少年は嘗ての故郷を望む   作:黒いラドン

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やっとできた…。
最近ちょっと投稿したやつを一部訂正と変更しようかと思ってます。
まぁそれはいいとして楽しんで頂けたら幸いです。

じゃ、どうぞ〜。


十六話 『ゲームの世界へ 其ノ弐』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────ズドンッッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャアアアアアッ!?」

 

 

 

「…ん?」

 

 

 避け切れないと諦めて死を受け入れようと瞼を閉じ、来たる衝撃に身を委ねた。

 

 しかし、次の瞬間には大砲のような爆音と同時にモンスターから大きな悲鳴が上がる。何が起きたのか分からず、咄嗟にその光景を目にする。

 

 

「怯んだよ!今っ!」

 

 

「マ〜…ッスル!!

 

 

 海賊のような女性が合図を出すと、巨大な槌を持った女性がモンスターの顎に向かって全力で振り上げた。

 骨が砕けるような痛々しい音が響くと同時に頭から倒れて藻掻きながら悶絶し、悲鳴のような呻き声を漏らしていた。

 

 

「どんな掛け声してんだぺこ」

 

 

「うわぁ、顎痛そ〜…」

 

 

「龍成君!大丈夫なのですか!?」

 

 

 その介入して来た者達に視線を向けると、何処か見覚えのある集団だったかのだが、その内の一人が俺の方へ慌てて駆け寄って来た。

 魔法使いの装備を纏った少女なのだが、その子は何故か俺の名前をさも当然のように呼んでいることに混乱してしまう。

 

 

「えっと、あんたは…?て言うか、何で俺の名前…」

 

 

「るしあなのですよ!マリン達と一緒に偶々ここに来たと思ったら、龍成君が襲われてたので助けたのです!」

 

 

「え?マリン達なの?」

 

 

 差し伸べてくれた手を取り、立ち上がりながら聞けば、彼女も少し驚愕の混ざった勢いでそう言った。その声はフブキ達にも届いているらしく、彼女達も唖然とし始める。

 

 

「スタンしちょるから今の内に逃げるよー!」

 

 

「ナイスー!ノエル!ほら立って龍成君!フブキちゃん達も行くよ!」

 

 

「あ、あぁ…!」

 

 

 恐らくであろうノエルと短くやり取りをしたフレアは、囃し立てるように声明して意識を切り替えさせる。

 彼女達の円滑なやり取りやスムーズな行動に関心していたが、待たずに走り出して俺達が来た道を行き、慌てて追い掛けて行く。

 

 モンスターが追い掛けて来てるかなどの確認する余裕もなく暫く走り続けていると、気付けば街にまで戻って来ていた。

 漸く落ち着きを取り戻した状況になり、やっと会話が出来る。

 

 

「まさかマリンちゃん達までこのゲームやってたなんて、凄い偶然だね〜」

 

 

「それはぺこーら達も同じ台詞ぺこ、こんな偶然中々ないぺこよ」

 

 

 おかゆとぺこらの言い分に皆が頷いて賛同する。こんな偶然があるにしても、こんな遭遇は簡単ではないのは考えずとも分かる。

 一体どんな運命の巡り合わせなのか、変わった出会い方にどうやら彼女達は少し興奮気味のようだ。

 

 会話に熱が入り始めてしまうが、まだ助けて貰った礼も言っていないので、俺は悪いと思いながらも横槍を入れる。

 

 

「取り敢えず、さっきは助かったよ。ありがとな」

 

 

「龍成きゅんの為だったら例え火の中水の中ゲームの中でも、船長が何時でも何処でも駆け付けて助けてやるんだワ♡も・ち・ろ・ん〜…対価は龍成きゅんのその逞しい身体で船長を色々と満たして───」

 

 

「マジきっしょいぺこ」

 

「マリン?流石にそれ以上は笑えないよ?」

 

「そんなの…るしあが許さないのです……刺すよ?

 

「しばきあげパンチングする?」

 

「ないわー、冗談でもそれはないわー」

 

「もうマリン省いて白上達だけで行く?」

 

 

「こ゛へ゛ん゛な゛さ゛ぁ゛あ゛あ゛い゛!!ちょっとした茶目っ気なんですぅううう!!そんな今まで見たことない冷たい目で船長を見ないでぇ!!」

 

 

 マリンの戯言に度し難いと捉えた面々は、バッサリと切り捨てるように言葉を吐く。るしあに関してはどっから取り出したのか包丁持っているし…。

 

 そんな散々な言われようにマリンは一瞬で号泣しだして、本気の謝罪を皆に見せ付けた。なんと言う素早い感情の切り替えだ、ある意味凄い。

 そんな光景に俺は苦笑いを浮かべるが、けど実際あの時はマリンの砲撃が救われた発端なので助け舟を出しておく。

 

