少年は嘗ての故郷を望む   作:黒いラドン

18 / 38

ども。投稿が遅くなってたのは仕事を再開したので。ちょっと一ヶ月ほど療養していたので書く暇があったのですが、仕事し始めるとバタバタしてて自分の時間がなくなりますねぇ…。まだまだ若いのに好きなこともできない。まぁそれはいいとして今回はタイトル通りになります。

じゃ、どうぞ〜


十話 『ねぽらぼ』

 

 

 

 

 

「緊急出撃?なんだそれ」

 

 

 不知火建設こと不知建と遊んで暫く経ったある日の昼休み頃、龍成はパトラと昼食を過ごしていた。

 彼女と他愛のない世間話をしていた時、彼女の口から興味を惹かせる話題が出てくる。

 

 

「うん、偶に…と言うか最近だと割と頻繁に聞いたりしない?」

 

 

「そう言えば、やけに警鐘が鳴ってたな。」

 

 

「それでね、ヴィランが最近多発してるんだって。多分、りゅう君はこう言うことあまり知らないと思うから伝えておくけど、ヴィランが出てきたら対応出来るのは私達しかいないじゃん?だから、緊急の出撃要請っていうのがあるの」

 

 

 緊急出撃。それは読んで字の如く、緊急時に起きた際に出撃すること。ここだとヴィラン関連でしか聞かないのだが、最近はそういう事件が多くなっている。

 

 

「パトラも出たことあるのか?」

 

 

「それは勿論!こう見えてもパトはちゃんと戦えるのよ!ドヤッ」

 

 

 あまり自慢げに言える話題じゃないと思うのだが、彼女のドヤ顔に少しだけ笑ってしまう。だが直ぐに、ヴィラン発生の多発に頭を悩ませる。

 

 

「ヴィランが頻繁に…かぁ。無い方が平和なんだけどな」

 

 

「そうだよね〜…ところで、りゅう君はもう何処の部活に入るか決まった?」

 

 

「いや、部活は⋯入らないかな。でもどれも楽しかったなぁ。入らないのは勿体ないけど、休みまで行ってこれ以上バイトのシフトを減らす訳にはいかないしな。」

 

 

「あーそっかぁ」

 

 

 あれから部活に関してはもう携わることはなくなった。二つだけ入ってみて確かに楽しかったのは否定しないし、色々と考えはしたがやっぱり無理な話だった。

 休日でも行うと聞いて、週五で務めていたバイトも今じゃ休みでしか参加してないから、遠慮するしかなかった。

 

 

「あっそうだ。りゅう君、今度パトラの働いてる喫茶店に来てみてよ!この間のお礼も兼ねていっぱいサービスしてあげるわ!」

 

 

「じゃあ今の内に、行く日でも決めておくか」

 

 

 この間にその話をしていたが、予定を決めていなかったのを思い出す。誘ってくれているのに後伸ばしするのも悪いと思い、近い内に決めておくことを伝える。

 

 

「えっとねぇ、この日なら多分お客さんも少ないと思うから。この日に来れる?」

 

 

「あぁ、その日なら大丈夫だ」

 

 

「やった!いっぱいサービスするから楽しみにしててね!」

 

 

 丁度予定が合う日があったのでそこにする。パトラが嬉しそうに笑顔を浮かべ、ルンルン気分になっているのを見て龍成はふとあの事が頭に過った。

 

 

「…あと、さ」

 

 

「うん?どうかした?」

 

 

 気まずそうに声を掛ける彼に対して、パトラはそれを見てキョトンと首を傾げて何か相談事かと思い、真摯に聞く体勢をとる。

 

 

「今更聞くのもあれだけど…その、パトラは俺とあやめの戦いを見てどう思った…?」

 

 

 龍成はあやめとの試合の後、フブキ達とは何とか向き合えることは出来ていたが、パトラとシャルにはまだだった。

 彼女もその話に思い出して、直ぐに目を輝かせて龍成に向けて前のめりになる。

 

 

「そりゃあもう凄かったよ!あんなに激しいのは初めてだったし、何よりりゅう君のかっこいい所が見れたから満足!シャルも凄かったって言ってたよ!」

 

 

「そ、そうなんだ。何か悪いな、暫く話せなくて…」

 

 

 フブキ達の時でもそうだったが、どうやら気にし過ぎのようだった。自分の力が彼女にとってはどう凄いのかは分からないが、悪いように思われていないだけまだいい方だろう。

 

 

「ううん、気にしてないよ。だってりゅう君は人気者だもんね!おにゃの子に囲まれてハーレム作っちゃってるイケな〜い男の子だもんね〜」

 

 

 意地悪げに微笑みを見せながら揶揄うようにしているが、何故かそれが艶めかしく感じるのは彼女自身の魅力的な部分だろう。

 それよりもと、彼はとある単語に疑問が浮かんだ。

 

