多脚ロボットに告白されまして   作:小栗チカ

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第二十話 スカウトされた 3

バレンタインデー当日になった。

会社を定時でしっかりと上がり、そのまま商業区画の駅前で多脚ロボット姿のグリードと合流。

人とホログラムと広告用ドローンで大いに盛り上がる商業区画をグリードと歩き──当然メッチャ注目された──、目的のお店へと向かった。

チョコレートの香りが、ダイエット中の私の心と胃袋に揺さぶりをかける。

あ! あのキャンディみたいな包みのチョコレート、可愛いなあ♡

詰め放題かー、いいじゃん!

思わずそちらに歩こうとした時、

 

「ナナミ、あのチョコレートも欲しいのか?」

 

横にいるグリードの言葉に我に返った。

いかん! 早速誘惑に負けているぞ、私!

グリードの複眼が油断もスキもなく光った。

 

「欲しいようなら言ってくれ。私はいつでも君の欲望を満たすための準備はできている」

 

……この多脚ロボット、たまに悪魔(アクマ)だと言われることがあるんだけど、そう言いたい気持ちがちょっと理解できたような気がする。

私は勢い良く首を横に振った。

 

「いいよ! 大丈夫だよ! 私は予定通り、あのトリュフだけを買うから!」

 

言って、後ろ髪を引かれる思いで私はトリュフの列に並んだ。

くっそー、周囲は誘惑だらけでダイエット中の私には厳しい場所だ。

早く脱出せねば。

店員さんの誘導、列さばき、お会計は一切のムダがなくスマートで、あっという間に目的のトリュフを買うことができた。

やった! 買えた!

後は目もくれずに脱出だ!

私はグリードを引き連れ店を出た。

人混みをかき分けるようにして進み、次のお店へ到着する。

このお店も人がいっぱいだった。

でもここで、オレンジピールのチョコを買えば任務達成ですよ。

さて、どこにあるかなー。

その時、私の目に衝撃的なものが飛び込んできた。

店の中央に華々しく飾り付けられたディスプレイには、イチゴとチョコが合体している見栄えの良い商品が展示されていた。

ス、ストロベリーチョコレート、だと?!

フリーズドライしたイチゴをまるまる一個チョコレートで包んだものらしい。

普通のチョコ色のものと、ホワイトチョコとがあり、ホログラムの断面図はとても美味しそうに見えた。

はわー……、ほ、欲しいかも。

お値段は相当するのに、人気はあるようで周囲の人々が続々と手に取っていくのを横目で見た。

 

「この店の新作らしい」

 

横に並んだ白銀のアクマがポツリと言う。

 

「サクリとした歯ごたえと、甘みと酸味のバランスが取れた傑作であるとSNSでも好評だ。君の好物のオレンジピールと並ぶ看板商品になるのではないかとの声もある」

 

そして私に向けて複眼の光を向けた。

 

「食べてみたくはないか?」

「……食べてみたいよ。でも我慢する! 高いし! 浮気せずに目的のものだけを買う!」

「そうか」

 

拍子抜けするほどにあっさり引き下がったアクマだが、速やかに形成されていた列に並んだ。

ほとんど女性客の中でメッチャ浮いてる上に、思いっきりガン見されてる。

異様な光景だ。

 

「ナナミ、君は目的のものを買わないのか?」

「あ、買うよ買う!」

 

そのグリードに言われ、私は棚に陳列されている商品に目を走らせた。

あ! あったあった!

このお店の定番、オレンジピールのチョコレート発見!

