ラーの翼神竜に転生したけどなんか質問ある? 作:悲しいなぁ@silvie
KCは今や物流から飲食業、教育や医療にまで幅広くその根を伸ばしている。
所謂ゆりかごから墓場まで、と言ったところだ。
そんなKCは元を辿れば玩具やゲームの開発、販売が主なエンターテイメント企業だと言うことは態々説明せずとも周知の事実だろう。…まぁ、流石に小学校の学習要項にまでせずとも良いとは思うが。
しかし、意外な事にKCがエンターテイメント企業となる前の事…となると知っている者は一気に少なくなる。
俗に言う歴史好き…その中でも軍事マニアの類ならばすぐさま答えられるだろうがね。
そう、KCの前身…というよりも本来の姿というべきソレは軍事企業。
海馬重機工業を前身として誕生したKCは海馬剛三郎の辣腕により軍事特需を満たす形で爆発的急成長を遂げた。
死の商人、そう揶揄されるのも致し方無いが需要と供給は経済の最小モデルだ…そこは素直に剛三郎氏の慧眼を称えるべきだと私は思う。
そして、都合3代目となるKCの社長海馬瀬人…今さら彼について語る必要は全くといって言いほどに無いか。
なにせ小、中学校の教科書で飽きる程に見たはずだ。
軍事企業であったKCをエンターテイメント企業へと転進させ、今なお新型機が開発され続けているデュエルディスクの雛形を完成させ、それまで『火薬』『活版印刷術』『羅針盤』をして人類の三大発明と言わしめていたものに名を連ね四大発明へと名を変えさせた超技術『ソリッドビジョンシステム』を発明した天才。
まぁ、他にも世界で初となるデュエリスト養成施設の設立に今や全世界に展開する一大アミューズメントパーク『海馬ランド』の建設などなどなど…そのあまりの偉業の数々に人類史を二分するならば海馬瀬人の誕生以前と以後に分けるべきだと豪語する歴史家も居るほどだ。
………自己紹介が遅れて申し訳ない。
私の名は
勘違い無いように予め言っておくと、私は別に海馬瀬人がタイムスリップした訳でも無いしなんなら血の繋がり自体はあるが私は分家筋なので海馬瀬人の直系の子孫ですらない。
私の直系の先祖は彼の弟である海馬モクバ氏にあたるのだ。
………まぁ、ここまではっきり言っても私を海馬瀬人の生まれ変わりだとか現代に蘇った、というアオリが私の名前の前に付いて回ることが無くなる訳では無い。
生まれ付きの茶髪も毎朝黒彩で黒く染め、彼の特徴的な髪型から離れようと肩まで伸ばした髪は後ろで一つに束ねてある。
……無駄な努力だとはわかっているのだがね。
隔世遺伝、というやつなのだろう…私は特別海馬瀬人に似ている。
それこそ本家であった彼の直系の子孫や、彼自身の子供よりもだ。
海馬瀬人の顔、と聞けば国民の99%は即座に頭に浮かぶ程に知れ渡った…ある意味芸能人的な知名度を誇るソレが同一と言って良い程に似通っているのだ。
流石に顔認証システムが私と彼とを同一人物だと認識した時には苦笑いが出てしまったが。
さて、ではそんなそっくりさんの私が名前まで同じなのかだが…
単純明快、私の父親が名付けたからだ。
意外に聞こえるかもしれないが、我がKCは私が総帥に就任する以前は業績が悪化の一途を辿っていたのだ。
まぁ、一族経営の末路…と言ってしまえばその通り。
どれほど偉大な先達がどれほど強固な地盤を築こうとも、二百年という時は残酷にそれらを吹き飛ばす。
……そこで、私の父親は愚かにも過去の亡霊に縋った。
実の子に
幸か不幸か、その目論見は見事に成功した。
私は傾いていたKCの経営陣を刷新し、どうにか立て直しに成功した…まぁ、父は海馬瀬人のお陰だと笑ったが。
別にそれは構わない。
私とて海馬瀬人というネームバリューには随分とラクをさせてもらった事は事実で、私の独力で全てを成したなどと宣う程に驕っていない。
そう、だから──あの時までは私は海馬という家の人間を信用していたし信頼だってしていた。
あの時、
彼女は私の業務の立て直しが落ち着いた頃に父親から紹介された。
なんでも海馬家とは旧くからの付き合いがある家の一人娘でゆくゆくは私の伴侶となる女性だと…まぁ、要するに許嫁と言うやつだ。
この時代になんとも時代錯誤甚だしいが…彼女の生家は私もよく知る大手物流会社だった。
つまり、互いに結束を強くし会社間でも
その説明を聞いた時点で既に私はこの話を蹴る心積もりだった。
別に恋愛結婚が至上だのと言うつもりはないが顔も知らない相手と会社の為だけに結婚など馬鹿げた話に乗る気はもっと無い、それが私の結論だった。
だから、彼女の待つ部屋の扉を手荒く開け断る為に口を動かそうとして──
「おお!本当に瀬人様の生まれ変わりのようだ…
さぁモクバ、お前も瀬人様にご挨拶なさい」
「はい、お父様」
固まってしまった。
モクバ…?なんだそれは?海馬モクバの事か?何故今その名前を…?