 

「ハーレムって…なに?」

 

 

「え?」

 

 

 すっとぼけではなく純粋に分からないのだろうか、彼の困惑した表情を見てパトラも唖然とする。

 若き少年少女の殆どが知るだろう単語なのだが、それを知らないとは珍しいものだろう。

 

 

「ま、まぁそれより!りゅう君が味方に付いていれば百人力、いや一万力だねぇ!」

 

 

「買い被り過ぎだよ…でもありがとな」

 

 

 一瞬の静寂の空間を掻き消すかのように、パトラは無理矢理に話題を切り替えて龍成を褒める方針で話を進める。

 変わらずの学園の時間を過ごしていたのだが、今日はどうやらいつもと違うようだ。

 

 

 

 ビーッ!!ビーッ!!

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

 突如として不快感を覚える警告音が一帯に鳴り響き、最近でもこの警告音は時々聞いてはいたが、慣れるようなものじゃない。

 二人して驚いてつい立ち上がり、顔を見合わせる。

 

 

「言ったそばから…どうすりゃいいんだ?」

 

 

「こっちだよ!パトラに着いて来て!」

 

 

 緊急事態なら警告灯が一緒になって光るのだが、それがないのなら緊急出撃と区別できる。

 しかし、いざこの場合になった時はどう行動すればいいのか分からずパトラに聞いてみると、手を掴まれて何処かへと連れて行かれる。

 

 

「うーん…もう少し人手が…」

 

 

「先生!出撃要請ですか?」

 

 

「あ、パトラさんと紫黒君。もしかして行ってくれるの?」

 

 

 パトラと龍成が行き着いた先は教務室。ノックもせず扉を開いて入れば、永先生ことえーちゃんが何か困っている様子だった。

 そこへパトラが龍成を引き連れて近寄る。

 

 

「ヴィランですか?」

 

 

「そう。現在山の麓でヴィランの目撃情報の報告が来てて、一応四人の生徒が向かって行ったんだけど、何だか心許ないからもう少し人手が欲しくて…」

 

 

 どうやらヴィランの目撃情報で既に生徒を向かわせて調査をしているらしいが、何やら彼女自身の心配性で緊急出撃の要請を出していたらしい。

 迷うことなく二人はそれに頷いて向かう旨を伝える。

 

 

「行かせてください」

 

 

「私も行きます!」

 

 

「分かった。パトラさんも、紫黒君もいるならきっと大丈夫だね。じゃあ…君達に調査をお願いします。見つけた場合は遠慮なく討伐して下さい。場所の詳細は…」

 

 

 えーちゃんはパトラだけだったらまだ頭を傾けていただろうが、今回は前代未聞の強者がいるのなら問題ないだろうと考え、同行するのを許可して詳しい場所を伝える。

 二人は準備を整えると、直ぐに学園から出て現場に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目的の場所は学園から北東にある山麓。移動方法はそれぞれなのだが、飛べる者がいれば時折飛べない者を担いで飛行して行き、魔法を使ってテレポート等を駆使して時短で移動するのが一般的なのだが…。

 

 

「にしても、パトラって飛べたんだな」

 

 

「そりゃあ飛べるよ!だってパトラ悪魔だもん!でびるくいーんよ!あいあむなんばーわんのパトラちゃん様だよ!」

 

 

 後者の方は何を言っているのか分からないが、パトラは悪魔なので種族的に考えて翼があるのは普通だし飛べるのも当然だろう。

 それはそうとして、パトラは普通に飛んでいるが龍成も″跳んで″いるのだ。

 

 

「と言うかりゅう君の方が移動の仕方が可笑しいよ!」

 

 

 飛行するパトラの横で、龍成は屋根や電柱を利用して跳び移りながら移動している。宛らそれは忍者の所業と言える。

 平然としながらパトラの飛行速度に並走してる彼を見てツッコミせざるを得ない。

 

 

「急いでる時とかよくこうやってる。意外と見掛けないか?」

 

 

「見ないよ!?りゅう君だけだと思うよ!?」

 

 

 白昼堂々とそんな移動の仕方をする輩なんぞ、きっと何処を探しても彼しかいないと思える。

 当の本人は少なからずいると思っているらしいが、パトラの言葉に意外だという表情が伺えた。

 

 

「っと…ここら辺か?」

 

 

 話に少し夢中になっていると目的の山の手前まで来ていた。歩み寄りながらヴィランの気配がないか意識を集中させると、僅かながら気配を感知出来た。

 

 

「……確かに。ヴィランの気配の残り香があるな」

 

 

「う〜ん、取り敢えず先に来た人と一旦合流する?」

 

 

「そうした方が良いか…でもどうやって?」

 

