雷速少女のヒーローアカデミア   作:K鶏

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スピナー:ライジング(後編)

―――Side:ホークス

 沖縄でヴィラン同士の抗争があった。

 巻き込まれた一般人……いや、襲われていた一般人を助ける形で介入したのはスピナーだろう。警察への証言で、ヒーローと言い張るもんだから、正体不明のヴィジランテ扱いだけど。

 

「それで、持っている個性はなんでしたっけ?」

「はい、細胞活性と言うものです。ただ活性化できるのはA型細胞だけでして……とても人の役にたつ個性では……」

 

 多分、血液型に依存する個性なんだろう。それだって医療系に従事したらかなり使い道があるけど、医療資格はハードル高いからね。

 

「とりあえず、ヴィラン犯罪の被害証明はこちら。後は保険会社とのやり取りになりますが」

「ありがとうございます」

 

 今の時代、ヴィラン犯罪は泣き寝入りとならないよう、保険が充実している。

 スクラップになった軽トラは買い直すことぐらいはできるだろう。怪我への見舞金もでるが、こちらは治療費の軽減程度の上、こういう回復系個性の人の場合、怪我を証明できないから出ないことが多い。

 

「差し支えなければ、今後のご予定は?」

「ちょうど仕事も切れたので、始末を終えたら島に戻ろうかと。子供たちを安心させてやりたいですし」

 

 聞くと、那歩(なぶ)島とかいう島に家があって、子供二人残しての出稼ぎだとか。

 確かヒーロー不在地区だったな。

 一時的にヒーロー科の学生を配置する案もあったけど、強制インターンやらせておいてどうよってことで没ってたはず。

 

「へえ、大変っすね。よかったらお子さんの名前を伺っても?」

「真幌と活真と……いやこれは、ホークスのサインなんて絶対喜びます!」

 

 合わせてプロフィールを検索したけど、これ、やばか。

 お子さんのうち、息子さんの方も細胞活性。それもB型。つまり二人の個性をどちらも手に入れると万能の細胞活性が手に入る。

 

「んじゃ、俺は連中追いますんで」

 

 一言断ってビルの上まで飛ぶ。懐からスマホを取り出して通話が繋がったままななことを確認する。

 

「―――ってことだけど、聞いてたよね?秀一君?」

『あぁ』

「見極める、って言ってたけど、どう?」

『強者が弱者を支配するのが理想郷(ユートピア)なんだそうだ』

 

 あちゃー、それって要は異能解放軍じゃない。連中と真っ先に合流とかされなくてよかったけど。

 スピナー自身はヒーロー原理主義のステインからもうちょっと現実路線だから、相容れないな。二人が手を組まれたら、死柄木再びとなりかねないから、それは安心か。

 

「旧解放戦線は?」

『知らん。だが親和性が高いのは事実だろ』

 

 そうなると、捜索して見つけられれば良し、だけど……どうにかして一カ所にまとめたいね。

 

「スピナー、少し泥を呑む気は?」

『味による』

 

 オーケー、俺も動くけど備えは多いほうが良い。色々問題はあるけど、仕方ない。

 

「んじゃ、観光客に紛れて、那歩島行ってもらえる?」

『……正気じゃねーぞ。お前を先に粛清したほうが良い気がするぜ』

 

 そんな怖いこと言わないで仲良くやろうよ、あ、電話切られた。

 

「さーて、仕方ない。後始末が大変だけど、コレ、俺一人じゃキツイわ」

 

 あまり便利使いしたくないところだけど、ヒーロー志望なんだし諦めてほしいね。

 

 

―――Side:???

 スピナーの襲撃を痛み分けの形で逃れた後、ナインたちは半ばスラム化した区画に確保した部屋に集まっていた。

 

「……これでいい。後は消毒を忘れるな」

「ぬ……う、すまん、キメラ」

 

 応急処置キットで傷口を縫い合わせただけの乱暴な処置。本土を離れ、地場のブローカーとも繋ぎが取れていないためやれることに限界があった。

 

「スライスとマミーは……?」

「……容赦がない分、同業(ヴィラン)は厄介だな。マミーはダメだった。スライスも……」

 

 正規の病院に担ぎ込んで、傷の縫合と輸血、それに解毒処置をすれば十分助かった程度の怪我だ。だが、逃げることを優先した結果だった。

 

「も、もう……いい、の」

「スライス!」

 

 意識を取り戻したスライスが、荒い息の中、視線をナインとキメラに向ける。

 

「ごめん、なさ、い……あな、た、の、夢……理、想郷……みら、れ、ない……」

 

 それだけ告げると、こと切れた。

 流石に精神的に衝撃があったのか、しばらくナインは何も語らなかった。

 

「強き者が弱き者を支配する……なら、仕方ねぇ……なんていうと思ったか!」

 

 仲間の死に激高したキメラが、半ば神とも仰ぐナインを締め上げる。その膂力は首の骨を折らんばかりだが、ナインは苦痛を感じていないかのように口を開く。

 

