多脚ロボットに告白されまして   作:小栗チカ

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第二十五話 元友人とケンカをした 3

翌日の夜。

私はアイちゃんと一緒に地下鉄に乗って高級商業区画へと訪れた。

予定の十分前に駅に降り立った私達は、マップで場所を確認し、目的地へと向かう。

目的地は、超上品かつキラキラな高級バー、ハイドアウェイ・アパテイアだ。

 

「緊張するなー。大丈夫かなー」

「大丈夫だよ、ナナちゃん。ちゃんとスマートカジュアルしてるから」

 

スマートカジュアルをバッチリ着こなすアイちゃんと比べて、私の着せられ感よ。

しかも滅多に着ないワンピース。

まあ、アイちゃんにも店員さんにも褒められたから大丈夫とは思うけど。

で、店の前にいる黒服の人型ロボット(アンドロイド)のチェックを無事通過。

高級そうなエレベーターに乗り込むと、程なくしてドアが開き店に到着した。

前に来たときと変わらず、高級で上品で華やかでキラキラな店内が、非日常を演出していた。

相変わらず私には場違いなところだ。

アイちゃんが店員さんに状況を説明すると、身分証明と手荷物検査を行い、店内の奥へと案内された。

 

「グリード様、スロウス様、お連れの方が参りました」

「通して下さい」

 

グリードの返事とともに部屋のドアが開いた。

キラキラな店内とは違い、高級かつ重厚な室内が私達の前に現れる。

そこに、イケオジ姿のグリードと、マニッシュな姿をしたスロウスさんがいた。

 

「こんばんは、ナナミ、アイラ。今日は休みのところ来てくれてありがとう」

 

グリードは微笑み出迎える。

イケオジ大好きアイちゃんの顔が紅潮するのを横目で見た。

私は軽く頭を下げた。

 

「こんばんは、グリード、スロウスさん」

「はい、こんばんは。ここまでお疲れ様」

 

スロウスさんはソファに座ったまま、気だるげに手を振って挨拶をした。

このロボ、てかAI、相変わらずだな。

グリードがマジマジと私を見つめる。

思わずたじろぎそうになった。

 

「何?」

「今日はパンツスタイルではないのだな」

「……好みのパンツスタイルがなかったんで仕方なくだよ」

「いつもパンツスタイルの君が、ワンピースを着るのは非常に珍しいことだ。ちゃんと記録に残しておこう」

 

ニッコリ嬉しそうに笑うグリードに、私は目の前がクラリと揺らいだような気がした。

ストライクゾーンから外れているにも関わらず、この笑顔の攻撃力たるや。

横にいるアイちゃんが息をのみ硬直したようだった。

ハンサムで甲斐性のある彼氏がいるのにコレだよ。

イケオジ、ずるい。

 

「アイラはさすがに着慣れているようだ。君は花柄を好む傾向にあり今日も着用しているが、実際によく似合っていると推察する」

「は! あ! ありがとうございます!!」

 

アイちゃんは顔を真っ赤にして頭を下げた。

もう一度言うけど、アイちゃん、甲斐性のあるイケメンの彼氏がいるからね。

 

「グリード、愛想振りまくのはそれくらいにしたら? 時間も時間だし、さっさと本題に入ろう」

「わかった。二人ともそちらのソファにかけてくれ」

 

スロウスさんの無感情な促しにグリードは頷き、私達にソファを指し示した。

グリードたちとは向き合う形となる。

素直に腰かけると、店員さんが一声かけてお部屋に入ってきて、私達の前に水の入ったグラスをおいて出ていった。

スロウスさんがこちらにしっかりと向き直った。

 

「じゃ、君らの友人、エリザベート・ムーアについて、グリードから話があるってことだから」

「結論から言おう。事態は悪い方向に向かっている。まずはこちらの動画を確認してほしい。五日前のものだ」

 