ウキウキと商品を手に取り列に並ぶ。

先程のお店同様、客さばきは見事なもので、見る見る列が捌けていく。

一足先に会計を済ませたグリードは、その不気味カッコイイ姿とは不釣り合いの、可愛いショッパーを片手にして店の外へと出た。

最初から最後まで店内の注目を集めていた。

いや、もう商業区画に入ってからずっとそうだけど、ここでの注目度はハンパなかった。

作業用の多脚ロボットは、普通なら、チョコレートの専門店で買い物なんてしないもんね。

で、私のお会計の番がやってきて、これにて私のバレンタインの買い物は終了した。

目的達成(ミッションコンプリート)

私はニコニコ笑顔になってお店を出て、外で待っていたグリードと合流した。

 

「目的のものは買えたようだな」

「うん。定番だからね。品切れはしないとは予想はしてた」

「そうか。では、これをどうぞ」

 

そう言ってグリードは手にしていたショッパーを私に差し出した。

 

「……え?」

「ストロベリーチョコレートの四個入りを買った。君にプレゼントしよう」

「は?! 何で?!」

 

思わず声を上げる私に、グリードは感情無く言う。

 

「君はイチゴが好きだろう?」

「……好きだよ」

 

誕生日にトニーちゃんに大盛りイチゴパフェをプレゼントされて、その時初めて食べたけど、感動的な美味しさだった。

それ以来、普段は手を出せない燦然と私の中で輝く好物として君臨している存在なのだ。

 

「チョコレートも好きだろう?」

「うん、好きだよ」

 

何を言い出してるんだ、このロボは。

 

「好きなものにさらに好きなものを足したら大好きになる、つまり君の大好物になると予想したのだ。先日も言ったが、私は君の欲望と快楽を観察したい。そのために購入した。ぜひ受け取ってくれ。そして食べる姿を見せてくれ」

 

そう言って、グリードはさらにズイとショッパーを私に差し出してくる。

こっ、このアクマロボ!

 

「ダメ、受け取れないよ! 言ったでしょ、私、ダイエット中なんだってば!」

「今日はチートデーなのだろう? なら問題はないはずだ。……それとも、私のプレゼントは受け取れないのか?」

 

露骨に寂しげな口調になるアクマロボ。

ついでに言えば、四つの脚を微妙に曲げて、何かガッカリした様子を見せつけてくる。

……このロボ、いつの間に変な演技を習得しやがって!

しかも、人通りの多い道のど真ん中だから、当然思いっきり注目をされていた。

私は焦り、それでも両手を振った。

 

「そうじゃないよ。これから夕飯も奢ってくれるんでしょ。これ以上は畏れ多くて受け取れないって話」

「そうか。わかった」

 

グリードはションボリした演技のまま、差し出した腕を引っ込める。

 

「これは破棄する」

「何でさ?!」

 

グリードの発言に思わず声を上げる。

ますます周囲の注目を集めることになって、私は更に焦った。

だから私はしゃがんで、グリードに目線を合わせて声を落とし言った。

 

「捨てなくてもいいじゃん。他の人にあげなよ。いつもお世話になってる技術者の人とかさ。……そうだ! アンドロイドの時に自分で食べてみなよ。食の経験値アップ間違いなしだよ」

「これは君のために買ったものだ」

 

グリードはショッパーを見せつけキッパリと言う。

 

「君に喜んでほしくて、君に少しでも幸せになってほしくて買ったものだ。誰にもあげないし私も食べない。故に破棄する」

「頑固ロボ。捨てるのは絶対にダメだよ」

「では、一つ提案をする」

「何?」

「このチョコレートを君と一緒に食べるというものだ。君と一緒に食べるという経験と時間を共有することは、私にとって有意義なものであることは以前から語ってきた。……調べたところ、賞味期限は冷蔵保管で四十日。それまでにチートデーをまた設けて一緒に食べることを提案する」

 

頑固モードになったグリードの提案だ。

この提案を飲まず、それでも嫌だと言ったら容赦なくチョコを捨ててしまうことだろう。

それはさすがにもったいないし、周囲の目も気になる。

私は深くため息をついた。

こうなったら私は折れるしか選択肢がない。

……もー、仕方ないなー。

 