「こんな!何も成してねぇ所で仲間を失うのがお前の理想かよ!」

「仕方ない、とは言わん。だが、弱肉強食の定めではある」

 

 異形ゆえに虐げられ、犯罪者に落ちざるを得なかったキメラ。ヒーローと警察に追い詰められたところを強力な個性で助けてくれたナイン。

 その時からナインはキメラにとって神にも等しい存在だった。その信頼が今ここで揺らぎ始めていた。

 

「失ったのは俺が弱かったからだ。解放戦線でも奴の個性は弱い。甘く見た俺の失態」

 

 そう言いながら、スライスの髪をひと房むしり取り、それをおもむろに飲み込んだ。続けてマミーの包帯も同じように嚥下する。

 

「お前たちは俺の血肉となり、奴を、スピナーを殺す。それで許……ぐっ!」

「どうした!」

 

 まさか髪がのどに詰まったとかつまらない理由ではないだろうと思いながら、背中をさすろうとするが、ナインは直ぐにキメラを軽く払う。

 

「これは……見ろ」

 

 ナインの腕の一部が包帯になり、マミーとスライスを覆う。

 すると、死んだはずのマミーとスライスが再び身を起こし、ナインを絶対の王として片膝をついて臣下の礼を取っていた。

 

「……マミー、の個性、木乃伊化(マミー)……おい」

「個性を奪う力、異変があったことは間違いないが、まだ道はあった……二人の死がなくば、気付かなかった。キメラ、あの男とスピナーを探してくれ」

「おう!」

 

 途端に元気を取り戻し、意気揚々と隠れ家を後にした。

 残されたナインは一人、虚ろな目で己を見上げる二体の人だったモノを見下ろす。

 

「……お前たちの無念は俺が……そうか、そういう事だな。俺のために死んだ、お前たちのためにもユートピアを作り、俺が神として君臨しよう。そしてそれを信念と呼ぼう」

 

 この時、新たなる闇の帝王の器になりえたものが、小さく世界に産声をあげた。

 

 

―――Side:スピナー

 ホークスの野郎、やっぱりイカレてる。

 そりゃあ、保護色使って多少の変装はしているぞ。武器類やコスチュームはどさくさに紛れて持ち出した、超圧縮装備庫に放り込んであるから顔を変えてしまえばバレ難い。

 だがナインを放っておくのも拙いし、そのガキが先に狙われたらさらに拙いのもわかる。

 

 狙われてた島乃なんとかいうオッサン、次の便で来るんだろうがその船もまだ2日はかかる。離島ってのは厄介なもんだな。

 観光でそこそこ潤う土地だから、俺みたいな異形でも普通に相手してくれるのはありがたいけど。

 

 ノープランで那歩島に渡ったんで、宿もない。

 宿泊施設は観光の島らしく、高いし埋まってる。野宿もいいかと思ったがダメってんで、潰れた民宿の一室を借りられることに。

 あちこち痛んでるから、結局野宿と変わらねぇ気がする。前払いで風呂トイレも共同だが、宿よりは安い。1週間の予定で部屋を借りた。

 長いが、フェリーの間隔もあってそれが最小単位。

 

 書類の類は流石に本名の伊口秀一だと外見と合わせてバレるんで、偽名として家守(いもり)修一で通しておいた。身分証も何もかも偽造だが、意外と気付かれない。本名と変わらない?いいんだよ、違いすぎると咄嗟に反応できねぇし。

 

 

 後はナインがどうやってこっちにわたってくるか。

 俺が那歩島に向かったのは、裏の情報網には適当に流すよう、義爛経由で紹介してもらったブローカーに依頼しておいたから、それはいい。

 

 後は港が見える位置を確保しながら、寝て待てばいい。

 たまには命の洗濯と、浜辺の一角で風通しのいい木陰でのんびり過ごそう。

 常夏の島は楽園だな、と、木陰で潮風に涼みながら過ごす。引き籠りだった頃は薄暗い部屋の中で一日中ゲームや配信だったけど、今とえらい違いだ。ぼんやりとあたりを見渡すと、見たくもねぇバカがいた。

 

「ねぇねぇ、俺らと一緒にあっそぼーぜっ」

「最新式のジェットスキーでバーッて、走ったらサイコーだぜ!!」

 

 旅の恥は掻き捨てって感じのダサいナンパ。放っておいてもいいけど、それはそれで五月蠅そうだ。絡まれてる屋台の店員、小動物っぽい個性か?愛嬌がありそうだからナンパしたいのはわかるが。

 

「けっこうです」

「そんなこと言わないでさ」

「おい」

「なんだよ、邪魔……ひっ」

 

 俺そんな怖い顔してたか?お前さんの下心満載の眼のほうが怖いだろ。

 

「よー、兄さん。面白そーじゃん、俺も乗せてくんね?」

「ひっ!い、いえっ!ととととんでもないっ!しっつれーしやしたー!」

 

 ちょっと睨んだらそれで逃げやがった。もうちょっと気合い入れろよ……ったく、どこにでもゴミはいるんだな。ま、後回しでいいか。匂いは覚えた。

 

「騒がせてワリィな、ビールある?」

「あ、は、はいっ!」

 

 金を渡してビール缶を受け取る。氷水で冷やされてキンキンだ。

 

「っぷはー、ひと仕事した後のビールは旨いね。またなー」

「何がひと仕事よ!観光客脅して酒飲むって!まるでヴィランじゃない!」

 

 あー、キンキンに冷えたビールがキンキンのガキの叫び声になっちまった。なんだよ、知らないおじさんに声かけたらいけません、って教わってねぇの?

