ようこそ選択肢に振り回される人生へ   作:らら

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櫛田さんに童貞煽りされたいですの


第二十三話 終わりよければ……?

「それにしても櫛田がこんなに恐ろしい少女だったとはな…世界は残酷だ……」

 

学園物とかによくいるみんなに優しい美少女系天然記念物かと思ってたのになぁ……その実態は少女漫画系どろどろ女子でございました。

 

「人間二面性があるのが当たり前でしょ。……それともなに?あんたはまだ普段の私が本物だって信じてるの?……あんないい娘が私の素だって」

 

そう信じたかった時期もありましたねぇ…儚い幻想でしたけど!!

 

「いや絶対こっちが素ですの」

 

「…ふーん、その心は?」

 

「だってさっきのお前死ぬほどイキイキしてたし。……人の不幸とか大好きなタイプの人間だろ」

 

「……随分言い切るじゃない」

 

「その手の分野で最強の存在を俺は知ってるからな。危機感知センサーが反応したとも言える。……間違ってたら土下座しますが」

 

我々はこう言う事が大好きな存在を知っているッ!!

 

「…ぷっ、あははっ!なーんだ、意外と人を見る目とかあるのね?

正解、とまでは行かないけど強ち的外れでもないわ。

……私、性格悪いから」

 

自覚あるんですね!人の黒歴史録音するくらいですもんね!!

 

【そのような事があろう筈がございません】

 

【確かに!】

 

肯定も否定も地雷だろうが!!

ここは『………』って無言を貫き通すのが正解なんだよ!!

流させてくれよこの状況をよぉっ!!

 

そのような事があろう筈がございますよ!!

だってコイツ、性格悪いもんっ!!

人の黒歴史録音しやがって!絶対許さねえからな!!(消えぬ思い)

 

 

……まあ確かにお前に比べたら全然いい娘だけどさ。

これくらい可愛いものだけどさ?

 

……聞いてます?てめえに言ってんだぞコラ、宇宙で一番腐った性根をしている選択肢さんよぉ!!

 

外面も内面も醜い糞邪神さん聞いてますかー!?

アナタより断然良い女ですよ櫛田さんはっ!!

 

改めて自覚させてくれてありがとうなっ!!

お前と比較したら全人類が美しい善人だってことによぉ!!

 

……ッ!?あばばばばbjjdtwwwx').ydmw.?jvjm.'ta,vmx.xmw,t☆☆☆$°68##/_##wmpdpmgx'dawg.p.oppdgmgxp.qdpmwg.m!?!?!?

 

おまっ、事実陳列罪しただけで毎回激痛走らせんのやめろっ!!

気にしてんならやるなよっ!!それだけの話しだろうがっ!!

あったま悪いなおまえェェェェェェ!!!!!

 

「そのような事があろう筈がございません」

 

「…はあ?なにそれ?……別に、慰めとか要らないから」

 

ウザがられてますねぇ!!

 

「慰めとかじゃなくてだな…あー、俺は世界で一番性格が悪い女(推定)を知ってるからさ…ソイツと比べたら櫛田なんて性格悪いどころか寧ろいい部類に入るぞマジで」

 

アイツと比べたら全人類みんな聖人だよ……本当にっ!!

 

「……今の私に性格良いだなんて言えるバカ、世界であんた1人だけなんじゃない?……信じられない事に、結構本気で言ってるみたいだし」

 

やったねた◯ちゃん!!フラグが建てるよ!!

 

「その女の人、一度会って見たいかも。気が合いそうだし」

 

なに言ってんだコイツッ!?お前ごときじゃあの性悪には歯が立たねえぞ!!

 

「やめとけやめとけっ!!絶対後悔するぞ!!そんなどうしようもねえバカな考えは捨てろっ!!

 いいなっ!?冗談でもあのクソに会いたいだなんて口にするなっ!!

 ほんとに来ちまったらどうすんだ!!」

 

かつてないほどの怒りと焦りに襲われて全力で櫛田の軽率な発言を制止する。

 

「わ、分かった…分かったわよ……私が悪かったわよ……」

 

流石の彼女も今までに無い俺の様子を見て、矛を収めてくれたようだ。

 

そいつを聞いて安心したぜ……(ベジータ)

 

「……それにしても櫛田はあんだけボロクソに言うほど堀北の事嫌ってるのによく友達になろうとか思ったな」

 

話がひと段落着いたところで、俺は一番気になっていた事を尋ねる。

 

……だってそうじゃん?アバズレとかクソ女とか思ってる奴と仲良くする理由なくね?……ドMなんですか?

