少年は嘗ての故郷を望む   作:黒いラドン

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今回はあのメンバーがやって来ます。フォームを沢山使って気合い入れました。文字数は変わらず一万超え…。自分の小説は楽しんで頂けてるでしょうか。

じゃ、どうぞ〜。


七話 『勧誘』

 

 

 

 

 

「本当に凄かったですよね、龍成君のあの技!ゲームに出てきそうなかっこいい技でした!」

 

 

「にぇー!紫色の炎がボワーってなって、ドラゴンになった時みこ叫んじゃった!」

 

 

「団長でも流石にあれは真面に喰らいたくないなぁ。でもヴィラン相手には絶対効くね!」

 

 

「あやめちゃんと差しで戦って勝つなんて凄いことだよ!」

 

 

 憂鬱気分で学園に来たのだが緩急が凄かった。個人的に俺はあやめとの戦闘の件で気まずさがあって中々話せなかったのだが、彼女達の反応は俺が思ってたのと反対の言葉を貰った。

 

 

「え、あ⋯おぉ」

 

 

 それには拍子抜けしてしまった。良くて顔を背けられて話が出来ないくらいで、悪くて無視されてハブられて危険視されることだろう。

 けどそんなことはなかった。

 

 

「どうしたんですか?」

 

 

「何かあったの?」

 

 

「いや、その…怖くない、のか?」

 

 

「怖いって…どういうこと?」

 

 

 フブキとミオは、どこか動揺している龍成の姿を見て違和感を覚えて尋ねる。

 彼は気まずそうに目線を泳がせながらも、その原因を素直に伝えた。それに対してノエルが聞き返してくる。

 

 彼の言っている意味が分かっておらず、それはフブキもミオも他の人もそうだった。その雰囲気を見て、彼はぽつぽつと自分の力に対して不安になっている気持ちをさらけ出した。

 

 強大な力が故に、そいつは危ない者と捉えられ、関わってはいけない危険人物だと人々から見られる。

 けど、これは守る為に使いたい。でも危ない奴だと野次を飛ばされるのが怖かった。

 

 

「昨日は君の力を初めて見ました。そしてとても強かった、確かにそれも私達から見ても危ないって思う程に」

 

 

「……」

 

 

 やっぱり…。

 

 

「でも、君はそれを人々を守る為に使っているだよね?だったらそれでいいじゃないですか。確かに全員が全員そうとは言えません。でも君はそれを正しく使うとしているし、君が怖い人だなんて白上は全く思いませんよ!」

 

 

 フブキがそう言うと、続々と他の人達も頷いて賛同していた。

 

 

「うん、フブキの言う通りだよ。ウチ達は君を見放したりしない、だってここは仲間を大切にしてヴィランに立ち向かうんだから!」

 

 

「そうだよ、私達の味方にいてくれるなんて心強いし、龍成君なら頼りになるね!」

 

 

「そうだにぇ!龍成君みたいな人が悪さする訳ないにぇ!男ならもっと胸を張って堂々とするのがいいにぇ!」

 

 

「そうっすよ!龍成が気に病むことなんか何もないっす!」

 

 

「っ…!」

 

 

 俺は一体何を心配していたんだろうか。彼女達の笑って来てくれる姿を見て申し訳なくなった。

 力が危ないからと言って自分から距離を取っているのに、彼女達から詰めて来てくれることに俺は自分がとても情けなく思えた。

 

 そうだ、俺はこの力は守る為に使っている。それなのに人の目を気にしてどうする。

 俺はヒーローになる訳じゃない、ただ自分の手の届く範囲の脅威から人々を守るだけだ。

 

 

「…ありがとう」

 

 

 彼女達の優しさが、一つの悩みの種を潰してくれたお陰で少し前向きになれた。過去のこともあって他人に疑心暗鬼しかなかったのだが、仲間だと皆から言われて嬉しくて、この学園に通って良かったなと思う瞬間でもあった。

 

 しかし、ここからが問題になった。

 暗い話は止めようと思って別の話題として、学園に何があるのか気になって聞いてみると部活の話題が出てきた。そこから俺がどんな部活があるのか各々の内容を聞いてみたかったのだが…。

 

 

「龍成君は我が″ゲーマーズ部″に入るべきなんですよっ!」

 

 

「いーや!みこ達の″不知火建設部″こと不知建が妥当だにぇ!」

 

 

「いいえ!ここは僕達の″生徒会″に彼は所属するべきです!そうですよね、あやめ先輩!?」

 

 

「んぇ?ごめん、余なんも聞いとらんかった」

 

 

「何でですかぁ!!」

 

 

 なんか始まった。

 

 気付けば何故か天音がこの教室にやって来て、彼女達の中で話が大きく盛り上がってしまっていた。天音の話を…いや、この話自体をあやめは何も聞いていなかったらしく上の空状態でいた。