 

 パトラの言うことには賛成するが、先に来ている四人の生徒と合流するにも闇雲に探しに行く訳にはいかない。

 何か方法がないか聞いてみると、パトラは自身の目元に手を翳した。淡い光が発生すると、彼女の瞳が青白く輝いていた。

 

 

「『捜索(サーチ)』!これで足跡が鮮明に見えるから、どこに行ったか分かるよ。追い付くのは時間の問題だけど歩幅的にずっと歩いてる感じだね」

 

 

「魔法って便利だな」

 

 

 彼女の視界はより鮮明に色々なものが見えるようになり、先導して行くパトラに着いて行きながらも、何時ヴィランと接触するか分からないので警戒して気配を探り続ける。

 

 

「…少しずつだが、ヴィランの気配が強くなってきているな」

 

 

「そうだね。もしかしたらもう戦ってるのな?」

 

 

「だとしたらもっと音が響いている思うけどな…先に来てる人達もまだ捜索してそうだが」

 

 

「兎に角、急がないとね!」

 

 

「そうだな」

 

 

 戦闘時となれば激しい物音が遠くからでも耳に入る筈、今は静かな木々の揺れる音と小鳥達の囀りがあるくらいだ。

 戦闘している心配はなくとも、早めに合流して一先ず安心するには越したことはない。

 

 

「poi!」

 

 

「…?パトラ、何か言ったか?」

 

 

「んぇ?何も言ってないよ?」

 

 

 そんな時、龍成の耳には何かの声が聞こえた。

 だがあまりにも小さかった為、上手く聞き取れずにパトラが何か言ったかと思い尋ねてみるも、彼女も違うようだった。

 気の所為かと思い、直ぐに意識を切り替えて気配探りを続ける。

 

 

「ラライオーン」

 

 

「…何かいる?」

 

 

「え?りゅう君?どこ行くのー?」

 

 

 今度は聞き逃さなかった。龍成が正面から見て右方面に何かの鳴き声が聞こえてきた。

 ヴィランの気配ではないので、何かしらの動物が何かあったと思い気になって向かってみる。

 

 

「poi!」

 

 

「…何だこれ」

 

 

 草木を掻き分けながら声の主のする方へ行ってみると、そこにいたのは未知な生物がいた。

 それはボールのように灰色の球体の形をしているが、何か猫のような耳と尻尾があり表情は常にのほほんと穏やかな顔をしていた。そして一番目についたのが、頭頂部分に付いている導火線のような何かがあった。

 

 まじまじと観察しているとそれは龍成の姿に気が付き、短い手足でてくてく歩いて彼の足下までよって来ると、体を擦り付けて来た。

 まるで人懐っこい猫が甘えてくる感じで彼から傍を離れない。そんな警戒心のなさと急な距離感の縮め方に少し動揺するが、声を掛けてみる。

 

 

「お、おぉ…どうした?」

 

 

「ラライオーン」

 

 

「……可愛いなお前」

 

 

 首を傾げてみればそいつも真似ているのか身体ごと傾けるが、自分の体重のバランスに慣れていないのかコロンとひっくり返ってしまった。

 その愛嬌のある姿と仕草に、思わず頬がニヤけてしまう。中々起き上がれずに藻掻いてい所を、そっと抱き上げて顔を見合わせる。

 

 

「どうしたんだお前、迷子か?」

 

 

「シシロンダイスキー!」

 

 

 最早会話のキャッチボールは窓ガラスを割にいく勢いで成立しない。どうしたものかと思っていると、茂みからパトラが顔を出して来た。

 

 

「も〜!りゅう君ってば〜!先行き過ぎだって〜…って何それ!」

 

 

「poi!」

 

 

「ふわぁ〜…!んかわいいぃ!パトラにも抱っこさせて〜!」

 

 

 パトラはそれを見て直ぐに瞳を輝かせて近寄って来る。羨ましそうに龍成から渡して欲しそうに両手を伸ばすが、龍成は少し離すように身体を捻る。

 

 

「…もうちょっとだけ抱っこさせて」

 

 

「ラライオーン」

 

 

 気付けばヴィランの調査をすっぽかして、目の前の動物のような何かに釘付けになっていた。

 こんなのは見たことないし、何で山の中にいたのか不明な点が多い。

 

 

「にしても、何でこいつがこんなとこに…」

 

 

「poi!poi!」

 

 

「ん?」

 

 

「あれ?何か光ってない?」

 

 

 そう思考に入り浸っているとまた鳴き声を発した。それから何か様子が可笑しくなり、体が少しずつ発光している気がした。

 それは間違いではなく徐々に光が強くなっているのが分かってくると、パトラも疑問に抱いた所で、彼の頭の中で危険信号が強く反応する。

 

 

「パトラ…離れろっ!!」

 

 

「えっ!?ちょ────」

 

 

 咄嗟に声を掛けても色々と間に合わないと感じた龍成は、そいつを抱えたまま強く跳躍して距離を離した。

 パトラもこの時点で嫌な予感を察知し、離れて行った彼に声を掛ける直前…。

 

 

 

 

 

ズドォオオオオオオオオオン!!!