 

「おっと、やべ。バレたか。ってか、休みなんだよ。観光客がだらだら酒飲んで何が悪い」

「ふん!」

「お、おねえちゃ~ん、ほ、ほら、やめよ?」

 

 元気な姉貴と気弱な弟か。仲は良さそうだ。あのオッサンのガキだったな。まぁ、向こうからちょっかい出しに来てくれたんは、監視って意味では助かる。

 

「ほら、真幌ちゃん、活真くん、酔っ払いに絡むと危ないから、ね?いい子にしてたらかき氷奢っちゃう」

「「はーい」」

 

 さっきまでナンパに困ってた屋台のねーちゃんが苦笑いを浮かべながら、俺にウィンク。

 ついでにかき氷を指し示す。

 詫びに持っていけってか。

 

「毎度―、家守さんだっけ?空酒は悪酔いするから、そこの串とで1,000円に負けとくよー」

「奢りじゃねーのかよ!」

 

 その指し示す指の先を見れば、まぁ、納得。意外と高いな。何やら言いたそうなガキを置いて、かき氷と串焼きをもらって木陰に戻る。

 

「あー……ウメ―、かき氷の泡盛かけって考えたヤツ、バカだろ」

 

 ふわふわのかき氷にシロップ代わりに泡盛。つまりは泡盛ロックだな。

 昼の間ぐらいしか呑めねぇしな。

 

「くあぁぁ……あー、極楽かも」

 

 久しぶりのアルコールを楽しんでいたら、電話に着信。

 

『やぁ、バカンスは楽しんでる?』

「おかげさんでな。駐在のジジイもスルーって何やったよ」

『さあね。それよりも明日、父親が到着する』

 

 やれやれ、短い休暇だったなぁ

 ってことは最悪はその船を乗っ取って襲ってくるか、だな。

 

『そんでもって悪い知らせ』

「お前の連絡自体がそうだよ」

『はは、酷いなぁ、ナインをロストした』

 

 警察も案外、大したことねぇな。まぁ、俺みたいなのがこうしてビーチで日光浴できる程度だから仕方ない。

 

『そっちには来てないね?』

「俺が見る限りな。地図じゃ小せぇ島だが意外に広いし、妙な連中もいる」

『妙?』

「クスリ臭ぇ」

『なるほど。そっちはセルキーにでも連絡入れとく。フェリー内は平穏だけど気を付けて』

「あいよ」

 

 暗に殺すなって言ってるかな?失敗した、つい口が滑ったな。

 電話を切って、後は酔いに任せて夕方までひと眠り。

 

 

 夢を見ていた。死柄木がご機嫌にバーボンを飲みながら、ゲームの話をする。黒霧が出すつまみも割とイケる。杯を重ね、気がつきゃ、荼毘やトゥワイスにトガ、リ・デストロ、スケプティックの野郎まで加わって、車座になって酒を煽り、寿司をつまむ。

 あぁ、トガはジュースだな。真っ赤だけど、それトマトジュースだよな?夢だから何でもいいけど。

 荼毘の野郎は麻婆を自分で作っちゃ、辛さで死柄木を悶絶させて笑ってる。

 こんな風に、バカやって笑い合う未来も見たかったぞ……

 

「なぁ……と、む……ら……」

「お兄さん、もうビーチ閉鎖ですよ」

 

 やべ、寝落ちしてた。今日はもう船がないからって呑んだのは失敗だった。

 

「わりぃ、迷惑かけた」

「もう、あったかいからって呑み過ぎですよ」

「あぁ、気を付けるよ」

 

 ビーチの閉鎖に合わせてたたき起こされた。熟睡したのは久しぶりだ。

 ヒーローも警察もいないに等しいと言っても気を抜きすぎだ。ヴィランは居る訳だし。不用心だったか?

 そうは言っても、観光地とは言っても本島と違って繁華街の類はない。観光客は一日ビーチ遊んでぐったりだから早寝をするか、宿で仲間内で騒ぐらしい。

 俺みたいな貧乏旅行人が借りる部屋の住人は、安酒かっくらってさっさと寝るが、剛の者は岸壁で夜釣りだ。

 

 そんなわけで、都会ほどではないが、夜に出歩いても不自然さはない。一度仮宿に戻ってから、スピナーに戻って外を出歩いても人目につきづらい。ビーチから外れた岸壁の方へ気配を隠して進む。

 

 深夜、真っ暗な中で波の音だけがあたりに響く。

 息をひそめてじっと待つ。磯の香りの中にわずかに混ざる薬品臭と、手漕ぎボートの音。

 

