少年は嘗ての故郷を望む   作:黒いラドン

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どうも、かなり日が経ってしまってました。
なんでこうも遅くなったかと言うと、その他諸々もあるのですが⋯圧倒的に仕事ですね。残業が多く、へとへとで執筆に手付かず状態が続いてました。申し訳ございません。
今回はそんな中で、こんな癒しが欲しい⋯と思い衝動的に書きました。

じゃ、どうぞ〜。



『アニマルヒーリング』

 

 

 

 

 

「────⋯⋯⋯はぁあ〜⋯」

 

 

 

 

 

 ある日の教室でのこと。

 

 盛大に酷く疲れたような溜息を解放しながら、机に横顔を押し付けている龍成。その目は酷く濁っている。

 まるで全てに疲れたような、やる気が皆無と目に見えた虚無感に沈んでいた。

 

 

「開始早々いきなりクソデカ溜息吐いてどうしたん?」

 

 

「やめとけスバル」

 

 

 その隣にいたスバルが黙ってる訳なく聞いてきたが、その言葉の一部にどこかメタそうな台詞が混ざってる気がした。

 

 それはそうと、この憂鬱な状態が気になっているようなので説明しよう。

 

 

「いや、なんだ⋯⋯ちょっと最近、妙に疲れが取れないって言うか⋯癒しが欲しいって言うか⋯俺が言うのも変な話だが、何か刺激的なものが欲しい」

 

 

「まぁここ最近ずっとヴィランも全く現れなくなって平和だもんなー」

 

 

「平和に越したことはないが、暇になった時の過ごし方が分からないな⋯」

 

 

「因みに休みの日とか何してんの?」

 

 

「読書とか鍛錬とかフブキ達とゲームしてたりネットで動物の動画漁ってたり⋯後は⋯散歩や買い物がてら念の為に見回りしてる時も偶にあるな」

 

 

「ちゃんと充実してそうな過ごし方してんじゃんか」

 

 

「だが″何か″が足りない⋯」

 

 

「迫真めいた感じに言うなよ」

 

 

 顔が濃くなりながらキリッとそれっぽく言う彼に対して、苦笑しながら返事をする。

 

 しかし、そこで彼について初耳な部分を聞いたスバルは掘り返して問うてみる。

 

 

「ってか、龍成って動物好きなの?」

 

 

「あぁ、結構好きだぞ。毎日動画を見ては癒されてる」

 

 

「因みにどんな動物が好きとかある?」

 

 

「全部」

 

 

「あー⋯うん。なるほどね」

 

 

「自分から聞いといてなんだその微妙な反応は」

 

 

 なんの捻りもない真っ直ぐ過ぎる答えに、微妙な反応になってしまうのも仕方ない。

 せめて″この動物が特に好きだ″とか話題が欲しかったが⋯彼はそんな気力も無いのか、再び机に倒れた。

 

 

「はぁああぁ〜⋯⋯動物でも飼おうかなぁ⋯」

 

 

「一応貯金とかは余裕なんだったら大丈夫なんじゃない?」

 

 

「でもなぁ⋯一抹の不安が迷わせてくる」

 

 

 彼はペットのいる生活に憧れてはいるが、いざ飼うことに対しての不安があった。

 

 貯金などは問題は何もない。寧ろ余裕がある方だ。

 だったらその不安と言うのがなんなのか⋯それはちゃんと教育や面倒をやり切れるかの不安があった。

 

 そして何よりも不安が強かったのは⋯命が燃え尽きた時だ。

 

 命より大切なモノを失った経験を持っていた彼には、それが何よりも苦痛で悲惨で二度と味わいたくないこと。

 そのこともあり、彼は積極的に検討を進められずにいた。

 

 

「飼ってみるのもありなんだよなぁ⋯でも死んじゃった時が来たら立ち直れる気がしない⋯せめて全部の動物の寿命がゾウガメみたいに百年くらい長く生きて欲しいな」

 