 

 

 

 

 

 耳が劈く程のけたたましい爆音が山中に響き渡る。

 何故いきなり爆発したのか疑問が出てくるか、それ以前に爆発した元凶を抱えて行った龍成の安否が心配だ。

 あの大きい爆発だ、軽い怪我で済むようなものじゃないし、急いで具合を確認しないといけない。

 

 

「ケホッ…ケホッ…!りゅ、りゅう君…!?」

 

 

 爆発した際に発生した黒煙を誤って吸い込まないよう手で口元を抑えながら、爆発した根源に捜索魔法を使用しながら向かう。

 すると、煙から人影が見えてくる。

 

 

「りゅう君!!大丈夫っ!?」

 

 

「あ〜吃驚したぁ〜…」

 

 

「poi!」

 

 

 何とそこには無傷の彼が爆発した筈のそいつを抱えながら平然と佇んでいた。無傷なのは確かだが爆発の影響で全身に煤があちこちに付着しているくらいで、他は何ともなかった様子だった。

 

 

「嘘っ!?何ともないの!?あのゼロ距離で!?」

 

 

 パトラは今自分が見ている光景が信じられていない。

 普通なら木っ端微塵になって最悪死んでるか、瀕死の状態になるのが当然の筈が、彼は苦笑いを浮かべて受け流していた。

 

 

「それにしてもまさかいきなり自爆するとはな…もう爆発すんなよ?俺じゃなかったら死んでたぞ」

 

 

「ラライオーン」

 

 

「いや、平然としてる貴方が一番可笑しいよ…」

 

 

 人が酷く心配しているにも関わらず、爆発した元凶にまるで犬の躾をするような会話をしているのに呆れてしまう。

 

 

 

「なぁししろー、この辺じゃなかったかー?」

 

 

「煙の匂いが近いからその辺だと思うよー」

 

 

「でもすっごい爆発だったねー!これでヴィランも木っ端微塵になっちゃったんじゃない?」

 

 

「でも今の威力はやり過ぎじゃ…」

 

 

「まぁまぁどうせ人なんていないでしょ。アタシ達しか来てないのは確認済みだし、ヴィランも倒せてなくても大分効いてる筈だよ」

 

 

 

 すると、鬱蒼とした茂みの奥から複数人の会話が小さくも聞こえる。足音は徐々にこちらに近付いて来て、姿を表してきた。

 それは龍成とパトラが探していた四人の生徒達で、その内の一人は直近で知り合った人がいた。

 

 

「あれ、ポルカ?」

 

 

「んぁ?おぉー!龍成じゃん!」

 

 

「それにパトラちゃんまで」

 

 

 不知建で知り合ったポルカがいた。他三人は初対面だが、パトラは全員を知っている様子だった。

 取り敢えず合流が出来たことに安堵していると、龍成に抱えられていた動物爆弾は彼の腕から抜けて、獣耳と尻尾のある銀髪の少女に向かって行った。

 

 

「シシロンダイスキー!」

 

 

「あれ?何で君がそいつと一緒に?と言うかさっきの爆発ってもしかして…」

 

 

「多分何も聞いてないだろうから、説明するよ」

 

 

 どうやらあの自爆特攻隊の飼い主は彼女らしい。煤だらけの龍成と先の状況を思い返したのか、不味いことに気が付いたようだった。

 しかし、龍成は一旦それを遮ってここにやって来た経緯を話すことにした。

 

 今回はえーちゃんが人手の心配と言うことでやって来たことと、何か動物っぽいのがいたと思ったら爆発に巻き込まれたことを説明する。

 龍成は気にしていないのだが、飼い主の彼女は申し訳ないように頭を掻いていた。

 

 

「あ〜…その、ごめんな。無事だったとは言え巻き込んじゃって…怪我がなくてほんと良かったよ」

 

 

 彼女の話を聞くに、その自爆する動物達は″SSRB(ししろぼ)″と呼ぶらしい。なんでも、昔に住んでいた所で偶々拾ったとのこと。

 そして今ではこうしてヴィラン討伐の際には手伝ってもらう時があり、嬉々として自爆特攻していくらしい。

 可愛らしいのに悍ましい。

 

 

「でも爆発に巻き込まれて無事って普通可笑しくない?」

 

 

「それはまぁ…俺だから?」

 

 

「いやいや理由になってないよ!」

 

 