 そんな最中、一人の桜色をした長髪の少女がフブキに対して大きく牙を向けていた。

 

 

「フブちゃんとこのゲームしかしないとこなんて入ってどうするにぇ!ゲーム三昧でポテチ食いながら、グータラ生活みたいのが楽しいのかぁ!?楽しそうだけどにぇ!!」

 

 

「何を言うか!ゲーマーズはただただゲームをしてる訳ではないのですよ!ゲームと言う娯楽を友達と楽しみを共有し、親睦を深め合う大事な一時なのです!」

 

 

「でも部員は四人じゃん。最低でも部員は五人はいなければ部活として認められてない筈にぇ!フブちゃんの魂胆は見え見えだにぇ!龍成君を穴埋めの為に誘ってるんだろー!んにぇ!?」

 

 

 独特な口調を混じえながらフブキに某裁判ゲームのようにビシッと指を指し向けて、少し少女とは思えない強ばった顔を向けていた。

 

 その少女は、″さくら みこ″。桃色の髪色をしていて丸い黄緑色の双眸で、童顔が強めに出ている可愛な少女である。彼女曰く、自分はエリートと誇張しているとのこと。

 

 

「うぐっ…!確かにそれもあるにはありますが…四六時中にPONを発動している者に、言い返せない時が来るなんて…一生の不覚っ!!」

 

 

「おいいいいぃ!!それは言い過ぎだろうがおめええええぇ!!」

 

 

 仲がいいのか悪いのか、二人のやり取りを見て苦笑いが出てくる。

 天音は未だにあやめに説明しているが、変わらず上の空で聞いていない様子が見受けられる。そして激昂する天音のループが出来上がっていた。

 

 

「すっかり人気者だな、龍成」

 

 

「変な奪われ合いになる人気者なんて、正直嬉しくないよ…」

 

 

 ただでさえ人目を気にするタイプであって、注目されるのはあまり好きではない彼は、スバルの言っていることが皮肉に聞こえてジト目を向ける。

 

 しかし、スバルの言っていることは事実なことだろう。あやめとの試合はほぼ全ての生徒が来ていたのだから、そして人間の彼が鬼族に完膚無きに勝利したとなれば、注目を浴びるのも無理もない。

 

 そしてその事実が彼に厄介を招くのは、奇しくも傍までやって来ていた。

 

 

「タイミングが良いね、この隙に彼は頂いて貰うよ」

 

 

「「ん?」」

 

 

 後ろから落ち着いた女性の声が聞こえる。それに反応して龍成とスバルが視線を向けた先は窓側になる。この時点で可笑しい事実が出来上がっている。

 そして、そこには窓枠に足を組みながら腰を掛ける見知らぬ女性が妖艶な笑みを浮かべて二人を見ていた。主に龍成を。

 

 

「えっ…ルイ…?」

 

 

「やぁ、待っ鷹ね?まぁ返事は聞かないけど」

 

 

 当たり前のようにそこだ平然としている彼女を見て、二人で唖然としていると、彼の身体に何かが巻き付かれる。

 それは彼女が手に持っている鞭のようなものだった。そして彼女の背中から羽が開いて、そのまま器用に鞭で巻いた龍成を運びながら飛んで行った。

 あまりの急な事態に、スバルは絶叫してしまう。

 

 

「えええええええええぇ!?おおおいいぃ龍成えぇ!?なんで何も考えてない顔してんだぁ!?少しは動揺しろぉ!!」

 

 

 にも関わらず、龍成は遠い目をしてされるがままになっていた。あんまりにも不自然な彼の姿を見て、スバルは慌てて声を掛けるも…。

 

 

「違うな、俺は諦めているんだ」

 

 

「良い顔して言うなぁ!!ちょっ!?龍成えええええええええええぇ!!?」

 

 

「それじゃあ退却〜!おつルイルイ〜」

 

 

 彼は早くも諦めの念が心に決まっていて、抵抗する気が起きていなかった。スバルの叫びも虚しく山彦のように虚空へと消えていってしまう。

 その時になって漸くフブキ達も事の事態に気付くが既に遅く、教室内は少し騒がしくなるのだった。

 

 

(……どうしてこんなことに)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは?」

 

 

「ここは私達がアジトにしてる場所だよ」

 

 

「と言っても、ただの空き部屋みたいだけど」

 

 

 その後も最後まで抵抗することなく、ある所まで連れてこられていた。そこはアジトと言っているようだが、どうも素朴な空き部屋にしか見えなかった。

 しかし、中に入ってみると意外にも綺麗に整えられている。

 

 赤い絨毯に謎模様の入った紫のカーテンに長机とホワイトボードや本棚、大まかに言って隠れ家的なものだった。隠れ家と言っても、組織的なものが強い印象である。

 そして取り敢えずと、龍成は適当な椅子に座って縄で縛られることになった。でもあまりにも抵抗のなさに、ルイは不思議に思って彼に聞いてみる。

 