 それだけなら、物好きが海で夜釣りと思うだろう。実際、偽装も兼ねてか釣り糸を垂れている。

 暫く待つと、今度はエンジン音。

 

「待たせたか」

「エンジンを早く切ってくれ。気付かれる」

 

 ワリィがもう気付いてるんだわ。

 

「この島はヒーローはいないだろ?」

「堅気の雰囲気じゃない妙なトカゲが来たんだよ。ヒーローだったらヤバイ」

 

 ケッ、悪かったな。で、ブツは麻薬と、この匂い、ブーストか。

 

「よし、モノは確かだな。代金を……ヘブッ」

「な、なに、が、モガッ!」

 

 小舟のチンピラは、昼間に飲んだビール缶を潰して作ったアルミ玉で撃ち抜く。デカい船の方に飛び乗って、ぶん殴れば割とあっさり制圧できた。

 後は順番に処理していく簡単な仕事、だったんだが、意外に小規模なのか2人しか乗っていない。

 

「……お、お前、ヒーロー?ヒーロー、が、殺し……」

「ワリィが、同業(ヴィラン)だ。それと殺してねぇよ。ヤクを捌いたところで、世は何も変わらない。お前らは生かす価値がないが、暫くは生かしておく」

 

 ただ利益を貪るだけなんてのは、ヒーローを高める試練にならねぇ。ただの飯のタネだ。

 

「てめぇ……どこ、の……いや、その、姿、お前……」

「俺はスピナー、はみ出し者の夢を紡ぐ者だ。お前、ヴィランになってまで何を成す?」

 

 信念をもって成すべきことがあるなら半殺しで済ませてやる。ただ贅沢がしたい、いい思いがしたいってんなら、死ね。

 

「し、しるかぁ!俺みたいな半端モン!一度躓いたら後は転がるだけだろうがぁ!」

「確かに。ま、殺さんから数日考えろ。逃げる足が要るんでな」

「おま……ヴィランの上前を撥ねようってか?」

「薬は要らん。欲しいのは移動の足だけだ。3日程度、大人しくしておけ」

 

 警察じゃ、薬と銃が一番ポイント高いと言うし、職業ヒーローも似たようなもんならコレ差し出して逃げよう。

 んで、操舵をしてた奴、ヤクの匂いが染みついたボスよりはマシだろう。育てるには物足らんが。

 とりあえず逃げないように縛って、気絶させて貨物室に放り込むか。

 船の操舵を任されていたチンピラと、船長。たった二人でこの小型貨物船で密輸ってのは肝が据わってるよな。

 

 思ったより良い獲物だ。義爛に逃走手段を頼んでもいいけど、正直、そこまで頼るのも悪い。

 解放戦線絡みでは大分いい思いしたようで、格安で便宜を計っちゃくれるが、限度がある。

 船は磯に隠しておいて、操舵をしていた手下と地元の仲買いらしいヴィランについては逃げられないように拘束しておく。2~3日したら解放してやるよ。船は貰うが。

 

 

 翌日、週1便のフェリーが着岸する。

 

「「おとーさーーーん!!」」

「おー!真幌!活真ーー!」

 

 本島でナインに襲われてたオッサンとその子供。つまりナインの獲物なんだが、さて、ナインはどこだ?

 別口で船を調達するか、飛行機……はねぇだろ。かかるコストが違いすぎる。

 そう思ったら、船から制限速度無視で飛び出たトラックが他の車を跳ね飛ばしながら桟橋に向かっている。

 

「来やがった!」

 

 夜まで待つかと思っていたが、用心しておいてよかった。

 トラックが突っ込んできた先で体で子供の盾になろうとしたオッサンごと、3人を抱えて跳んだ。

 

「あ、アンタは!」

「行け。狙いはアンタとその子だ」

 

 余計な勘違いは御免だし、逃げるように突き飛ばすとナイフを抜く。初めからガチに()りに行く。

 トラックの荷台をブチやって1人と数体のミイラ。マミーの個性だが姿がない……そうか、ナインか。

 

「へぇ……奪えたのか」

「そうではない。担ったのだ。マミーとスライスの願いと無念を」

 

 前回とは雰囲気が違う。覚悟を決めた感じ。そうか、失うことで得るものもあるよな。

 もうちょっと早けりゃな。少なくとも邪魔はしなかったんだが。

 真の敵(ヴィラン)に手がかかるほどに成長したのはいい。ぶつけるべきヒーローがおらず、俺を的にするってんなら、勿体ないが倒す。

 そしてトラックの運転席からキメラ。

 明るい所で、コレって最悪だ。ホークスの野郎、護衛はどうした!って、いやがった。

 

「遅せぇ!!」

「わーっちょる。待たせたね」

 

 ビルボードナンバーツーヒーロー・ホークス。その存在に遠巻きにしている連中が騒ぎだす。

 

「ホークス……貴様に用はない。キメラ、牽制を頼む」

「任せておけ。我々の悲願、希望!力が支配するユートピア!ナインよ!!この島から始めよう!!」

 