 ポルカにもパトラと似たようなこと伝えられ、理由のならない言い分に水色の長髪の少女が、この場の全員が思ったことを代わりに言う。

 

 

「まぁまぁ兎に角、ししろ達とはこうやって顔合わせるのは初めてなんだし、自己紹介といこうよ」

 

 

「はいはいー!じゃあねねからでいい?」

 

 

 ポルカの言う通り、彼女以外は初めましてなのだから名前は知っておくべきだろう。そこへ金髪の少女が真っ先に、一番手は自分がやると手を高く伸ばして身体を前に出す。

 

 

「こんねねー!煌星学園の一年生の″桃鈴 ねね″で~す!よろしくね〜!」

 

 

 元気が取り柄ですと体全体で表している彼女は、金髪に桃色掛かった長髪に緑色のつぶらな瞳をしていて、少し観察しただけでもムードメーカーのような元気を振り撒くのが得意のように見えて、満面な笑顔がとても似合う。

 

 

「アタシは君と同じ二年の″獅白 ぼたん″。よろしくね」

 

 

 SSRBの飼い主である彼女はホワイトライオンの獣人で、銀髪のツインテロングに灰色のつり目でクールビューティな風格を持っている。

 フレアとは違った姉御肌で、頼りになりそうな強者感が漂っている。

 

 

「同じく″雪花 ラミィ″です。よろしくね!」

 

 

 そして最後にハート型のアホ毛のした水色の長髪で花飾りが添えてあり、琥珀色の双眸をして柔らかな笑顔を向ける。

 耳が尖っていたのでエルフらしく、その中でも何処かの令嬢のような容姿端麗に眩しく感じる。

 

 

「紫黒 龍成だ。今回は俺とパトラも同行するよ。よろしくな」

 

 

「じゃあ早速!これで面子も集まったことだし、ヴィランの捜索の続きといきますか!」

 

 

「poi!」

 

 

 自己紹介も終えたことでポルカが指揮を執り、ヴィランの捜索の再開に移る。

 獣道に近い山道を索敵魔法を発動しているパトラを先頭に列になって並び、その間は情報交換の話をしていた。

 

 

「ヴィランの特徴とか、何か掴めたか?」

 

 

「足跡を見つけたんだけど結構大きくてね。もしかしたら大きいヴィランかもしれないから、見つけたら総攻撃で一気に叩きのめす作戦だよ」

 

 

「それまでにこいつらが囮になってもらって、来たら爆発する合図を出すようにしてたら君が釣れたって訳」

 

 

 この広い山の中だ。別々になって探していくのもリスクがあるし、ポルカとぼたんの言う作戦が妥当だろう。

 ヴィランの特徴は大きい図体と想定していて、全員で囲んで滅多打ちにすると考えていたらしい。

 

 

「あれ…足跡が無くなってる」

 

 

「え?」

 

 

 その時、パトラの足が止まった。龍成達も異変に気付いて見てみると、ヴィランの足跡を辿って探していたのだが途切れていたのだ。

 

 

「どういうことだろう?うーん…近くにいる感じはしないなぁ」

 

 

 ねねが頭に指を添えながら思考しているのを他所に、全員で辺りを探ってみるが目的の気配はしなかった。

 その中、龍成だけはその場で瞳を閉じて何かに集中していた。

 

 続いていた足跡が現時点で不意に途絶え、そこからある程度の想定をしていると⋯身体で何かが来る感覚を覚えた。

 

 

「……!上だっ!!」

 

 

 咄嗟だった。彼のその言葉に直ぐに反応出来たのはポルカとぼたんの二人で、龍成はパトラを抱えて跳んで躱して、ぼたんはラミィとねねを引っ張ってその場から避ける。

 

 その後に今自分達がいた所に重い何かが降ってきた。

 

 

「あっぶな…!ししろ!二人は!」

 

 

「こっちは大丈夫!」

 

 

 自力で避けたポルカは突然の危機感に冷や汗を流しながらも、仲間の安否を優先に気に掛ける。

 間一髪でぼたんのお陰で二人は無事に済み、落ちてきた正体を見たラミィが驚愕して声にする。

 

 

「ヴィラン!もしかしてラミィ達が来てたの分かってたの!?」

 

 

「…多分、さっきの爆発の所為かもね。それでずっと警戒して気配を隠してたのなら合点がいく」

 

 

 ヴィラン用にばら蒔いていたSSRBが龍成と接触したことにより、異変に感じたヴィランが警戒を持ち始め、気配をより消して様子を伺っていたようだった。

 

 

「パトラ、大丈夫か?」

 

 

「う、うん…ありがとう。も、もう下ろしていいよ!」

 

 

 龍成はパトラを抱えて避けたのだが、それがお姫様抱っこであることに彼女は気恥しさに赤面して慌て気味に降ろすよう伝える。

 初めてのお姫様抱っこだった。恥ずかしかったし彼も少しは意識すると思っていたのに、平然としていることに無意識にムッとする。

 

