ようこそ選択肢に振り回される人生へ 作:らら
A.いらないかも...
Q.時間飛びすぎじゃない?
A.ごめんなさい
今日から俺は待ちに待ったピッカピッカの高校一年生になる。
全寮制のなっ!!
これでようやく野宿生活ともおさらばできるぜ!!
ここまで長かったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!
ほんっとうに長かった!マジで有り得ないくらい長かった!!
プロローグとは思えないくらい長かった!!
なんだ?ちっとぐらい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ!!(上条)だと?
うるせえバカっ!!黙ってろ!!
...え?ホワイトルームに軟禁されてるお前が高校生になれるわけないだろって?
気でも狂ったんじゃないのか!?(チャー研)
ほほほ、随分と古い情報に踊らされておりますな。
...そんなところとっくに脱出しとるわ!!舐めんなっ!!
...まあ俺がなんかしたって訳じゃないんだけどね。
清隆が組織内の執事さんの手引きで逃走するのに着いて行っただけなんだけどね。金魚の糞みたいに。
これが我が逃走経路だッ!!持つべきものは友達だぜ!!
しかもその執事さん住む所や生活費もくれたし、挙げ句の果てには「この高校に入学すればその間彼らからの干渉は防げる」とアドバイスまでしてのけるアフターケアも完璧な超絶イケおじさんでした。
じゃあ何でお前野宿してんのって?ごもっともです。
俺だってしたくてこんな路上生活してる訳じゃないよ。
これはあれだ、仕方なかったってやつだ(諦め)
だってよく考えてみろよ。選択肢持ちの俺が潜伏とか出来るわけないだろ。
目立つ事に関しては俺の右に出るものはいないと思うぜ?
一緒に居たら一瞬で見つかってお陀仏ルート確定ですねわかります。
路地裏とか廃墟とか公園とか点々と移り住み続けて奴らの目を欺くしか方法はないですの!!旦那!!
...あとシンプルに誰より自由を願っていた清隆の邪魔をしたくはないという気持ちもあった。
俺は前世の記憶があるから色々な娯楽や自由をある程度知っている。
でもコイツは何も知らない。本当に何も知らないんだ。
空を見るなり「これが...自由だ!」とか不自由の奴隷だった少年を想起させる様な事言い出すやつの自由を邪魔できるか?
できないだろ?少なくとも俺はそんな事したくなかった。したく...なかったんだ.....
.....っていうのは建前でほんとは部屋を目前にした瞬間
【綾小路清隆が突然のほも化♂共同生活の中隙をみて襲いかかってくる】
【綾小路を巻き込む訳にはいかない。諦めて高校入学まで野宿する】
この二つの選択肢が出たから野宿せざるを得なかったてのが事実だけどな!!
いくらなんでも男の為にそこまで身を切れるかッ!!俺はそこまで優しくねえんだよ!!
くっそおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!
仕方ないので建前部分を清隆に伝えたら
「お前一人に路上生活を強いるわけにはいかない。オレも付き合う」
とか言い出すから焦ったよ。お前...いいやつやなっ!!
でも駄目なんだ...お前をほもにする訳にはいかない...
あと下選んだからどう足掻いても野宿は決まってるし!!
そんな思いを込めて諦めず懇切丁寧に説得しまくったら渋りながらも俺の一人路上生活に了承してくれた。
たまに風呂借りに行くくらいは頼るからさ〜頼むよ〜(切実)
高校入学するまでの辛抱だし選択肢の結果だから仕方ないと軽く考えている俺に対して
「悪い...オレのせいで、こんな...」って言ってくれるナイスガイ。
違う!!違うんだ清隆.....選択肢が悪いんだよ(正論)...俺がこんなジリ貧生活を強いられているのはクソみたいな行動を強要してくる選択肢のせいだ!!(ライナー)
思った以上にシンミリした空気になっていたので別れ際に進撃全巻をおススメしておいた。
発言のシンクロ率高かったしな。
...コイツが漫画とかハマるか正直不安だったが、風呂借りに行った時
「オレが生まれた時からオレの目の前には真っ白い邪魔な壁があった...」
「駆逐してやるッ!オレの自由を阻む奴等を一匹残らず、オレがこの手で!!」
とか言ってたから十分楽しんでくれたみたいだ。
......ほんとにやらないだろうな?
