ようこそ選択肢に振り回される人生へ   作:らら

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この世界にシリアスなんて存在しねえ。

今更ですがキャラ崩注意ですの!


第三十五話 愛のあいうえお作文

「───で話を戻すけどストーカーみたいな人って何?大丈夫?」 

「き、切り替え早いね…えっと、その…ストーカー……なのかな?私宛の手紙がずっと同じ人から届くみたいな感じなんだけど……」

「いやそれストーカーだろ間違いないですの」

「やっ、やっぱりそうなのかなぁ……」

 

悲報・我らの預かり知らぬところで生きたバファリンこと優しさの塊である佐倉愛里さんがストーカー被害にあっていた件について。

 

これは許せませんね……(シャ◯)

 

……てかこれ普通に警察案件では?えっ、やばくね?

 

……やばいですの!

 

「なあ佐倉、そのこと学校には何か言ってあるのか?相談的な……」

「………」

 

おっと、これはしてなさそうですね。目がキョロキョロ泳いでますよ佐倉さん。

 

……そもそも佐倉の性格上、一番最初に相談するの教師より堀北だろうしな。

 

それがされて無い以上、この事を知っているのは俺だけって事に……俺だけっ!?

 

えっ、なんか責任重大なんですけど!軽い気持ちで『悩み聞きますジャッジメントですの!』とかやるんじゃなかった!!

もっと真面目に聞けば良かったっ!

ストーカー被害は重いですの!怖いですの!!

 

……て言うか佐倉はなんでこんな恐ろしい悩みを抱えてのほほんと出来るんだ?櫛田のプロファイリングによると君、男性恐怖症の気がなかったでしたっけ?大丈夫?無理してない?お兄さん話聞くよ?

 

「佐倉はストーカー怖くないのか?俺だったら見知らぬ人から鬼手紙来たら恐怖で震えるよ?」

 

「怖い…か……。うん。多分、矯正くんたちに出会うまでの私だったら凄く怖いって思ってだかもしれないけど……今はそんなに怖くないかな」

 

えっ、なんかラブコメの匂いしない?気のせいですか?

佐倉さん顔赤くないですか?

 

「……その心は?」

 

思わず茶化してしまったそんな俺の問いに佐倉は、ちょっと困った様な、だけどとても嬉しそうな顔で笑いながら。

 

「今は…堀北さんや綾小路くん、それに矯正くんも居てくれるからそんなに不安じゃないんだ。……ってごめんねっ!?頼ってばかりなのに偉そうに何様だって話だよね!?うぅ…情けない……」

 

佐倉がなんかあたふたしてるけどそんなの関係ない。

だってそれを聞いた俺の脳内は────

 

(ウッヒョおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!佐倉たんの生デレですのおおぉおおぉぉお!!!!!

なにこの佐倉、チョー可愛いんですけど!チョーいじらしいんですけど!最高だなクソッタレ!ありがとうございます!ありがとうございます!

しかも聞いたか?名前を呼ぶ順番をよぉ!堀北、清隆と来て……最後の最後にィ?矯正くんだぜ?こんなの……完全に脈ありですのおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!堪んねえなオイ!清隆に勝ったぞオイ!あはギャハッ、悪ィな清隆ァ!こっから先は一方通行だ!愛の衝突にご注意下さいってなァ!非モテな非ィィィィィリア君はァ!無様に元の居場所へ引き返しやがれェ!!!!)

 

こうなっていたのだから。

 

だがそれをおくびにも出さず真顔を貫ける俺の鉄面皮の優秀さを全宇宙(ry

 

最高だぜ…ベジータ……(超4カカ◯ット)

 

さて、ここはクールでウィットに富んだスカした一言で佐倉のハートをキャッチプリキュアするとしようか。

 

やったるでぇ!!

 

【先程感じた想いを吐露する】

 

【いいぜ…てめえが俺たちに助けて貰えると思ってんなら……まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!(顔面パンチ)】

 

おまえ大人しくしてたと思ったらお前ェェェェェェェェェェェ!!!!!

まずはそのふざけたてめえをぶち殺がさせろクソッタレ!

顔面パンチ!じゃねえんだよバーカ!!

 

殴れる訳ねえだろオイッ!!

上一択じゃねえかよオイっ!!

はは、たまんねえなオイッ!!!! 