 

「こいつが目的のヴィランか。確かに結構でかいな」

 

 

 ポルカの言う通りヴィランは少し見上げる程の巨体で、どことなくカメレオンを連想するような体格で四足歩行の爬虫類に近いものだ。

 どうやって対処しようか考えていると、先にぼたん達が動き始めた。

 

 

「作戦変更!プランBで行くよ!」

 

 

「「「了解っ!!」」」

 

 

 作戦を複数企てていたのか、ぼたんの声で三人は頷き合うと動きを変えて行く。

 ねねは何処からか身の丈以上の巨大なハンマーを取り出し、ぼたんはライフル銃を構えていた。

 

 

……!

 

 

 攻めてくるのを警戒し、ヴィランは燃える紫黒の身体を滾らせて威嚇している。

 ぼたん達の作戦の動きを変えたことで変に動く訳には行かないと思った龍成はパトラに声を掛ける。

 

 

「パトラ、俺達も皆の動きに合わせてフォローするぞ」

 

 

「うん!」

 

 

 だったらと彼女達の動きに合わせることが利口な判断だろう。パトラも龍成の意見に強く頷き、ヴィランを見据えるとポルカが前に出て来た。

 

 

「さぁさぁ!ヴィランこと観客様には、サーカス団の団長である尾丸 ポルカが!素敵な素敵なサーカスショーをお披露目して差し上げましょう!」

 

 

 声高々に自分を大きくアピールしてヴィランに注意を向かせる。

 サーカスのショーを始めようとする道化師のように、バランスよく大玉に乗りながらヴィランの周りを移動し始める。

 

 

「先ずはこちら!『舞い踊る(ダンザ・ディスタル・)人形劇(マリオネット)』!」

 

 

 指を鳴らした瞬間、白煙と紙吹雪がどこからともなく発生したかと思えば糸に吊るされた大量の操り人形が現れる。自律で動いているように見える程、ガシャガシャと音を立てながら自然的にダンスを披露している。

 そして人形は徐々にヴィランに近づいて行くと、鬱陶しく邪魔と感じたヴィランは前脚で破壊していく。

 

 

「雪華氷晶・『結氷』!」

 

 

……!

 

 

 意識がそちらに向いた隙に、ラミィは自身の異能である氷結能力を駆使してヴィランの足元を凍り付かせる。

 瞬時に張り巡らされた凍結に、ヴィランは身体を大きく転ばさせた。

 

 

「はぁー!ねねハンマー!!」

 

 

 大きな隙を見せたことで、四人の中で物理攻撃に特化したねねがハンマーでヴィランの顔を目掛けて大きく振りかぶる。

 たが、ヴィランもされるがままとはいかず、実体を透明化させてその場から気配すらも消してった。

 

 

「っ!!消えたっ!?」

 

 

「────そこっ!」

 

 

 ねねはハンマーを持ち直して、ヴィランを探ろうにも見失ってしまい何処にいるか分からなくなってしまった。

 そこへ、いつの間にか木の枝に移動していたぼたんが虚空に向かって銃の引き金を引いた。

 

 

……!?

 

 

「よい…っしょー!!」

 

 

 何回か乾いた発砲が響いたと同時に虚空からヴィランが横転しながら姿を現した。

 ぼたんは自身の動体視力を活かして的を射るのは得意分野。ヴィランは透明化になっただけで実体は存在しているので、消えていてもある程度動きを予測しながら″空間の揺らぎ″を視野に入れていた。

 

 その考えは当たっていて、隙を見たねねは透かさずハンマーをバットの要領で振るってヴィランを撃ち上げた。

 

 

「続きましてはこちら!『華咲く(ラ・フラワレム・)火玉(ジャグリング)』!」

 

 

……!!

 

 

 留まりを見せない連続の攻撃がヴィランを襲い続ける。

 ポルカは手を叩くと空中にソフトボール並の琥珀色の手玉が何個も現れると、それをジャグリング曲芸を玉乗り状態で暫くやって見せると、ヴィランに向けて投げ出した。途端に手玉は花火のように爆発を起こし、着実にダメージを与えていった。

 

 しかし、幾度の爆発により空中で何度も弾かれているヴィランだが、体勢を持ち直して爆発の連撃の空間から脱した。

 人数の差で分が悪いと理解したのか、この場から逃げようと再び透明化して気配を消す。

 

 

「逃がさないよ!」

 

 

 ぼたんは素早く銃を構え直して引き金を何度も引く。

 しかし、ヴィランも強い危機感を抱いたことでより気配を強く消していて、上手く探れずに弾丸は当たることはなかった。

 ″狙った獲物は逃がさない″ことが自分にとってポリシーだったぼたんは、悔しそうに眉間に皺を寄せる。

 

 

「ふんっ!」

 

 

……!?