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「しかしようやくこの原始人生活ともおさらばできるのか...長かったなぁ...」
しみじみと時の流れを感じながら学校へ向かうバス停へと向かいはじめる。
風呂は昨日清隆に借りたので清潔である。
女の子に臭いとか言われたら如何に強メンタルな俺といえど再起不能に陥る可能性は高いからな...。
そんなどうでもいい事を考えながら歩いていると後ろから野太い声が複数飛んでくる。
「兄貴ッ!高校入学おめでとうございますッ!!兄貴がいねえ間この街は俺達が守りますんでご安心くだせえ!!」
うわぁ...出たよ。道行く人達の目が痛いです。
「...ああ、お前らも頑張れよ」
「ありがとうごぜえやすアニキッ!!聞いたかおめえらあ!!」
「「「「「アニキッ!アニキッ!!」」」」」
うるせえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!
この見るからに不良ですって集団が俺を慕っているのには理由がある。
と言うのも俺は選択肢の影響で毎晩何処かしらで野宿をしていた訳だが、そうするとまあ絡まれる。凄い勢いで絡まれる。不良に。エンカウト率は驚異の100%だ。
しかし喧嘩で警察を呼ばれ、ホワイトルーム関連の刺客に見つかってしまうのはとても面倒臭いのでその度に逃げ回っていた。
それで知らず知らずのうちにストレスが溜まってたんだろうなぁ...…。
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「今日は不良どもに絡まれず朝まで過ごせるといいな...切実に」
そう呟きながら公園のベンチで寝床の準備をしていくが、いい加減野宿の度逃げ回るのも面倒になってきた。
いっそのこと山奥で暮らす仙人みたいになってやろうかなとか考えていると足音が複数コチラに近付いて来るのが聞こえた。
またか、またなのか...と辟易としながら視線を向けるとそこには如何にもな格好をした不良集団がいた。
…また絡まれるのか……もう後先考えずにぶっ飛ばしてやろうかなとか思っていると
【もういい加減我慢の限界。完膚なきまでにぼこぼこにする】
【頭を垂れて蹲い、平伏する】
......まさかお前に背中を押されるとはな。いや全部お前のせいなんだけどな?
でもそっかぁ...そうだよなぁ...ンヒャッ!ギャハハハハハハ!!
もう何もかもどうでもいい!!
やあってやるぜええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!
「オイオイ!ここは俺達の縄張りなんだぜ!?誰に許可とってんぶるぅあッ!?」
ヒュー...ズドンッ!綺麗な放物線を描いて飛んだ仲間を見て呆然とする奴らだが、関係ない。
喧嘩売ってきたのはお前らだろ?死んでないだけありがたいと思えッ!!
「お前ら誰に喧嘩売ってんのか分かってんだろォなァ?スクラップの時間だぜェェェェェェ!!!!」
全員ぶっ飛ばしてやる!一人たりとも逃さんぞ覚悟しろォ!!オラァ!!
「ごぼぉっ!?」
「なっ!?何が起こったんだ!?」
「恐ろしく早いしゅボォッ!?」
もう止まれない、いや止まる気はない!
かつてないほど最高潮なテンションのまま本能に身を任せ口を開く。
「かかってこいオラァァァァァン!!リアル大乱闘スマッシュブラザーズ100人組み手見せてやんよクソどもがァァァァァ!!!!」
地獄のトレーニングを乗り越え続けている俺に勝てる訳ないだろ!いい加減にしろ!!
ようこそ筋肉に蹂躙される人生へ!!
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とまあそんな事を繰り返しているうちに舎弟みたいな奴らがどんどん増えていったって訳だ。
男に好かれても全くもって嬉しくねえよ...
「アニキ?どうしたんですかい?」
どうしたもこうしたもあるか!周りの目が痛すぎるんだよ!!もうお前らどっか行ってくれ頼むから!!
「ここから先は俺一人でいい。...見送り、ありがとうな」
「ッ!!へ、へいっ!!よおしおめえらぁ!!最後にアニキを盛大に送り出すぞぉ!!!!せーの!!」
「「「「「アニキッ!!アニキッ!!」」」」」
だからそれをやめろって言ってんの!もう知らんっ!!バス停まで全力ダッシュだ!!