「わかったよ。じゃあ今度一緒に食べよ。それまでそのチョコ、預かっててくれる?」

「了解した。適正な状態で保存をすることを約束しよう」

 

ガッカリした演技からいつも通りに戻ったグリードは大真面目に言った。

 

「じゃ、ご飯食べに行こ。大急ぎで!」

「了解した」

 

この場から一刻も早く離れたくて言うと、グリードは滑るようにして移動を開始した。

私も顔を下に向けて、人々の視線を振り切るように足早にグリードのあとに続く。

こうして小さな波乱はあったものの、目的のチョコを買えた私はグリードに夕飯を奢ってもらうことになった。

場所はドレスコードのない明るくカジュアルなレストランだった。

多脚ロボットがいるからってことでテラス席に通される。

ホログラムで各席に花々を飾っているのが可愛らしい。

そして料理。

ダイエットを始めてからは、三食ともに街から支給される茶色が主体の完全栄養食を食べ、間食も外食もせずに過ごしてきた私にとって、料理を見ただけで口の中に唾液が充満した。

色鮮やかかつ形も歯ごたえも様々で、美味しいのはもちろんだけど、食べていて楽しいのだ。

美味しい! 楽しい!

やっぱ私、食べるの大好きだ!

傍らにいるグリードが、モリモリ料理を攻略していく私を見つめている。

 

「禁欲的なナナミも良いが、やはり欲望に忠実になっているナナミの姿は、私にとってとても好ましいものだ。遠慮せずに食べてくれ。私に君の本当の姿を見せてくれ」

 

グリードが心なしか嬉しそうに言う。

……やっぱりこのロボ、ちょっとアクマが入っているな?

 

「あのさ、グリードは私のダイエットを応援してくれないの?」

「もちろん応援している。この夕食も規定のカロリーをオーバーしないようシェフに前もって伝えた」

「え? そこまでしてくれたの」

「もちろんだ。チートデーとて食事のコントロールは重要である。ナナミには目的を達成し、自己評価を少しでも上げてほしいのだ」

 

アイちゃんと同じようなことを言うグリード。

……モデルの話、今このタイミングで言うべきじゃね?

そう思って口を開いた時、最後のデザートが運ばれてきた。

それは、モデルの話を吹き飛ばす衝撃のチョコレートパフェだった。

 

「あらゆるチョコレート菓子を詰め込んだ、バレンタインデー期間の特別仕様のものだそうだ。チョコレート尽くしで重くならないよう、果物や寒天(カンテン)、ブランマンジェ等で工夫をしているらしい」

 

グリードの解説もそこそこに、私は両手を組み合わせてオシャレパフェをガン見する。

うっはー! すっげー!

くるんと巻いているチョコが可愛いー!

焦げ茶色の山の中に赤い果実やオレンジ色のナッツが色のアクセントになっているのもいいね!

そうだ! 写真、撮らねば!!

私は端末を取り出し、優美で素敵なチョコレートパフェの姿を端末に収める。

そしてスプーンを手にした。

では、改めていただきます!

私はオシャレなチョコレートパフェの攻略を開始した。

……うんま!!

チョコが、カカオが、糖分が体に染み渡る!

体と心が大喜びしているのがわかった。

 

「ナナミ、どうだ? 美味いか?」

「美味しい!」

 

グリードの問いかけに、私は力と気持ちを込めて応えた。

 

「ならば良かった。数多あるデザートから厳選した甲斐があったというものだ」

 

白銀のアクマ系四脚ロボは満足そうに言った。

今日のグリードの演技力はさっきから絶好調だ。

アンドロイドなら、よりそれが際立っていたことだろう。

良かったー、多脚ロボットの姿で。

……ん? 何で? 何で良かったの?

傍らのグリードを横目で見たが、当然その姿に感情の欠片は全然見られなかった。

……ま、いいや。

目の前のパフェに集中しよう。

そうでなければ作った人にも、奢ってくれたロボにも失礼というものだ。

私はスプーンを改めて構え、パフェの山につきさした。

すくい上げ、口に運ぶ。

美味し!!