 

「まぁ中には寿命を超越したペットと言うのか⋯下僕と言うのか分からんけど、何人かは使いみたいなのがいるよ。例えばほら⋯アレとか」

 

 

 スバルが指を差してある所へ視線を誘導させて来る。その方へ釣られて見てみれば⋯───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヨッヨッ!ヨッ!」

 

 

「どうしたんだ、ぽよ余?今日はやけに跳ねるな〜」

 

 

「ヨッ!ヨッ!」

 

 

「え?昨日、余が寝ぼけて⋯ぽよ余を餅と勘違いして食べ掛けてたって?余、全然知らんかった」

 

 

「ヨ〜ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほい、ぽこべぇ。最近抜け毛も多くなってきたし、そろそろブラシしてスッキリするでござるよ」

 

 

「ぽこぉ!」

 

 

「それにしてもまたお腹周りが大きくなった?⋯⋯いい感じに美味しくなれそうでござるな⋯

 

 

「ぽこぉ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、こらビビ!また元に戻って⋯いつも言ってるでしょ、ビビはペットってバレないようにトワの帽子に化けてないと⋯」

 

 

「〜〜!」

 

 

「ちょ!もう⋯!確かに帽子に成ってばかりで退屈かもしれないけど⋯!」

 

 

「〜〜♪」

 

 

「あっ!こらー!どっか行くなってー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フブラは今日ももふもふで気持ちいいですなぁ〜⋯」

 

 

「こぉ〜ん♪」

 

 

「いいよねぇ〜フブキのとこの式神は⋯こんなにずんぐりむっくりで可愛いのに、ウチの式神ときたら⋯」

 

 

「ッ!!」

 

 

「なんでこんな感じになっちゃったんだろ⋯ちゃんと強いけど見た目がなぁ」

 

 

「ッ!!!」

 

 

「マッチョポーズで反論してくんな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「⋯⋯⋯いいなぁ」

 

 

「まぁそうなるよな。普通のペットとは違うから、長いこと一緒にいられるらしい。 」

 

 

「⋯いいなぁ⋯!」

 

 

 それぞれで自分のペット(?)で戯れている景色を見せられた龍成は、未だに横顔を机に密着させながら、心の底から羨んでいた。

 

 

「因みにスバルんとこにはアヒルがおるよ。何時もクワクワ鳴いてて甘えん坊だから退屈しないな〜」

 

 

「自慢すんじゃねぇ食料にすんぞ」

 

 

「あまりの羨望で辛辣なってんの草」

 

 

 荒んだ心が言動に現れたのか、体制を変えず目線を蛇のようにギョロッとスバルへ憎悪の瞳を向ける。その一瞬の動きはホラーものだ。

 

 そんな二人の遣り取りを見掛けた、ある一人の少女が近寄って来た。

 

 

「二人してなーにしてんのー?」

 

 

「あ、ぼたんじゃん。今ねー、龍成が動物飼おうかって話しててさ。今さっき皆のペット?使い?を見ててめっちゃ癒されたがってたんよ」

 

 

「へー、動物が好きなんだな。アタシのSSRBでよけりゃちょっと戯れてみる?」

 

 

 その言葉に龍成はガバッと起き上がり、″それは誠か″と訴えるような顔でぼたんを見上げた。

 するとそこで三匹のSSRB達が、相変わらずのほほんとした表情で彼女の肩から顔を出していた。

 

 その様子だけでも癒しだが、触れるとなれば更に嬉しいもの⋯しかし、裏腹に不安が一つあった。

 

 

「嬉しいけど⋯でも大丈夫か?また前みたいに爆発しない?*1

 

 

「あん時はアタシがそう命令したからだよ。何時も爆発してる訳じゃないから大丈夫だって、ほら」

 

 

「「「poi!」」」

 

 

 変な心配はするなと笑って促しながらSSRB達を乗せた肩を差し向けると、三匹は一斉に机に降りて彼の前へと現れる。

 