 

「ま、まぁ…助けて貰ったのは事実だし、何かして欲しいことがあるならするよ。その…″そういうこと″以外で、ね?」

 

 

「おっほ♡」

 

「マリン?」

 

「はい」

 

 

 俺はこう見えても、猥談や性的なものには疎い方のだが…全く知らない訳じゃない。いざ意識したらしたで羞恥心はある。

 恐らくマリンがさっき言ったのは、それに当て嵌るのだろう。それを少し恥じらいつつも伝えれば、何故か赤面しながらだらしない表情をして再び調子に乗ったと思いきや、ミオの真顔でスンッと黙った。

 

 名前を言っただけなのに、なんだあの凄み…女性は恐ろしいと啓次さんから聞いたことがあるが、その通りなのだろう。

 未だにるしあだけまだ包丁持ってるし、何か目から光が灯ってないんですけど。何あれ、魔法少女の姿じゃないよ。

 

 

「これからどうする?ウチ達は一回、素材とか装備とか色々と見て回ろうかと思ってるんだけど」

 

 

「団長達もそんな話してたから、一緒に行ってもいい?」

 

 

「いいでな!皆で行った方が楽しいもんね!」

 

 

「よーし!じゃあ行きましょー!」

 

 

 そんなこんなで皆で街中を探索することになった。大人数で出掛けるワクワク感が伝わるのがよく分かる。

 本当に仲がいいんだろう、その中に俺も自然と混ざってしまっているのが何だか邪魔してるようにも思えてしまう…のだが、右にるしあが何でか腕を絡めてるし、左にはマリンがくっ付いてる所為で離れられん。

 仕方がないので、されるがままの状態で行く道行く道、着いて行くことにした。

 

 あと包丁はもう仕舞ってくれ、るしあ。怖い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「あっ!ねーねー!こんなのあったよ!」

 

 

「おっ、すげーの見つけたなぁ」

 

 

「おーこの装備…装備?見た目用があるのはありがたいね」

 

 

「これで龍成君の違和感が無くなるね」

 

 

(これがあるんだったら初期設定の時から出来たのでは…?)

 

 

 初めに防具等が取り揃えている店を見てみると、ころねが何か珍しい物を見つけた。

 彼女の少し興奮した声と伸ばした指の先に釣られて見てみると、そこには色んな動物の耳のカチューシャが並んでいた。

 普通の装備と違って、フレアの言う通り見た目だけに反映されるらしい。

 

 それは良いのだが…装備にするくらいなら初めから出来ても問題なかったんじゃないかと思う。

 しかし、ミオの屈託のない柔らかな笑みを見てそうは言えなかった。

 結局、この見た目装備はフブキとミオとおかゆにころね、そしてぺこらの獣人組が購入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え゛っ!?この武器、こんなに高いの!?」

 

 

「うわぁ〜、一千万ゴールドって…こんな錆びてるのに?」

 

 

「これってあれでしょ、超レアな素材で進化して元に戻るタイプのチート武器のやつだよ!」

 

 

「だとしても、こんなのぼったくりにしか思えないんだけど…」

 

 

「それ以前にそこまで稼げるかだよな…」

 

 

 次に武器屋に訪れたのだが、その際に歴史感のある錆れた剣を見付けた。

 しかし、その値段は想像を超えるものだった。マリンの驚く声と同時におかゆも普段からのほほんとしていた表情が珍しく引き攣っていたが、フブキは逆に興奮気味のようだ。

 その武器の仕様に覚えがあるのか、迷い無く強い武器だと言い張る。けども…ノエルの言うことに同感し、静かに頷いた。

 

 

 

 

 

「見て見て龍成君!スライムをテイムしてみたよ!可愛いのです!」

 

 

「おぉ〜、従魔にするスキルとかあるんだなー。確かにスライムって可愛いからペットにしてみたい気持ちは分かる」

 

 

「だとしてもこんなにいる?多過ぎない?」

 

 

「ちょっとるーちゃん!その役割はぺこーらのだろ!」

 

 

 その後、武器や装備を新調してから人気の無い広場へと移り、各々でレベルが上がった際に増えたスキルなどの確認や試し打ちを行っていた。

 そんな時にるしあが、魔法使いにあったスキルである『テイム』で大量のスライムを従わせていた。

 

 自慢するように一匹持ち上げて見せてくれる彼女を見てから、周りを見ると五月蝿いくらいポヨンポヨンと音を立てながら、辺りを走り回ったり、その場で跳ねていたりと遊んで(?)いた。

 

 何かちゃっかり俺の頭に一匹乗っかってるがいるが、重さはそんな感じないのでそっとしておく。

 しかし、フレアの言う通り…数が多い。軽く十匹は辺りを占拠している。そんな光景を見てぺこらは己の役職と被ることに強く指摘していた。

 