 

 

 逃がしたかと思えば、そこへ龍成が移動して虚空に蹴りを入れると重い打撃音が響いた。

 透明化を見破られたヴィランは吹っ飛ばされて空中で何とか体勢を戻そうとした。

 

 

紅魔(ブレッディ)・『墜雷撃(サンダショット)』!」

 

 

 それをパトラは許さず、追撃を喰らわせる。幾つもの赤紫色の魔法陣を展開しヴィランを囲うと、そこから紫の稲妻がヴィランに向かって堕ちる。

 苦しそうに痺れながらも雷撃から抜けようとするが、強力過ぎなのか上手く体が動かない。

 

 

「そろそろ終わらせるよ!雪華氷晶・『氷柱』!」

 

 

……!?

 

 

 ラミィがそう言うと、彼女の足元からヴィランに向かって凍結が伸びて行く。そして氷結はヴィランを巻き込んで隆起し、身動きが取れない状態にさせる。

 弱まった影響もあり、そう簡単には壊れないものだろう。

 

 

「ほいっと」

 

 

「てりゃああああああああ!!」

 

 

 氷結に力無く固定されているヴィラン、その僅かに開いている口の隙間にぼたんが手榴弾を放り投げる。続けてねねがヴィランの顔面にハンマーを全力で振り下ろして叩き潰す。

 手榴弾が火を吹き、鉄槌がヴィランの急所を砕く。ヴィランが身体は形も残さず爆砕し、炎の幕が彼女達の背後に貼り巡る。

 

 その絵面はまるで、特撮でもよくある爆発をバックに佇む場面だった。四人が立ち並ぶ中、ポルカは深くお辞儀をして告ぐ。

 

 

「これにてサーカスショーは終幕となります。ご視聴ありがとうございました!」

 

 

 ヴィランも無事に討伐し、張り詰めた空気が柔らかくなる。肩の力が自然と抜け落ち、皆の顔に微笑みが浮かんでいた。

 

 

「凄いな、連携に無駄がなかった」

 

 

「そうでしょ!ねね達これでも付き合いは長いからね!」

 

 

 龍成は四人の動きに関心するものがあった。遠距離から近距離戦のバランスの取れた戦力もあるのだが、何よりも仲間の力に信じて任せられている。

 龍成が褒めればねねが真っ先に反応して、胸を張って強く鼻を鳴らしていた。

 

 

「ヴィランも手も足も出てなかったね。何か…ちょっとやり過ぎた感じがしちゃうね」

 

 

「気にしなーい気にしなーい、ヴィランは悪い存在なんだからやり過ぎもクソもないよ」

 

 

 自分達のことではあるが、四方八方から数の暴力の滅多打ちとなれば何処かやり過ぎた感が否めないのだろう。

 そんなラミィの苦笑いにぼたんは手を軽く振って、気にしないことを伝える。

 

 

「それじゃあ、ヴィランも討伐したことだし戻ろっか」

 

 

 今回のヴィラン騒動の事態はこれで終わった。パトラの言葉に四人は頷いて、通った道の反対方向へ行って帰ろうとしていた。

 

 たが一人だけ、浮かばない表情をしていた。

 

 

「⋯⋯…いや、待て」

 

 

 

 その最中、龍成は気付いた。そして拳を構える。

 

 

 

「もう一体いる…」

 

 

「え?…何処に────」

 

 

 刹那、風を切るような音が静かな空間に小さく鳴ると遅れて衝撃波が彼女達に飛んでくる。

 

 そして次に聞こえたのは殴打の響いた音と…。

 

 

!…グゥゥ!

 

 

「っ!?何っ!?」

 

 

 重低音な唸り声。人ではない獣の声に似た声だ。

 すぐさま目の当たりにしようとその主に視線を向けると、龍成の少し離れた所に佇んでいた。

 その何者かは彼を狙って襲ったのだろうか、しかし直前で龍成に気付かれて裏拳で返り討ちにされ、今に至るということだろう。

 

 

「ヴィラン…?」

 

 

 ヴィランのようなナニカ。確かに全身は紫黒色であるが、今までは見たことがない何処か人の形をしている。

 顔にパーツはなく体の所々に纏う黒炎のようなものが揺れている。不可解な敵が目の前に現れ、どうにか観察しようと落ち着いて構えた時だった。

 

 

…オ、マエ……ツヨイ、ヤツ…

 

 

『っ!?』

 

 

 なんと、目の前のヴィランは言葉を発したのだ。流暢ではないが片言でも十分言っていることが伝わる。

 有り得ない事態が次々と起こり、皆は混乱してしまう始末だ。

 