グリードが生真面目に言うと、私達の目の前に画面が表示された。

早速映ったのはエリちゃんの恋人、シンヤさんだけど──。

 

「シンヤさん……何か、前よりだいぶやつれたような……顔色も良くないし」

 

開口一番言うアイちゃんに、グリードは頷いた。

 

「君の指摘は正しい。その理由はこれから先の動画を見てもらえば、君たちなら理解できるだろう」

 

誰の目から見ても憔悴しきったシンヤさんは、四脚のグリードの前に立つなり、いきなり土下座した。

無礼を承知でエリィを助けてほしいと悲壮な声で言って──。

グリードはしばし土下座するシンヤさんを見つめていたようだが、やがて彼に近づくと、アームを伸ばしてシンヤさんの肩に機械の手を置いた。

 

「シンヤ、まずは顔を上げてくれ。そしてゆっくりでいい。落ち着いて君とエリザベートに何があったのかを教えてくれないか」

 

シンヤさんは顔を上げてしばしグリードを見つめていたが、やがてゆっくり頷き、グリードに私達と別れてから現在の状況を話してくれた。

シンヤさんの話をまとめるとこうだ。

 

私達と別れてからも慎ましくも穏やかな生活を送っていた二人だったけど、ある事をきっかけにその生活が崩れ始めた。

それは、街の中で行われた小型パワードスーツの展示会の映像だった。

当然のことながらその様子は街の外にも流出していて、マハタリを始めとしたメジャー企業のイベントは街の外でも盛り上がったらしい。

で、私がモデルをした二刃(フタバ)工業のパワードスーツとイベントも話題になっていた。

そしてグリートの推察どおり、エリちゃんは二刃の新型の女性モデルを私だと一目で見抜いたという。

さすがは私の最強のライバル。

そこから、エリちゃんの様子がおかしくなった。

見るからに焦り、さらなる力を求めてトレーニングにも力を入れ、スーツの性能を上げるようシンヤさんにもお願いをしたという。

シンヤさんも最初は、展示会のハイレベルな内容に触発されてエリちゃんの望みを叶えるべく研究に精を出した。

だが、エリちゃんの要求は続き、流石に疑問を持つようになったという。

そしてエリちゃんに理由をたずねたところ、

 

「たった数カ月であんなハイレベルな動きができるなんて、スーツの出来の良さと相当トレーニングを頑張ったせいもあるだろうけど、ナナちゃんの元々の素質が異次元すぎる。オリジナルなはずなのにどうして……」

「頑張らないと。私もっとやれる。頑張らないと!」

 

とのことだった。

違法でサイバネ化しているにも関わらず、エリちゃんは私の存在を脅威に思ったらしい。

サイバネ化を更に進めて、トレーニングに打ち込んだという。

試合は無双の強さを誇り、エリちゃんとシンヤさんの名声は高まる一方なのに、エリちゃんは全く満足していなかった。

その姿は最早何かに取り憑かれたかのようで、シンヤさんは危機感を募らせたそうだ。

シンヤさんは、身体のこと、薬の副作用のことをあげてエリちゃんに自制を求めた。

最初は聞き入れ、落ち着いたかのように見えたエリちゃんだったけど、それを崩す出来事が起きた。

先日のラインアトラスによるアルビオン改の出来事だ。

そこでまた私の名を聞くことになったエリちゃんは、またしても狂ったようにトレーニングに打ち込み、スーツに対する要求も強くなったという。

 

「ナナちゃんばかり、どうして……」

 

その様子に、更に危機感を募らせたシンヤさんは強く自制を求めたけど、エリちゃんは反発し、ついに二人は度々口論をするようになった。

そのチグハグさは試合結果にも現れ、二人の仲は急速に悪化していったそうだ。

そしてついにシンヤさんが音を上げた。

サイバネ化の副作用で身体と心のバランスを崩しているエリちゃんに、これ以上スーツの改造には応えられない。

一度冷静になって、今後のことを話し合う時間が必要だとエリちゃんに訴えたけど、それすらも拒絶され、エリちゃんは街の外の家を飛び出し行方不明になってしまったという。

 

