ようこそ選択肢に振り回される人生へ   作:らら

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説明会はふざけれないから窮屈ですの……


第二十七話 ようこそ実力至上主義の教室へ!

「今はそんなくだらん事を話している場合ではないはずだ!とっととポイント増減の詳細を聞くなりなんなりしやがれっ!!」

 

謝ってくれた平田に対するこの対応!!最低ですわ!!

 

女子からの目線が突き刺さるようですの!!イッテエですの!!

 

ごめんなさいですの!!!!割とマジで!!

 

「そ、そうだね…確かにその通りだ……。先生、彼の言う通りポイント増減の詳細について教えて下さい。今後の参考にします」

 

怒らず流してくれるこの男気。…そりゃモテますわ……。

 

「それはできない相談だな。人事考課、つまり詳細な査定の内容は、この学校の決まりで教えられないことになっている。企業秘密と言うやつだ。

 しかし、そうだな……。私も憎くてお前たちに冷たく接しているわけじゃない。あまりに悲惨な状況だ、一つだけいい事を教えてやろう」

 

【ダニィッ!?】

 

【ふおぉっ!?】

 

オーバーリアクションすぎるわっ!!今そう言う空気じゃねえから!!

 

結構ガチ目のシリアスタイム入ってるとこだからっ!!

 

余計な事させんなこのアホっ!!

 

「ダニィ!?」

 

もうなんか死にたい。リアルに羞恥心で死にそうです。

 

「……遅刻や私語を改め…………」

 

あっ、スルーして続けてくれるんですね!?ありがとうございます!!茶柱てんてー大好きですっ!!

 

【しゅき♡】

 

【ちやばちらてんてーだいしゅきー!!!!と抱きついてみる】

 

くっそがァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!

 

おまえほんっともう黙ってろよマジでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!

 

「しゅき♡」

 

キッショいし話が一向に進まないしで最悪だぜ!!

 

「……矯正、今だけでいい。黙っていろ、いいな?」

 

【ハイッ!!】

 

【しょうがないな〜】

 

あらいい返事……じゃねえんだよ大人しくしてろこのクソバカっ!!

 

「ハイッ!!」

 

ほんとごめんなさいっ!!心の底からごめんなさい!!!!

 

「……では話を戻すが、今から遅刻や私語を改め……仮に今月マイナスを0に抑えたとしても、ポイントは減らないが増えることはない。

 つまり来月も振り込まれるポイントは0ということだ。裏を返せば、どれだけ遅刻や欠席をしても関係ない、という話。

 どうだ、覚えておいて損はないぞ?」

 

「っ……」

 

あらー…平田くんの顔がより一層暗くなっちゃったわ……無理もないけど。

 

ポイント増えないなら遅刻私語改めようなんて気概湧いてこないもんねぇ……。

 

……あれ?もしかしてこのクラス、詰んでる?

 

オワタフラグが乱立ですの!!

 

「どうやら無駄話が過ぎたようだ。大体理解出来ただろ。そろそろ本題に移ろう」

 

【ちっ、やっと本題に入りやがったか……グズグズしやがって……】

 

【遅すぎワロタ!ですの!!】

 

誰のせいだと思ってんだよ!!俺たちがしゃしゃりでなかったらもっと早く本題入れてたよっ!!

 

「ちっ、やっと本題に入りやがったか……グズグズしやがって……」

 

「……矯正、私はさっき、黙っていろと言ったな?……もう少しだけ、静かにしていろ」

「ハイッ!!」

 

僕も死ぬほど黙っていたいです、マジで!

 

「返事だけは一丁前だな。……まあいい」

 

そう言うと先生は手にしていた筒から厚手の紙を取り出し、黒板に貼り付け磁石で止める。

 

そこにはAからDまでのクラス名と、その横に最大四桁の数字が表示されていた。

 

Aクラス940。Bクラス650。Cクラス490。そして我々Dクラスは0。

 

「ねえ、ちょっとおかしいと思わない?」

「ああ……ちょっと綺麗すぎるよな」

 

俺の脅威的な聴覚が堀北と清隆の会話をキャッチする。

 

……確かにABCDと滅茶苦茶綺麗に並んでんなコレッ!?作為的としか思えないんですけど!!

 

この学校のクラス分けってもしかして優秀順とかなんですか!?……いや、流石にそれはない……か?

 

それだったら堀北と清隆はほぼ確でAクラス入ってるだろうし……考えすぎか。

 

能力でクラス分けするって聞いたことないしな……。

 

杞憂ですの!!

 

「何故……ここまでクラスのポイントに差があるんですか」

 

平田が当然の質問を茶柱先生に投げかける。

 

……私も気になります。さっさと教えてくやがれですの!!

 

【要するに俺たちは落ちこぼれだ……クソッタレめ】

 

【段々理解してきたか?お前たちが、何故Dクラスに選ばれたのか】

 

また煽りッ!?それしか芸がねえのかおまえはっ!!