 キメラの体が膨張する。ワニのような強靭な尻尾、毛におおわれた太い四肢、爪、どう猛な顔。ぱっと見、オオカミ男のように見えるが、複数の箇所が固い素材に覆われている。

 

「炎っ!?」

「やっば、相性悪か。やっぱ、保険って大事」

 

 羽なのかよくわからん刀をひと振り構えるホークス。炎は苦手か。覚えておこう。

 

「さて、2人の仇でもある。スピナー、貴様は楽には殺さんぞ!ミイラ共!町で暴れまわれ!」

「悪いけど、それは流石にさせらんない」

 

 ホークスが展開した羽根がミイラ共を切り裂く。幸いと言うか、無生物をミイラにしていたらしい。

 

「ふん!腐ってもナンバーツーか!ならば!!」

 

 考えるより先に飛びのくと、落雷。個性「気象操作」。それだけで十分強力なのに、より強い力と体を求めてドクターのオモチャになり果てて、ハイエンドへの改造前に救出されたのは良かったんだろうけどな。

 

「皆さん!ヴィランは広域の雷撃攻撃を行います、急ぎ避難を!!」

 

 ホークスはキメラの攻撃を大きくよけながら、展開した羽根で見物客を無理やりに避難させている。まぁ、それにヒーローが指名手配のヴィランと共闘してた、なんて拙いもんな。

 ホークスまでいる状況でミイラは役に立たないと踏んだか、追加は出てこない。。

 

「さて、出し惜しみはナシだ」

 

 ナインのコスチューム、サポートアイテムのギミックから薬剤が撃ち込まれる。

 間違いなくブースト。ドクターの仕込みならそこらの密輸品より強力と思っておこう。

 

「うおっ、はぇぇな、おい」

「かわしておいてよく言う……個性「ヤモリ」だったな、その弱個性でよくこの高みに到達した。敬意をもって、貴様を殺す」

「嬉しくないね。ったく、前回にソレを見せてろよ……」

 

 昨日入手した密輸品のブーストを、って言いたいが、アレは船に積みっぱなし。

 それに俺の個性じゃ、ブーストしてもたかが知れてる。プロテインのほうがよっぽどいいくらいだ。

 さて、どうするか。

 こいつが持っている個性、バリアっぽいのと、爪、あと変な使い魔?とか言う個性。神野のオール・フォー・ワンみたいな衝撃波もあった。

 元の個性が気象操作で5つ。おそらくマミーとスライスの個性を取り込んで、残るは2つ。

 オール・フォー・ワンの限定譲渡は複数個性の前提だ。別枠と考えておいたほうが良い。

 スライスの個性は使い魔か爪とミックスされたらヤバいが、そういう真似はできないか、まだ(・・)無理。基本は中長距離仕様。近接はバリアで防ぐって感じか。

 優秀なタンクでありアタッカーのキメラが残っているから、支援と切り込みの2枚を落としても強い。

 こっちは近接格闘しかない俺と、距離は万能だが、残弾制限があるホークス。火力が足らねー!

 

「どうした。不意を打てないなら、所詮はそんなものか」

 

 うるせえ!その通りだよ!!

 爪と衝撃波のコンボをかわしきれなくて、あちこち痛い。

 だが、ブーストをして強くなった分、反動も大きいのだろう。途端にナインが苦しみだした。

 

「ぐうぅ……ドクターめ、個性を、早く、埋めねば……キメラ!」

「おう!!」

 

 ホークスが羽根で牽制していたが高耐久パワー系に攻めあぐねていた。腕を長い蛇に変えて、俺の動きを止めに来た先で、ナインの野郎の使い魔が俺の腕を食いちぎった。

 

「がぁぁぁっ!!」

 

 またかよ!生やすの大変なんだぞ!!

 バキンゴキンと骨をかみ砕く音の後に何かをすする音。アイツ、俺の腕を食って……る?

 

「……なるほど。代用にはやや不足と言いたいが……キメラ」

「なんだ」

「もうすぐ、個性を奪う力は残滓も消える。混ぜる……ために、お前をよこせ」

「わかった。持っていけ!」

 

 猛烈に嫌な予感がした。コイツを完成させたらとんでもないことになる!

 

「ホークス!全力で奴を止めろ!!」

「させん!がぁぁぁぁっ!!」

 

 ホークスをナインの衝撃波と雷撃のコンボが襲う。

 その隙にキメラが己の腕の肉をえぐり取り、ナインに投げる。そして局所的な暴風と雷に守られながら変異するナイン。

 

「ふ、ふふふははははは!」

 

 使い魔の中から響き渡る高笑いが大きくなり、徐々に狂気を帯びていく。中で何が起きているのかはわからないが、結果は暴風が消えたときにわかった。

 

「FUHAHAHAHAHAHAHAHA……アァ、イイ、気分ダ」

「なん……だ、と」

 

 全身のサイズが膨れ上がって、4mほどもあるだろうか。全身を鱗で覆い、長い触手のような髪の先は刃の鋭さ。お試し位のつもりで発射された爪が港に接岸していたフェリーに風穴を開けた。