 とても短い手足でトコトコと彼に向かって歩いて行き、その内の一匹であるグレー色のSSRBは自身の身体を擦り付けて甘えてきた。

 もう一匹の迷彩柄のSSRBは小生意気な顔で歯を立てずにハミハミと甘噛みしてくる。

 最後の一匹のホワイト色のSSRBは小さな舌でペロペロと彼をマーキングするように舐めていた。

 

 

「おいおい〜随分と懐かれてんじゃんか」

 

 

「⋯⋯へへっ」

 

 

「すっごい嬉しそう」

 

 

 一匹一匹の仕草に喜悦や幸福が心いっぱいに満たしてくれる。言葉にせずとも表情からはっきりと伝わる程に、彼の様子は一変して顔がへにゃりと綻んでいる。

 

 微妙に心地良いSSRB達の肌触りがクセになり、撫でる手が止まらない止められない、と言うか抱き締めちゃう。

 

 

「〜〜♪⋯?」

 

 

「ん?どうしたんだ?お前」

 

 

「あれ、この子ってトワんとこにいた⋯」

 

 

 するとそこに、トワの眷属であろう真っ黒な丸い体に悪魔の尻尾を靡かせ、円なオッドアイとギザ状の口、そんな小さな悪魔が偶然にも彼の近くを通った。

 

 その使い魔こと″ビビ″は、龍成のことを浮遊しながらじーっと見つめていた。なんのアクションもなく暫くその状態が続き、どうしたら良いのから分からず困っていると⋯。

 

 

「⋯〜〜♪」

 

 

「おぉ⋯?ちょ、ちょいちょい⋯なんだいきなり」

 

 

 突然、ビビは上機嫌に彼の周りを楽しそうに飛び回ると、彼の頭に強引に乗ってトワの身に付けていた帽子に変化した。

 

 いきなりの出来事に龍成は困惑してしまうが、スバルやぼたんはビビの様子にもしやと察していた。

 

 

「もしかして⋯懐かれてるんじゃ?」

 

 

「えぇ⋯そんなことあんのか?」

 

 

「カッカッカッw!いいじゃんいいじゃん。珍しいもんだよ、トワ様の使い魔に好かれるとか中々ないよ」

 

 

 ぼたんのその言葉に多少は納得はしたが、そんな一目惚れのような出来事に困惑は未だに払拭できず、気持ち嬉しさはあるものの勢いがあって懐かれたという実感が小さい。

 

 

「え⋯!?なんでビビが紫黒んとこにいんの!?」

 

 

 そんなとき、ビビを追い掛けて行ったトワが教室に戻って来るなり、俺を見掛けると酷く驚いて駆け寄って来た。

 

 

「あ、戻って来た。なんかね〜トワの使い魔が龍成のこと気に入ったみたい」

 

 

「えぇ⋯ビビが?何したん紫黒」

 

 

「何もしてないんだけど⋯この子の何が俺を気に入ってくれたのか全く分からないんだけど」

 

 

 マジでなんなんだろう。教えてくれよビビ。羽パタパタさせてないで、ってか帽子の状態でもそんな飾りが動くようなこと出来んだな⋯。

 

 

「龍成でも知らない⋯動物達にしか分からない安心感があるんじゃないの?」

 

 

「好かれる体質とかなんじゃね?」

 

 

 うむ⋯そう言われてみれば、小さい頃からやたら野生動物と遊んでいた記憶がある。動物達にも雰囲気とか伝わるし、俺にはそういったものが備わっているのだろうか。

 

 

「ぽこっ!」

 

 

「ヨッ!」

 

 

「え?今度はあやめんとこと、風真んとこの⋯一体どうなってんだ」

 

 

 すると今度は、ちんちくりんとした体に木の葉を頭に乗せた狸の生き物と、餅に手足が生えて命が宿ったように見えるデザインに、角や注連縄の飾りがある生き物。

 

