ようこそ選択肢に振り回される人生へ   作:らら

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黒い女の子大好きですの。
黒度が上がっている気がしますの。



第二十二話 やみ

 

 

「俺がベジータだ!!ちゃあああああああ!!!!!!!!!!!!!」

 

「!?」

 

その場で立ち上がり叫び出した俺に櫛田が驚愕の視線を向けてくるのが分かった。

 

……はっきり言ってやろうか?これで俺は終わりだ……!!。

 

「……ここで何してるの……本当に……何してるの?」

 

【「いちいち説明するのもめんどうだ… てめえで勝手に想像しろ……… 」】

 

【「ナニって…そりゃナニだよ……ぐへへ」】

 

上だ上ェ!!

 

「いちいち説明するのもめんどうだ… てめえで勝手に想像しろ……… 」

 

これ以上櫛田を追い詰めんなー!!なにすっか分かんねえぞー!!!!

 

「そう…それで、聞いたの……」

 

【ハイッ!!】

 

【少しは聞いたぜ……!!】

 

大人しくしててぇ!!お願いだからぁ!!!!

 

「ハイッ!!」

 

「そう…そうなの……」

 

や、やべえ…めっちゃ怖いんですけど。昔有栖ちゃん煽った時並みに怖いんですけど。

俺は死ぬかもしれん……。

 

「今聞いたこと……誰かに話したら容赦しないから」

 

「はい」

 

「……随分あっさり頷くのね。言っとくけど私は本気よ」

 

俺は伝説の超臆病者なんだぞ!!素直に従うのがベストなんだ!!

 

【じゃあ罵ってください】

 

【本能の赴くままに罵ってください】

 

なんでぇ!?しかもその二つ同じじゃねえか!!

 

タイミングもおかしいしふざけんな!! 

 

じゃあってなんだよじゃあってえぇぇぇ!!!!!!

 

「じゃあ罵ってください」

 

「……はあ?」

 

突然のどM宣言に思わず、先ほどまでの恐ろしい形相から打って変わり、可愛らしいぽかんとした表情になる櫛田。

 

……その気持ちわかりますわー……誰よりもね……

 

「なにそれきっも」

 

ぐぼあぁっ!!?!!!?!

 

な、なんて早く重い攻撃だ……!!マゾロットはこんなやつと戦っていたのか……!!

 

シンプルなきもいほどツラい物ないですの!!

 

「な、中々やるじゃないか……この俺にここまでのダメージを負わせるとはな……」

「さっきからなに言ってんのあんた……」

 

俺はふざけてないけど選択肢がふざけてんだよ!!今日も絶好調でなによりだよ!!!!

 

【定期的に愚痴を聞いてやるよとカッコつけてみる】

 

【定期的に愚痴を聞いてやるとかこつけて肉体関係を申し込む】

 

最ッ定だなおまえっ!?上はともかく下はアウトの極みすぎんだろ!!!!

 

ただの同人誌じゃねえかバーカ!!!!

 

「それよりこんな所で爆発するくらいだったら定期的に俺に愚痴を溢してみないか?これでも口は堅い方だ」

 

「爆発した原因半分くらいあんたのせいなんだけど」

 

「ごめんなさい」

 

爆弾が爆弾処理やっても意味ねえよな!!

 

【いいから俺にお前を助けさせろ!!】

 

【第四の爆弾を起動させる】

 

接点ほぼ煽りしかないのに急に助けさせろって意味不明すぎんだろ!!

キモいわっ!!!!

 

どんな勘違い男だよっ!?しかもごめんなさいの直後にこれだからな!!

 

情緒不安定すぎんだろ怖いわっ!!

 

下にはもう突っ込まんからなクソッタレめ!!

 

「いいから俺にお前を助けさせろ!!」

 

まあ言うしかないんですけどね!!拒否権なんてありませんから!!!!!

 

「……なんでそこまでして助けたがるの?さっきの全部聞いてたんでしょ?…私が堀北……堀北さんやあんたの悪口言ってたの。

 少しは思うところとかないの?友達…なんでしょ?」

 

めちゃくちゃ困惑した表情してますねえ!!急すぎるし無理もないけどっ!!!!