 

「それで、君をさらっと連れてきた訳だけど。随分と抵抗しなかったね?君はその気になれば逃げれた筈だけど、それはどうして?」

 

 

「いや…もうなんか、純粋に考えるのが疲れただけ」

 

 

「あ…そ、そうなんだ」

 

 

 ただ本気で精神が疲れた人の反応しかなかった。ルイは彼の強さは理解していたらしいのだが、何処か苦労人な雰囲気を感じ取り、それ以上は聞かなかった。

 

 

「取り敢えず、君をここに連れてきた理由だけど。先に今から仲間を呼んでくるね」

 

 

(そう言えば、さっき″私達″って…)

 

 

 そう言って別の部屋へと向かって行き、静寂がこの空間を包み込んだ。

 ルイの仲間、そう言えば私達のアジトと言っていたのを思い出す。ぶっちゃけ面倒事だなと察していて、彼は戻ろうと思えば戻れた為そのまま逃げてやろうかと思ったが、別に襲われる要素は無いだろうし、逆にどんな人がいるのか知るには良い機会なのかもしれないと思い始めた。

 かと言ってこんな無理矢理にも連れてこられるのは如何なものかと、そう悩まさざるを得ない。

 

 

 

「ラプ〜?例の彼を連れて来たよー?」

 

「は、早いな幹部。そんなあっさりと連れて来るなんて流石だな!」

 

「いや、彼なんか諦めてたよ」

 

「え?ま、まぁいいや。兎に角いるだんな?よし!行くぞお前ら!」

 

 

 

 なんかやり取りが聞こえていたが、聞かなかったことにしておこう。

 そして一息ついていると、突然と照明が消えて暗くなった。陽の光がカーテンで遮られている為、目が慣れるのにもう少し掛かるのだが、その前に照明が途端についた。いや、ライトアップされたと言うべきか。

 彼の視線の先には、ルイを含めた五人の少女が立っていた。

 

 

 

そこに跪け!

 

 

 

掃いて棄てるような現実を!

 

 

 

一刀両断ぶった切る!

 

 

 

終わりなき輪廻に迷いし子らよ!

 

 

 

漆黒の翼で誘おう!

 

 

 

我ら、エデンの星を統べる者!

 

 

 

 

 

「「「「「秘密結社holoX!!」」」」」

「でござるー!」

 

 

 

 

 

 一人一人別色でライトアップされた中、大々的に秘密結社と名乗り出て来た。

 秘密結社なのにそんな堂々と余所者に口走っていいのだろうかと、龍成は心の中で出掛けた言葉を飲み込み、ドヤ顔を向けてくる大きな角を生やした少女に視線を送り続ける。

 

 

「刮目せよ!!吾輩は″ラプラス・ダークネス″!我が秘密結社holoX(ホロックス)の総帥だ!!」

 

 

 彼女こそがholoXの創設者であり総帥を担っているクソガキ ラプラス・ダークネスである。

 五人の中で一番身長が小さく、銀色の長髪で前髪に紫のメッシュが入っている。瞳は黄色で瞳孔が細く何処か総帥としての威厳さはあった。そしてチャームポイントとも言えよう左右側頭部から生えている紫と黒の縞模様の大きな角、頭頂部には鴉のような小さな鳥が羽を休めていた。

 

 

「待っ鷹ね~!こんルイルイ、holoXの女幹部で鷹の獣人の″鷹嶺 ルイ″と申します〜」

 

 

 龍成を拐っていた張本人こと高嶺 ルイは、薔薇色のショートヘアで前髪に羽のようなものがたたまれている。空色のパッチリとした丸い双眸、凛とした面貌で服装が制服じゃない為スリムな体格なのが分かる。

 パッと見で彼女がこの中で頼りになりそうな姉御肌の持ち主だろう。

 

 

「こんこよで〜す!holoXの頭脳担当の″博衣 こより″で〜す!君もこよりの助手くんにならない?」

 

 

 獣耳と尻尾を生やした獣人の彼女は博衣 こより。

 薄ピンク色のロングヘアに薄紫と青の混ざった柔和な瞳をしていて、可愛と綺麗さを兼ね備えていて優しさに溢れている笑顔をしているのだが、何か裏があるようにも見える。

 

 

「ばっくばっくばく~ん!holoXの掃除屋でインターンの″沙花叉 クロヱ″でーす。よろしくお願いしま〜す!」

 

 

 彼から見た第一印象は何だあれと言う感覚。沙花叉 クロヱは鯱のモチーフであろうフード被り、銀色のミディアムヘアが隙間から見える。目元には妙なマスクを装着しているが表情は不思議と見て取れる。

 初めはあがり症かと思ったのだがそんなことはなく、どちらかと言うと妹気質のようなものを感じる。

 

 

