ようこそ選択肢に振り回される人生へ   作:らら

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頑張れ矯正くん。

選択肢も応援してるよ!!


第十六話 メル友増えるよ嬉しいな

「〜♪〜♪〜♪〜……ご清聴、ありがとうございました」

 

リミッターを解除して前世で死ぬほどやったうまぴょい伝説を完走する。

 

俺の圧倒的パフォーマンスと突然の奇行により、しばらくシーン…となっていた教室だったが、しばらくすると…パチ…パチ……とまばらな拍手が聞こえてきた。

 

ドン引きせずに一応拍手はしてくれるの優しすぎて感無量です。

 

実際途中で清隆がコール入れてくれなきゃ心折れて泣いてたからな…ありがとう親友!やっぱりお前は最高だ!!

 

「…おまえ、名前はなんてんだ?」

 

唐突な問い掛けにちょっとビクッとする。

 

……そういえば居たなコイツ…とっくにどっか行ってると思ったんだが……付き合ってらんねえみたいな。意外と付き合い良いのか?

 

【矯正・K(カナラズエラブカラ)・一択に改名する】

 

【もう面倒くさいので普通に名乗る】

 

なんでお前が飽きてんだ!?ぶっ飛ばすぞ!!

 

面倒くさいってなに!?こっちのセリフなんですけど!?

 

あとそのクソみたいな名前に改名する選択肢出してくるのやめろ!!

 

絶対選ばねえからな!!

 

「あ、ああ。矯正一択だ、よろしく」

 

「須藤健だ。…おまえみたいな何かに本気になれる奴は嫌いじゃねえ、覚えておくぜ」

 

そう残して教室を後にする須藤少年。

 

……男同士の馬鹿なノリとして流してくれたのかな?やったぜ!!

 

「ありがとう矯正くん。君が和やかな空気を作ってくれたおかげで、彼と衝突せずに済んだよ」

 

……なんだこのイケメン?俺のこと褒めてくれてんの?

 

どう考えても頭がおかしい唐突な一人ライブを好意的に受け止めてくれるなんて…ありがとナスッ!!

 

「そう言ってくれると助かる。こんな方法しか取れなくて悪いな」

 

「彼にはアレくらいで丁度よかったんじゃないかな?あまり気にすることないと思うよ。

 …それはそれとして、次の人に自己紹介してもらいたい所だけど……もう会場に向かわないと間に合いそうにないね。皆っ!!そろそろ入学式の方に向かい始めよう!!自己紹介はまた後で!!」」

 

おお…早速リーダーシップ取れるって凄いな……尊敬するわ。

 

…ていうか全員が出来なかったのって俺のせいだよな……俺が悪いんだよ(ライナー)

 

残ってたのは…清隆と堀北と…あと佐倉か。

 

まず被害者第一号の清隆くんに謝罪とコールくれてありがとうの気持ちを伝えないとな。

 

「ごめん清隆。俺がまた変な事したせいでお前の自己紹介を潰してしまった…すまん!あとコールしてくれてありがとう!!マジで助かった!!」

 

「気にするな。お陰で良いものが見れたからな。金取れるんじゃないか?コールも邪魔になってないみたいでよかったよ」

 

アカン!!アカーン!!!!

 

俺の親友が優しすぎて居た堪れなさがえげつねえ!!

 

ほんとごめんな!!いつもいつも迷惑かけて!!

 

「褒めすぎだろ…そんな凄かったの?」

 

「キレッキレだったぞ。思わず魅入ってしまうくらいにな」

 

「そ、そうか…いやーそうか!?そんなに凄かったか!?照れますな!!」

 

クラス内の空気が死んでなかったのもそれが要因か?

 

よかった!!前世で死ぬほど踊っといて!!

 

さっきから清隆の隣でこっちをジッと見てる堀北にも聞いてみようかな!…い、いや、やっぱやめとk

 

【堀北にも感想を聞いてみる】

 

【もう一度披露する】

 

やめとくっつってんだろこのバカッ!!触らぬ神に祟りなしって言葉知らねえのか!?

 

お前が神様だったなクソッタレッ!!

 

堀北に俺のうまぴょい伝説どうだった?なんて聞けるわけねえだろ!!