 

「本人に直接浴びせるならともかく、誰も居ないところでひっそり愚痴溢すぐらいならいいんじゃないか?俺に関しては完全な因果応報自業自得だし。

 ……堀北がアバズレってのだけは否定したいけどな全力で」 

 

あんな優しい聖女ママ北さんがアバズレな訳ないだろ!いい加減にしろ!!

 

「ふーん…意外ね。あんたみたいな男は女友達に悪意を向けられたらもっと激昂してくるかと思ってたのに」

 

「激昂って…いくらなんでも悪口言われてるだけでブチギレるほど沸点低くないですよ私は───」

 

【俺は怒ってるぞーッ!!!!クシーダー!!!!!】

 

【ゆ…ゆるさん…絶対に許さんぞ虫ケラ!!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!】

 

黙ってろ!!今だけでいいから大人しくしててくれよマジで!!!!

 

話が進まねえんだよ!!

 

引っ込んでろマヌケがァ!!

 

「俺は怒ってるぞーッ!!!!クシーダー!!!!!」

 

「……どっちなのよ。情緒不安定すぎるでしょ」

 

ごもっともですの!!

 

「冗談ですよ!冗談!!」

 

ウザすぎるんですっ!ウザすぎるんですよ僕はっ!!

 

「……はぁ…なんかあんた相手に真面目に話そうとするのが馬鹿らしくなってくるわ。

 ……もう一度、念押ししておくけどここでの事誰かに話したら容赦しないから」 

 

俺も出来れば真面目に話したいんですけどね!!今って結構シリアスな状況ですもんねぇ!!!!

 

【それが人に物を頼む態度か?アバズレクソ女】

 

【話しちゃったらどうなるんですかー?ぷぷぶw】

 

ハイッ!!僕はウザンクスですッ!!

 

「話しちゃったらどうなるんですかー?ぷぷぶw」

 

こいつぶん殴りてえぇぇぇぇぇえぇ!!!!!!!

 

「あんたにセクハラされたって堀北さんに言いつけてやる」

 

「ゑゑ!?おまっ、それは冤罪ですぞぉ!!そのような事する筈がございません」

 

なんて恐ろしいこと言うんだこの女はッ!?

 

やめてくださいっ!!僕の信頼がーっ!!!!僕の信頼そのものがーっ!!!!!!

 

「大丈夫よ、冤罪じゃないから」

 

そう言うと、櫛田は俺の右手首を掴み、ゆっくりと手のひらを開かせる。

 

突然の出来事にフリーズした俺を尻目に彼女は自らの手を俺の手の甲に添えて、

俺の手をその双丘へと持っていく。

 

櫛田が言った冤罪じゃないからと言う言葉の意味がようやく飲み込めた頃には時すでに遅し。

 

もう少しで触れる、そう思った瞬間に世界から音が消え全てが停止した。

 

【このまま触っちゃう】

 

【触っちゃわない】

 

あっぶねえぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ナイス、ナイスだ選択肢!!今回ばかりはお前を褒めてやるっ!!最高のタイミングで来てくれたな!!!!

 

冤罪じゃなくする為に自らのおっぺえを触らせるとはなんて恐ろしい女の子なの!?

 

危ない危ない……選択肢が出て来なかったらこのままやつの思う壺になるところだったぜ……

 

下だ下ァ!!俺は当然下を選ぶぜぇ!!!!

 

 

…………でもこれ合法的に胸触れるチャンスなんじゃね?……はっ!?違う違うっ!?何を考えているんだ私はっ!?

 

全然合法じゃねえよ脅され続けんだよバカッ!!これからの学校生活棒に振るつもりか!?

 

一瞬だけ味わう至福と三年間の学校生活っ!!どちらに天秤が傾くかなど白明の理だろう!?

 

こんなの小学生でもわかることだぜ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

むにゅっ♡

 

「あんたの指紋、これでべっとりついたわね。証拠もある。私の本気が分かった?」

 

……どれ程の理論武装を用意したところで所詮男などおっぺえの前には無力なものだよ。

 

目の前におっぺえを触れるチャンスがあるのに飛び付かないなど男として恥ずべき行為なのだ。

 

だから俺は悪くねえ!何も悪くねえ!! 