「こんにちはでござる。holoXの用心棒侍の″風真 いろは″でござる!風真は侍でござるから、決して忍者ではないでござるよ!ノットニンニン!イェスジャキンジャキンでござる!」

 

 

 そして最後の一人は、どことなく忍者に見えたのだが侍らしい彼女は″風真 いろは″。

 金髪のポニーテールに綺麗な甕覗色の双眸で、彼女もこよりのように可愛さと綺麗さを持っているが、この中で一番の清楚感を強く感じられる。背には一本の刀を背負っているが、侍なら腰に添えるものではと思うが気にしないでおく。

 

 

「さて、貴様の名は?」

 

 

「…紫黒 龍成。それで、俺を縛り付けて何がしたい?」

 

 

 自分も名乗らなければ無礼と言うものもあり、ラプラスに聞かれ素直に答える。

 そして御託は不要と暗に伝えるかのように少し強い口調で伝えると、ラプラスは待ってましたと言わんばかりに不敵に笑い始めた。

 

 

「ふっふっふ…吾輩の要求はただ一つ!貴様を我がholoXへの勧誘だ!先日のあやめ先輩との戦闘を見物させて貰ったが、中々の実力を持っているようだな!」

 

 

 彼女は何処か嬉々として、求めている物をようやく見つけた時のような気分の盛り上がり方をしている。昨日のあやめとの試合を拝見した際に、彼女の中でパズルのピースが埋まったらしい。

 

 

「そこでだ、貴様をholoXの新たな戦闘員として吾輩達の最強の一角を担うのだ!」

 

 

「丁重にお断りする」

 

 

 ビシッと指を指し向けられ、恰も龍成がメンバーに入る雰囲気になっているが彼はそれを一刀両断。

 それも素早くも迷いのない反応を見せて、断固として拒否とジト目で伝える。

 

 

「判断が早い!!まだ話は終わってないぞ!!それに、しっかりとすれば報酬だって出るんだぞ!?」

 

 

「報酬…?」

 

 

 しかし、ラプラスはどうしてもこのチャンスを逃したくはなかった。彼が入れば百人力だと見越した上で誘っているのか、何もタダ働きではないと伝えるが彼は訝しむように目を更に細くさせる。

 

 

「そうとも、いい結果を出せば″お菓子一ヶ月分″は出るぞ!!」

 

 

「……!」

 

 

(えっ…もしかしてちょっと迷ってる?)

 

 

 お菓子一ヶ月分。普通に考えれば何を言っているのか、人を舐めるのも大概にしろと思うことだろう。

 しかし、彼の瞳には何処か動揺心が芽生え始めていた。それに気付いたルイは彼の純粋さに少し心配が出始めていた。

 

 

「それと、出来ればこよの実験にも付き合って欲しいな〜?手伝ってくれたらご褒美に……イイこと、してあげるよ♡」

 

 

「おいやめろ頭ピンクコヨーテ」

 

 

 こよりが次いでにと言う感覚で、彼女の趣味の研究に自身の色気を使って龍成に助っ人を要求するが、ラプラスが代わって速攻切り捨てる。

 そこで龍成は彼女達の目的が何なのか知る為に、少し興味が湧き始めたような顔色を見せる。

 

 

「因みに、秘密結社っと言ってたが具体的に何をするつもりなんだ?」

 

 

「至極単純明快な事さ、我々は秘密結社!今は生徒として通ってはいるが、いずれこの学園を支配し、そしてその暁にはこの世界をも″征服″するのだ!」

 

 

「はぁ…下らな」

 

 

 子供の遊びかよ。そう思わざるを得なかった。

 あまりにもふざけた目的についつい溜息と小言が自然に出てしまい、ラプラスはそれを聞き逃さなかった。

 

 

「はぁっ!?下らないって言ったな!?下らなくないもん!!これは吾輩の夢だ!今はヴィランなどと下等な生物に支配され掛けているが、いつか我々のものにして世界を導いてやるのだ!」

 

 

「まぁまぁ落ち着きなよラプ。それより、君が否定した理由を聞いても?」

 

 

「それこそ至極単純明快さ、興味がないんだ」

 

 

 彼女達がどういう思いでそんな目的が出来上がったのかは知らないが、不純としか思えない動機に付き合っていられる程、俺も優しくはない。

 そもそも、そんな付き合える時間はないだろう。

 

 

「悪いが俺にはそんなことに付き合っていられる暇はないんだ。俺にも…やらなきゃいけないことがあるんでね」

 

 

「あら〜、縛り付けた意味が無いね」

 

 

「交渉は決裂、でござるな」

 

 

「そうみたいだね〜」

 

 

 メンバーに入らない旨を伝えてはっきりと断りを入れ、椅子と結び付けられていた縄を力任せに引きちぎって立ち上がる。

 しかし、彼女達は別に驚いた反応は見せず、どちらかと言えば何となく分かりきっていた様子だった。

 