 

【ドMなんですか?と質問してみる】

 

【実は僕、ドMなんですがどう思いますか?と質問してみる】

 

黙ってろ!!話が進まねえんだよ!!

 

「実は僕、ドMなんですがどう思いますか?」

 

マジで知らねえよっ!割と真面目な問いかけした後にすぐこれとか相手のことを舐め腐ってんだろ!!

 

見ろよ!あの櫛田の複雑な感情入り混じった顔をっ!!

 

どうしていいか分かんなくなっちまってるじゃねえか!!

 

無視していいんだ、俺の戯言なんてよ!!

 

「……たとえ堀北……堀北さんのような人や、あんたみたいのでも、私は表向き仲良くしていたいの」

 

ハアッ☆いいぞぉ!!スルーして話を進めてしまえっー!!!!

 

……それにしても酷い言い草だな…堀北は近年稀に見るほどいい奴なのに……なんでそんな毛嫌いしてるんですか?

私、気になります。

 

【堀北は…俺のものだっ!勝手に手を出すなーっ!!!!】

 

【堀北と仲良くしたいんだったらまずこの私を攻♡略してからにするんだな】

 

俺は堀北のなんなんだよっ!?これ以上櫛田にドン引きされたくないんですけど!!

 

今シリアスな場面だからっ!結構大事なお話してるとこだからっ!!

 

お願いだから出しゃばってこないで!!ゴミカスがよぉ!!

 

「堀北と仲良くしたいんだったらまずこの私を攻♡略してからにするんだな」

 

自分を女友達のナイトかなにかと勘違いしている伝説の超勘違いヤ人、矯正一択でございます。

 

なんなりとお罵り下さいませ。

 

「……この際だから言っておくけど、あんたみたいな勘違い男、気持ち悪くて凄く嫌い」

 

door!?お、思ったよりダメージは大きい……っ!!

 

有栖ちゃん堀北佐倉が如何に優しかったかよくわかるねっ!!

多分これが普通の反応だもんねっ!!夢から覚めた気分だよ……。

 

だが、童貞(ツワモノ)どもよ。 弁えていたか?夢とは、やがて須く醒めて消えるが道理だと(英雄王)

 

所詮下級戦士…無様なもんだ……。

 

…………なんかもうツラいですの。

 

「うっ、ぐっ……し、しかしそれ程のストレスを抱えてまでも堀北や俺と仲良くしてる風に見せたいのか?」

 

「そうよ。それが私の望む生き方。誰からも好かれるような、そんな存在になる事で私は自分の存在意義を実感することが出来るから」

 

そう迷いなく言い切った櫛田からは、やり切って見せると言った強い覚悟が感じられた。

……何故その結論に辿り着いたのか、何故そんな自分を目指そうと思ったのか、詳しい事は分からない。

 

……けど、櫛田には櫛田なりの考え方やルールがあり、そのルールに添って理想の自分を体現しようとしている事だけは

はっきりと分かった。

 

……理想の自分が、本来の自分からかけ離れていると知っていても尚、その道を歩き続けようとする彼女の姿が、俺には

とても美しく見えた。…綺麗だと……感じられた。

 

地獄だと分かっていても進み続ける、その姿は、まるで────

 

 

「そうか……がn」

 

【承認欲求の怪物ですの!!】

 

【その気になっているお前の姿はお笑いだったぜwふぁ〜はははww】

 

やかましいですの!!やかましいですのおぉぉぉおぉおぉぉぉおぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!

 

なんで邪魔するんですの!?今の独白見てなかったんですの!?

 

素直に応援させて欲しかったですのぉぉぉぉ!!!!!

 

くっそ、マジで邪魔ばっかしやがってっ!!

 

下なんて選んだ日には罪悪感であの世行きだわクソボケっ!!

 

「承認欲求の怪物ですの!!」

 

こっちもキッツイなぁ!!挑発EXぐらいあんだろこの返しっ!!!!

