どれだけ大切だと言っても所詮は一人の想いだけで武装探偵社を動かすことは難しい。
だけど、今回の件に関しては長い間追っていた組織を落とす絶好の機会、ありがたいことに今回の戦いに人数は少ないが一人一人が戦いに慣れている人達だった
「太宰さん、敦さん、国木田さん、来てくれてありがとうございます」
「困っているのならお互い様ですよ」
「それに、今回は他とは扱いが違う、断る方が難しい」
「それじゃあ...始めましょう」
「ああ、太宰、宵崎さんから手を離せ」
「はいはい、分かってるよ...それじゃあ、離します」
「...はい」
太宰さんがゆっくりと私から手を離す
静寂が十秒...十五秒...二十秒と進んでいく
そして...三十秒と瞬きが重なり、目を開けると...景色が変わった
「...来た」
あの時見た景色と一緒、なら
「何日ぶりだろうか、いや、三日も経っていないな」
「...やっぱり、しばらく時間を置いて気を抜いた瞬間、私をここに連れてきた」
「三十秒間ずっと集中してたのか、大変だったな」
「私をどうやってここまで音さえも消して連れてくることができたの?」
「なに、少しこっちの組織に便利な異能力者がいてな」
「まあ、どうせ死ぬんだ、教えておいてもいいだろう」
「お前を連れてこれたのはある一人の異能力者が原因だ、そいつは特定の人物が持っていた物を所有するといつどんな時でも自由に縛りなく移動させることができる」
「だからな...」
次の瞬間、目の前に刀を抜いた奴が首に掛けて横凪する。私はギリギリ異能で壁を造り、防御することができた...
「こんな事もできるってわけだ」
「...名前はなに?」
「名前?そんなものない、知らない」
「まあ、異能が風を操るんだ、神風とでも言っておくか」
「お前の名前は?」
「...宵崎奏」
「じゃあ、やるか。どちらかが死ぬまで、殺し合いだ」
「その前に...聞きたいことがある」
「聞きたいこと?」
「ここに、貴方達が持っているでと思うオルゴールは...ここにある?」
「ああ、あるぜ」
「...!?」
「正し、ある場所はこの建物の最上階、最上階は十階、ここは今五階、そう簡単に登れないと思え」
いま考えることは戦うことではない...オルゴールを回収すること
「話は終わりといいか?」
「...うん」
「なら...始めよう!」
刀を向け、神風は音速並みの速さで首を跳ねようとするが、ギリギリで壁を造る
「...おかしい」
「...何が?)
「なぜ攻撃を止めれる?普通は今ので決着が着くが...何をした?」
「...何もしてないよ」
実際は、メロディを先に考えておくことで直前で即座に出せるようになる。それは意識外でも
だけど、それをばらすわけがない
「まあいい、次は当てる」
先に最上階にたどり着くか、それとも死ぬか、決められた運命をここで変えることとなる