すくうたびに味も歯ごたえも違ってくるのもいい!

 

「パフェが的確に着実に食い尽くされていく。以前グラトニーがナナミの食べっぷりを褒め称えていたが、その意図が今なら理解できる。そうか、こういうことなのか」

 

グリードがなんか言ってるけど、私は無視してパフェをひたすら食べ続けた。

てか、止まらなかった。

上半分の攻略は完了し、グラスの中のアイスやスポンジケーキをモリモリ食べる。

そうして、私のチョコレートパフェの攻略は完了した。

 

「ごちそうさまでした!」

「満足そうで何よりだ」

 

やー、美味しかったー♡

空になった器が下げられ、食後のコーヒーが運ばれてくる。

アイスで少し冷えた体に、温かいコーヒーはありがたい。

チョコとコーヒーって合うよねー。

ああ、幸せだなー。

……幸せ。

あっ! モデルの話をしなきゃ!

私はカップをソーサーに置き、グリードに顔を向けた。

 

「グリード。実はちょっと大事な話があるんだけど聞いてくれる?」

「もちろんだ」

 

私は二刃さんからモデルの話がきたことを伝えると、グリードはドラ焼きっぽい頭の下に手をやった。

 

「ついにメジャーに目をつけられたか。それもよりによってあの社長か」

「グリード、社長さんのこと知ってるの?」

「知っているも何も、八剱(ヤツルギ)グループの企業の社長だ。何度か顔を合わせたことはあるし、人となりも把握している」

 

グリードは複眼の光を私に向けた。

 

「昔気質で極めて自立心の強い行動力のある女性だ。落ち目にあった二刃を立て直した実力のある経営者でもある」

「それは会って話してわかったよ」

「気分を害することはなかったか?」

「それはないよ。何か話していて背筋がピンと伸びるような人だった」

 

私がいかにぼんやりふんわり大雑把に生きているかを思い知らされた。

 

「二刃が、今までにないタイプの新型を製造していることは把握していたが、格闘技用のパワードスーツを作っていたのか」

「どんなデザインかわかんないけど、体の線がはっきり出るタイプだって言ってた」

「……労働条件の書類を受け取っただろう。共有してくれるか」

「いいよー」

 

私は端末を操作してグリードに書類を共有した。

グリードは早速書類に目を通している。

 

「……初心者には少々荷が重い内容だと推察する」

「うん。私が仮に引き受けた際の課題って何ですかーって聞いた時に色々聞いた」

 

私はグリードにその課題の内容と、さらにアイちゃんとお話したことも話した。

私は少し眉を下げた。

 

「グリードは反対だよね」

「労働時間の超過は見過ごせないからな。ただ、アイラの言うように、君の可能性を広げるきっかけとしては良い内容だと思う。しかし皆が指摘し予想するように、食生活の管理が最大の難関になるだろう」

「だよねー」

 

今だって結構節制しているのに、これ以上何を節制すればいいのだろう。

想像もつかない。

グリードは書類を消し、改めて私を見た。

 

「君はどう思っているのだ?」

「どうって?」

 

グリードの目の光が鋭くなったように見えた。

 

「労働時間の超過による街の警告と、厳しい食事制限、徹底したトレーニング。そして現状の仕事と副業。君のスケジュールは短期間とはいえ非常にハードなものになるだろう。快楽や幸せとは程遠い、自分との辛く厳しい戦いに赴くことになる。それでも、未来への可能性を広げたいと思うのか?」

 

二刃の人たちも、アイちゃんも指摘したことだ。

だから私はうつむき、正直な気持ちを告げることにした。

 

「正直迷ってる。エリちゃんの言ったことと、二刃の社長さんが言ったこと、胸に引っかかっているんだよ。端的に言うと、AIとか法律とか他人の言葉とか、そんなん一切関係なくて、自分で将来とか幸せとかを決めるってことなんだけど」