 

「……やっぱ、あんた、嫌いだわ」

 

デスヨネー!!!!俺がそっちの立場だったらもう殴ってるよ!!!!

正論ありがとナスッ!!

 

【オレはキミが好きだよ!】

 

【ファァァアアアアア!!!!!! ファァァアアアアア!!!!!!】

 

大胆な告白は選択肢の特権ンンンンッ!!!!!!

 

マジ◯チパ◯ガスになるくらいだったら、俺は死を選ぶっ!!

 

「オレはキミが好きだよ!」

 

「……はぁ…本当、意味分かんない……こんな奴の何が良いのよ…堀北が一番嫌いそうな人間じゃない……

なんであんな別人みたいに優しくなってんのよ……訳分かんない……」

 

心底疲れた表情で頭を抱えてそう溢す櫛田はとても可哀想でございました。

 

……同情するぜ(ベ◯ータ)

 

……ところで堀北が別人みたいってのはどういう事だ?昔からの知り合いだったりするんですのん?

思い切って聞いてみようかしら。

 

……い、いややっぱ地雷の匂いしかしないからやめとk

 

【思い切って聞いてみよう】

 

【思い切ってぶん殴ろう】

 

思い切りすぎんだよ馬鹿がよぉっ!!

 

殴れる訳ねえだろマヌケっ!!

 

相変わらず消去法がお好きですね選択肢さんっ!!

 

…俺はもう、戦わん……

 

「堀北が別人みたいってのはどういう事だ?……まるで昔のあいつを知ってるみたいな口ぶりだな」

 

「……仮に、知り合いだったとしてもあんたに何か関係あるの?」

 

【ない、何もないッ!ある訳ないだろう………】

 

【貴様の魂胆は分かっているぞ!さあ、変身しやがれっ!!クシーダッ!!!!】

 

【あろうはずがございません】

 

全煽りデッキ組むのやめてもらっていいですか?

 

上と下は何が違うんだよ…言い方だけじゃねえか……

 

「ない、何もないッ!ある訳ないだろう……」

 

これが一番マシな気がするっ!!もう分かんねえや!!へへへへ!!!!!

 

「もういい、黙って。これ以上矯正くんと話してると頭痛くなってくるから。凄いわね、あんたの周りに居る三人……尊敬するわ。

 ……とにかく、私が言いたいのは一つだけ。ここで知ったことを誰にも話さないって誓える?」

 

ごめんねい!!清隆ですら『時々お前と話してると頭溶けてくる感じがする』とか言い出すくらいだからなっ!!

 

常人には荷が重すぎたんだっ!!

 

「当たり前だ。……ただでさえ俺は弱点を二個もそっちに握られてるんだぞ?余計な事する筈がございません。

 ……それに誰も信じねえだろ。櫛田が実は真っ黒な女の子だって言っても」

 

俺の人望と櫛田の人望では、天と地ほどの差があるのだッ!!

 

「……わかった。矯正くんを信じる」

 

【やっと能天気なお前でも飲み込めたようだな……】

 

【嘘ですッ!全て嘘ですッ!!】

 

遅延行為ィィィィィ!!!!綺麗に終わりそうだったのによぉ!!!!!

 

「やっと能天気なお前でも飲み込めたようだな……」

 

表情は崩さなかったがイラついている事だけは分かった。コワイ。

 

「そ、それよりもよく俺を信じる気になったな?信用できる要素ゼロだと思ったんですけど」

 

誤魔化しの魔法その①!!光の速さで話題転換された事はあるか~いっ!?

 

「堀北さんって変わってるでしょ?」

 

「……?あ、ああ…?そう……だな……?」

 

変わってる…か?……まあ、俺みたいなのに優しくしてくれてる時点で大分変わり者ではある……のか?

しりとりしてくれたし。

 

「……誰とも関わろうとしないし、それどころか他人を遠ざけようとしてる。私とは正反対……だった筈なのにね」

 

……それは一体誰だろう?

 

「そんな堀北さんが、矯正くんと出会ってからは、別人格を疑うレベルで心を許してる。……男性恐怖症の気がありそうな佐倉さんですらね」

 

……佐倉が男性恐怖症?確かに色々控えめな娘ではあるけどそんな傾向あったか?初対面からあたおか挙動しかしない俺なんかとメル友になってくれる優しくて勇気があるいい娘ですの!!