 

「彼はこう言ってるみたいだけど、どうする?ラプ。」

 

 

「…まぁ、ぶっちゃけこうなるんじゃないかなとは思ってたけど、こうなったからには実力行使で分からせるしかないな!!行け!侍、新人!」

 

 

 ルイはラプラスに委ねるように目線を向けると、彼女は致し方ないと総帥としての命令を二人に伝え、龍成の前にクロヱといろはを差し向ける。

 

 

「おいおい、こんな所で力を使うのは不味くないか?」

 

 

「安心するといい、そこは吾輩の力でこの空間は現世とは隔離されていて、向こうの時間も停止し幾ら騒ごうが壊れようが、吾輩が何時でも元に戻せる。だがこれは長くは持たない」

 

 

 ラプラスは自身の能力を使用して、現在六人がいるこの部屋自体が別次元の空間に繋がっている為、部屋から出ることも出来ず助けを呼ぶことも叶わない。

 だからか、気を探ってみてもラプラス達の気しか探知出来なかったことに納得する。

 

 

「だから、沙花叉達も遠慮なく戦えるよ。いただきますしちゃっていい?」

 

 

「二対一とは正直不満でござる。本当は真っ向勝負がしたいところでござるが、ラプ殿の司令であるからにはやるしかないでござるな。」

 

 

「言っておくがこの二人は勿論、幹部も博士も強さは吾輩の折り紙付きだぞ。どうした?急に黙り込んで、もしかして怖いか?」

 

 

(力で人を利用する為に振るうとか、なんと愚かな行動だな…)

 

 

 彼は思った。こいつらは一体何の為にこの学園に来ているのか、まさか世界征服の為だけに遊び感覚でやっているというのだろうか。

 つくづくラプラスと言う者には、そしてそれを黙認して何も言わない仲間共にはとても虫唾が走る。

 

 何も言わなくなった彼に対して、ラプラスは見下したように煽り立てていたが今の彼にはそんなことはどうでもよかった。

 

 

…馬鹿どもが

 

 

『っ!?』

 

 

 龍成から放たれた声は重かった。

 ただ事ではない彼の異質な雰囲気を本能で感じ取った全員の背筋には、凍えるような冷たい恐怖心が芽生える。

 

 普通じゃない、まるで自分の背後には大きく口を開いた巨大なナニカがいる錯覚を感じ、その場から動けずにいた。

 

 

俺達は一体なんの為にこの学園に通っている?ヴィランを倒す為だろ。人々の命を守る為の筈がこんな下らんことに力を使うか…恥を知れ

 

 

 さっきまで優しさを含んでいた柔和な佇まいの彼はどこにもいない。

 黒掛かっている紺色の双眸は、負の感情を全て含めたような黒紫色に変色していた。瞳孔が縦細になり、青筋を立てながら酷く鋭い眼光で恐怖心だけで殺せる程に強く睨み付けていた。

 

 それは正しく逆鱗に触れられた龍の瞳と呼ぶに相応しいだろう。

 

 

もし、こんなことが許されようものなら…俺がその気になればお前らなんぞ()()だけで充分だ

 

 

「……っ。」

 

 

 脅迫や外連などではなく本当にそのことが可能だと、彼女達一人一人が心の底から震え上がる恐怖心で悟った。

 ラプラスは無意識の内に一歩後退って、彼の大きな変わりように驚愕しつつ恐怖心を噛み締めていた。

 

 

(何だ…こいつの異様な圧力は…!?生まれて初めての感覚だ…吾輩の身体の芯から震えている…!)

 

 

 普通の人間からは有り得ない程の大きな怒気、どんな生き方をすればこんなここまで重苦しい圧力を放てるのだろうか不思議でしかない。ラプラスにとっては今まで感じたことのない圧迫感、緊張感、恐怖感。

 長いこと生きているが、ここまで迫力のある人間は初めて見たと思いつつ、彼女はふと龍成の眼を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────ミ タ ナ ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────っ!!?」

 

 

 その時、ラプラスの意識が巨大なナニカに呑み込まれそうになった。

 それはドス黒く生気のない、寧ろ全ての生き物に存在しないようなただならぬ真っ黒な感情。全てを深淵の闇に覆す存在感。

 明らかに普通とは大きく掛け離れたナニカがこちらを睨み吼えていた。

 

 そのナニカは意思が存在しているのか、ラプラスが無意識に入り込んだ領地から無理矢理引き離した。

 

 

「…で?戦るのか?」

 

 

「諦めようラプ。彼の言う通りだし、幾らラプの力で騒いだのがバレなくとも、私達の行いは確かに間違ってる」

 

 

 ラプラスが放心状態になったのに誰も気付かず刺々しい雰囲気が漂い続ける中、一触即発の危機感を強く感じたルイが率先してラプラスに止めることを伝える。

 