「彼女の位置情報は、ボクが把握しているから心配はいらないよ。今も街の中と外を行ったり来たりしてその日暮らししてる感じ」

 

スロウスさんが口を挟んだ情報に私とアイちゃんはホッとしつつも、エリちゃんの窮状に胸が傷んだ。

この事態に、シンヤさんは自分の今までの在り方を振り返り、ついに自分の過ちを認めるに至った。

エリちゃんという素晴らしい才能を持つ女性の、自己犠牲的な献身によって成り立っていた生活が彼女を壊してしまったことを深く後悔し、たまに様子を見に来ていたグリードに助けを求めることになったのだった。

シンヤさんの動画が消え、私とアイちゃんはグリードに向き直った。

 

「グリちゃ……、グリードさんは、エリちゃんじゃなくてシンヤさんと接触していたんですね」

「敬語は不要だ、アイラ。いつも通りでいい。スロウスがエリザベートを監視していたから、私はシンヤを担当することにしたのだ。彼とは展示会以降から接触を開始。当初は邪険にされたが、生憎私には心がないのでな、彼の心象など気にせず様子を見に行っていた」

 

AIの並行作業の強さと、心がないことがここでは強みになり、シンヤさんのSOSを即座にキャッチすることができたというわけだ。

 

「彼らの才能は本物だ。正しく使えば、人という種の保護と発展に活かせる。そしてそれらは、彼らを含めた人の幸福にも繋がるものだと私は確信している。だからこそこの機に二人をすくい上げたい。だが大きな問題がある」

「エリちゃんのことですね」

「そのとおりだ」

 

アイちゃんの指摘にグリードは頷いた。

 

「シンヤの話からのエリザベートの状況を察するに、設備のしっかりした病院で治療を受け、専門のカウンセリングが必要な状態だと推察される」

「そんな状態の彼女が、おとなしく話し合いの席に座るかって話だよね」

 

スロウスさんの言うとおりだ。

今のエリちゃんは手負いの獣のようなもので、誰にも手がつけられない状態だ。

全てにおいて追い詰められ、どこにも余裕がない。

自暴自棄になって無茶なことやらかさなきゃいいけど。

横目でアイちゃんを見ると、いつにもまして真剣な表情でAI二機を見ていた。

 

「私は、エリちゃんが仮に話し合いの席についても、冷静に話し合いができるとは思えないです。エリちゃんからしてみれば、シンヤさんの言い分は裏切りに近い手のひら返しだから」

「しかし、このままでは破滅することはエリザベートもわかっているはずだ。シンヤはエリザベートと継続可能な幸福のために私に頭を下げた。それは断腸の思いだったと推測される。エリザベートはシンヤの思いを理解していないのだろうか」

 

私は頭を振った。

 

「理解してると思うよ。でもエリちゃん言ってたじゃん。『私のことなんか使い潰せばいいんだよ』って。シンヤさんの夢と街を見返すために本当に全てを捧げようとしてる。なのにそれをひっくり返して、一からやり直そうとするのは……」

「うん。理性ではそれが正しいってわかっていても、感情は割り切れないよね」

 

アイちゃんも深く頷く。

 

「はあ、人ってホント面倒くさいよね」

 

ポツリというスロウスさん。

さすがにムッとしたけど、スロウスさんの視線はいつもの無気力、無感情なものではなく静かだった。

何と言うか、諦めとか、憐れみとか、普段私があまり遭遇することのない感情が、その機械の目に宿っているように思えた。

気のせいのはずなのに、私には確かにそう見えた。

 

「その感情自体が無意味だよ。今までやってきたこと、なかったことにできるわけないじゃん。善悪関係なく、これから背負って生きていかなきゃならないものでしょ」

「そうなんですけど、仰ること、正しいんですけど」

 