「アッ、アニキッ!?」
そして俺は風になったッ!!
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人にぶつからない様に注意しながら時速50キロくらいで駆け抜ける。ウマ娘かな?
しばらくするとバス停が見え、その横に馴染み深い奴が待っているのを見つけた。
【元気よく挨拶する】
【アンニュイな感じで挨拶する】
やっぱりきたっ!でも今回は普通だな助かった!!
「おっはよう清隆ァ!!」
「お、おう。...一択は今日も朝から元気だな」
あぁ〜癒されるぅ〜いいぞ〜これ〜(恍惚)
まるで実家の様な安心感やっ!!
清隆は俺の実家だった...?(疑念)
「そりゃあ元気にもなるさ!なんせ今日から念願の寮生活が待ってるんだからな!!」
学校生活より俺はそっちの方が嬉しい!!
やっと暖かい布団の上で寝られる...周りの目を気にして自家発電せずにすむんや...グスッ。
「...それに関しては本当にすまなかった。オレのせいでお前に不便を強いてしまい...」
「まだ言ってんのかよ?別にお前のせいじゃな
【ネチネチと嫌らしく嫌味を言う】
【ネチャネチャな鼻水が垂れて来る】
このタイミングで嫌味なんか言えるかっ!!
ネチャネチャな鼻水ゥ!?
バス来るまでに止まるんだろうな!?
「い...んぶるっふん!?」
「!?」
な、なに!?なんだこれ!?ほんっとうにネチャネチャだ!!
殺せんせーの粘液みたいなのが鼻から溢れて来るッ!?
やばい、死ぬっ息があばばばばばばばば
「き、きひょふぁか...ひぃっしゅ!ひっしゅおってあい!?」
「あ、ああ。ティッシュならあるが...ほら、大丈夫か?」
「は、はんきゅう!ふんっ、ふんっ!!...でんでんとれらい...ふっそぉ...」
いや、今こそ鍛え上げた肺活量を見せる時!!
射出口へ進路クリア!オールグリーン!
シンクロ率400%!!
「ふっ...くくっ凄い顔だぞ一択。...ありがとな」
「ふぁにが!?あっ、おふのやふれてきた!!ばふくうまえにあやふひろ!あにあわなくなっへもひらんぞ!!」
マジで早くっ!早くしてくれ!!バス来るって!!
「...友達、できるかな」
何しみじみと語ってんだコイツ!?
選択肢に邪魔されてどうせ友達も彼女もできない俺への当てつけかっ!?
「で、てふぃ...んんっ!出来るに決まってんだろ!いい加減にしろ!!」
やった!粘液地獄から解放されたぞ!!
「お前は出来るだろうが...オレは、どうだろうな」
【できるできる絶対できる頑張れもっとやれるってやれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れ以下略】
【友達になるのか?俺以外のやつと】
うぜえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
朝っぱらから元気だなあおまえっ!!
少しは休ませろ!!
絶対バスの中では大人しくしてろよっ!?フリじゃねえからな!!
「できるできる絶対できる頑張れもっとやれるってやれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れ!!」
「それ好きだな。...だが、そこまで言われちゃしょうがない。オレも頑張ってみるか」
俺じゃなくて選択肢が好きなんだよ!!
なんてやり取りをしているとブロロロロッ...とバスのエンジン音が聞こえてきて目の前に止まる。
...正直選択肢なんて地雷を抱えた状態で公共交通機関には乗りたくない(自分で走った方が早い)し学校にも行きたくない。
だがもう...野宿はいやじゃっ!!いやじゃハリー!!人間生活したい!!あと彼女欲しい!!100人くらいな!!
その決意をもとに先行する清隆の後ろに着いて行き、バスに乗り込む。
空いている席はあまりない...があッ!?
な、なんだあの黒髪美少女!?すげえ!!
隣に座りたい!だが、くっ...位置的に清隆の方が近いか...くそぅ。
【綾小路は我の恋路を阻む憎らしい敵。光の速さで黒髪美少女の隣に座る】
【あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)】
公共の場で俺に何やらそうとしてんだお前はっ!?
何でまだバスに乗ってないんですかねぇ...