 

「……待て…」

 

 

「…?」

 

 

「ラプ…?」

 

 

 しかし、ラプラスは今となってはそんなことなどどうでもよくなった。わなわなと震えている彼女を見て全員が不審に思い始める。

 

 

「…き…貴様っ……い、一体何者なんだっ!!?」

 

 

 すると突然叫び出したことにメンバーが驚く。

 ラプラスの異常な怯え具合に誰もが疑問に思い、こよりが先に反応してから龍成も彼女が言っている意味が分からず首を傾げていた。

 

 

「どういうこと…?ラプちゃん」

 

 

「何がだ?」

 

 

「恍けるなっ!!今、貴様から⋯途轍もないモノ……いや、言葉にするのも形容し難いモノだった……!!」

 

 

 酷く戦慄しきって絶望を目の前にしたような表情で瞳孔が震えていた。過呼吸も起こし、手で胸を抑えながら彼女自身も必死に落ち着こうとしているが、膝も生まれたての子鹿のようになっておりその場でへたり込む。

 

 

「ちょっと大丈夫なの!?ラプラス!」

 

 

「はぁー…!はぁー…!」

 

 

「ラプ殿!落ち着いて、気をしっかりと持つでござる!」

 

 

「お、おい…大丈夫か?」

 

 

「ち、近付くな″化け物″っ!!」

 

 

「っ!」

 

 

 そんなラプラスにメンバー全員が寄り添う。ルイが背中をさすり、いろはが呼び掛ける。

 彼女の身に何が起きたのか心配と不安がある中、流石に異常な反応を見せられた龍成も心配の念が生まれ、介抱の手伝いをしてやろうと歩み始めた所、ラプラスの怒声によって止められる。

 

 

「いきなりどうしたのラプちゃん…?」

 

 

「……貴様、ただの人間じゃないな…?いや、それどころか人間なのかすらも疑う…何を企んでいる、何を隠している?しらばっくれても無駄だぞ…吾輩には()()()…」

 

 

「みえ、た…?」

 

 

 違う意味で見えたと言われ、龍成も動揺の顔色を浮かばせる。

 何故そんなことを言われたのか訳も分からず、異能か固定能力で自分の何を視たのか知りたいのだが、現に彼女はそれ所ではなく代わりにルイが口を開いた。

 

 

「ラプにはね、その人の本質や、過去…又は未来が視える能力を持っているの、曖昧に強制制御されている分、時々能力が自発的に働く時があるの。今のラプの反応を見る限り…こんなになってるラプは初めてだけどこの場合…恐らく強制発動で君の本質を視えたんだろうね」

 

 

「どんなのが視えたの…?」

 

 

「……分からない」

 

 

 彼女の能力は一部制限されてはいるが強制発動により、どうやら不本意で龍成の本質を視えてしまっていた。

 一体どんなものを視えたのか、こよりが聞きずらそうにしながらも念の為に聞いてみると、意外な答えが返ってきた。

 

 

「けど…深淵よりも深い膨大な″ドス黒いナニカ″が吾輩を呑み込んだ感覚だった……ぶっちゃけ、マジで死んだって錯覚した…!」

 

 

「……」

 

 

 ドス黒いナニカ。それを口に出された際に龍成は顔を顰めて目を背けた。

 この状況下で、この状態でラプラスが嘘を吐く筈もない。何処か後ろめたさを残した彼にいろはが訝しむように聞く。

 

 

「紫黒殿……何かを隠しているのでござるか?先程の圧といい、ラプ殿の反応といい。人間にしては色々と不審になる所が多いでござる」

 

 

「俺は、別に…」

 

 

「悪いけど、流石にこの事態は見過ごすことは出来ないよ。何かを隠しているのなら素直に話してもらわないと、幾ら不本意でも……君を始末しなきゃいけないかもしれない」

 

 

 いろはは刀に手を掛け、クロヱはナイフを手に取り、こよりは色とりどりの試験管を取り出す。ルイも咎めるように目を細めて警戒していた。

 

 

(全員が臨戦態勢か…どうするか。いや、どうするも何も正直に話すしかないだろう。この先、俺への目の向け方は大きく変わるだろうな。それだけならまだいい。だが…大きなリスクが伴うのは確実⋯)

 

 

 さっきまでの彼の怒気によって怯えていた彼女達はいない。今は自分達の総帥を守る一人の仲間として立ち向かっている。

 一触即発の空気、ここで変な行動すれば確実に良くない方向へ向かう。冷静に思考を働かせて言葉を選ぶ、リスクは避けられないがそれしか道はないだろう。

 

 

「ラプラスだったか?…お前が見た俺の本質って言うのは、俺の力そのものだろうな」

 

 

 腹を括って話すしかない。静かに話し始めて彼女等の目を合わせながら重く口を開いた。

 

 