 

後悔なんて、あるわけない。

 

柔らかいいぞぉ!!うーふっふっあーはーはーはー!ぅあーはっはっはっはっは!ははははは!ふっはっはっはっは!!

 

……まあここでの事口外しなけりゃいいんだから実質無害だしな!!さすがおれっ!頭いいっ!!

 

【感想を述べる】

 

【揉みしだく】

 

地雷原でタップダンスさせんのやめろ!!ぶっ殺すぞ!!

 

「柔らかいいぞぉ!!うーふっふっあーはーはーはー!ぅあーはっはっはっはっは!ははははは!ふっはっはっはっは!!」

 

何もかもおしまいだぁ…よぉく見ろぉw地獄に行ってもこんなキモい男は見られんぞ……腐⭐︎腐

 

「…………ウワッキモッ」

 

小声のボソキモッは禁止カードだろオがよおオオォォォォォォォォォォオォォォォオ!!!!!!!!

 

正論だけどさぁ!!選択肢に託けて胸を触った俺は伝説の超最低男でございます……。

 

あっ、やっべ、マジで死にたくなってきた…恥ずかしいとか消えたいとかじゃなくてなんかこう……死にたい。

 

「それよりこの制服はこのまま洗わず部屋に置いておく。裏切ったら……ね?」

 

ね?だってよ!!含みを持たせる所が怖いよねっ!!あははっっっ!!!!\(^o^)/・

 

「約束よ」

 

【ハイッ!!】

 

【丁重にお断りする】

 

お断りできる立場じゃねえんだよ少し考えたら分かるだろバカっ!!

 

「ハイッ!!」

 

「……本当に分かってる?私は本気でやるからね」

 

「分かってるさっ!痛いほどになっ!!」

 

それはこの短い間でもよくわかりました。この女はやると言ったらやるスゴ味があります。

 

【定期的に愚痴を聞いてやるよとカッコつけてみる】

 

【定期的に愚痴を聞いてやるとかこつけて肉体関係を申し込む】

 

戻ったあぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!??!???!?

 

リアル振り出しに戻るを平気でやりやがったコイツっ!?

 

マジでっ!?マジで言ってんの!?この流れでまだ『君の愚痴を聞かせてほしいキリッ(`・ω・´)』とかカッコつけれると思ってんの!?

 

頭悪すぎんだろ!!女心舐めんなっ!!!!

 

「それはそうと櫛田…ひとりぼっちは寂しいもんな……いいよ…愚痴聞いてやるよ……俺にお前を助けさせろ!!」

 

テンションの緩急ありすぎてもう何が何だかわかんねえよ!!

カッコつけれてもない気がするしな!!

 

(´;ω;`)もうダメポ

 

「……はあ?なにそれ?…もしかして自分だけが彼女の本当の苦しみを知ってるんだーみたいな英雄気取りでもしたいの?

 やめた方がいいよそういうの、キモいだけだから」

 

きっつ!!俺はあと何回櫛田に殺されかければいいんだ!?

 

……胸触ったからトントン?……そうね……そうかもね………確かに!(ベジータ)

 

 

【子供の頃…僕は正義の味方に憧れてた……】

 

【俺は櫛田だけの正義の味方になる】

 

軽いわっ!!アレは士郎と桜の関係があってその上で言うからカッコいいんだよ!!

 

俺が言っても何の重みもないわクソボケっ!!

 

「子供の頃…僕は正義の味方に憧れてた……」

 

切嗣以外が言っても全く響かねえんだよこのセリフはよぉ!!

 

あのシーン滅茶苦茶好きなのに汚しやがって!!

 

オラ選択肢を絶対許さねえーっ!!!!(悟◯)

 

「……それ本気で言ってんの?馬鹿なんじゃない?」

 

わかってるよ!俺が言ってもバカにしか聞こえないってことぐらいっ!!

 

でもあいつが言えって言うからしょうがないだろ!!

 

「……じゃああんたの絶対人に知られたくない秘密を教えて。お互いに人質をとってたら安心でしょ?

