宵崎奏の異能セカイ   作:不透明な水滴

11 / 17
小さな異能力者

数十分前

 

一面がガラス張りの部屋から町を見下ろす

 

「...ん?」

 

その時一本の電話が来た

 

「これはこれは、君から掛けてくるなんて珍しいじゃないか、太宰君」

 

「いえいえ、私も理由があって掛けてきました、森さん」

 

森鴎外、裏の世界のポートマフィアのボスで在りながら裏世界暗殺者最強クラスの福沢諭吉と戦えるほどの戦闘力を持つ

 

「今日はどんな用で掛けてきたんだい?」

 

「それが、少しお願いがありまして」

 

「太宰君からのお願いとは、これまた珍しい」

 

「ええ、そのお願いなんですが...そちらの中原中也を少し借りたいというお話です」

 

「...理由を聞かせて貰っても?」

 

「勿論、数日前に、ある女性が武装探偵社に訪れましてね、その名は宵崎奏、彼女も異能力者ですが、その異能力が少し...」

 

「こちらにも関わりがあると?」

 

「はい...コウモリとの関わりが大きくあります」

 

「...それで?」

 

「これから数十分後、彼女はきっと相手の組織へ転移などの方法を使って彼女を誘拐します」

 

「場所はもう特定できてるのかい?」

 

「ええ、今回のは確認のような形なので」

 

「それで、どうして中也君を指名するんだい?」

 

「いいたくはありませんがあいつも実力者です、いくら相手がボスとはいえ、彼女の護衛ほどなら余裕です、ですが相手も勿論武装探偵社とポートマフィアの敵、そう簡単には侮れません」

 

「...まあ、確かに私達の領土を無許可で奪ったあげく、私達の部下も殺した、そして武装探偵社の事件解決のためにずっと動いている、そして今回の宵崎...彼女も色々ありそうだね」

 

「分かった、中也君をそちらに一時的に貸そう」

 

「ありがとうございます、森さん」

 

そのまま太宰は電話を切った

 

「....君の名前は私の耳にも届いているよ...奏...名前の通りの異能を持っている...だが」

 

「まだ足りない」

 

 

 

////////////////////

 

 

 

ガラスが割れ外から人が勢いよく入ってくる

 

「っ...貴方は...?」

 

「よし、無事だな」

 

「っち...中原中也か...面倒だな」

 

「おお、お前の耳にも俺の名は入ってるみたいだな、こりゃ人気者だ」

 

「だが、今すぐてめぇを殺してやりてぇとこだが...ボスの命令だ、こいつ、貰ってくぜ」

 

「...そうさせるとでも?」

 

「いや...できるね」

 

次の瞬間、彼は何もしていないのにさっき割ったガラスの破片が宙に浮く

 

「こうすればな!」

 

次の瞬間、ガラスは敵に向かって空気を切り、目に見えないスピードで襲いかかる!

 

「こんなので俺を止めれるか!」

 

敵は風でガラスを粉々にする

 

「おせぇ!」

 

彼は私の腕をつかみ...

 

「びびんなよ!」

 

「...へ?」

 

次の瞬間...私は思いっきり窓から投げ飛ばされた

 

だが...

 

「っ...え...?浮いてる...?」

 

私は空中に浮いていた

 

そして...

 

ドンッ!と言う音と同時に背中に強い痛みが走る

 

「っ...ここは...ヘリ?」

 

私はそのままヘリの中に入っていた

 

体を起こし外を見ると...

 

「じゃあな!」

 

彼も地面の一部を浮かしヘリに乗り込む

 

「あの...」

 

「あ?ああ...そうだな、急でわりぃな、俺は中原中也、お前は?」

 

「えっと...宵崎奏...です」

 

「よし、宵崎、お前は...っ?!」

 

「っ!?なに?」

 

ヘリが急に大きく揺れる

 

「逃がさんぞ!」

 

なんとさっきの敵は風で宙に浮きヘリまで上って来ていた

 

「っち!しつけぇ!」

 

中也さんが蹴りを打つが風で中和される

 

だが敵は風で中也さんに攻撃を仕掛ける!

 

私が何かできたら...!そうだ!

 

私は頭の中で考えていたメロディを想像すると...

 

「っ!?これは!?」

 

二人とも流石に驚いたようだ、それはそうだ、突然目の前に楽譜の壁ができたのだから

 

「っ壊れない?!」

 

「中也さん!」

 

「っああ!あばよ!」

 

そのまま私達はヘリで逃げ切ることができた

 

 

 

/////////////////////

 

 

 

「逃がしたか...」

 

俺はそのまま建物の中に戻る

 

「あれ?逃がしたんすか?」

 

「ああ、中也が来るのは予想外だった」

 

(っというか、さっきの異能...)

 

「まあたぶん、どっちにしろにげられてたかもな」

 

「また連れ戻します?」

 

「いや、たぶん...」

 

下から足音が数名...

 

「手を上げろ!」

 

「ほら、言っただろ?」

 

「っげ、ポートマフィアか...」

 

「今じゃ人が多すぎて捕まえれん、先に戻るぞ」

 

「あいよ、それじゃ...」

 

ポートマフィアの部下が銃を乱射するが...そこにはもう姿はなかった

 

完全なる無音な移動、だが彼らもまだ完全に足りていなかった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。