「……俺はな、少し特殊な血筋を持っている。それは″龍族の血″だ」

 

 

「え、龍族…?それって混血?」

 

 

 自分が今まで隠していたこと、誰にも知られたくなかったこと。

 それは龍族の血を引き継いでいること。たがらこそ異常な程に力を持っていて、身体能力も耐久力も人間の並を大きく外れている。

 

 

「…そうだな。それを俺は色濃く継いでるようで、力の加減には苦労した。お前がそう感じたのはそれが原因だろう。確かに俺は普通じゃないし化け物みたいなもんだろうな。それでも俺は″ニンゲン″でありたいんだ。普通に生きていたいし、誰かの助けになりたい」

 

 

 その言葉に嘘はない。過去の約束もあり、俺自身もニンゲンのように生きていたい。

 そしてヴィランから人々を救いたい。俺はその意志をしっかりと伝えるように目を真っ直ぐと向ける。

 

 

「成程ね、君のことは粗方分かった。強大すぎる力が故に隠したかった、そう捉えていいんだね」

 

 

「このことは他言無用にして欲しい」

 

 

 鷹嶺の言うことに頷いて肯定し、このことを秘密にするように頼む。

 これで伝えることは伝えたし、俺の隠していた部分を提供してしまった。これから彼女達が俺をどう思うかは彼女達次第。

 

 

「うーん、龍族と人間のハーフかぁ〜!色々と気になっちゃうな〜。血液検査とかしてもいい?」

 

 

「風真も!紫黒殿とは戦ってみたいでござるよ!あやめ殿を簡単に伏せたその力に興味が凄く湧いたでござる!」

 

 

「秘密にするからさ、沙花叉のお部屋掃除してくれなーい?」

 

 

「……俺の話、理解してる?」

 

 

 約二名は嫌悪感のあることを言っているが、それよりもと全く気にしている様子はなかった。

 彼女達も、フブキ達のように怖くないと思ってくれているのだろうか。

 

 

「…貴様が言ってることは本当なんだな?」

 

 

「…あぁ」

 

 

 ラプラスが訝しむよう真っ直ぐな瞳をこちらに向けて聞く、それに対して俺も静かに頷いて視線を合わせる。

 決して目を逸らしてはいけない、確かに嘘は言っていないのだから。

 

 

「……はぁ。まぁ分かった、貴様がそう言うのなら信じよう。邪な心理が視えなかったんだ、貴様の正義の心はどうやら本物らしいな。それと……悪かった。さっきは勢いで口走ったとは言え、化け物なんぞ吹いて…」

 

 

「そこまで気にしなくていい。俺も気にしない。もういいか?そろそろ戻りたいんだが」

 

 

 ラプラスの能力で時間が進んでいないとはいえ、話に終わりに近付いてきたのを感じたので、戻りたい旨を伝えれば彼女達も賛同する。

 先程までは彼は彼女達の行動に怒気を孕んでいたが今はそんな様子はなく、取り敢えず関係の悪化はすることなく事は済んだ。

 

 

「そうだね、これ以上ここにいても意味はなさそうだし。ラプ、一旦戻ろうよ」

 

 

「そうだな、紫黒のこともある程度は知ったことだし、吾輩達も戻るか。約束通り、貴様のことは他言無用とする。だが…吾輩は貴様を変わらずholoXに勧誘するからな!」

 

 

「丁重にお断りする」

 

 

「ねぇえええええええええ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても大変だったぺこね。でも、問題児の対応によく無傷で済めたぺこね。ラプちゃんとか偶にやらかして怒られてることがあるから、暫く静かにしてたと思ってたんだぺこだけどなぁ」

 

 

 教室に戻って早々、色んな人に心配されてしまい申し訳なく思ったが、こうも自分のように気にかけてくれる人がいることに、つい頬が緩んでしまう。

 

 そして昼休みに入り、教室にてぺこらから労いの言葉を貰う。

 

 

「既に問題児扱い…確かに武力で肯定させようとして来たが、俺の話で向こうは分かってくれたんだよ」

 

 

「紫黒の言う話しがなんか物騒に聞こえたぺこ」

 

 

「まぁまぁ、取り敢えず問題無く戻って来れたんだからいいじゃん」

 

 

「それよりも色んな所から勧誘されているのです。龍成君は何処に行きたいとかあるのですか?」

 

 

 るしあからそう言われて忘れていたことを思い出す。部活や生徒会への勧誘をされていたのだが、途中で激しい議論になり始めた。

 そしてその最中で彼が連れ去られてしまい、話は一旦お預けとなっていたのだ。

 

 

「俺は何処にも入らないよ。これと言って此処でやりたいこともないし。けどそうだな…強いて言えばフブキが言っていたゲーマーズの所には興味は湧いた」

 

 

「男の子ですからやっぱりゲームには興味ありますよね。ゲームと言えば男の子!男の子と言えばゲームと女とセッ────」

 