 

キモいって言われるのがオチだよ!!

 

いやこれは別にこの曲の事を批判してるわけじゃないぞ!?ほんとだぞ!?

 

俺だってあの曲は好きだ!大好きだ!!

 

どのくらい好きかって言うと、初めてウララで優勝した後のウイニングライブで感極まっちゃって泣いちゃったくらい好きだ!!

 

でもなぁ…アニメとかあんま見なさそうな女の子からしたら電波曲が過ぎるんだよなあ!!

 

せめてMake debut!とかだったらなあ…くそぅ

 

「堀北はどうだった?俺の渾身のうまぴょい伝説」

 

頼む!!好意的な評価をしてくれ!!

 

今批判されたら死ぬっ!!切実に!!

 

「私?そうね…歌詞の意味はよく分からなかったけど、クオリティは高かったんじゃないかしら?頑張ったわね」

 

アヘェv(゚∀。)v↑↑↑↑↑

 

駄目だ!清隆と堀北が合わさると幸せすぎておかしくなる!!

 

君たち俺みたいな奇行種に優しすぎない!?

 

しゅき♡

 

【此方をチラチラ見ている佐倉を誘って入学式へ向かう】

 

【中○的ノリで佐倉を誘う】

 

中○的ノリってなんだ!?……もしかしてアレか!?

 

「おーい磯○ー野球しようぜー!」の事言ってんのか!?

 

無理だろ!!佐倉に対して馴れ馴れしすぎるよ!!今更だけど!!

 

上が普通に誘う選択肢でよかったぜマジで!!

 

今ならほとんど教室に居ないし悪目立ちする事もないだろ!!

 

おーい佐倉ー入学式行こうぜー!! 

 

「佐倉も一緒に行かないか?」

 

二人との会話を中断し、近くまで行ってそう問いかける。

 

……距離が縮むにつれてあたふたし始めた佐倉がかわいいというのは置いておこう。みんな知ってるからね!!

 

「……え!?わ、私も?…い、いいの?邪魔じゃない……?」

 

なーにをバカな事を言っとりますかねこの娘はっ!!

 

佐倉が邪魔なわけないだろ!!いい加減にしろ!!

 

「寧ろ佐倉を初めてのメル友としてあの二人に紹介したかったくらいだ。

 迷惑じゃなければ一緒に来てほしい」

 

清隆に対しては紹介っていうか自慢だけどな!! 

 

ハーハッハッハッハッハッハッハッ!!!!

 

「っ…う、うんっ!」

 

嬉しそうにトコトコ着いてくる佐倉が可愛すぎてもうなんか辛い。

 

…あれ?二人とももう廊下に出てるな……まあいいけど。

 

さーてどう紹介するかな……

 

【佐倉をメル友だと紹介する】

 

【見栄を張って俺の彼女だと紹介する】

 

そんな一発でバレる嘘吐くかっ!!普通に紹介するわボケナスッ!!

 

「二人とも、この娘は俺のメル友の佐倉だ」

 

「さ、佐倉愛里です。……よ、よろしくお願いします……!」  

 

緊張してんなー…無理もないけど。

 

でも清隆も堀北も滅茶苦茶いい人達だから安心してええんやで!!

 

「そうか、よろしくな佐倉、オレは綾小路清隆だ。一択だけでなく、オレとも仲良くしてくれると嬉しい。……で、こっちが」

 

「堀北鈴音よ。よろしくね佐倉さん」

 

「は、はいっ!よろしくお願いします……!!」

 

よきかなよきかな。友達と友達が仲良くなる瞬間って幸せだよね。 

 

……佐倉と堀北はまだ俺の友達じゃないって?ま、まあいいじゃないか細かいことは。

 

「それにしてもメル友、ね。……佐倉さん、あなたも矯正くんに言い包められてあれよあれよの間に交換させられた口かしら?」

 

「ええ!?そ、それは……そう…かも……?」

 

「おい、その言い方だとまるで俺が極悪な詐欺師みたいじゃないか」

 

「強ち間違ってもないだろ。オレは何時も心の中でお前のことを口先の魔術師って呼んでるぞ」

 

「なにそれこわい」

 

「口先の魔術師…た、確かに……」

 

「佐倉も納得しなくていいから」

 

その称号は某孵化器ベーターさんにこそ相応しいと思います。

 

【堀北ともメル友になる】

 

【もういっそのこと全員それぞれメル友になろうと呼びかける】

 

唐突にきたな…これは……どっちが正解だ?