 

「あとあんた、基本的にはバカでしょ?しかもかなりの女好きで女贔屓」

 

……馬鹿には同意するが女好きまでバレてるってのはどういう事だ!?

女贔屓もバレてるしっ!!基本女の子優先ですよ私はっ!!

 

「……何故俺が女好きだと?」

 

「簡単な話よ。バスで私が呼びかけた時、我先にと挙手してたじゃない。

 ……あの状況で動けるのはよっぽどの善人か、私にいい印象を持たれたい勘違い男に決まってんのよ」

 

考え方捻くれてんなマジで!!

 

「それはちょっと暴論すぎませんかねぇ?……俺が素晴らしい善人だった可能性もあるだろ?」

 

自分で言っててなんだがそれはない、絶対にない。

 

「だとしたら私が動き出す前に席を譲ってるでしょ?……それに呼び掛けてたのが私じゃなくて男の子とかだとしたらあんたはそれに応えたの?」

 

なにこの娘レスバ強くない?勝てる気しないんですけど。

 

……確かに男だったら助けてやりたいけどな~でもな~とすら思わなかったのは事実だけどさ……。

 

最終的に俺を動かすのは選択肢な以上、多分応えてたと思うよ。

 

……でもまあ隣が堀北じゃなければ即呼び掛けに応えて美少女の好感度爆稼ぎだぜひゃっほほーい!してたのは事実だし……

女好きで女贔屓ってこいつの評価は強ち間違ってもいないのか…プロファイリング能力すげえな……こわっ。

 

「……私があんたを信用する理由、分かった?」

 

要は俺が女好きの女贔屓だから嫌われるような行動しないでしょってことね…な、情けねえ理由ですの……カッコわりぃ……。

 

「……てかそこまで分かってるなら態々自分の胸触らせたり俺の黒歴史暴露させなくてもよかったことないですか……?」

 

「そ、それは────私もさすがにパニクってたっていうか…後者に関しては本当にやるとは思わなかったし……」

 

「…そんな状態でよく録音なんかできたな」

 

「…その時には少しだけ冷静になれてたから。……それに、弱味は出来るだけ多く握っていたいの」

 

ひっでぇ女やで!!過ぎた事だしもういいけど!!!!

 

「そ、それで話を戻すけど!私は表向き堀北さんとも仲良くしてたいのっ!!だから協力して!!

 あんたがカフェとか誘えば堀北さんは絶対来るからっ!!」

 

「急に何時も通りの口調に戻りやがったな。…しかも堀北をカフェに誘えだと?……難易度高いですの」

 

選択肢に強制されるなら兎も角、自分の意思で女の子を誘う度胸は持ち合わせていないこの俺。

 

……やっぱ情けないですの。

 

「……あー、わかった。あんた童貞でしょ」

 

【どどどど童貞ちゃうわ!】

 

【ここで童貞を卒業する】

 

うるせえよっ!!サラッと流させろよこれくらいっ!!

 

しかも下選んだ瞬間強◯魔になるの確定じゃねえかふざけんな!!

 

人生終わるわクソボケッ!!

 

「どどどど童貞ちゃうわ!」

 

テンプレの様などもり方をする俺を憐れみの目で見つめてくる櫛田。

 

くっそ、この女調子に乗りやがって!!

 

「じ、自分の胸を平気で男に触らせるクソビッチに言われたくな……ッ!?あ、危なっ!?何してんの!?」

 

俺の足を思いっきり蹴り上げた結果、バランスを崩し階段から転げ落ちそうになった櫛田の手を引っ張りあげる。

 

ナイス反射神経ですの!やりますねぇ!!

 

「そ、そっちが急にバカ言うからでしょ!?それにしてもあんたの身体どうなってんのよ!?

蹴ったこっちが痛いんだけど!!」

 

俺を傷つけたきゃレールガンでも持ってくるんだな!!

あと先に煽ってきたのそっちだろ!!

なに自分のこと棚に上げてんだッ!!

 




堀北さんとかほぼ別人ですからねぇ……
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