 

「……スライムプレイ?」

 

「マリン?」

 

「何でもないです」

 

 

 

 

 

 伝え忘れていたがマリン達の役職は誰一人として被りがいなかった。

 マリンは海賊を連想させる大砲を武器にする『砲撃士』。ノエルは巨大なハンマーで接近戦を得意とする『槌』。フレアは現実でも後方支援を得意とする『弓』。るしあはさっきも言ったように魔法使い…ではなく『魔術師』。ぺこらはモンスターとはまた違った別のモンスターを従わせている『操獣士』といったイメージにあった役職をしていた。

 

 戦う役職以外にもサポートジョブといった鍛冶師や占い師とか整備士等々、戦闘が苦手な人にも楽しめるようなクラフト要素に、他に技術面や器用さが問われるが至難と言う程ではないらしい。

 

 まぁ、丸めて言えばスローライフで作業が好きな人向けだな。

 それはそうと、色々と装備を整え終わった俺達は再び初期地点で集合していた。

 

 

「色々と見て回っては装備とかも整えて来たし、そろそろまた戦いに行ってみる?ウチは何時でも行けるよ」

 

 

「そうだね〜、そろそろ戦いたくてうずうずしてたんだ〜」

 

 

「あの時のモンスターみたいなのは無理だけど、まぁまぁ強いボスとかならいけると団長は思います!」

 

 

「寧ろこの人数だったら余裕なんじゃないぺこ?」

 

 

「取り敢えずどこか行ってみようぜ」

 

 

 全員レベルも既に二桁に到達しており、装備や武器も整えてきたことでより真面に戦えるようになった。と言うよりかは、あの時は相手が悪過ぎたので仕方ないっちゃ仕方ないが、今の所心配する要素は殆ど無いだろう。

 普通に遊んであんな事は起きないんだ、運がなかったと受け止めておこう。

 

 そして話し合いの結果、『はじまりの森』とは少し違った場所へ赴くことにした。

 標高がそれなりにある山へと移動し、ボスを求めて登山していた。

 道中でモンスターを倒しながら順調に進んでいると、フレアが草木の奥でいつもと違った雰囲気を放つモンスターを見付けた。

 

 

「おっ?ねぇあれってボスかな?」

 

 

「確かにあんなにでかいと、それっぽいのです」

 

 

「あの時の奴よりも小さいね?大きいのには変わりないけど」

 

 

 ころねの言う奴というのはフォレアデスのことだろう。あれはもう立派なドラゴンではあるが、今観察しているモンスターは一回り大きい虎って感じだ。

 

 

「戦うには丁度良さそうだけどね?」

 

 

「ちょっとレベルの方を確認してみますか」

 

 

 

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【初心者狩りの鋼牙獣『ルースト』】Lv.20

 

[詳細]数多くの初心者冒険者を再起不能にしたと言われていることから、初心者狩りと呼ばれている。見掛けによらず素早い動きで撹乱し、見失った隙に鋭利な鋼鉄の牙や爪で攻撃してくるので注意である。

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「あれならまだ大丈夫そうか?」

 

 

「でも油断は出来ないよ、ウチ達もまだレベルは低い方だし」

 

 

「正面戦闘でも問題ないと思うけど、どうするぺこ?奇襲するぺこか?」

 

 

「そうだね〜、猫でも急な出来事には弱いから、瞬発力はあっても警戒が緩んでる時は結構ずぼらなこともあるからね」

 

 

「じゃあ、ちょっと作戦会議してから特攻しますか!」

 

 

(あれって猫と同じだと思っていいのか?)

 

 

 虎ってネコ科ではあるけど、それはあくまで見た目の話だ。実際はどんな奴なのかは全く分からない。

 初心者狩りと書かれてるくらいだし、あまり油断は出来ない。

 

 フブキの言葉に全員は頷き、作戦を考案して実行することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 己の糧として餌を探し求めているモンスターが一匹、初心者狩りであるルーストは足音を立てることなく獣道を歩み、虎視眈々とした鋭い目で辺りを見渡しながら、聴覚に神経を注いでいた。

 

 

「ガルッ?」

 

 

 そんな時、背後から叢が揺れる音が耳に入った。それに不審に感じたルーストは物音のした方へ視線を向ける。

 

 

「───今なのです!『フラッシュ』!」

 

 

 しかし、それが己に不幸が降り注ぐことになった。

 まさか自分が狙われる対象だとは思わなかった為、るしあの放つ強力な光にルーストは視覚を奪われた。

 

 

「突撃だ〜!いくよころさ〜ん!」

 

 

「ぉらよー!!」

 

 

「ガァアアアッ!?」

 

 