 

「……俺がベース?……いや、ちがう、何だこのカオス」

「礼ヲ言ウゾ、すぴなー、オ前ノちから、が、俺ヲ、完成、サセ、タ」

 

 やばい。片腕でどこまでやりあえるか。ココまでごついとホークスと俺じゃ、火力足らんだろ。

 

「おぉぉぉぉぉ……やはり、ナイン、貴方が、貴方こそ、理想郷(ユートピア)の神!」

 

 感極まっているキメラだが、構っていられない。

 隠しておいた船まで逃げる?いや、コイツは既にヒーローへの試練とかそう言うレベルじゃない、世界の敵!災害級の怪物になり果てた。

 

「サア、スベテヲ、壊シて、理想、りそう……?ヲ果たス」

「……神よ……いかが、され、た?」

 

 なんかやべぇな……コイツ、交じり合った個性が体に合わなくて理性飛んでる。

 

「グゥゥ……グルォォォォォォォッ!!」

 

 叫ぶと同時に空中に炎を吐く。おいおいおい!なんでこんな風になるんだよ!?

 

「やべぇ、これが個性特異点ってやつか!?」

「肉体強化を受けても、土台が壊れてちゃあ……」

「神よ!ナインよ!どうか、落ち着いて!!ぐはぁっ!!」

 

 敵と味方の区別もつかなくなりやがった。けどキメラの野郎の無力化が出来たのは助かった!

 

「ウ、ウル、サ、イ……敵、て、き、スピなー、ころ、すうううううう」

 

 随分と恨まれたもんだ。ならせいぜい、()り合おうか。

 

「しゃーない。ここで逃げたら寝ざめが悪い」

「……スピナー、君、どこまで粘れる?」

「さぁな。せめて、島の連中が逃げ切るぐらいまで、だ」

 

 俺はヴィランだが、まったくの一般人(カタギ)を標的にしたことはねぇ。未来のヒーローを殺すと思ったらそんな勿体ないことは出来ねぇし。

 ヒーローが今はコイツしかいなくて、力が足らねーってんなら、力を貸してやるよ。

 

「上等。もう3分で頼もしい救援が来るから、必死に逃げ回ろうね」

「ラーメンかよ!」

 

 ナインの野郎が大きく息を吸い込んだ。

 

「飛べ!」

「ガァァッ!!」

 

 ヤモリと言うより、ヒト型のドラゴンだな!キメラの野郎も炎を吐いてたけど!飛んだ先に爪。ナイフ1本を犠牲にして軌道をそらす。片手が辛い。

 再生速度を上げる練習、もっとやっとくんだった!

 

「キメラか!?スピナー、どっちだ!?」

「キメラだろ!俺はライターのほうがましだよ!!」

「やれるんか!」

 

 実戦で使えるレベルじゃねーって言ってるの。少し火に強くなった位に思っとけ。

 スライスの個性と使い魔は触手状の髪の毛に集約したらしいが、アレのせいで近づきづらい。キメラの個性も乗ってるから、身体能力がエグイことになってるな。

 

「あぁ、ったく。ヤモリの再生もそこまで行くんか」

「グルル……ず、び、なああぁ……」

「あぁ、やっぱ俺じゃ威力が足らん。あん娘だけじゃなく、デクかツクヨミも呼ぶべきやったか」

 

 ホークスが頼りにする救援?エンデヴァーじゃなく、女!?この怪獣みたいになったナインにどこまで……ミルコやリューキュウってわけじゃ、いや、まさか、な。

 周囲を見渡す限り、一面の青い空と海。島に既にいた、と言うことはないはず……やべ、ヤな予感がする。

 間違いない。死柄木をやった、ヤツ(・・)が来る。

 

 

―――Side:ブルーアンバー

 緊急事態と言うことで、インターンの日でもないのに呼び出しされて、授業を切り上げてヘリで空港へ。

 待機していた輸送機に乗り換えて移動がてら事情説明。状況は確かに良くない。最悪中の最悪と言うような事態には至っていないけど、十分悪い。

 しっかし、嫌って訳じゃないけど、手は空いてたんだからデクかショートが居た方が楽だったのに。

 

「愚痴っても仕方ないか。降下準備、完了しました」

『那歩島への降下予定地点まで残り60。スタンバイ願います』

「了解です。快適な空の旅に感謝を」

『はは、ご搭乗ありがとうございます。それと、サインも』

 

 何やら、記念にと言うことで、求められるままにヘルメットと機体の内装にサインしたけどいいのだろうか?官給品だよね?