 

クソがァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

「ウッヒョおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!佐倉たんの生デレですのおおぉおおぉぉお!!!!!

なにこの佐倉、チョー可愛いんですけど!チョーいじらしいんですけど!最高だなクソッタレ!ありがとうございます!ありがとうございます!

しかも聞いたか?名前を呼ぶ順番をよぉ!堀北、清隆と来て……最後の最後にィ?矯正くんだぜ?こんなの……完全に脈ありですのおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!堪んねえなオイ!清隆に勝ったぞオイ!あはギャハッ、悪ィな清隆ァ!こっから先は一方通行だ!愛の衝突にご注意下さいってなァ!非モテな非ィィィィィリア君はァ!無様に元の居場所へ引き返しやがれェ!!!!」

 

うん。きめぇ(確信)なんだこいつ。死ねよ。

 

「えっ、ごめん気持ち悪い」

 

禿げ上がるほどに同意しますのッ!!

 

「くっ…佐倉も中々いい口撃力を誇る様になったな……尊敬するぜ……」

 

「あっ!ごめんね!?私つい……あんまりにも、気持ち悪かったから……」

 

ぐぼあァッ!?(吐血)

 

な、何故この私がたった二発の口撃でこれほどまでのダメージを……!(セル)

 

少しは…やるじゃないか……(負け惜しみ)

 

「ぐっ…なあ佐倉、話戻すけどさ!ストーカーの事学校に相談した方がいいんじゃないか?念のためにさ!」

 

(この話題から伝説の超)避難だぁ!

 

これ以上の罵倒を喰らうのは不味い。なんちゃって純真な櫛田と違ってガチ純真な佐倉から齎される『気持ち悪い』はあかん。てか死ぬ。マジで。

 

「…私も最近手紙の量も増えてきてるし、一旦矯正くんたちに相談した後に学校の方にも話そうかなって思ってたんだけど……」

 

なにやら歯切れが悪い。

 

どうしたんだろう?

 

「…思ってたんだけど?」

「……その、今日のクラスポイントの話聞いたらちょっと怖くなっちゃって……なんか、『ストーカーされる方が悪い。クラスポイント減点』とか言われちゃいそうで……」

「いやいやいやいや!流石にそれはないだろ。仮にも学校ですよ?」

「…そう……かなぁ……」

「そうだよ!流石にそんな事言われる訳……言われるわけ……」

 

──────その瞬間、脳裏をよぎる存在した記憶の一つッ!!

 

『この学校では優秀な生徒たちの順にクラス分けされるようになっている。最も優秀な生徒はAクラスへ。ダメな生徒はDクラスへ、と。ま、大手集団塾でもよくある制度だな。

 つまりここDクラスは落ちこぼれが集まる最後の砦というわけだ。つまりお前たちは、最悪の不良品ということだ』

 

 

…………………。

 

 

「言われる…わけ……あー……うん。ワンチャン言われる……かも……?」

 

「!やっ、やっぱり矯正くんもそう思う!?」

 

「いや俺たちの考え方がネガティブすぎるだけかもしれないけど……言われても可笑しくないって……思っちゃいましたねぇ……」

 

「だ、だよね?……だからこの事は内密にしておこうって思って。……もし、クラスに迷惑かけたら嫌だから……内緒にしててくれる?」

 

「佐倉がそれでいいなら別に何も言わないけど…でもなんかあったら絶対言えよ?そいつコロスカラ」

 

「うん!ありがとう!……あれっ、気のせいかな?最後物凄く物騒な言葉が聞こえた気がしたんだけど……」

 

「気のせいですよ」

「えっでも」

「気のせいですよ!」

 

気のせいったら気のせいですの!

 

釈然としない表情で口元をむにむにさせている佐倉を無視して寮に向かって歩き始める。

 

「あっ、待って!」

 

なんか疲れた……。選択肢が暴れる前にはよ帰ろ……。

 

……フラグじゃないですよ?

 

「あら、二人とも。奇遇ね。まだ帰っていなかったの?」

「何か話し込んでたのか?一択、佐倉」

 

フラグじゃない…フラグじゃないけど……!背後から聞こえるこの馴染み深い声。これは……!不味いッ!!

 

大人しかった選択肢がニチャァってしたのが目に見えたっ!!