 その隙を逃さなかったおかゆところねは、るしあとは別の叢から共に飛び出す。

 先におかゆが双剣でルーストの上を空中回転しながら連続切り付け、ころねはおかゆの後に続いて飛び出した勢いを乗せて大剣を振り被った。

 大打撃を受けたルーストはころねの威力に真面に受けたことで吹っ飛んで行く。

 

 

「いくよ…!『爆塵の一矢』!」

 

 

「Ahoy!いきますよー!『破争の砲撃』!」

 

 

「ガウゥッ!?ウガァアアアアッ!!?」

 

 

 慌てて体勢を立て直そうと痛めた体に鞭を振るい、何とか距離を置こうと着地した直後、フレアは爆破属性の矢を放ち、マリンは何処から取り出したのか分からないドデカい大砲を脇に置いて撃っていた。

 避ける動作すら出来ず着地狩りされたルーストは、更に吹っ飛ばされて行く。

 

 

「いくよ二人共!はあぁっ!」

 

 

「てやぁ!」

 

 

「マッスルー!」

 

 

「ヴガァ…ッ!?ガッ…ヴ!?」

 

 

 立て続けに襲い掛かって来る武力にルーストは少しでも抵抗しようと牙を剥き出し、爪を大きく立てて引っ掻き攻撃をするが、何時もヴィランとの戦闘している彼女等にはそんなものは止まって見えている。

 フブキとミオとノエルはそんなものに臆せず、それぞれを武器をルーストに叩き込ませる。

 

 

「おらー!行って来い、あんた達ー!」

 

 

「グゥウッ…!」

 

 

「逃さないのです!『ライトニング・ブラスト』!」

 

 

 後衛で準備していた二人も参戦する。ぺこらは小型モンスターを召喚して指示を出し、るしあは杖から円球の稲妻を放った。

 先の攻撃でルーストは体力は四分の一程減らされたが、まだ動けるのか迫って来た従者のモンスターを何とか攻防して、るしあの攻撃を跳躍して回避と同時に距離を取る。

 

 

「『二連脚撃』!」

 

 

「グゥアガァッ!?」

 

 

 その瞬間、背後から音も無く接近していた龍成に気付かずに、真面に強力な蹴りを二度食らった。

 会心ダメージが入ったのか体力ゲージは大きく削がれ、やっと残り半分まできた。

 

 

「いい感じに追い込めてる!このまま押すよ!」

 

 

「ほい、やるよ〜!『赤烈斬雨』!」

 

 

「おかゆんに便乗させてもらうよ!『心刀一閃』!」

 

 

「ァ…ヴッ…グァウ…!」

 

 

 止まらない攻撃の嵐がルーストを襲い続ける。休む間もなくミオとおかゆとフブキによる攻防は、彼女達の一方的だった。

 幾ら俺達のレベルがルーストより低かろうが、一対多なのだから数の暴力で攻めて有利なのは当然のこと。

 

 おかゆのスキルがルーストの全身に赤い閃光の斬撃が雨のように襲い、フブキが突きの構えをすると彼女の姿がブレて、その場から一閃の光がルーストを貫いた。

 

 

「トドメは任せたよ!龍成君!」

 

 

「かっこいいフィニッシュ、船長に見せて下さいね!」

 

 

「男なら見せてみろぺこ!」

 

 

「え?俺なの?」

 

 

 三人の攻撃によりルーストの体力は僅かになった。このまま押し切れるなとそう思っていると、フブキからまさかの頼みが来た。

 反論する間もなく次々と便乗する声が上がっていて、もう俺で決まった前提で空気だった。

 

 仕方ないなぁと溜息を吐きながら少し微笑み、だったら見ておけと思い立つ。

 

 

「はぁ…ならちゃんと見とけよ!───いっちょいくぜ!」

 

 

 丁度新しいスキルを試したかった所だし、偶には格好付けさせてもらおうか。

 

 掛け声と共にスキルの『力の解放』をする。

 すると全身が白いオーラに包まれる。この状態の間は全体的に物理のステータスが上がるものだ。

 

 何か…ここまで来ると普段の俺と変わらねぇか?

 

 それはいいとして、その場からルーストに向かって低く跳躍して懐に入り込んで、バク宙しながら蹴り上げる。

 打ち上げられた奴をその場から跳躍して追い掛け、その身体をがっしりと掴んでそのまま真っ逆さまになって落下して地面に叩き付ける。

 透かさず回し蹴りを入れて吹っ飛ばした同時に、距離を詰めて大胆に腕を大きく振るう。

 

 

「これでっ…!『インパクトブロー』!!」

 

 

 その拳はルーストの胴に深くめり込み、鈍い音が響き渡る。

 そして全体重を乗せて更に勢いを付けると地面は割れ、空間は揺らぎ、衝撃波が弾ける。

 弾丸のように吹き飛んだルーストは、山の木々を巻き込みながら奥へ消えて行った直後に大きく爆発した。

 その同時にレベルが上がった効果音が全員の耳に入ると、それでルーストを撃破したのだと理解する。

 