 

「装備品へのいたずら書きって、怒られません?」

『大丈夫ですよ。むしろ勲章です。では、ハッチオープン。カウントダウン継続……どうぞ!』

「Go!!」

 

 機体の外にでると、全方位、青い空と海。

 これは確かに空間識失調(バーディゴ)が起きるわ。

 私の場合、全方位視覚のおかげでこの感覚には慣れている。リニアカタパルトを小刻みに使い、姿勢を維持する。

 

 緊急事態のため、空中投下と言われたときには正気を疑った。

 そもそもスカイダイビングの講習すら受けてないのに。タンデム降下かと思ったら単独。挙句に一般的なスカイダイビングの速度じゃなく、最大速でぶっ飛んでるジェット輸送機からの降下。

 せめてそこまで切迫する前に呼んで欲しい。この辺は、事が済んだらエンデヴァーとしっかり話をしないと。

 

 

「港湾に火炎を確認。進路修正」

『了解。進路そのまま。行けそうですか?』

「大丈夫そうですけど、デカいから、念のためもう少し接近します」

 

 降下コースを維持しながら、リニアカタパルトも使って速度を上げる。正直、風防が欲しい。なんかアナハイムがスターアンドストライプ用に開発して没った人間用フライングアーマーを供与とか、寝言言ってるらしいけど、貰っておいたほうが良さそうだ。

 

「目標視認(・・)、カウントダウン要請20」

『了解、18、17、16……』

 

 現地にはホークスとあと1人、ヴィジランテと言うか、言葉は濁されたけど”見る”限りスピナーがいるらしい。そっちへも連絡が入るだろう。

 

『……5、4、3、2……今!』

機能休眠(スリープ)!!」

 

 後は任せても大丈夫だろう。後は倒しきらない場合の追撃に備えて、パラシュートである程度減速したら自力飛行に切り替える。

 移動速度がまだ新幹線だからね。私の身体能力じゃこの勢いで着陸と言うか墜落したら地面の汚い染みになって終わる。

 

「こう、颯爽とヴィランの前に降り立って、私が来た、とかやってみたかった」

『それは流石にオールマイトでないと無理かと』

「わかってますよー、ただの無い物ねだりです」

 

 そんなに似合わないかなぁ?どーせ地味ヒーローだけどね。

 冗談はともあれ、この場の主役は私じゃなさそうだ。本来は交わるはずもない相手。けど、だからこそ見せ場は横取りできない。

 ギャラリーのおチビさん達にいい所を見せられないのは残念だけど。

 

「やっちゃいなよ、そんな偽物なんか」

 

 

―――Side:スピナー

 取り込んだ個性が融合して変貌したらしい、巨人化ナイン。

 なのだけど、突然、呆けたようになった。

 

「ナゼ、ダ、個性ガ……動カヌ、敵、チカラ、理想郷ガァァァァ!」

 

 あらぬ方向を向いて叫び声をあげる。小さい黒い点が少しずつ大きくなっている、アレは、人か?増援のヒーローらしい、きっちり3分。

 

「キサマァァァァ!ナニ、を、シタァ!!」

 

 叫びながら拳を突き上げるが、落雷も何も発生しない。

 うそだろ!?あの距離から攻撃を通せるのかよ!

 

「ふぅ、間に合ったか。暴走リスクはわかるけど、個性だけじゃなくて眠らせてくれればよかったのに」

 

 変形型じゃなく、完全に肉体が変貌したのか。そして、個性を止めた!?イレイザーヘッド?……いや、考えるのは後でいい。

 

「悪いな、ナイン。今のお前なら世のヒーローを鍛造するに相応しいが」

「そげんこと考えとったんか」

 

 うるせえよ。無い知恵絞って考えたんだ。真のヒーローを生むには真の敵(ヴィラン)がいるって。

 

「死柄木を倒した奴に任せちまうのもいいが、俺なりのケジメだ」

 

 俺の因子を取り込んだって、そもそもヤモリの再生なんてそんな大したもんじゃない。

 肉体が崩壊するお前の現状には足しにもならん。

 

「オオオオオオ……崩レる、俺ノ、夢、ゆートぴあ……」

「その夢は、もう終わった」

 

 ホークスが止めるより早く、ナイフを脳天に全身の体重をかけて突き立てたが、頑丈な頭蓋骨を貫通することは出来なかった。

 片手じゃ粘りが足らん。!クソ、殺しそこねた!

 

「あとちょっとで生け捕り出来るから、無理に殺すな……なに?」

「切っ掛けには、なったな。さらばだ、ナイン」

 

 俺がナイフを突き立てた場所から、ひび割れが全身に広がる。そしてそのまま、崩壊していった。

 これが、オール・フォー・ワンの最後のひとかけら、ナインの最期だった。

 その躯を覆い隠すように、大きな白い布……パラシュートが亡骸を隠す。

 

 そしてナインを背に立つのは、予想通りの人物。

 

 よし、逃げよう!

 

 

―――Side:島乃活真

 お父さんが本島でヴィランに襲われた。

 そう聞いたとき、目の前が真っ暗になった。けど、名前も知らないヒーローの人が助けてくれたんだって!

 凄いお土産があるって言ってたけど、なんだろう!?

 

 帰ってくる日、お姉ちゃんとお父さんのお出迎えに行ったら、急にトラックが暴走して、最近、島に遊びに来ていたトカゲのお兄さんが助けてくれた。

 

 あれ、このコスチューム、テレビで見た、悪い人?でも色が違う……別の人?