 

逃げr

 

【堀北!君の事が好きだ!!】

 

【堀北!俺もう我慢できねえ!!ウヒョー!!】

 

死ねェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!

 

おっまえマジで死ねェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!

 

ああァァァァァァァァァァもおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!

 

嫌だァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!

 

「堀北!君の事が好きだ!!」

 

「「「!?!?!?」」」

 

ああ。死にてえ。マジで埋もれたい。

 

俺の唐突すぎまじワロエナイ告白宣言に全員驚いていたが、渦中の堀北さんはより一層驚き目を見開いて。

 

「なっ!?……は、え?矯正くん?今なんて……」

 

困惑していた。

 

分かるぅ!その気持ちすっげぇ良く分かるぜぇ!!ギャハハッ!!

 

「コホンッ……矯正くん?質の悪い冗談はやめなさい。怒るわよ?」

 

よしっ、日頃の行いの賜物だな!冗談だって思われてるぜ!

このまま誤魔化してやるですの!!

 

やったれオラァン!!

 

【堀北鈴音で愛のあいうえお作文を即興で考え読み聞かせる】

 

【堀北鈴音で性のあいうえお作文を実践する】

 

クソがっ!クソがァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

やりゃあいいんだろォがこんのクソ神がァァァァァァァァァァ!!!!!

 

「堀北さん。俺の愛を込めたあいうえお作文を聞いてください。

振りをお願いします」

 

「…矯正くん?だから質の悪い冗談は……」

 

「俺は本気だ!(言わないと終わんないから)

 

「!?……ほ、本気なの?」

 

「ああ。だから頼む!振ってくれ!堀北鈴音のほーから!早くッ!!」

 

「う……そ、そこまで言うなら……良いわよ」

 

「流石だぜ堀北!」

 

「ね、ねえ綾小路くんっ、これどう言う状況なの!?あ、愛のあいうえお作文だなんてっ……告白!?告白なのっ!?私たち邪魔かなぁ!?」ボソボソッ

「落ち着け佐倉。正直俺も状況が全く把握出来ていないが……一旦背景に徹するのがベストな気がするな」ボソボソッ

「だよね!?わぁー、矯正くん大胆だなぁー……」ボソボソッ

「(アイツまじで何考えてるんだ?相変わらず読めないヤツだな)

 

「じゃ、じゃあ行くわよ?……ほ、ほー」

「星の様に煌く」

 

「っ……り、りー」

「凛々しい君の瞳に」

 

「…………き、きー」

「キュンと来た私のハート」

 

「……っ、たー」

「例え届かぬ恋だとしても」

 

「!?……す、す、すー」

「好きだと溢れるこの想い」

 

「ッ…ずー」

「ずっとずっと伝えたい」

 

「……ねー」

「ねえ聞こえてる?愛してる」

「っ」

 

ああああああああ!!!!死にてえェェェェェェ!!!!

きっめえなぁぁぁぁぁ俺ェェェェェェァァァァァァァァァァ!!!!

 

どうすんの!?ねえこれどうすんのっ!?この状況どうすんの!?

 

今まで築いてきた関係値ぶっ壊れたよ!?くっそ気まずいんだけど!!

 

堀北も顔真っ赤にして怒っ……いやこれ怒ってるのか?もしかして照れてるとかじゃない?そうだ!きっとそうだ!ふっ、ラブコメとかでありがちな勘違いなんて俺はしな……いやでもあのクソきめえ告白(吐)でキュンってくる訳ないしな……じゃあやっぱ怒って……?それか…共感性羞恥とか!?あっ、それ一番あり得るかも!それあるー!

 

「っ……ね、ねえ矯正くん?」

「はい」

 

「いいか佐倉。オレ達は空気だ」

「うん。任せて」

 

「今の…その……私に言ってくれた事は全部、本当の事……なのかしら」

「えっ」

 

そう尋ねてくる堀北の表情は、怒っているとか羞恥とかそんな物ではなくて、もっと別の───!!

 

「あ、ああ!そりゃもちろん!」

 

【嘘ですの!】

【プギャー!】

 

いやぁぁぁぁぁぁぁぃぁぁぁぁぁぁぁ!!!???!?!?!?

 

それは駄目だろお前ェェェェェェェェェェェェ!!?!?

 

超えちゃいけない一線考えろよマジでェェェェェェェェェェェェ!!!!

 

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