともなこと言うじゃねえか!!下だよ下下ァ!!
「俺の謝罪なんてもう聞き飽きてるかもしれないけどそれでも言わせて欲しい。
ほんっっっっとうにすみませんでしたっ!!!!」
これでぷいっされたらもう打つ手がない…許してつかあさい!許してつかあさいぃっ!!
「ふふっ……これ以上意地悪をするのはちょっと可哀想かしらね?」
言葉が返ってきた!?やった!勝った!!第一部完ッ!!
「い、意地悪?……どう言うことですの?怒り狂ってたんじゃないんですの?」
「私を何だと思ってるのよ…元々そこまで怒ってはいないわ。あなたのした事は私には理解出来なくても善行ではあるわけだし。
……ただ、隣人の私に何の相談もなく勝手な行動をした事について、多少の憂さ晴らしがしたかっただけよ」
「……ほんとに怒ってない?」
「ええ」
「ほんとのほんとに?」
「それ以上しつこいと私は不機嫌になるでしょうね」
柔らかくそう返してくれる彼女を見て、怒ってないと言う言葉が事実なのを認識する。
「ソイツを聞いて安心したぜ…なあ、そう言う質の悪い冗談はやめてくれよ。生きた心地がしなかったぞ」
「そこまでなの?……そう、これからは控えることにするわ」
「控えるじゃなくて完全にやめて欲しいんですけど」
あなたに嫌われると多分心臓止まるんで切実にやめて貰っていいですか?
なんて考えていると始業を告げるチャイムの音が鳴った。
それと同時にガラガラーと教室の扉が開く音が聞こえてきて、そこからスーツを着た堅物そうな女性が入ってきた。
多分先生なので、堀北との話を中断し席に戻ろうとするその時、
【物凄く大きな音を立てて転ぶ】
【物凄く大きな何かになる】
普通に席戻らせてえぇぇえぇぇぇえええぇぇぇぇ!!!!!!!!!!
オチを選択肢に頼りすぎてますかね……便利ですからねしょうがないですね