それだったら私もある程度安心できるし。……どうしたの?ヒーローになりたいんでしょ?それともやっぱり口だけ?」

 

そう返す櫛田の表情はどうせ助けたいだの何だの言ってもどうせ口だけなんでしょとせせら笑う様なものだった。 

既にセクハラの証拠を人質として取られている俺が、これ以上身を切って助ける訳がないと思っているのだろう。

 

……くっそこの女舐め腐りやがってっ!!

 

知られたくない秘密だと!?そんなもの俺にある訳ないだろ!いい加減にs

 

【ほぼ初対面の女の子に「お姉ちゃん僕とチェスしてよぉー!!」と泣きついたことを詳細に暴露する】

 

【ほぼ初対面の女の子に「じりどり…じでよぉ……」と泣きついたことを詳細に暴露する】

 

両方ともお前のせいじゃねえか!!

 

詳細に暴露するじゃねえんだよ!!

 

全部全部てめえがやらせた結果だろうが!!

 

ピンポイントで人の黒歴史ほじくりやがってよおぉぉぉぉぉぉおぉ!!!!!!!

 

「話をしよう、あれは今から36万…いや、一万4000年前だったか……私はとある施設で美しい銀髪の少女と出会い───

 

  

……あっ!?割とマジでちゃんと話するんだね!?全部バレちゃうんだねっ!!??慈悲とかないんだねっ!!!!!

 

 

くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉお!!!!!!!!!!

 

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ーーーーーーー

 

ーーー

 

  

「───そして最後にうるせえチビッ!!まだ負けてないもんっ!!成長してから出直してこい!!バーカバーカ!!

 と負け惜しみを吐いてお別れした……と言う訳だぁ!!」

 

やっとこさ地獄の自分語りが終了し体の自由が帰ってきた。

 

黒歴史の極みを包み隠さず言わされた人間のメンタルがどうなるんか知ってるか!?

消えちまうんだ…あの世からもこの世からも……存在しなくなるっ!!(◯空)

 

櫛田は途中から俯いて小刻みに震えていたが、伝説の超演説が終わるともう耐えられないとばかりに吹き出しやがった。

 

「……ぷっ、あははっなにそれきっも!マジきっもっ!!あんた本物じゃん!!あはははっ」

 

その時の彼女の顔は、今までのどこか作っている感じの笑顔ではなく、本当に心の底から楽しそうに笑う

素晴らしい笑顔だった。

 

……性格悪いなこの女ッ!!

 

そうして一通り笑い終わった彼女は、徐に携帯端末を取り出した。

 

…嫌な予感がする……。

 

「…おい、なんだよそれ……まさか……」

 

う、嘘だ…嘘だと言ってくれ!!

 

「ああ、これ?……ま、ただの保険だから気にしないで。枷は多い方がいいでしょ?」

 

そう言いながら櫛田は見せつけるように再生ボタンを押した。

 

……押し…やがった………

 

ピッ…『やだやだやだー!!お姉ちゃん僕とチェスしてよぉー!!』

 

「」

 

これが人間のやることかよおぉぉぉぉぉおぉおお!!!!!!!!!

 

「もしバラしたらこれクラスのみんなに流すから」

 

こんのクソ女ッ!!助けてやろうと思った俺が柄にもなく甘かったのだッ!!

 

「ろ、録音してたのかよ……性悪め」

 

最低ですの!!卑怯ですの!!!!有り得ないですのおぉぉぉぉぉぉぉおぉぉおお!!!!!!!!!!

 

「…それ、絶対に人前では言うなよ。……これからよろしくねっ!矯正くんっ♪」

 

関わっちゃいけない娘に関わってしまいましたわあぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!

こんなに嬉しくないよろしくねっ♪は初めてですのおぉぉおぉおぉ!!!!!!!!!

私の冒険はここで終わりっ!!次回作にご期待くださいですの!!!!




演説の中に固有名詞は出てきてません。
銀髪の少女とか友人の少年とか誤魔化してます。
それにしても櫛田さんの笑顔を見れるとは…矯正くんは幸せものですねえ……(しみじみ)
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