 

「あの時の……いや、まさか、スピ……ナー?でも色が……」

 

 すぐに避難して戦いの全部は見られなかった。でも叫び声とか振動がものすごく怖かった。

 ヒーローになりたい、と思っていたけど、こんな怖い思いをしているんだ。

 

 お姉ちゃんやお父さんと物陰から見てたけど、トカゲの人、凄かった。

 ヴィランなのかヒーローなのかわからないけど、ホークスと一緒になって、大きくなったヴィランと戦ってた。

 腕がなくなったのに、それでも立ち向かう姿は凄かった。あそこまでしないと、いけないんだ、痛いのに、なんで立っていられるんだろう。

 

 

 最後に空から降りてきたお姉さんヒーロー。ホークスと仲良さそうだからヒーローなんだろうけど、うん、わからないや。

 でも、なんか、ゾワッってした。目が合ってないのに目が合った気がしたというか、悪戯したお姉ちゃんを大人が見たときみたいに見られた気がした。

 

 

 港からビーチの方に走っていくトカゲのお兄さん。

 

「えっと、と、トカゲのお兄さん!」

「あ?」

 

 思い切って声を掛けたら止まってくれた。目元がマスクで隠れているけど、何か困ってる?僕、困らせてる?

 

「あの、たすけてくれて、ありがとう!」

「あ、あぁ、そうだな!ありがとう!ヒーロー?」

「何で疑問形なのよ、おとうさん。でも、ありがとー、飲んだくれ!」

 

 お、おねえちゃーん、それは失礼だよぉ、本当の事だけど。

 トカゲのお兄さんは何も言わず、片手を上げて去っていって、去ろうとして、ホークスに殴られて口喧嘩してる。

 なんで?って思ったけど、後でニュースを見たら、ヒーローじゃないみたい。

 ヴィジランテ、って言う、ほとんどヴィランだけど、勝手に人助けをする人。スピンドルって、ホークスは言っていたけど、スピナーじゃないの?よくわからない。

 

「ヒーローってすごい。あのトカゲのお兄さん、個性なにも使ってなかったのに」

「異形だもの。存在自体が個性じゃない」

「こらこら、異形と言う言い方は一応、差別用語だからね?」

 

 お父さんに怒られちゃった。でも、すごかった。

 僕も頑張ってあんなふうに人のために戦えるヒーローになりたい、そう思った。

 テレビでは、事件のことが何度も流れてる。でもあまり続くと、島としては困る、っておとうさんが言っていた。泳ぎに来る人が減るもんね。

 スピンドルさん、また来て欲しい。

 あんな風に、格好いいヒーロー、僕もなれるかな。

 

 

 テレビでは事件についての話がまた流れていた。

 

『那歩島事件についての続報です。那歩島を襲撃した2名のヴィランの内、暴走した1人による攻撃を受けたヴィラン・キメラは全身を強く打っており意識不明の重体。個性暴走後に死亡したもう1名のヴィランについては現在、身元の調査中です。遺伝子解析の結果、ナインの他、超常解放戦線幹部スピナー他数名のものが含まれるとのことで、解放戦線が持つ脳無技術による人造ヴィランか、スピナー本人の改造体であるか慎重に調査を進めるとのことです。

 この一連の逮捕劇、ホークスの他、エンデヴァー事務所の新人サイドキック、ブルーアンバーが確認されておりますが戦闘自体が今回も記録に残らず、その能力の詳細は不明なままです。

 なお、現地で確認されたヴィジランテ・スピンドルについてはホークスが別人とのコメントを出しておりますが、これについて街の声では―――』




予約投稿の時刻設定ミスってたw

捏造完成体ナインは、原作でセントラルに現れた狂化スピナーを更に禍々しくしたと思えばいいかと。
オリ主と強化デクが強くなりすぎてて、映画版のタイミングでもほぼワンパンなのでなかったことにしてたので、ここで再生利用。
そして最後はゲスト出演的にオリ主を放り込みました。

デクもしくはショートとセットで出すか悩みましたが。とどめは今回の主役(スピナー)にしないと道化すぎるので、取りやめ。
迎えの船が来るまでリゾートと水着姿を堪能できないショートは泣いていい。

最初は冒頭から偽名ヒーロー・スピンドルとして那歩島に置こうと思いましたが、あまりいい子になられても困る、と言うことで今回の形になりました。


原作ナインは(1)気象操作、(2)サーチ、(3)衝撃波、(4)見えない壁、(5)爪を飛ばす、(6)使い魔、(7)細胞活性(A型)、(8,9)なしと言う状態に土台としてのAFO(個性を奪う)がある状態。限定AFOを1枠とみなすか枠組みとするかは解釈によるところですが、細胞活性(B型)が狙いなのにOFAを奪おうと試みてたので、枠組みでいいでしょう。
本作捏造ナインは、このうち、サーチが存在せず、細胞活性(A型)の奪取に失敗しているので、4枠も空いています。
そこを強引に手下3名とスピナーで埋めた格好です。
スピナーvs巨大スピナーをやりたかったのでこじつけましたw
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