アイちゃんは身を乗り出してスロウスさんに訴える。

 

「エリちゃんは、シンヤさんの夢を叶えてあげることが幸せだったんです。いずれ終わりを迎えることはわかっていても、それでも思いは止められなかったんです。でも、それをいきなり間違っていたから手放しましょうっていうのは、本当に辛いことで」

「カリヤさんの活躍を聞いた程度で揺らぐようなものだったとしても?」

 

刺すようなスロウスの言葉に、アイちゃんは一瞬黙った。

だけど、改めてスロウスさんに口を開く。

 

「それは薬物の影響でメンタルが不安定になっていることも関係していると思うんです。あと、エリちゃんにとって、ナナちゃんは本当に良きライバルで、お互いがお互いに目指すべき存在だったんです。でもナナちゃんの成功が華々しすぎて」

「カリヤさんに嫉妬したんでしょ」

 

バッサリと切り捨てるように言うスロウスさんに、アイちゃんは凍りついたように黙った。

 

「『嫉妬』はボクの管轄じゃないけどさ」

 

スロウスさんは気だるげに髪をかきあげる。

 

「本当に彼女が幸せだったなら、カリヤさんの成功なんか気にも止めないはずだよ。なのに何で嫉妬するの? 後ろ暗いことして成功している自分と比較したからでしょ。真っ当なルールの中で正しく自分の才能を使って、自分も周囲も幸せにするカリヤさんに嫉妬した。結果自分を追い詰めて自爆寸前じゃん。それでも彼女が幸せな状態だったって言えるの?」

 

アイちゃんは俯き、私は額に手をあてた。

スロウスさん、貴方は正しい。

正しいよ。

本当に正しい。

でも、さっきも言ったけど、人の感情は正しいだけでは、理性だけでは割り切れない。

割り切れないんだよ。

無意味だとわかっていても、抑えられないんだよ。

私にはその気持ちがよくわかる。

養成学校時代、父が死に、母の存在に猛反発して荒れていた時がそうだった。

私が学校創設以来の天才児?

とんでもない。

私は学校創設以来の問題児だったのだ。

そんな問題児の私を止めてくれたのがエリちゃんだった。

否、同じく学校創設以来のもう一人の天才児、エリちゃんでなければ止められなかったのだ。

 

「話が逸れているようだ。今の議題はエリザベートの幸福論ではなく、彼女をいかにして話し合いの席につかせるかにある。その後、話し合いができるか否かはひとまず置いておこう」

 

グリードが冷静に言った。

私は顔を上げてグリードを見た。

 

「あのさ、エリちゃんのスーツって、シンヤさんが預かってるの?」

「ああ。今も厳重に保管しているとのことだ」

「持ち出されなくて良かったね。持ち出されていたら、もっと面倒なことになってたと思う」

 

スロウスさんの意見に同意せざるを得なかった。

不幸中の幸いだ。

 

「じゃあ、エリちゃんが試合に出場するためには、他の人からスーツを借りるか、シンヤさんに会う必要があるってことですね」

 

アイちゃんの言葉に、スロウスさんは面倒くさそうに片手を上げた。

 

「今の彼女を満足させるスーツなんて、この世にいくつあるんだろうね」

「格闘用の小型のパワードスーツは、リンケージと生命維持装置(LSS)の接続及び調整が何より重要だ。エリザベートを知り尽くしたシンヤでなければ、どんなスーツでも彼女は満足しないだろう」

 

私は深く頷く。

モデルをやることになった際、パフォーマンスをするためスーツの調整を何回か行ったことがあったからだ。

スーツとボディがしっかり噛み合って、初めて最高の結果を生み出せる。

そのバランス調整は技師の腕の見せ所でもあり、技師との信頼関係がとても大切になってくるのだ。

今のエリちゃんとシンヤさんとの関係で最高の状態を生み出せるか疑問だけど、でも、シンヤさんが最高の技師であることは、エリちゃんが一番良くわかっているはず。

 

