ようこそ選択肢に振り回される人生へ   作:らら

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次回は佐倉さん視点から今までの物語と言ったな…あれは嘘だ。
書けなかったんだ……だから飛ばしてその後にやる予定だったメール回を
投稿することに決めたよ!!やりたいことやった結果佐倉さんのキャラが行方不明になりましたよ!!
キャラ崩壊注意です
メール形式も結構ガバです


第十九話 楽しいメールぞよ

「ど、どうしよう……」

 

私、佐倉愛里は午後六時を回ってからベッドの上でただひたすらに携帯電話と睨めっこするという一人遊びに興じていた。

 

「き、来てないよね?……うん、来てない」

 

それもこれも矯正くんが電話で『今日の夜絶対メールしような!』なんて特大イベントを急遽開催してしまったせいだ。イベント日時の告知は急にされると心臓に悪いよ……うれしいけど。

 

「夜って何時なんだろ…うぅ…やっぱさっき聞けばよかった…私の意気地無しぃ……で、でも!学生証受け取った瞬間少し疲れた顔してすぐ帰っちゃった矯正くんも悪いよね!?……誰に言い訳してるの私…はぁ」

 

ずっとこんな感じで一人相撲して幾星霜、もう一時間くらいは経った気がするけど仕方ないと思う。

 

だ、だってメル友なんて初めてだしっ!?緊張して何も出来なくなるのが普通だよね!?ねっ!?

 

「こういうのってやっぱり自分から送った方がいいのかな…それとも待ってた方がいいのかな……ああもう、どうすればいいのかわかんないよぉぉ!夜って何時なの矯正くうぅぅぅん!!」

 

ピロリン♪

 

「!?い、今の音って…め、メール?メール着信のお知らせだよね!?間違いないよね!?」

 

慌てて画面を確認するとそこには確かにメールが一通届いていた。

 

「ほ、ほんとに届いてる…私宛にメールが……!ふ、ふふふ…メル友……うれしい……っては、早く返信しなきゃ! 

 ひ、開くのは…えっと……これかな?えいっ」

 

どんな内容なんだろう…ちょっとワクワクするなぁ……初メール!

 

 

【DATE】04/01 19:20

【FROM】矯正くん

【sub】佐倉へ

---------------------

今日お前の部屋に入ってやるぞ

フフフフフフ

フフフ

ク⭐︎マ⭐︎吉

 

---------------------

 

「……え、ええ!?なにこれ!?どういうこと!?クマ吉って誰!?」

 

こんな意味不明な怪文書を送って来るなんて…矯正くんってもしかして物凄く疲れてるんじゃ!?

 

何があったの!?コンビニで!!

 

「な、なんて返せばいいの!?初メールなのに難易度高すぎるよぉ!!」

 

ピロリン♪

 

「うひゃぁ!?ってなんだ着信音か…びっくりした……二通目はまともなのかな……?」

 

一通目は何かの間違いだと期待して新着メールを恐る恐る開く。

 

【DATE】04/01 19:23

【FROM】矯正くん

【sub】クマ吉くんは悪くないんです

---------------------

不具合が発生しましたこと、深謝いたします。

自分用クマ吉会話フォルダが流出してしまった件について、

大変申し訳なく思っております。

情報管理が杜撰だったと反省するばかりであります。

どうかお許しいただければと存じます。 

 

---------------------

  

 

クマ吉会話フォルダってなに!?疑問がどんどん増えていくよ!?

 

「き、気になる……って私も返事返さないとだよね!?な、なんて送れば……とりあえず無難に……よしっ」

 

 

 

【DATE】04/01 19:30

【FROM】佐倉愛里

【sub】こんばんは

---------------------

わ、わざとじゃないんだよね?そんなに謝らなくて大丈夫だよ?

びっくりしたけど。

ところでくまきちってなに?

 

---------------------

 

 

「こんな感じでいいのかな…もっと絵文字とか使った方が可愛い……?」

 

ピロリン♪

 

「は、早いっ!?」

 

 

【DATE】04/01 19:33

【FROM】矯正くん

【sub】こんばんは

---------------------

ほんとごめんなさい。悪気はなかったんです。

クマ吉は可愛いクマだよ

調べるのはおすすめしないけど。

 

---------------------

 

 

 

 

【DATE】04/01 19:36

【FROM】佐倉愛里

【sub】かわいい…?

---------------------

そんな可愛いくまがあんなこというの……?

本当に?

 

---------------------

 

 

「思わず返しちゃったけど…いくら可愛くてもあれはないよね……さすがに」

 

知らない人からきたら恐くてどうしていいか分かんなくなっちゃいそう……

 

ピロリン♪

 

「へ、返信早いなぁ…矯正くん……慣れてるのかな……」

 

 

 

【DATE】04/01 19:39

【FROM】矯正くん

【sub】ほんとほんと

---------------------

 

なあ、突然だがこいつを見てどう思う?