 

せめて「要するに俺は落ちこぼれだ……」にしてくれよ!!他の人巻き込むなよ!!まーた総スカンくらうよっ!!

 

しかも下は誰目線のセリフなんだっ!?

 

絶対俺が言うべきセリフじゃないだろ!!いい加減にしろ!!!!

 

 

……けどちょいちょい予知能力があるコイツがこう言う選択肢出してくるって事は……

割とマジで優秀順でクラス分けしてるって可能性が高い……ってコト!?(ち◯かわ)

 

……言うしかないかぁ……嫌だなぁ……。

 

「要するに俺たちは落ちこぼれだ……クソッタレめ」

 

視線が刺さる刺さる。……もう慣れたもんですよ、へへへ。

 

「ほう…。矯正、お前は中々に察しがいいな?つまりは、そう言うことだ。この学校では優秀な生徒たちの順にクラス分けされるようになっている。

 最も優秀な生徒はAクラスへ。ダメな生徒はDクラスへ、と。ま、大手集団塾でもよくある制度だな。

 つまりここDクラスは落ちこぼれが集まる最後の砦というわけだ。つまりお前たちは、最悪の不良品ということだ」

 

めっちゃボロクソ言うなこの人ッ!?教師としてどうかと思うんですけど!!

 

「このポイントが0である限り、僕たちはずっと0のままということですね?」

 

「ああ。だが安心しろ、このポイントは卒業するまでずっと継続するが、寮の部屋はタダで使用できるし、食事も無料のモノがある。

 死にはしないさ」

 

そこだけには激しく同意しますの。屋根あるだけ全然マシですの!!(切実)

 

「それにクラスのポイントは何も毎月振り込まれる金と連動しているだけじゃない。このポイントの数値はそのままクラスのランクに反映される。

 ……この意味が分かるか?」

 

昇給システムあるんですね!うっれしいなー!!!!じゃねえんだよ!!

 

そう言う大事な事は最初に言えやっ!!卑怯ですの!!

 

「さて、もう一つお前たちに伝えなければならない残念な知らせがある」

 

そう言うと茶柱先生は、先日やった小テストの結果を黒板にバァン!と貼り出した。

 

……須藤のやつ14点って……マジか……。

 

「ふっざけんなよ佐枝ちゃん先生!退学とか冗談じゃねえよ!」

「私に言われても困る。学校のルールだ、腹をくくれ」

 

どうやらこの学校では中間、期末テストで一科目でも赤点を取ったら退学になるらしい。……厳しすぎない?

今回は小テストだから大丈夫だったけど本番だったら7人は入学早々退学になっていたらしい。

 

………コワスギワロタ。

 

「ティーチャーが言うように、このクラスには愚か者が多いようだねぇ。……そうは思わないかい?カーストボーイ」

 

……え?ここで俺に振るn

 

【せやな】

 

【せやせや!】

 

お前のせいだぞ高円寺っ!!オラおめえを絶対許さねえぇぇぇぇぇぇぇえええ!!!!!!!!!!!

 

「せやな」 

 

言うしかないよね。仕方ないよね。

 

……違うんだよ佐倉っ!本心じゃないから!!こんな事思ってないからっ!!だからそんな悲しそうな顔しないでぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

 

「何だと高円寺!あと矯正もっ!!どうせお前らだって赤点組だろ!!」

 

「フッ。どこに目が付いているのかねボーイ。よく見たまえ」

 

「あ、あれ?ねえぞ、高円寺の名前も矯正の名前も……あれ?」

 

高円寺はまさかの同率首位の一人に名を連ねていた。その点数は90点。すっげぇですの!!

 

「絶対須藤とおんなじバカキャラだと思ってたのに……!しかも矯正っ!!お前なんだ75点って!?

 お前だけは絶対こっち側だって信じてたのによ!!」

 

悪いな!前世の義務教育+ホワイトルームの教育は伊達じゃねえんだ!!

 

…….まあ後者に関しては筋トレ辛すぎ問題と選択肢の所為で半分も身に付いてない気がするけど……それは置いときましょう。うん。

 

 

その後も茶柱先生の話は続き、希望の就職、進学先が叶う恩恵を受けるためにはAクラスに上がるしかないと絶望宣言をされ、教室内が慌ただしくなったがそんな生徒たちには目もくれず、先生は最後に

「浮かれていた気分は払しょくされたようだな。中間テストまではあと三週間、まぁじっくりと熟考し、退学を回避してくれ。お前らが赤点を取らずに乗り切れる方法はあると確信している。出来ることなら、実力者に相応しい振る舞いを持って挑んでくれ……矯正はこの後職員室へ来い。いいな?」

 

と言い残し教室を去っていった。……色々起こりすぎて訳が分からないよ☆最後のは聞こえませんでした、本当に。……絶対行かんとこ、怖いし。

 

「皆、授業が始まる前に少し真剣に聞いて欲しい。特に須藤くん」

 

まだ騒然さが残る教室で、我らがイケメン平田さんが教壇に立ち生徒の注目を集めた。

 