 

「ないっすー!」

 

 

「流石です龍成君!」

 

 

「いや凄かったけど今の何っ!?」

 

 

「今のめっちゃかっこよかった!」

 

 

 無事に討伐出来たことに皆は喜びだしながら俺の元へ駆け寄って来る。各々の興奮した反応を見せてくれることに、少し照れ臭く笑ってしまう。

 

 最後のあのスキルは攻撃力上昇効果のある高威力の攻撃だ。その代わり防御力を時間制で暫く下げられると言うもの。

 連続で使用は可能だが、防御力が最低値まで下がり続けるし、そう使うことは無い。

 

 

「いやー大分美味しいですねー、まさかここまでレベルが上がるのは嬉しい誤算でした!」

 

 

「初心者狩りって二つ名が付いてたくらいだし、今の団長達にはご褒美だったね」

 

 

「よっしゃー!この調子でレベルも素材も盛ってくぺこー!」

 

 

「お〜!」

 

 

「もっと殺っくでなー!」

 

 

 ルーストを倒した成果は中々に美味しかった。素材は勿論、経験値が結構多く貰えた。

 まだ二十までは行き届いていないが、それでも納得の出来る報酬だろう。

 

 

「うん…?ねぇ、何か揺れてない?」

 

 

「…そうだね?ちょっとだけ揺れてる感覚がする」

 

 

「地震かな?」

 

 

 ご機嫌になっている皆の様子を一頻り見ていると、地震と思わせられる振動と既視感のある状況に俺は、自然と顔を真上に向けていた。

 

 そんな何処か諦めたような俺の様子にミオも理解したらしいのか、少し青ざめた顔をしている。

 

 

「ねぇ…これって───」

 

 

「みなまで言わないでくれ、軽くトラウマだ」

 

 

「龍成君がそれ言うと何か絶望感があるんだけど」

 

 

「また始まってしまうのか…あの地獄が…」

 

 

 ミオの言おうとした言葉を遮る。俺だけじゃなくフブキ達も同じ気持ちなのだろう。

 トラウマ宣言した俺におかゆは真顔で反応するし、フブキは膝を着いて項垂れていた。

 

 マリン達はそんな俺達の様子に意味が分かっておらず、今の状況に焦り出しているが振動音も五月蝿いし、逃げるにしてももう遅い。

 

 

 

 

 

「ギィエアアアアアアアァッ!!!」

 

 

 

 

 爆発したように地面から飛び出して来たモンスターは、荒々しく身体を震わせながら咆哮を上げた。

 発達した二足歩行に折り畳められた翼脚と巨大な一角。その存在感は大きく、凄まじい威圧感がここら一帯を支配する。

 

 

「何あれぇ!?」

 

 

「地面から出てきたんだけど!?」

 

 

 そんな唐突に乱入者に、フレアとノエルが驚愕しながらそう口にする。

 この光景までがテンプレ?っと言うのだろう。まぁリアクションはいいとして、このモンスターのレベルは…?場合によっては戦えるかもな。

 

 

 

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【一角闘争の鋭竜獣『ユニバーン』】Lv30

 

[詳細]異常に発達した一角で多くの敵を薙ぎ払い、突き刺す。その角は簡単には折れることなくとても硬度になっており、脚力が発達している為、突進力に高い危険性がある。

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 あぁ〜…う〜ん……何かすっげぇ微妙なラインだな。戦えなくはないが何とも言えない感じだな。

 気を付ける部分と言えば詳細を見た感じ、突進力や角による攻撃くらいか?

 

 

「今度はディア〇ロスですかぁ!?怒られますよぉ!!」

 

 

「何言ってんだ?」

 

 

「確かに似てるけど!!ちょっと似てるけど…!あんまそういうこと言うのは止めといた方が…」

 

 

 フブキがまた何か別の名前を叫んでいるが、一体何のことなのだろうか。

 止めようとしていたミオも否定し切れていない部分があるのか、あまり強くは言えていなかった。

 

 ディア〇ロス……どっかで聞いたような…まぁそんなことより、あれどうするか〜…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「痛っ!?ちょ、フレア!?白上に当たってるよ!?」

 

 

「あ、ご、ごめん!でも、射線に入ってくるから…!」

 

 

「ちょっ…!なんか魔法が効いてないんですけど!?何でだよっ!!」

 

 

「でぃっひゃははははw!こぉねの攻撃全然当だんない!」

 

 

「なんかウチばっかり狙われてない!?ちょ、ちょっと誰か…龍成君も見てないで助けてよ〜!」

 

 

 それから何だかんだあって(前回の)冒頭に戻る────って長すぎんだろ。どんだけ長い回想してたんだ俺。

 

 

「はぁ…しゃーねー、頑張るか…」

 

