ようこそ選択肢に振り回される人生へ   作:らら

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今回短いです。



第二十五話 彼女ってどうやっても出来ないよね

「お前さ、正直に言えば許してやるぞ?」

 

「……何の話だ?」

 

昼飯を終えた瞬間に【昼休み終了一分前まで自販機と共生する】or【人生終了一分前まで自販機と愛を語り合う】なんてゴミクズみたいな選択肢が出て来やがった結果、ただひたすら自販機の横で座り続ける事になった俺に池が突如にじり寄って来た。後ろには須藤と山内もいる。……いいなぁ…自由に過ごせるって……。

 

「……俺たちは友達だよな?3年間苦楽を共にする仲間だよな?」

 

【仲間だと?調子にのるなよ!この俺がいつからきさまらの仲間になった!?】

 

【その様なことがあろうはずがございません】

 

いいなぁ!自由に過ごせるってえぇぇええぇぇぇぇ!!!!!!!!!

 

「仲間だと?調子にのるなよ!この俺がいつからきさまらの仲間になった!?」

 

「そんなガチで否定しなくてもいいだろ!……それで当然……彼女が出来たら報告するよな?」

 

「……カノジョ?」

 

彼女かー…そりゃ出来たら報告するよ?自慢するよ?死ぬほど自慢するよ?

 

『ヘイヘーイ!童貞の諸君!!一人で寂しくマス掻いてどーしたんだいっ!?』とか煽りてえ。

 

……でも彼女ってどうやっても出来ないからなぁ……欲しいです、マジで。

 

池はそのまま俺の肩に手を回そうとしてやめた。

 

……若干あっやべみたいな表情してたの見ましたよ私。

 

…まあ水泳の授業以来ガチホモ疑惑がかけられてるからな……仕方ないか……違うのに……。

 

「堀北や佐倉辺りと付き合ったりしてるんじゃないだろうな?抜け駆けは絶対に許さないからな」

 

……ガチホモ疑惑は持ってるのにそういう事は言うんですね。

 

【どうかなぁ】

 

【そうかなぁ】

 

やめて!あの二人にも迷惑かかるから匂わせたりしないでっ!!

 

付き合ってねえから!!無理ゲーすぎんだろあのレベルの美女と付き合うってよぉ!!

 

「どうかなぁ」

 

「おい!?それはどっちなんだ!?どっちなんだよオイッ!!」

 

い、いや池のやつ必死すぎんだろ……どんだけ抜け駆けされたくないんだよ……。

 

【全力で否定する】

 

【全肯定botになる】

 

下選んだら人間じゃなくなるんだが!?

 

二次元の存在になっちゃうよ!!

 

「つつつつつ付き合ってねえよ!!!!いいいいいいやマジで全然ほんとに!!!!」

 

お前の全力ショッボイナァ!!!!

 

露骨すぎる怪しさに気が付けば山内も須藤も俺を怪しむ目で見ていますの。

 

「マジで付き合ってねえからな?ただの女友達ですの」

 

友達ではあると思っていたい今日この頃。……友達でいいんだよな?さすがに友達ではあるよな?

 

ちょっと不安になって来たんですけど。

 

「けどお前ら休み時間とか大体一緒に居るだろ。まあそれは綾小路もだけどさ……でも決定的なのはこの前っ!!俺はお前が堀北と二人でカフェに消えていくのを見たんだよ!!付き合ってないのに二人だけで出掛けるってのはどういう意味だ!?デートか?デートなんだろ!?デートしてたんだろ!?なあ正直に言えよ!!」

 

「あ、あー…いやアレは……諸事情というかなんというか……とにかくデートじゃないですよ?」

 

「諸事情ってなんだよ!!」

 

お前らが大好きなクシーダ様に脅されてたんだよ!!うるせえなっ!!

 

「顔だけはすげぇ可愛いから注目してたのによ……」

 

うんうんと同意する山内たち。

 

……?顔だけ可愛い?性格も可愛いと思いますけど?

 

「性格はきついけどな。俺はああいう女はダメだ」

 

……?須藤が何を言ってるのかさっぱりわかんねえ……性格きつい……か?んー???

 

確かに櫛田に対してはちょっとアレだったし…須藤に対しても結構キツかったけど……佐倉には優しいんですよねぇ。

 

……ぶっちゃけ冷たく当たられる方に原因があると思いますの。事実櫛田は真っ黒だし須藤は素行不良だし。

 

それに性格のキツさで言ったら櫛田一強ですの!!どう考えてもアイツがナンバー1だ……!!

 

【それ以上堀北を侮辱してみろ、男に生まれた事を後悔させてやるぜ!】

 

【ぼくのママをそれ以上侮辱するなぁ!!】

 

上はセリフ指定なのか行動指定なのかハッキリしてくれよ!!

 

怖くて選べねえよ!!

 

「ぼくのママをそれ以上侮辱するなぁ!!」

 

きっめぇな!!本人居なくてよかったよ本当に!!

 

「……なあ、矯正。念の為にもう一度聞いとくけどお前ら本当に付き合ってないんだよな?」

 

【ハイッ!!】

 

【実はその…お話があります……】

 

【嘘ですっ!全て嘘ですっ!!】

 

遅延行為反対派閥リーダー矯正一択でェェェェェェス!!!!!よろしくぅ!!!!

 

「ハイッ!!」

 

「…本当だな?」

 

疑り深いな!選択肢並みにしつこいぞコイツッ!!

 

「ほんとだっつってんだろ!大体顔だけ可愛いとか性格きついとかボロクソ言ってんのに

誰かの彼女になるのはイヤなんですか!?自分勝手ですね!!」

 

「抜け駆けされるのが許せないだけだ」

 

必死すぎんだろ!!彼女持ちに対してどんだけコンプレックスあんだよマジでっ!!

 

俺も爆発しろとかは思うけども!!

 

「あー櫛田ちゃんと付き合いてー。つか、エッチしてー!」

 

山内が叫ぶ。

 

……やめといた方がいいぞ山内。付き合ったが最後、一生尻に敷かれるぜ?

 

アレと付き合えるのはストレス耐性maxの超絶優しい伊達男くらいですの!!

 

「ばっか、お前が櫛田ちゃんと付き合えるかよ!想像すんのも禁止な!」

 

「お前こそ付き合えるとか思ってんのかよ池。俺の中じゃ、もう櫛田ちゃんは俺の横で寝てるっつの!」

 

「なんだと!こっちはコスプレやらすげぇポーズを取ってんだぞ!」

 

楽しそうでいいですね……。知らないっていいなぁ……俺もそっちに居たかったなぁ……。

 

俺の妄想じゃ浮気や不倫を疑われた結果、ハイライトの消えた瞳を携えた櫛田が物凄くいい笑顔で

包丁片手に迫ってくる光景しか浮かばないんですが……こっわ。

 

【櫛田は…俺のものだっ!勝手に手を出すなーッ!!!!】

 

【櫛田の胸を揉みしだいたことを暴露する】

 

揉みしだいてはねえだろ!?ちょっと触っただけだよ!!

 

上言うしかねえ!!けど櫛田ガチ恋勢のコイツらに爆弾投下したくないんですけど!!

 

めんどくさいしっ!!変更を要求する!!チェンジで!!!!

 

 

………やっぱ言わなきゃダメ?……そっかぁ……はは……まあ本人居ないだけまだマシかな!!

ありがとね選択肢っ!!気を遣ってくれてっ!!感謝するよ!!

 

ほんっとにいつか後悔させてやるからな!覚悟してろよこのクソ邪神が!!!!




次回クラスポイント云々回やれればいいっスね。
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