 

【力瘤が膨れ上がった右腕の写真】

 

---------------------

 

 

「わっ、すっごい筋肉…これ、矯正くんのだよね?…写真映えするなぁ……今度撮らせてもらおうかな……」

 

 

【DATE】04/01 19:45

【FROM】佐倉愛里

【sub】鍛えてるの?

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凄い筋肉だね!芸術品みたい。

今のままでも十分綺麗なんだけど

光の反射を考えて影をつければもっとよくなるかも。

 

---------------------

 

 

「……あっ!?」

 

送信してからしまったと我に帰った。

 

「自撮りのアドバイスなんて自分がしてるのアピールするようなもんじゃない!

ど、どうしよう……矯正くんにはただでさえ色々疑われてるのに……バレませんように!!」

 

私にとって幸せな返事が来ますようにと携帯電話を崇め奉り祈りを捧げる。

 

お願い!まだ恥ずかしいから知られたくないの!!

 

ピロリン♪

 

天使か悪魔か、どちらかの来訪を告げるチャイムが鳴り響いた。

 

内容はっ!?

 

 

 

【DATE】04/01 19:50

【FROM】矯正くん

【sub】貴方はSです

---------------------

 

や、やはりッ!!きさま自撮りをやり込んでいるなッ!

 

---------------------

 

 

ば、バレた!?い、いやまだ冗談めかしてるから大丈夫……だよね?

 

でもよく見るとまた『貴方Sです』ってあるし……やっぱり私の正体に気付いて……?

 

「……お、思い切って聞いてみようかな……ほとんど黒な気がするけど……」

 

 

 

【DATE】04/01 19:56

【FROM】佐倉愛里

【sub】あの…

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私の正体…知ってるんですか……?

 

---------------------

 

 

「送っちゃったけど…なんかこの言い回し…ちょっと痛いかも……」

 

矯正くん…なんて返してくるのかな……

 

ピロリン♪

 

「き、きた!」

 

 

 

 

【DATE】04/01 20:05

【FROM】矯正くん

【sub】僕には全てお見通しさ

---------------------

君の正体だって……?

ハハっ面白いことを言うじゃないか。

そんなの一目見た時から分かっていたよ。

……君が、天界から舞い降りた大天使サクラエルだってね⭐︎

その美しさに一目惚れさ、マイハニー

 

---------------------

 

 

「…….へ、へぇっ!?きょ、矯正くん何言ってるの!?一欠片も意味が分からないんだけど!?」

 

一目惚れ!?マイハニー!?サクラエル!?

 

ピロリン♪

 

「追加メール!?」

 

 

 

【DATE】04/01 20:06

【FROM】矯正くん

【sub】嘘です!全て嘘です!!

---------------------

眠気が限界で変な操作しちゃってバグりました!!!!

気持ち悪いこと送ってごめんなさい!!

もう寝ます!!!!

春の夜は意外と冷えるので暖かくして寝やがれください!!!!

おやすみ!!!!

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「……そんなに疲れてたんだ……本当にコンビニで何があったんだろう……?」

 

明日聞いてみようかな……今迄のメールの内容ことも含めて!

 

「一応私もおやすみなさいって送っとこうかな……えーと」

 

ピロリン♪

 

「え!?矯正くん?もう寝たんじゃ……ってあれ?これ……綾小路くんっ!?うそっ!?本日二人目のメル友!?」

 

矯正くんとのメールが終わった直後に来るなんてタイミング良すぎない!?

あの二人ってやっぱり以心伝心なの!?

 

 

【DATE】04/01 20:09

【FROM】綾小路くん

【sub】これからよろしく

---------------------

メール初心者同士仲良くしてくれると助かる。

 

---------------------

 

 

「そうだよね…一通目ってこれが普通だよね……」

 

なんと言うか安心感が凄い……さすが綾小路くん。

 

 

【DATE】04/01 20:04

【FROM】佐倉愛里

【sub】こちらこそよろしくお願いします

---------------------

私の方こそよろしくお願いします。 

 

---------------------

 

 

 

「な、なんか凄く硬い感じになっちゃった…矯正くんとはもうちょっと砕けて話せてた気がするのに……」

 

まだ少し緊張しちゃうな…あんまり話せてないし……男の子だし……

 

「…こ、これから仲良くなっていけばいいんだもんね……!」

 

 

 

【DATE】04/01 20:08

【FROM】綾小路くん

【sub】ありがとう

---------------------

あと二、三通メールしたかったんだが、一択が部屋に来たので失礼する。

悪い。

---------------------

 