 

 ミオからヘルプを出されたので参加することにする。

 取り敢えず状況を改めて整理すると、そのモンスター…ユニバーンは確かに突進力が脅威的だ。油断していたら一瞬で距離を詰められてぶっ飛ばされるし、角の攻撃も注意しなくてはならない。

 その二つを警戒しとけばいいだろうと、そう思っていた。

 

 しかしユニバーンの馬力を甘く見てた。

 滅茶苦茶突進して来る。そりゃもう猪とかが可愛いと思うくらいに。疲れ知らずなのか一向に落ち着く気配が見えないし、その所為か皆も攻撃出来る隙が見当たらず、体力はまだ多少しか減らせていない。

 

 

「うっわぁ!?こっち来んじゃねえぺこっ!!」

 

 

「無理無理無理っ!あんなの真正面相手にするとか絶対無理っ!!」

 

 

「ちょっ!くそ…足早すぎんだろあいつ!」

 

 

「どうにかして対策方法を……あっそうだ!」

 

 

 一歩一歩が大き過ぎるから普通に逃げても直ぐに追い付けられる。

 ミオもそれを理解しているからか、追われていながらもサイドステップして奴の突進路線からなんとか逸れている。

 だが何時までもこの調子じゃいられないし、どうにかして攻撃出来る隙を作りたいのだが…。

 

 打開策が思い付かず焦りが募り出した時、隣に並んでいたフブキも同じことを考えていたが何か閃いたようだ。

 アイテム欄を開いて少し漁ると、手に何かを持ち出した。

 

 

「雑貨屋でコレを買っておいて正解でした!ミオっ!そのままこっちに走って!」

 

 

「え、えぇ…!?わ、分かった!!」

 

 

「何するの?フブキちゃん」

 

 

「罠ですよ、罠!念の為に買っておいたの!」

 

 

 ころねが真っ先に聞くと罠だと言った。それは円盤のような形状をしていて、どんな効果で足止め出来るか分からないが、今は彼女の行動に任せることにする。

 にしても罠か…雑貨屋に行った時には見かけなかったんだけどな。

 

 

「流石フブキちゃんです!備えあれば憂いなしってね!」

 

 

「……もう私達がやってるのって一狩りいこうぜ!のやつじゃん」

 

 

「それ団長も思ったけど、言わないでおこ?」

 

 

「るーちゃん、拘束魔法とかなかったぺこ?」

 

 

「持ってないよ…スキルにもなかったし…」

 

 

「使えねーぺこじゃん」

 

 

「はぁあ!?」

 

 

 ミオが頑張って逃げ回っている中、フブキは罠を設置する様子を見守る俺達、その横ではるしあとぺこらの喧嘩が勃発し掛ける。

 何とも緊張感の無い状況だろう。

 

 

「フブキー!!」

 

 

「よしっ!今じゃっ!!」

 

 

 

「グゥアアッ…!?」

 

 

 

 ミオがユニバーンを上手く引き連れて此方との距離を縮めて来た。

 フブキは冷静に距離を見据えた後に、罠を奴の手前に投げ込む。それを足で踏んだユニバーンは悲痛な叫び声と共に身体を静止させた。

 

 ぎこちない動きになってしまっていて体の自由が効かなくなった瞬間、烏合の衆のように一斉に袋叩きにする。

 

 

「今だー!畳み掛けろー!」

 

 

「うおー!頭切り落とすぞー!」

 

 

「罠ってまだある!?」

 

 

「ぺこら、罠ある?」

 

 

「も、持ってないぺこ…!」

 

 

「現実だと何時も常備してる癖に…使えないじゃん」

 

 

「うっせぇぺこ!!」

 

 

 一応フブキが何個か罠を買っていたらしいから暫くは大丈夫だろうが、そこの二人は何時まで喧嘩してんのじゃ。

 

 それからスキルをふんだんに使って全力で攻撃を入れつつ、ユニバーンが罠から抜け出した瞬間を狙い、また罠で動きを止める。そんな手順を三、四回繰り返していた。

 しかし、それでも体力は半分も減らせていなかった。

 

 

「ま、まだ倒せないの…!?」

 

 

「もう体力多過ぎ!」

 

 

「白上の罠もこれで最後だよ!」

 

 

 とうとう罠も手持ち無沙汰となってしまい、罠ハメが効かなくなってしまう。

 こいつがタフな所為か、それとも俺達の装備等がまだ弱い所為か。そんな不満を誰もが抱え始める。

 

 一体どうしたらいいのか、るしあの魔法とフレアの矢は攻撃スキル以外では弾かれ、接近戦組でも攻撃が真面に通らないし、マリンの砲撃は衝撃だけ。ぺこらの攻撃はほぼ皆無にされる。

 

