未定表
透視のやつ
目は口ほどにのやつ
味覚記憶のやつ
聞こえ方がわかるやつ
体がわかるやつ
頭いいネッコやつ
過去聴覚のやつ
嘘つきのやつ
見えるのが変なやつ
疑われるやつ
※原作勢がほとんど出ない可能性がある
小さなころの発言は、その発言による影響などをほぼ何も考えずにあることをそのまま伝える。
それは多くの場合自身にも、またその周りの人間にも大きな危害を与えることはない。
しかし、私はそれによって、中学生となった現在、大きな被害を被っていた。
件の発言をしたのは、小学生低学年から中学年の間。このころはクラス内のカーストという物の決まり方が単純で、声の大きく、足が速い子がカーストの上位となる。
このカースト上位に入る条件の共通項として、周りと違い、周りより優れ、それがわかりやすいという物がある。
当時の私がそのことをこのように言語化して理解できていたわけではないが、そのように考えた私は、自身の特技を披露した。
それはマジックのようで、超能力のようで、アニメの登場人物のようなものだった。
私はそれを使って地位を得た。
しかし、それは小学生までだった。
小学生高学年から中学生、高校生にかけて、いろいろ多感となる時期に、そのような異常を持ったものが存在して、さらにそれが事実であると証明されていた場合、そのものがどうなるのかは想像に難くない。
今まで笑いあっていた男友達はだんだんとその笑いを変えて自分に向けるようになり、女子たちはいっせいに恐怖と侮蔑と嫌悪の感情をあらゆる手段で投げつけてきた。
その結果、中学生になるころにはすでに弁明をすることは許されない状態になっており、高校に進んでもなお、どこからか漏れ出した情報網からか、半信半疑でも同じような視線を送られる日々を過ごしている。
たまに近づいてくる男もそういう目的があるということを微塵も隠そうともしない。高校になってからは半ば都市伝説のように扱われており、中学の頃のあだ名がひどすぎていじめられていたやつくらいの扱いだ。
正直に言うとあまり楽しくはない。ただでさえストレスを感じているのに、それを発散する場所がないのだから。
しかし、現状をどうにかしようとも思っていない。中学のころに比べたらまだ楽なものだ。
触らないようにとしてきてくれるほうが直接何かされるよりもまだ精神的に軽いという物。
だから、私はこの日常に何ら不満を感じてはいない。
朝、起きると開けるのが億劫な瞼を欲求のままとして、自分をたたき起こしたスマートフォンのアラームを切る。自分の持っているスマホのアラームは画面を押さないとまた数分後になるので面倒である。
その後だらだらしながら一階をのぞく。我が家は朝はご飯の家庭であるため毎朝のおかずは最重要だ。
見たところ今日は昨日みたジブリの映画につられて、アニメのようなおかずらしい。最近で一番華やかである。
気分を通常比3割増しくらいで一階に降りると先ほど見た朝ごはんの食欲をそそるにおいが鼻腔をくすぐる。
やはり最高だと、改めて思いながらいつもの自分の席に座り、朝ご飯を食べた。
十分に満足した後、支度を済ませる。うちの高校は制服制なので、制服を着て、きちんと切れているのかを手で確かめてから学校へ行く。もちろん屋上へ行ったり保健室でさぼったりする不真面目生徒でなければ、いつでも開いてる部室がある部活に所属しているわけでもないため、普通に自分のクラスへ行く。
二年になってから文理で分離したこともあり、これからこのメンバーと関わる可能性が増えるのだと考えると少しおっくうになるが、今の扱いのままであることを祈るしかない。
朝の周りの騒がしさから目と耳を背け、適当に机に突っ伏していると朝のHRが始まって終わった。特に何もなく、先週出された志望校のプリントを出せと言われたくらいだった。高2のこんな時期から志望校なんて考えるのは早すぎるとは思うが、先生が言うなら仕方がないのだろう。今田白紙の志望校プリントにとりあえず何かを書いておかなければ。
1~4時間目は全て座学であったため普通に終わった。物理と英語の時間に移動教室があったくらいだろうか。移動教室というのは面倒だ。いや、そもそも外に出歩くという行動自体がかなり面倒なのではあるが。