 

「こいつ言葉を…!?」

 

 

「どういうこと…!」

 

 

「お前…何者だ?」

 

 

…オ、レ…?ナニモ、ノ…?…オレ…オマ…エ、ト…タタカイ、タイ…

 

 

 誰よりも落ち着いていた龍成が警戒しながら聞いてみると、ヴィランは言葉の意味を探り、素早く理解し、返答する。

 そしてヴィランは猫背の姿勢を保ったまま龍成に向けて指を伸ばしていた。そいつは龍成との戦闘を望んでいる様子だった。

 

 

「りゅう君と…?」

 

 

 パトラがその事に疑問が浮かんだ時、静寂となったこの空間に銃声が響いた。

 言わずもがな、ぼたんがヴィランの胴体を撃ち抜いた。

 

 どうやら不意打ちには反応出来ずに喰らったのだが、弾丸で貫通した風穴は何もなかったように一瞬で塞がる。

 その光景にぼたんは舌打ちをし、龍成は眉間に皺を寄せる。

 

 

「言葉を発する上に傷が瞬時に治るか…まさかの前代未聞の特別個体のヴィランとかか?」

 

 

 ぼたんの言うことに否定する要素がない。もしかすれば彼女の言う通り、奴は独自の進化を遂げたか突然変異か。

 どちらにしろ、厄介な事態が招かれたことには変わりない。

 

 すると、ヴィランの指先から黒い光の球が現れる。それは掌サイズを越えてバチバチと稲妻が走り、見て感じただけでも高密度のエネルギーが込められている。

 

 

…オ、マエラ…ジャマ…

 

 

 ヴィランはそれを彼女達に向けて放った。それもかなりの速度で、意識では避けなければと思っても身体が追い付かない。

 あれは被弾でもすればただじゃ済まないし、即死も有り得る。

 

 パトラは目を瞑って、ラミィとねねも恐ろしくなって身を固める。ポルカとぼたんは牽制しようにももう遅い。

 

 

 

────ガッ!!

 

 

 

 しかし、直前で龍成が割って入ったことで難を逃れた。黒球を上空に蹴り飛ばすと、彼女達の前に背を向けてヴィランと対面する。

 

 

「俺がこいつの相手をするからお前らは逃げろ。今までのヴィランとは何か違う。強さも知能も形も、より人の近いナニカだ…」

 

 

「えっ!?」

 

 

「無茶だ!!今まで見たことのない未知のヴィランだぞ!?何してくるか分からない!!」

 

 

 龍成はこの場から避難するよう彼女達に伝えるが、ポルカの言い分は尤もだ。

 奴に関しての情報は一切何も無い。だがそれでも彼はここから一歩も引く気はないようで、彼女達に顔を向けることなかった。

 

 

…ハヤ、ク…タ、タカエ…!

 

 

(…っ!こいつ…)

 

 

 待つのに痺れを切らしたヴィランはその場から消えるように跳んで龍成に殴り掛かった。

 それを腕の筋で受け止めたが、その威力の程は彼を想像を超えていたもので、そのまま受け止めると衝撃波で彼女達にも被害が被ると考えた龍成は、一旦この場から離れるのを考えて殴られた衝撃に乗ってそのまま離れて行く。

 

 

「りゅう君っ!!」

 

 

「お前らはこの事を学園に伝えに行ってくれ!!」

 

 

 パトラが咄嗟に追い掛けようとするのが見えたので、それを阻止する為に彼女達に出来ることを頼む。

 あっという間に距離は離れ、少し開けた場所へと移り変わる。

 

 

…タタ、カエ…!…タタカ、エ…!

 

 

「お前は明らかに今までのヴィランとは桁違いだ。油断はしねぇ、いくぞ!」

 

 

 二人だけの空間になったことにヴィランは興奮を覚える。

 漸く戦える、強い者と戦える楽しみ、感じたことのない高まりを感じていた。

 

 その反対、龍成はヴィランを強く見据えて構える。

 過去の戦ってきたヴィランとは一線を画していると考えずとも分かる。これは油断ならない、だが不思議な感覚が渦巻いている。

 

 既視感のような、目の前のヴィランには何か似たようなものを感じるのは何故か。

 

 

(いや、考えるな。どうせ気の所為だ)

 

 

 そんな思考を直ぐに振り払い、一足先に襲い掛かって来たヴィランに遅れて拳を繰り出すのだった。

 

 

 

 

 




如何でしたかな?SSRBって可愛いですよね。ぬいぐるみ欲しいです。
そしてどうやら774inc.さんの全グループ等が統合して『ななしいんく』に変わるようですね。ハニストやシュガリリやあにまーれの名は無くなってしまうのは寂しくなりますが、新しくなるメンバーを温かく見守ります。

では〜。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。