私の頭の中では無数の疑問が浮かんでは消えてを繰り返し、彼女とその父親を前に私は完全に硬直した。
「お初にお目にかかります海馬瀬人様、私は
「モクバ……貴女が?」
状況を飲み込めず、オウム返しになる私に彼女の父親は得意気に語る。
「ええ!瀬人様のお側で支えとなれるようにと名付けたのです
かの偉人、海馬瀬人を陰日向に支えたモクバ様のお名前にも負けぬ…とまではいきませんが器量も良く──」
私の支え?そんな…そんな事で名前を付けるのか?
犬や猫ではないんだぞ…?人間の…それも娘の名前を、そんな…
「素晴らしい…!瀬人、お前とモクバ嬢が一緒になればKCは安泰だ!なにせかの海馬瀬人と海馬モクバが居るのだからな」
後ろから聞こえるその声に振り向くと、父は笑っていた。
興奮したように、まるで芸能人かなにかを見たかのように笑っていた。
なぜ…そんな顔ができる?人間の…一人の人生が勝手に決められているのだぞ?それを…なぜ笑える?
「…………」
そして、彼女は得意気に笑う二人の大人をよそに無表情で虚空を見つめている。
気に食わない、そう思った。
下らない理由で彼女の人生を変えようとする親にも、
それに全く逆らわず諦めたように佇む彼女にも、
そして、自分も同じだということに今まで気付きもしなかった私にも。
だから──
「断る」
短くそう言うと私は踵を返し部屋を出ていく。
後ろから慌てたような声が聞こえるがそれを無視して廊下に出て…
不意に、私の腕が掴まれた。
「………」
見ると、彼女は何かに期待するように私の目を見ていた。
おずおずと私の腕を掴むその手には大した力もこもっていない。
たが…それはきっと、彼女が初めて自分で選んだ事だ。
誰に言われずとも、そう直感した。
「私と来るのか?」
「……わかりません…私には……何も…」
そう言って目を伏せる彼女。
しかし、私の腕を掴むその手には先ほどよりも強い力が込められていた。
「……今日からお前は
海馬瀬人と海馬モクバだからではない、私とお前だから為せる事をする…いいな?」
そう言うと彼女は、初めて微笑んだ。
「総帥、
如何なさいますか?」
高層ビルの最上階にて黒髪の女性は目の前の青年にそう声をかける。
「帰ってきたか…すぐに私へ報告するように伝えてくれ」
「承知しました」
女性は会釈するとすぐさま部屋を出ていく。
しばらく後、部屋の扉をノックする音が聞こえる。
「入れ」
その言葉が掛かるや否や開けられた扉から二人の女性が入ってくる。
かたや、緑髪の小学生…それも低学年程の少女。
一見すれば社会科見学にでも来たのかと錯覚するような風貌だが、その目は鋭く引き絞られ背には明らかに人のものと思われる血液がべっとりと付いた長い大太刀が背負われている。
かたや、一目で不健康と断ずるに迷いない猫背の女。
両目にはくっきりと濃い隈が浮かんでおり、着ている白衣の白さも相まってその顔色も非常に人間味のない蝋人形のような印象を与える。
「……その格好はなんのつもりだ」
瀬人の目が不快気に鋭くなると少女は大仰に両手を挙げる。
「勘弁してくれよボス、元はと言えば説明不足のボスのせいでもあるんだ」
鈴を転がすような、舌足らずな年相応の声で喋る少女。
しかし、その雰囲気はまるで相応と言えない。
「翔がヤラレちゃってね〜、アタマだけはなんとか無事だったから身体の方は
いやぁ〜この名医が一緒で助かったろう?翔」
粘度のある陰湿な笑みと共にそう言う女のすぐ横を凄まじい速さで何かが通り抜ける。
「貴様らの茶番に付き合う暇は無い
手早く報告を済ませろ」
破壊音と共に後ろの壁に突き刺さるペンを見て、二人の女は肩を竦めるとやれやれと話を進める。
「へいへい、端的に言うと…ボスの命令通りに潜入した企業に人間じゃない生き物が居ましてね
何匹か
「はいは〜い!