 

 

「あ、あれ?矯正くんが部屋に?でももう寝るってさっき……あの二人ってもしかして……?う、ううん!凄く仲がいいってだけだよね!!」

 

私何変なこと考えて…今日は色々あって疲れてるのかな……もう寝よう……

 

 

 

【DATE】04/01 20:15

【FROM】佐倉愛里

【sub】気にしないでください

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仲良いですね。

おやすみなさい。

 

---------------------

 

 

 

「んっ…疲れた……ねよ……」

 

慣れないことをして脳が休息を求めている。

それに逆らわずベッドへ潜り込み眠りに就こうとしたその時

 

ピロリン♪

 

「……またメール?矯正くんでも綾小路くんでもないとしたら……もしかして堀北さんっ!?」

 

同性からのメールの可能性を感じ、眠気を吹き飛ばし飛び上がる。

女の子同士仲良くなりたいという気持ちがあったのだ。

 

 

 

【DATE】04/01 20:25

【FROM】堀北さん

【sub】これでいいのかしら?

---------------------

こんばんは、佐倉さん。

貴方とは矯正くんに巻き込まれた同士、

長い付き合いになりそうと予感しているわ。

これからよろしくね。

 

---------------------

 

 

「……矯正くんに巻き込まれた同士ってことは堀北さんも何かされたのかな?」

 

この二人も付き合い長そうだよね……矯正くんに凄く甘いし。

 

 

 

【DATE】04/01 20:30

【FROM】佐倉愛里

【sub】こんばんは

---------------------

こちらこそよろしくお願いします!

よかったら堀北さんと矯正くんの馴れ初めを

聞かせてください!!

いつから一緒に居るとか……

 

---------------------

 

 

 

 

【DATE】04/01 20:35

【FROM】堀北さん

【sub】こんばんは

---------------------

いつからと言っても…貴方とそう変わらないわよ?

ここに来る時のバスで隣りになったのが初対面ね。

 

---------------------

 

 

 

 

【DATE】04/01 20:40

【FROM】佐倉愛里

【sub】うそっ!?

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そうなんですかっ!?

凄く仲が良さそうに見えたので

昔からの友だちだと思ってました……

 

---------------------

 

 

 

 

【DATE】04/01 20:43

【FROM】堀北さん

【sub】本当よ

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そんなに馴れ合ってるつもりはないのだけれど。

佐倉さんからしたらそう見えるのかしら?

 

---------------------

 

 

 

 

【DATE】04/01 20:48

【FROM】佐倉愛里

【sub】誰が見ても

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仲良いって感じると思いますよ。

 

---------------------

 

 

 

 

【DATE】04/01 20:53

【FROM】堀北さん

【sub】え……

---------------------

……そうなの?

 

---------------------

 

 

 

 

【DATE】04/01 20:56

【FROM】佐倉愛里

【sub】保証します

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間違いないです。

逆に何があったらバス内であんなに仲良く

なれるのか聞いてみたいくらいですよ!

 

---------------------

 

 

 

 

【DATE】04/01 21:01

【FROM】堀北さん

【sub】そうだったのね…

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話せば長くなるのだけれど…まず矯正くんが物凄いスピードで

隣に座ってきたのよ。

それで何かと思っていたら第一声が「しりとりしようぜ!!」だったわ。

無茶苦茶でしょう?他にも……

 

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そうして二人のことや堀北さん自身のこと、私のことなど色んなことを時間を忘れて話した。

 

「ふふふ…メール……楽しい……ってえっ!?もうこんな時間!?寝ないと明日の授業が……!!」

 

 

【DATE】04/02 0:56

【FROM】佐倉愛里

【sub】時間が!!

--------------------

ごめん堀北さん!

こんな時間まで送ってしまって!!

もう寝ないとまずいよね!?とてもたのしかったです!!

おやすみなさい!!

 

--------------------

 

 

 

【DATE】04/02 0:58

【FROM】堀北さん

【sub】あっという間ね

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あら?本当ね。

私も結構楽しめたわよ。またやりましょう?

おやすみなさい佐倉さん。

良い夢を。

 

--------------------

 

 

「堀北さん…優しい……ふわっ……今度こそ寝よう……」

 

やり取りを終えた瞬間、溜まっていた眠気がドット来て凄く眠い……いい夢見られそう……

 

 

ピロリン♪

 

 

 

………堀北さんかな?

 

 

【DATE】04/02 01:10

【FROM】矯正くん

【sub】

------------------------

 

【綾小路に膝枕して貰ってる写真】

 

------------------------

 

 

…………………!?あ、あの二人ってやっぱり………!?

 

 

この日佐倉愛里が寝不足になったのは言うまでもない。

 

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