「エリちゃん、試合に出る気あるのかな」

「試合に出ざるを得ない状況だと推測する」

「お金ないからね」

「だとしたら、シンヤさんと合流するってことだよね。そしたらまた前回みたいに、試合後に控室に私達がお邪魔させてもらうことできないかな」

 

私の提案にグリードは感情なく頷いた。

 

「それは可能だ。あとはエリザベートとシンヤが一日も早く合流することが重要になる」

「ま、そこはキリュウさんに一芝居打ってもらえばいいよ。ムーアさんも今の生活に疲弊している。元の生活に戻れるならひとまず満足するでしょ」

「エリちゃん……」

 

スロウスさんの推測に、アイちゃんは沈痛な表情でうつむいた。

エリちゃんを心から心配しているのだ。

アイちゃん、本当に優しいから。

と、私達の前に画面が表示された。

何かの表らしいけど。

 

「次の定期試合の対戦表だよ」

 

スロウスさんが無表情に言う。

 

「約一ヶ月後ですか」

「うん。彼女もエントリーしているね。試合初日から登場するみたい」

 

私は表をマジマジと見つめる。

エリちゃん、初日に一戦して、勝ったら翌週に連続で二戦することになるのか。

結構ハードスケジュールだ。

 

「じゃあ、この初戦の日に接触することにしますか?」

「ことを急ぐならそれがいいだろう」

 

アイちゃんとグリードが話を進める中で、私は表から目を離しスロウスさんを見た。

 

「スロウスさん、エリちゃんのこの初戦、前評判ってわかりますか?」

「今調査中。……調査完了。初戦の対戦相手はランキング十三位の格闘家(プレイヤー)だね。順当に行けばムーアさんの敵じゃない、余裕で初戦通過だろうってさ。ただ彼女、今は不安定な状況だから、大番狂わせもあるかもって話」

「……そうですか」

 

私は考える。

エリちゃんとシンヤさんの保護を優先するなら、グリードとアイちゃんの言うように初戦後に会いに行くのが良いとは思う。

でも、私の中で危険信号が点滅していた。

仮に話し合いの席に座ったとしても、エリちゃんの気持ちを考えると、話し合いどころか下手したらひと暴れあるかもしれない。

それを考えるとだ。

 

「私はエリちゃんが初戦を通過すると予想して、次の二連戦の後に会いに行くのがいいと思う」

「その理由は?」

「エリちゃん、疲れているから。あと私に時間がほしい」

 

スロウスさんの問いかけに、私はキッパリと答えた。

 

「エリちゃんが疲れている時に会いに行ったほうがいいと思う。話し合い、上手くいけばもちろんいいよ。だけど、どうしても一波乱あるような気がしてさ。その時、エリちゃんの体力をできる限り削っておいたほうが、抑えるのも楽になるから」

「波乱が起きることが前提の考えというわけか」

 

グリードの言葉に私は力強く頷いた。

 

「さっきも言ったでしょ。エリちゃんは全てをかけてシンヤさんのために尽くしきろうとしている。それなのに、それを間違っていたんだって言われた気持ち、私にはわかるんだ。昔の私がそうだったから」

「ナナちゃん」

「ここまできたら、もう理屈とか正義とか正論とかの問題じゃないんだよ。……うん、本当にバカで救いようがなくて申し訳ないんだけどさ」

 

私は自嘲しつつ続ける。

 

「昔、エリちゃんは荒れる私と私の気持ちを受け止めてくれた。今度は私の番なんだ」

 

私は全員を見渡した。

 

「エリちゃんの抱えて爆発しそうなもの、私が全て受け止める。そのための準備をしたい。だから私に時間をください」

 

言って私は立ち上がると、みんなに向かって頭を下げた。

 

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