 

「紫黒の前でやめんかバカタレがぁ!!」

 

 

 マリンが何かを言おうとしていた所を、ぺこらが何処から取り出したのか分からないハリセンでマリンを叩き付けた。頭ではなく頬を。

 蛙が潰れたような声を漏らしながら、あまりの衝撃に女性がしてはいけない顔になってしまっている。

 

 

「何を言おうとしたんだ?」

 

 

「気にしなくていいよ、ちょっと今のマリンは何時ものテンションよりちょっと高いから。普通なら普通なんだけど…」

 

 

「面倒臭い女なのです。」

 

 

 言いかけたワードが分からず、龍成は代わりにフレアに聞いてみても受け流されてしまう。

 しかし、どうやら今のマリンは何処かご機嫌がいいらしいが、るしあが小言を言ってジト目を彼女に向けていた。

 

 

「え、るしあの方がめんどくない?束縛とヤンデレの二つ持ちとか男の子が一番面倒臭がるよ?しかもチッパイだし」

 

 

「はああぁ!?下ネタしか言わねぇ女だって嫌だろうがよ!!ついでで私の胸弄んじゃねぇ!!ぶっ殺すぞ!!」

 

 

牙を剥き出したるしあを見て、あまりにも変貌の様子に龍成も引いてしまう。フレアもノエルそれを見て、ただ苦笑いを浮かべるだけだった。

 

 

「るしあは…まぁ、胸を弄られると沸点が低くなると言うか、普段は温厚だよ。ただ痛い所を突かれてるだけだから気にしないでいいよ」

 

 

「…仲がいいんだか悪いんだか」

 

 

 ぺこらとマリンとるしあ、フレアとノエルの関係性はよく分からない。仲が良さそうに見える時もあれば、今のように喧嘩を見掛けるとなると不思議に思う。

 

 

「あたし達からすればいつもの光景だけどね。でも、こんな感じでもちゃんと絆は繋がってる。一人でいるのもいいけど、やっぱり色々な人と関わると世界が違って見えるんだ」

 

 

「そうそう、団長もね?フレアと出逢ってから凄く楽しいんだ。勿論、フレアだけじゃなくて皆と一緒にいると楽しい。だからは団長は、皆を守る為に強くなるんじゃ!」

 

 

「だから君も、折角だから試しに入ってみたら?色々と見えるものが変わるかもよ?」

 

 

「…そうと言えば、そうかもな」

 

 

 仲違いに見えて実はお互いを信頼しあっている。その事に、龍成は昔に見た光景を思い出して納得する。

 自分は今まで一人で行動していたことが殆どだった。けど、誰かと一緒にいると一人の時とは違う世界があるのも知った。

 

 

「龍成君!聞きましたよ!ゲーマーズに興味があるとっ!!」

 

 

「マジでどっから現れた。と言うか聞いてたのかよ。」

 

 

 昔にあったことを少し耽っていると龍成の横からひょこっと狐耳と尻尾を揺らしながら突如現れた。

 内心驚いていたが顔には出さず、少し咎めるようにジト目で言うと、彼女は気にする様子はなく寧ろ不敵に微笑んでいた。

 

 

「舐めないで頂きたいねぇ?白上は立派な狐の獣人なんですから、君達の話し声はしっかりと聞いているんですよ!」

 

 

「清々しい程のプライベート侵害宣言」

 

 

 その言い方では、まるで何時までも話を聞いているストーカー気質を疑ってしまう。

 だが彼女にとってはそれはちょっとした戯言だろうと受け流し、フブキが所属しているゲーマーズに興味はあると伝える。

 

 

「まぁ、確かにゲーマーズ…と言うか、ゲーム自体に興味がある。実は俺、ゲームしたことがないんだ」

 

 

「な、なんですと…!?」

 

 

「おぉ…意外な事実」

 

 

 そう、今の今までゲーム機という物を触ったことがない。

 殆ど家では本か漫画を読んだり、バイトをしていたり特訓をしていたりヴィランを倒しに行っていたりと、それ以前に…啓次さんに拾われて暫くはゲーム機械という存在自体知らなかった。

 

 

「でもでも、やってみたいんですよね?それだけでも参加理由には十分ですよ!早速、放課後に白上が案内しますよ!」

 

 

「なら、お願いしようかな」

 

 

「はい、任せて下さい!」

 

 フブキとゲーマーズ部に入ってみることを約束し、そして未だに言い争っているマリンとるしあとぺこらを横目に眺めながら、どんな活動をしているか授業が始まる前まで雑談をするのだった。

 

 

 

 

 




はい、主人公君の秘密が暴露されました。彼は人間と龍族のハーフとなります。……はい。
そして次回は、ゲーマーズと絡むお話にする予定です。出て来なかったあの二人も勿論出しますのでお楽しみに。

では〜。
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