 

個人的には皆仲良くなって欲しいから下を選びたい所だが…これ大丈夫かな?ウザがられたりしない?

 

『俺両方と仲良いから繋げてやるよ!』みたいな…でもなぁ…堀北と佐倉が仲睦まじくメールしてる姿…いいよなぁ……見れないけど想像してるだけで幸せになるわ。……あ、清隆もね?忘れてないよ?

 

となると…普通に…下ですねぇ……よしっ

 

「ところで皆さん。俺と佐倉はメル友になったわけですが、堀北と佐倉、堀北と清隆、佐倉と清隆はそれぞれメル友にならないんですかい?楽しいよ?」

 

これでどう反応するかだな…

 

「私達が?……何故そんな事を?必要ないと思うのだけれど」

 

おっふ!いの一番に堀北さんが否定の言葉を!?やっぱメールとかしないですよね!!

 

「……わ、私はっ……お二人が迷惑じゃなければ……なりたい……です……」

 

佐倉!?ありがとう!!その一言が流れを変える!!

 

「オレも賛成だ。……友達欲しいしな」

 

清隆ァ!!やっぱりお前は最高だ!!サンクス!!

 

ふっふっふ…あとは堀北だけですよ!!三人の「お前どうすんの?」視線をくらえっ!!

 

「……私は結構よ。メールとか、よく分からないし」

 

断られたぁ!!やっぱ手強いな…なんとかならないかなぁ……

 

【これ見よがしに落ち込む。(´・ω・`)な顔で落ち込む】

 

【大号泣して懇願する。例「ごうがんじでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」】

 

そこまでじゃねえよ!!

 

なんでこんな日時会話で泣き叫ばなきゃいけないんだよ!!情緒不安定すぎんだろふざけんな!!

 

ただでさえバス内でさんっざん迷惑掛けたのにこれ以上変なことできるかぁ!!

 

くっそ上選ぶしかねえ!!落ち込んだところで堀北が前向きになってくれるとは思わないけどな!!

 

「そ、そうか……そうか…… (´・ω・`)」

 

「!?……ま、まあ分からないからと言って挑戦しないのも私の信条に反するかもしれないわね、ええ」

 

「……ん?それってつまりどう言う事だ?」

 

「メル友になるわ。あなたと、佐倉さんと、綾小路くんとね」

 

あ、あれ!?なんか凄く上手くいってるっ!?なんでっ!?

 

(´・ω・`)顔ってそんな有効なの!?マジでっ!?特許申請していい!?

 

「ほ、本当ですか!?嬉しいです………!!あっ、でも…私、メールしたことなくて……へ、変なこと送っちゃうかもしれないです……」

 

「安心して、私もよ」

 

「オレもしたことないぞ」

 

ジッ

 

………何で全員こっち見るんだ?俺は別にしたことあるぞ?前世だけど。

 

素直に言って嘘だと思われるのも癪だな…三人くらいって言っとくか────

 

【100人くらいかなぁ】

 

【1000人くらいかなぁ】

 

だから一発でバレる嘘吐かせるのやめろって言ってんだろ!!

 

しょうもない見栄張らせるな!!

 

こうなったら堂々と言って事実だと錯覚させてやるよ!!

 

見てろよ選択肢ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいい!!!!!!!

 

「100人くらいかなぁ」

 

よしっ!!声震えなかったぞ!!勝った!第三部完ッ!!

 

「す、凄い……あ、あれ?でも…矯正くん……私のこと…初めてのメル友だってさっき……」

 

あっ、やべっ

 

「……フッ」

 

「…矯正くん。見栄を張るのもいいけど、直ぐにバレる嘘は吐かないほうがいいと思うわよ?」

 

欠片の反論すら浮かばねえよ!!本当にありがとうございました!!

 




メル友増えるよやったねたe

初めてのメル友(今世では)
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