通学路には特に危険な場所や人口密度の高い場所も存在しないため、慣れれば余裕ではあるが、学校の廊下で、しかも他クラスも移動教室の可能性を考えると相当高い人口密度となる。そのため、その対策として真っ先に教室を出るというのと、若干遅刻して最後に行くという方法をとる。できれば先に行く方法を常に使用したいのだが、前回の授業が長引いたりした場合はしょうがなく、遅刻するようにしている。ちなみにこれらの方法が一切通用しないのが体育である。
自身の異常もあって体育はさぼっても問題ないという風にされているので、助かっているのだが、そうするとクラスメイト間に流れている事実法螺が信憑性を増すのであまりやりたくないジレンマ。しかし1年のころからさぼっているのでどうしようもない。体育はテストでよい成績をとることでギリギリ3になっている。この辺の裁定には感謝している、頭が下がらない。
そうして昼食、朝ご飯を張り切った影響が出たのか今日の弁当は食パン二枚と目玉焼き一枚だけだった。リンゴも飴玉すらも入っていないということは相当気合が入っていたことだろうくたばれ。
若干イライラしつつ、朝ご飯の豪華さに感謝しつつ昼ご飯を平らげる。もちろん誰かと食べたりはしないし、食堂があったりするわけがないから教室の自分の席で食べる。ここで有り難いのが、自分の名字からしてほぼ必ず一番最後になるということ。ナ行やハ行当たりだと教室のど真ん中になりかねないため、陽キャ大結界の中心で食べる一人の陰キャみたいになってしまう。しかし、自分の席は端っこのため、そのようなことにはならない。アニメ席なことを何一つ生かせる気がしないが、とにかく昼休憩における私の要求値は満たしているので大丈夫だ。
そうして眠たい午後。正直眠すぎて寝たいのだが、自分はものを習熟するのに他人よりも時間がかかってしまうことは自明なので、頑張って板書をノートに写す。
この時目の前にでかいやつがいたり、先生自身で黒板がさえぎられてても関係ないことに一瞬この異常に感謝しそうになるが、見えにくくなっている原因もこの異常であるため、コンマ2秒で感謝は取り消す。
黒板は動くことがないかつまっすぐで若干内側に反っているためまだ見やすいが、教科書や資料集なんかは見づらくて仕方がない。いちいち穴埋めなんかをするのもしんどいし、宿題なんか絶対にやりたくない。電子化してくれればまだ楽になるのだが、ITを使用しようとしない、しようのないやつらしかいないため消極的勝負にでるしかない。
そんなことを考えながら必死に黒板とにらめっこしてどうにかすべて移し終えた最後の授業。ここから雑に掃除をして帰宅する。帰るのはできるだけ早いほうがいい。これは移動教室理論と同様の議論を行うことができるためである。
そうして帰宅。母親に帰宅したことを伝えると二階に上がって着替える。昨日後ろ前に来てしまっていたので、今日はきちんと手で触ってタグがないことを確認する。
特に熱中している趣味もなければ、勉強はもうやりたくないので適当なvtuberの雑談配信を開いて流し聞きする。この人はとにかく面白くないけどずっとしゃべっている生命体だ。設定はよく知らないけどヒトではなかった気がする。
その騒がしい声をbgmにして瞼を閉じて空を見ながら今日の授業の復習をする。
私は記憶力には多少の自信はあるが、記憶力というのは、どれだけ思い出しているのかということに過ぎない。そのため今日の授業の内容や板書、先生の言っていたことなどを思い出していって、思い出したら次に昨日、一昨日、そのまた前の授業を思い出していく。
何か所か思い出せないところがあるが、そこはまた明日ノートを見て思い出そう。このことを覚えていたら。
そんなこんなしているうちに、晩飯ができたっぽいので、カンニングしてから一階に降りて晩飯を食う。その時に昼飯の惨状に苦情を入れることも忘れない。
そして食べ終わった後にお風呂に入る。お風呂は正直あまり好きではないのだが、そうも言ってられないので、慎重に入る。今の状態で、風呂にも入ってないと言われたら完全にそういうおじさんになりかねないためである。