2足歩行だったけど…仕組みとしては昆虫に近い生き物だった
ねぇボス〜、ボスは知ってたんでしょう?アレが居るって…
だって、そうじゃなきゃたかが偵察なんかに私達二人を選ばないも〜ん!」
ケタケタと笑う女と鋭く睨む少女。
瀬人はデスクから何枚かの資料を取り出すと指でコンコンとデスクを叩き先を促す。
「まぁ、そのバケモン共も強いには強いが…俺らなら問題なく処分できる程度でしたよ
ただ、一番奥にいた
「今回は軽装だったしね〜お陰で翔が首チョンパされちゃったもんね〜!」
瀬人はその報告を聞くと1枚の資料を二人に見せる。
「その男とは…この写真の男か?」
「………ボス、本当に人が悪い
知ってたんなら言っといて下さいよ」
「そ〜そ〜!この人だよ!」
二人の反応を注意深く見ながら大きく息をつくと、瀬人は椅子に深くもたれ掛かる。
「この写真の男はダーツ、パラディウス社の総帥にしてドーマという反社会的勢力の首領…
「だった…?どういうことだボス、確かに俺達は命令通りパラディウス社に偵察に入ってそこでコイツに会ったですぜ?」
「翔、ダーツがパラディウス社の総帥だったのは…
いや、パラディウス社という存在自体が──二百年前のものだ
ダーツは二百年前に伝説の
少女の眉がひそめられると、その頬を一筋の汗が伝う。
「じゃあ何ですか?ボスはこれから教科書に載るようなデュエリストが二人がかりで始末したようなバケモンとやりあう…と?」
「………そういう事になる
三幻神達がこの世に戻ってきたのはダーツの復活を予期しての事だろう…人間社会に被害の出ないうちに──亡霊には在るべき場所へお帰り願うとしよう」
凄まじい覇気と共に言い切る瀬人の手には、蒼き巨神が握られていた。
丸藤翔
所属︰KC密葬課
使用デッキ【天変地異コントロール】
対外的には決して語られる事は無いが、KCにはグールズと呼ばれる組織が二つ存在する。
一つは
カードの精霊や強き決闘者達が闘う事で生まれるエネルギーなど、現存する科学法則から逸脱した現象や存在を研究・解明し科学によって再定義する為の組織。
海馬瀬人が私財をなげうって設立した超科学対策課は既にたった5年の活動の中で75の特許技術と13の新たな物理法則、3つの新元素を発見するに至る。
神々の奇跡と呼ばれる現象を科学の力によって暴き出し、白日の元に曝しだす…スラングとしての
そしてもう一つが…密葬課
海馬瀬人が自らの政敵やKCにとって都合の悪い人間を抹消する為に組織した、たった四人のみで構成された組織である。
四人の構成員は全員が死刑判決を下された元死刑囚であり、社会的・法的にも死んだ人間…文字通り海馬瀬人の
闇夜に紛れ、与えられた命令通りに人間を始末しその生き血をすするもの…原義での
九重夜行→天馬夜行
所属︰KC密葬課KC密葬課ペガサスミニオン
使用デッキ【キュアバーン】→【サクリファイス】
九重遊斗の叔母にあたる人物。
ペガサスの命令で海馬瀬人の監視、防衛をしている。
今日の最強カードはコレ!
フィールド魔法
このカードの発動時の処理として自分はデッキから「オレイカルコス・デウテロス」1枚を手札に加えることができる。
①:このカードは効果では破壊、除外されない。
②︰自分フィールドのモンスターは攻撃力が500ポイントアップする。
③︰自分は魔法・罠・Pゾーンにモンスターを召喚・特殊召喚することができる。
モンスターゾーンにカードが存在する限り、相手は魔法・罠・Pゾーンのモンスターに攻撃できず、また効果の対象に選択することもできない。
④︰1ターンに1度、自分フィールドのモンスターをモンスターゾーンから魔法・罠・Pゾーンへ
または魔法・罠・Pゾーンからモンスターゾーンへ移動させる事ができる。
⑤︰このカードが表側表示で存在する場合、デュエルに敗北したプレイヤーは魂を封印される。
一見するとアルティミトル・ビシバールキンとのシャレオツロマン砲が思い浮かぶが、魔法・罠ゾーンにモンスターを出せるのは発動側だけだから残念なことに出来ねぇ
ま、そのかわりに先行1ターン目なら相手のモンスターゾーンを封殺出来るわけで…リンク素材?なんのこっちゃ…
ちなみに同じ理由でおじゃまキングが輝く事もねぇな。
まぁ、アッチはアッチでモンスターカードゾーン、ってきっちり書いてあるからどっちみちダメなんだが…
5番目の効果は……まぁマッチキルだな。
敗北したプレイヤーだから自分もマッチキルされるのを警戒しつつ、確実に勝てると思った時に発動してぇな。
マッチキル効果だけを活用するならサーチが潰れるが終焉の地とか擬似空間にメタバースとかも積んで特化してもいいかもな。
…エンシェント・フェアリーでおけ、は禁止カードとする。
総じて、確実に存在しちゃいけねぇクソカードな上にジャッジが必要になる場面が尋常じゃなく多そうなカードだな…
対策?………キスで黙らせとけ
敵キャラのデュエル描写はどれぐらいが良いでしょうか?
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ほぼ全て描写
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最終盤面だけ
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ざっくりダイジェスト