 

もちろん、今までだって自分で決めてきたことはある。

今の仕事もそうだし、副業だってそう。

ルシフェルと対峙した時だってそうだ。

でも何というか、人生をかけて取り組むってことって今までなかったんじゃないかと。

自分の才能にあぐらをかいて、流されるままに生きてきたんじゃないかって。

私はグリードにそう話した。

するとグリードは私の手を取った。

 

「君は今も頑張っている。自分で考え、街の法律の中で選択をし行動をしている。ルシフェルの件は命すらかけた。……これは推測だが、君は、ウォン社長とエリザベートの言葉に触発され、自らの意志で自分の想像の枠を超えた挑戦をしてみたい、という状況なのだろうか?」

 

グリードの言葉がストンと胸に落ちた。

挑戦。

そうか、私は自分を試してみたいんだ。

どこまで頑張れるか、見極めてみたいんだ。

私は顔を上げてグリードを見つめた。

 

「……うん。きっと、そういうことだと思う」

「そうか」

 

グリードの硬い機械の手に力がこもった。

でも痛くないように調整はしてくれている。

多脚ロボットは基本的に作業ロボットだ。

感情表現は必要ないから、その機能もない。

でもグリードは私のためにできる範囲でそれをやってくれようとしている。

 

「私は、君の挑戦を応援したいと思っている」

「グリード」

「だが、労働時間の超過は見過ごせない。法律の範囲内で労働することが、君の将来のためにも理想的なのは紛れもない事実だ」

「……そうだね」

「そのために、副業の時間を調整することを提案する」

 

え?

私はグリードをマジマジと見つめた。

 

「今は週三日働いているが、この一月半は週二日に減らし、その分の時間をモデルの仕事にあてるのだ。そうすれば、街の警告を受けることもない。君は法律を守り胸を張って挑戦をすることができる」

「そ、そっか!」

 

確かに、副業のシフトを調整して貰えれば、モデルをする時間にあてることができる。

法律を守りながら挑戦ができるのだ。

私は思わず笑顔になった。

 

「うん! いい案だと思う! 労働時間の件はそれでいってみるよ。明日、店長さんと相談する」

「ああ。しかし、本当に引き受けるのか? 一番の懸念材料である食事制限は何も解決されていない」

 

上がったテンションが一気に地に落ちた。

そうでした。

一番の問題が解決されていませんでした。

 

「私はこれから先も、食事制限の苦しみを経験することはないだろう。情報を集め共有することはできても、君の苦しみを真に理解することはできない。ただ物理的に寄り添うことしかできない。そこが、人で言うなら気がかりな状態になる」

「ロボだもん。そこは気にしなくていいよ」

「君のことだ。気にするなという方が無理だ」

 

グリードは真っ直ぐに私を見つめてくる。

グリードは私のことが好きで、そのことがとても特別で重要なことだと言っていた。

AIにとってパラダイムシフトになるかもしれないとも。

そんなわけで、私はグリードに大切にされているのだ。

そして、だいぶ甘やかされてもいるのだ。

それでいいのか? 私。

グリードの好意に甘えてばかりでなく、自分から動かなきゃ。

黙り込んだ私に、グリードが私の顔をのぞき込んだ。

 

「ナナミ?」

「……食事についてはジムのトレーナーさんからもっと具体的に詳しく聞いてみるよ。それから答えを出すことにする」

 

自然と言葉が口をついて出た。

昔の言葉で言うモチはモチ屋というやつだ。

ネットの情報にはない、リアルな情報を得られる可能性が高い。

 

「そうだな。答えが出たら私にも教えてくれ。できる限りの手助けをさせてほしい」

「うん。わかってるよ」

 

よし! 明日から動くぞ!

私は飲みかけたコーヒーを一気に飲み干した。

 

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