宵崎奏の異能セカイ   作:不透明な水滴

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異能の本性

「こっちかな...って」

 

なにこれ...

 

「これ...もしかして銀行強盗?」

 

なら...離れた方がいいかな...

 

「っち、仕方ねえ、こいつを殺す!」

 

「!」

 

今...なんて?

 

人が...死ぬ?

 

今ならまだ間にあう...今から助けに...

 

「危ないですので離れてください!」

 

「で...でも、人が...」

 

「.....仕方ないんです」

 

「!?」

 

そんなこと...できるわけ無い!!

 

私は覚悟を決め、銀行の中に走り出す

 

「まって!」

 

目の前には少女を刺し殺そうとしている銀行強盗の犯人

 

私はぎりぎり、少女を犯人から剥がすことができた

 

これは...明日筋肉痛かな...

 

って...そんな冗談言ってる場合じゃない!

 

「何でこんな事するの?!」

 

「...組織に頼まれたんだ!」

 

「...組織?」

 

「この名前を言えばすぐに怖じ気づくさ、俺達は...(コウモリ」だ!」

 

「コウモリ...?」

 

聞いた事が無い名前だ

 

「...くそ!早くそのガキを寄こせ!」

 

そう叫ぶと、犯人の手から黒い雷のようなモノがでてきた

 

「まさか...貴方も異能力者なの?」

 

「そうだ!これで死ね!!」

 

「?!」

 

まずい...これじゃ...

 

せめて少女だけでも守ろうと抱きしめて目をつむり覚悟を決めた瞬間...

 

...一瞬だけ、メロディが思い浮かんだ

 

.......いつまで経っても雷が襲ってこない

 

恐る恐る目を開けると...

 

「...これは...」

 

雷が目の前で止まり、そこには...

 

文字の壁が作り出されていた

 

全身を覆い、どれだけ攻撃されてもこちらには来ない

 

...一体...これは...

 

「間に合ったようだね」

 

この声は...

 

声の正体は...太宰さんだった

 

「どうしてここに?」

 

「それよりも先に...国木田君」

 

「ああ...分かってる!」

 

次の瞬間、国木田さんが犯人を押さえつける

 

「やっぱり、コウモリだったか」

 

「あの...コウモリって...」

 

「ああ...言っていなかったですね...コウモリは今私達が追っている組織の名前だ」

 

「今で、特に動いていなかったのになぜ突然...これは、色々聞く必要があるね」

 

「とりあえず、宵崎さん、その少女を命を賭けて守っていただき、ありがとうございます」

 

「いえ...そんなことは...」

 

「ここからは、こちらで対処します」

 

「あの...」

 

「はい?」

 

「この文字って...どうやって消すんですか?」

 

「...なるほど、とっさに出たタイプですか、分かりました、解除しましょう」

 

「あ...ありがとうございます」

 

「いえ...では、異能力...【人間失格】」

 

太宰さんの指先から文字が浮かび上がり...そして

 

私を守っていた文字を跡形もなく消し去った

 

「これで大丈夫ですよ」

 

「あ...ありがとうございます、その...太宰さんをの異能力って...」

 

「そういえば、言ってなかったですね...私の異能力、人間失格は触れた物の異能力を無効化します」

 

「へえ...すごい」

 

「とりあえず、今日はありがとうございました、もう帰っていただき大丈夫ですよ」

 

「あ...はい」

 

よく分からなかったが...これが本当の私の異能力なのかな...?

 

少し疑問に思いながらも、今日は家に帰ることにした

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