 これはもうお手上げ状態かと、この場から離れるように声を掛けようとした時だった。

 ユニバーンを抑えている罠が弱って来た時、新たなスキルを獲得した時の効果音が耳に入った。

 

 

 

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【EXスキル】『光輝放つ気刀』Lv.1

[効果]45秒間ATK100%上昇し、打撃から斬撃へと変化する。クールタイムは5分。

 

[詳細]身体の中にある生命エネルギーを具現化することで現れる気を、更に練ることで武器に変化させる。その光り輝く気の刀はどんなものでも切り裂く。

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「何かEXスキルが来た…」

 

 

「えっ!?EXスキル?今まで普通のスキルで統一だと思ってたけど、そういうのがあるんだ」

 

 

「それって強いの!?」

 

 

「わ、分かんねぇけど…使ってみる価値はある!」

 

 

 しかも″どんなものでも切り裂く″って書いてあるし、ここに来て斬撃タイプの攻撃か…これなら通用するんじゃないか?今までと違ったスキルに少し混乱してしまうが、もうこれに賭けるしかない。

 

 

「そんじゃあ頼みましたよ!龍成君!」

 

 

「危なくなったら逃げるんだよー!」

 

 

「「「頑張れー!」」」

 

 

「いやお前ら引くの早っ!?」

 

 

 俺が声を掛ける間もなく、皆は俺から数メートル離れていた。応援されているけど素直に喜べない自分がいる。

 もう皆して俺に丸投げじゃんか…。

 

 

 

「グルルルッ…!」

 

 

 

「今更になっちまうが、俺と一騎討ちしようぜ」

 

 

 

「ギィエアアアアアアアアァッ!!」

 

 

 

 罠の効果が完全に切れた時、俺は静かにユニバーンの正面に立って対面になる。

 その際に俺が何となく一言投げ掛けてみると、奴はそれに応えるかのように雄叫びを上げ出した。

 

 その様子に俺はつい可笑しく思えてしまい、無意識に微笑みが零れる。

 そして、頭の中でEXスキル名を唱えると、そのスキルの使い方が頭の中に流れ込んで来る。

 

 

「ふっ…はっ!」

 

 

 手刀を天に伸ばしてから、イメージ通りにしながら気を手刀に集約させ、練り上げることで形が出来上がる。

 気の淡い光が手刀から一筋伸びて硬化し、軈てそれは剣に成る。軽く演武して感覚を少し試して見た感じ、悪くはない。

 

 

「うぉわあ〜!何あれ〜!」

 

 

「めっちゃ光ってるー!」

 

 

「凄ーい!あれって剣!?」

 

 

「かっけぇえぺこ!」

 

 

「や〜ん♡龍成君かっこうぃ〜です〜♡」

 

 

 フブキ達もこのスキルに興奮気味になっており、戦う姿に釘付けとなっていることに俺は気付くことはなかった。

 構え方を少し変えて、抜刀するように気刀を構える。

 

 

 

「ヴルルルゥ…!!」

 

 

 

「────いくぞっ!!」

 

 

 暫くお互いは睨みを利かせていたが、不意を突くように突発的に俺から動き出す。僅かに遅れてユニバーンも角攻撃で抵抗しようとするが、俺は既に懐に入り込んでいる。

 

 

「せあっ!」

 

 

 

「グガァアアアアアッ!?」

 

 

 

 ザシュッと斬撃の良い音が響き、ここで初めてユニバーンから悲鳴が上がった。

 良かった、ちゃんと効いてる。けど安心はしていられない。有効打は今しか出来ない!

 

 

(この四十五秒でケリをつける!!)

 

 

 止まることは決して許されない。動き続けろ、攻撃し続けろ。

 すれ違った際に攻撃した後、直ぐに振り向いてその場から跳んで、まだ悶えて隙を晒しているユニバーンの背を空中移動で切り裂きまくる。

 頭上まで跳んで行ったら、頭に思いっ切り蹴りを入れる。ダメージは然程受けてないが衝撃はあるので、それで頭を無理矢理下げさせると、奴の鋭利な角を全力で切り落とす。

 

 この時点で十秒が経過。

 

 

「まだまだぁ!!」

 

 

 体力ゲージはまだ三分の一は残っている。ここからは更に速度を上げて、怒涛の攻撃を繰り出す。

 ユニバーンの周りを旋回しながら縦横無尽の斬撃を与え続ける。隈無く全身を斬り刻むくらい手刀を振り続け、奴を一歩も動かさない。

 悲鳴を上げ続けて弱っていくユニバーンに対して、俺はボルテージが上がっていく。

 

 ここで三十秒が経過。

 

 

「これで…終わりだぁ!!」

 

 

 体力ゲージも残り僅かとなり、燃え続ける心と共に声高らかに終焉宣言をして、ユニバーンの正面を天から力一杯に斬り下してから、そのまま薙ぎ払うように全身を使った回転斬りをする。

