腕の良いアホトレとモブウマ娘 作:リボガンに恨みを抱く物
ホープフルを勝って祝勝会で騒ぎまくって三日が経った。
マーチも最後だからと大分はっちゃけてたし練習とレースの疲れもあったので久々に長い休みを取らせた結果だ。
ここでついに俺とマーチは契約解除を…するわけないダルォオオ!?
というかホープフルで全員ぶっちぎるようなヤツが理事長やTDNさんに見逃して貰えるわけないだろ!いい加減にしろ!
中山2000mでレコードクラスの走りをしてなぁ、皐月賞回避なんて認められるわけないだろぉがよぉ!バカがよぉ!
今や皐月賞ウマ娘最有力候補なんだよお前はよぉ!ホープフルで終わりだと思ってたお前の顔…傑作だったぜぇ!ヒャーッハッハッハ!
といっても契約っていうのはお互いの意思を持って決める事なのでアイツが辞めたいというなら普通は尊重しないといけない。
でもアイツが走りたいというなら話は別だよなぁ!?
そしてトレーナーワイは前回で覚えた、あいつ金と就職と名誉と地位に弱いって。
その経験から今回は特別にTDNさんと理事長にお願いして説得して貰う事にした。
あいつは結構意志薄弱でチョロいからこれで押し通せるでしょ。
そうこうしてる間にマーチが来たようだ。
契約解除の書類を提出しに理事長室まで来ました、これでこのクソトレーナーともおさらばと思うと嬉しいようなしんみりするような…。
じゃあ契約解除の手続き…をする前にまずはTDNさんと理事長からの確認と引き留めがあった。
「何故辞めてしまわれるのですか?怪我での引退ですか?それともトレーナーとの不和や理不尽な体罰がありましたか?学園に何か不満がありましたか?」
とりあえず学園に不満も体罰も怪我もないですと答える。
辞める理由としては卒業の条件をクリア、GⅠも勝てたからもう走る目的が無い、練習キツすぎるので逃げたいといった所なんですけど、全部こう…人に言うには憚られるというか、ちっさなプライドの為に隠しておきたいというか…。
あれ?対外的に使える丁度良い理由が何も無い?
いや!何かそれっぽい理由をつけなければ流石にレース引退は納得してくれないですよね!?
な…なんかないかな!?
うーんうーんと頭を捻ってなんとか3秒でひねり出した答えは。
辞める理由は(同期の子が)強すぎて…(同じレース走った時に勝てる気がしないし負けて無様を晒したくないので)ですかね。
「なるほど(他のウマ娘が相手にならない程マーチさんが)強すぎて(レースで孤独を感じて辛いから)ですか…。」
私もそうだったからわかるなぁって感じの反応をされた、いやたづなさんウマ娘じゃないですよね?
「理解!(強すぎるせいで孤独を感じてしまい辛いのだな!)」
「それならば引退をするのにはまだ早いと思います、今はまだ(相手になるウマ娘がいなくて)辛いかもしれませんが(クラシック期やシニア期になるまで)走り続ければいずれ(強敵と書いて友と呼ぶような子達との死闘という)あなたの望むようなレースは必ずあるはずです!」
あっ、当たりさわりのない適当な理由を急遽でっちあげたらなんだかたづなさんが熱いお人に…。
助けを求めてトレーナーに顔を向けどうにかしてくださいって念を送ってたら逆にもう少し頑張ってみないか?と援護射撃を受ける始末である、それいらないんですよ!裏切り者ぉ!
結局、なんやかんやでたづなさんの説得に頷いてしまった私は皐月賞に出場する事になったので地獄トレーニングが確定。
私はその日不貞腐れて寝た。