 鬼の式神の″ぽよ余″と非常食狸の″ぽこべぇ″が足元にやって来ていた。

 

 

「ぽこぉ、ぽこぉ!」

 

 

「ヨッ!ヨッ!」

 

 

「ぇ、え〜と⋯どうすれば⋯取り敢えず机に置くか」

 

 

 突然の訪問した二匹の対応にしどろもどろになりながらも、取り敢えずあやめといろはの側近を、一先ず机の上に一匹ずつ上げる。

 

 するとまた、二匹はじーっと龍成の顔を凝視して動かない。

 

 

「人気者だな〜龍成。こんだけ好かれてると嬉しいだろ?」

 

 

「紫黒と言う一人の人間に色んな下僕が懐いてるのって随分と珍しいねぇ」

 

 

「⋯可愛いが渋滞してる」

 

 

 たった一人に対して、こうも使い魔や式神やオトモ達に好感を持たれるのは、とても珍しい出来事だと言う。

 まぁSSRBやぽよ余やぽこべぇなど、元から人馴れしているからと言うのもあるが。

 

 龍成はそんなことに気にすることなく、目の前の尊い生き物達にぽわぽわと癒されていた。

 

 

「ぽよ余、急に龍成の所に向かってどうしたんだ?」

 

 

「ぽこべぇも!ブラッシングしてたのに急に移動しちゃ駄目でござるよ!」

 

 

「ぽこぉ⋯!」

 

 

「抱っこして欲しいのか?いいよ、おいで」

 

 

「ぽこぉ!」

 

 

「こらぁ!無視するなぁ!」

 

 

 あやめといろはは、二匹が自分から離れて行ったのを見兼ねて皆の元へやって来る。

 

 ぽよ余はあやめの方に身体の向きを変えて対面するが、ぽこべぇは主人のお叱りを無視して、甘えるように両手を龍成に伸ばした。

 

 ぽこべぇの意図に気付いた彼も、にんまりと微笑みを浮かべながら抱っこしてあげる。

 

 

「ヨッ!ヨッ!」

 

 

「ん?龍成のことが気になったって?」

 

 

「ヨッ〜♪」

 

 

「なんか⋯余とじゃれてる時より機嫌が良くないか?」

 

 

 ぽよ余と意思疎通が可能なあやめは、ぽよ余の雰囲気に普段より楽しそうと目を細めていた。

 

 周りを余所にぽこべぇのもふもふの身体の感触と見た目を楽しみながら抱っこしていると、ペタペタと両手の肉球で龍成の顔に触れていた。

 

 

「ははっ⋯擽ったい。はぁあああ〜⋯いいなぁ。ぽこべぇだったか?猫吸いならぬ狸吸いしてもいいか?」

 

 

「ぽこぉ♪」

 

 

 猫吸いとは、猫のお腹などに顔を埋め、匂いを直接吸い込むことである。それはストレス緩和の一つでもあり、猫好きなら一度はやってみたい程に魅力が詰まっている。

 

 今回はそれの狸バージョンだ。ぽこべぇからも許可を貰ったので、恐る恐るゆっくりとそのもふもふの身体に顔を埋めると、ぽこべぇからもぎゅっと抱き着くように顔に張り付く。

 

 毛布のような心地良い感触を楽しみながら、数回に別けて深呼吸する。

 匂いは獣臭くなく、フローラルな香りがあった。ちゃんと手入れを施している風真の偉い行動のお陰だ。

 

 その様子を皆して暫く見守っていると、満足したのかぽこべぇを顔から離すと⋯。

 

 

「ふっへへへ……」

 

 

「紫黒が今までにないくらい穏やかな顔してる⋯」

 

 

「口角が天井にまでぶっ刺さりそうなくらいニヤけてるやん」

 

 

(⋯写メ撮っとこ〜と)

 

 

 トワとスバルの唖然とした言葉に誰もが共感する。

 