風呂場についてる手すりを持ちながら慎重に進んで風呂を堪能する。風呂自体はそこまで嫌いではないのだ。厳密に言ったら風呂場が嫌いということになるのだろうか。
先ほどまで頭を使いすぎていたため、浴槽につかりながらぼーっとする。
この異常をもって唯一単純な利点として挙げられる、この夜空を堪能できるという特権を存分に行使して最高効率でQOLの向上を図る。
この後洗ったりするのがだるいとか考えることをせず、のぼせる限界まで人生の質を高めていった。
そうしていろいろしてから風呂を上がって、二階に上がる。
また適当なvtuberの雑談配信でも見ようかと思ったが、何となく他の動画を見ることにした。
人狼ゲームの架空村の動画なのだが、なぜ動画配信サイトが違うとここまで室に違いが出るのかという疑問をそっと胸の奥にしまい込んで、いつも見ている人の村を連続再生で流す。
このジャンルに出会ってまだ1年たっていないが、いまだに何を言っているのかわからない。実際にゲームをやってみたら違うのかもしれないが、この動画を聞くこともできないとなるとゲームをしてみても則吊りされる未来しか見えない。
そんなことを考えながら布団にもぐったらいつのまにか寝ていた。
少ししんどいが、未来が確約されてる分他の人よりも安心できているのかもしれない。
【カルテ:吉岡かずき】
副作用:名称未定
中略
副作用の特性
・この副作用は目、または目をつかさどる脳の一部に影響を及ぼしており、被験者の視覚に異常をもたらす。
・この副作用の所持者の視界において、自身からある一定距離までの視覚情報がなくなる。つまり、平たく言うところの透視のような影響を及ぼす。
・この副作用は、事実上ものを透過してみることができ、たとえ閉鎖されて内部に光源などが存在しない状態であっても、外から内部を明るい状態で見ることができる。
・ただし、閉鎖された空間内部に被験者自身がいたり、内部と外部の両方に光源が存在しなかったりすると内部を明るい状態で見ることができない。あくまで透過であり、光源を新しく作るようなものではない。
・透過場所の制御方法は感覚であり、被験者からの聞き取りからピントを合わせるという運動に最も近いことがわかっている。
・人の声を聴き分ける力が通常よりも卓越している。(副作用による直接の影響ではないと推定)
副作用の影響
・この副作用の特性上、一般の人間の視界とは大きく異なったものとなり、継続的にストレスを感じている。
・瞼を開くということを時折忘れてしまうことがあり、それに気づくことは注意していないと難しい。
・睡眠をとるときは、なるべく真上を向いておかないと、明るすぎて眠ることができない。一般人が目を開けて眠るような状態を強制されているということだと考えられる。
・透過場所の制御がピントを合わせる動きに近いとあったが、この制御は完壁に行うことができず、体感数センチから数十センチの範囲でぶれ続ける。
・透過は自身(厳密にいうと自身の目)からの距離にのみ依存するため、例えばものや壁のみを選択して透過することができない。
・上二つの項目から、学校の黒板、テレビ、本などの一般的な視覚を大きく用いる情報媒体を享受することが難しくなっている。ただし、距離依存という特性から、湾曲した面を見るよりも、平面を見るほうが容易である。
・常に真下を見るわけにもいかないため歩行が困難である。盲目ではないため平衡感覚は存在しており、歩行自体は問題ないが、段差や障害物などを見つけることが困難であるため安全に歩行することが困難である。
その他
・本人は高等学校を卒業後ボーダーに入隊することを希望しており、副作用と視覚に関する研究や隊員として防衛任務に励むことを希望している。副作用の特性上とれるポジションが制限されるが、現在狙撃手か観測手であれば能力的にも問題ないのではないかという案が出ている。
斉木楠雄みたいに人体を透視ももちろんする
ただ、透視の仕方が違うから巨人のロッドレイスみたいに見える
先天的であるためもう見慣れてる
ボーダー入隊したかったらしいけど親が反対して、せめて高校まではいってほしいといったらしい。けど最近折れてきてもいるらしい。近々入隊するかもしれない。