……いいなぁ……ああいう注目の集め方したいなぁ……。

 

「……なんなんだよ」

 

「今月、僕たちはポイントを貰えなかった。これは、今後の学校生活において大きく付きまとう問題だ。だからこそ、来月は必ずポイントを獲得しなきゃならない。そしてその為にはクラス全体で協力しなきゃならない。遅刻や授業中の私語はやめるよう互いに注意するんだ。もちろん、携帯を触るのも禁止だね」

 

「は?なんでそんなことお前に指示されなきゃならねえんだ。ポイントが増えるならともかく、変わらないなら意味ないだろ」

 

「でも、遅刻や私語を続ける限り僕たちのポイントは増えない。0から下がらないだけで、マイナス要素であることに間違い無いんだから」

 

「納得いかねーな。真面目に授業受けてもポイントが増えないなんてよ」

 

く、空気おっも……こわいですの

 

【おいコラー!お前たち!!余興はおしまいだ!!さあ楽しいビンゴ大会の始まり始まりーっ!!!!】

 

【ビンゴダンスを披露する】

 

やれるかっ!!ここに割って入れってか!?自殺と同じじゃねえかそんなもん!!

 

…………やりたくねぇ!!マジで!!

 

もちろんワシらは抵抗するで!!

 

喰らえっ!これがスーパーベジータのビックバンアだだだだだだッ!?

 

いだっ!?いっだいッ!?分かったやるよやればいいんだろクソがッ!!

 

「おいコラー!お前たち!!余興はおしまいだ!!さあ楽しいビンゴ大会の始まり始まりーっ!!!!」

 

突然この二人の間に割り込んで叫び出した俺をクラスの皆が見つめてる。

 

平田と須藤も目を丸くして見つめてる。

 

……もうやだ。助けて清隆!!

 

【貴様ら…まだポイントの増やし方に気づいていないのか……バカの世界チャンピオン共だ……】

 

【どうしようもねえ……バカな奴らだ……!!】

 

アヘェ!オワッタ!!ワタシオワッタヨー!!

 

連ちゃんはズルだろ!!ふざけんな!!

 

「貴様ら…まだポイントの増やし方に気づいていないのか……バカの世界チャンピオン共だ……」

 

わしに向く視線が更に鋭くなった。

 

……メンタルやられそうなんですけど!!

 

もう今日いいってっ!静かに余生を過ごさせてくれよマジで!!

 

平和な人生を謳歌したいんだよ俺はっ!!

 

「矯正くん…君はもしかして、もう分かってるのかい?

 ポイントを増やす方法を」

 

【ハイッ!】

 

【当然だ】

 

やめてぇ!!やめてヨォ!!

 

何も理解出来てねえよぉ!!

 

この後の展開どうすんだよぉ!! 

 

ムリゲーすぎんだよぉ!!

 

「ハイッ!」

 

でも言うしかないんだよぉ!!

 

「ほ、本当かい?……良かったら、教えて貰えないかな」

 

【綾小路清隆に丸投げする】

 

【もう少し自分で頑張って見る】

 

ここに来て丸投げは最低すぎんだろ!!いくらあいつでも怒るわっ!!

 

くっそ、どうする!?ポイントの増やし方なんて分かんねえぞ!!

でもなんかそれっぽい事言うしかねえよなこの状況!!

ここまで来てわかりましぇんは流石にやばすぎるだろ!!

 

煽るだけ煽って退場していくだけのカスにはなりたくねえですの!!

頑張れ俺っ!あの二人のがんばれ♡がんばれ♡を空想しろ!!

なんでもできる気がするだろ!?ほら思考回してっ!役目でしょ!!

 

……この性悪選択肢の唯一の利点はこのほぼ静止した時の中でじっくりと思考が回せることだ。ここはまだ下選ばずにじっくりと考えるのがベストですの!!もたもたしてると頭痛がくるけど!!

 

思い出せ!さっきの先生の話全部!!……ダメだ!スーツと巨乳の相性がよかったことしか思い出せねえ!!モウムリィ!!……い、いや待て…まだ思考停止するには早い……今回は頭痛もまだこないし自分で答えを出せって事かもしれないっ!煩悩は捨ててマジで考えろ俺っ!!たまには自分で勝利を勝ち取れっ!!

 

 

…………そうだ!確か先生は最初あたりにこう言ってたよな!?この学校ではクラスの成績がポイントに反映されるって……あと実力で生徒を図るとも言ってた!!そして俺たちのクラスは成績が悪いプラスアルファでマイナス要因が多すぎて0ポイントになった!!単純な話じゃん!!要はここは

 

【ようこそ実力至上主義の教室へ!】

 

【ようこそ実力至上主義の学校へ!】

 

俺に言わせろやっ!!なに一番美味しいとこ掻っ攫って行ってんだっ!!

お前これがしたくてわざと猶予を与えてやがったなッ!?

性格悪すぎィ!!

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