 彼はあまりの極楽に、心が浄化されたような表情で綻ばせていた。その変わり様には一周まわって誰もが唖然とする光景だった。

 

 そんな恍惚となっている龍成を、ぼたんは隠し撮りをするのだった。

 

 

「なんか面白いことになってますね〜」

 

 

「龍成君が色んな使い達に囲まれてる⋯」

 

 

 そこで更に、フブキとミオが式神を連れて参加する。

 

 二人の式神である、白狐の面影のある耳と尻尾にグジグジとした顔で二頭身の″フブラ″と、ミノタウロスの胴体とハトの顔にムフロンの角と狼の足と尻尾を持ち、胸にはハトの羽毛が生えている。それらを融合してキメラとなった″ハトタウロス″。

 

 その一匹と一体も、龍成のことを暫く凝視するように眺めると、気に入ったように接近してくる。

 

 

「え、フブラ⋯?龍成君の傍に行っちゃった」

 

 

「ハトタウロスも⋯え、なんで急に?」

 

 

「マジで何か持ってるだろ龍成!マタタビみたいなのとか、動物に好かれるような道具とか!お前ばっか狡い!」

 

 

「何もねーよ」

 

 

 沢山のオトモに囲まれた彼に、皆して不思議な何かがあるのだろうかと疑いが芽生えていた。

 こんなオトモに囲まれている光景は初めてだからか、スバルは疑って揺るがないが、他はその珍しい光景に釘付けだった。

 

 

「ヨッ!ヨッ!」

 

「poi!」「シシロンダイスキー!」「ラライオーン」

 

「ぽこぉ!」

 

「〜〜♪」

 

「こぉ〜ん!」

 

「グルッポ…ッ!!」

 

 

「どう考えてもこの空気に合わねぇ奴がいるぞ」

 

 

 頭にはビビが乗り、肩にはSSRBトリオが並び、膝にはぽこべぇとぽよ余が占領し、フブラは楽しそうに右隣で鳴き、その左ではハトタウロスがサイドチェストを披露していた。

 

 明らかに可笑しい部分が見え見えな光景に突っ込まざるを得ない。

 

 

「いや〜にしてもいいなぁ。俺にもこう言うペットとか使い魔的なの欲しいな⋯」

 

 

「白上とかミオやあやめちゃんは式神術で成り立ってるけど、龍成君には厳しいかな〜」

 

 

「トワも悪魔だから契約で使い魔を使役してるけど、人間がやると条件が大きいからオススメは出来ないね」

 

 

「アタシは自分の出身地で拾ったから、運が良ければアタシと同じようになれるかもね」

 

 

「風真も旅の途中でぽこべぇと出会ってから、いつの間にか着いてくるようになったでござる。ぼたんさんも風真も偶然から出会ったことだから、もしかしたら何時か出逢えるかもしれないでござるよ」

 

 

 それぞれで出会い方は異なり、意図せず遭遇して仲間に加わったりする時もあると聞くが、彼は難しい表情を浮かべる。

 

 

「望み薄だなぁ⋯⋯けど、何時かそんな時が来たらいいな」

 

 

 いつか自分にも、こんな可愛らしい相棒のような存在が出来る可能性があると思うと楽しみになる。

 

 必ず出来る⋯とか確実ではないが、そういった想像をするくらいは幾らでもしていいだろう。

 そう言う存在がいるだけでも、普段からの生活も大きく変わって新鮮な気分になるだろうし、楽しそうだ。

 

 

(俺にもいつか⋯⋯出会えるかな?家族のような相棒が⋯)

 

 

 心の中で一人そう呟き、哀愁感漂う微笑みを零しながらぽよ余とぽこべぇを撫でるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────⋯うりゅ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 案外⋯⋯その運命は近いのかもしれない。

 

 

 

 

 

*1
第十話より





動物って不思議ですよね。なんであんなにも尊いのだろうか。
猫カフェ行きたい、犬に囲まれたい⋯。

では〜。
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