 

 その威力は空間をも切り裂くような錯覚をする強い衝撃波を放っていた。

 そうして手も足も出せず四等分にされたユニバーンは、光の粒子となって空に消え去った。

 

 

「うぉおおお!倒したー!!」

 

 

「す、凄過ぎて瞬き忘れてた…」

 

 

「アニメみたいだったぺこ!」

 

 

「ナイスー!」

 

 

「流石だねー!ウチ達の出番無かったね」

 

 

「レベルも上がった〜!」

 

 

 何とかユニバーンを倒したことで、全員分に経験値と多少の素材が報酬として受け取られ、俺はゲームからMVPと認められたのか彼女達より多めに貰っていた。

 

 別にそれに関しては俺はあまり興味はなく、それよりEXスキルの技に関心があった。

 

 

「手から作る気の剣か…」

 

 

 皆がわいわいと盛り上がっている中、俺は一人他所でその事に考えていた。

 

 思えば現実での戦闘の時にそう言った工夫とかはしたことがなかった。今までは単純に火力を上げる為に気を利用していたり、身体能力の向上にしか視野を入れてなかった。

 これは今後使える参考になるなぁ。

 

 

 

ピッ!ピッ!ピッ!

 

 

 

「ん?なんだこのアラーム」

 

 

「あっ、そろそろ二時間経つみたい」

 

 

「何のアラームなのこれ?」

 

 

 すると突然、一定間隔で音が鳴り続ける現象が皆の耳に入る。

 その意味が全く分からずフブキ達と俺は疑問に思っていると、ノエルの発言にころねが反応する。

 どうやらマリン達はこのアラームが何なのか知っているらしい。

 

 

「どうやらね、船長達がいるこのゲームの世界と現実の世界の時間感覚が違うみたいだから、現実で二時間経つとこのアラームが鳴るように設定されてるの」

 

 

「二時間置きにされてるけど時間は変えれるのです。あっ、でも無効は出来ないからね?色々と現実での危険性を考慮して設定されてるから」

 

 

「へ〜そうなんだね〜」

 

 

「全く知らなかったでな」

 

 

「じゃあ一旦お開きにしますか?明日も学校ですし」

 

 

「そうだね。確か始めた時は二十時くらいだったから、やめ時には丁度いいんじゃない?」

 

 

 ミオの言葉に皆は頷いて、今日の所はこれで終わりにすることにした。

 このゲームは確かに楽しいものだった。色々と要素が詰まっているし、技に関しては参考になるものもあった。

 またこうして皆で遊べたらいいな。

 

 

「じゃあおつこんでしたー!また明日ねー!」

 

 

「またね〜!」

 

 

「は〜い、ばいば〜い」

 

 

「あれ、ぺこらっちょはもう帰った?」

 

 

「急にいなくなるじゃん。まぁいいや、おつぬいー」

 

 

「龍成きゅ〜ん!また明日会いましょうね〜!」

 

 

「龍成君また明日なのです!」

 

 

「夜更かししたらダメだよ?おつみぉーん!」

 

 

「おーす、おやすみー」

 

 

 それぞれ別れの言葉を交わしながらログアウトし、俺もこのゲームの世界から現実に帰って行った。

 

 そして現実で目が覚めると二十二時を過ぎていた。明日も学園はあるので、ミオの言う通り夜更かしは止しておこう。

 そうして片付けをしてから一旦ストレッチした後に布団に入った。

 

 

(それにしても、ミオって本当に母親みたいだな…)

 

 

 母親が存在しない俺からしたら、なんだか彼女には不思議に感覚を時々覚えてしまう。

 面倒見はいいし世話焼きな所もあって良い人だなと思う。そんなことを思いつつ昔のことを思い出していたら、今この時が少し寂しく感じた。

 

 それを忘れるように、俺は無理矢理眠りについた。

 

 

 

 

 






マ「こ゛へ゛ん゛な゛さ゛ぁ゛あ゛あ゛い゛!!ちょっとした茶目っ気なんですぅううう!!そんな今まで見たことない冷たい目で船長を見ないでぇ!!」(泣)

龍「…っ…ふっw…」

マ「龍成ぎゅんもぞんな笑わないでぇえええええ!!オ゛ォ゛オ゛オ゛オ゛ン゛!!」(泣)

龍「ぷはっ…w!」

「はーいカットー。龍成君は堪えてー、マリンさんはふざけないでくださーいw」

龍「す、すいません…w」

フレ「めっちゃニャン〇ゅうみたいだったw」

『www!』



さぁて、次はようやくハニスト組と絡ませられる…。待ってた人がいたらお待たせ致しました。お楽しみ。そろそろ物語も早く進めないと…。
誤字・脱字等あればご報告お願いします。

では〜。
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