ラーの翼神竜に転生したけどなんか質問ある? 作:悲しいなぁ@silvie
少女のデュエルディスクが緑色のランプを点灯させ、先行を告げる。
『我の先行、ドロー……はもう無いのだったな』
「先行ドローなんていつの話をしてるのカナ…?」
男は言いながら手札を見る。
トレジャー・パンダー
無の煉獄
ワンダー・ワンド
打ち出の小槌
封印されしエクゾディア
(くくく…既にトレジャー・パンダーとエクゾディアが手札に揃っている
これは1ターンキルも簡単な手札…全く、先行じゃないのが勿体ないよ…!)
男は舌なめずりをしながら少女を見る。
「全く…こんなに可愛いのに女のコだなんて勿体ない……
おじさんはねぇ…可愛い顔に産まれたのにお母さんのお腹の中に大事なモノを忘れた君達女のコがこの世で一番惨めな生き物だと思うんだよ?」
『我は手札から
少女の手から膨大な熱量を感じさせる火球が放たれると捲し立てる男に直撃した。
グールズ︰LP4000→3000
「ぐぅ…!?ば、馬鹿な…このローブを着た上で熱いだと…っ!」
『はぁ…貴様なぞ闇のデュエルであれば今ので焼き殺して終わりなのだがな……
仕方あるまい、
「ただのメスガキではないようだね……?
くくく、なら捕まえて総帥に献上すれば一石二鳥カナ…?」
男が下卑た笑みを浮かべるも、少女はまるで意に介さずに1枚のカードをディスクに差し込む。
『デス・メテオに何の妨害も無い…か
ならば貴様はコレで終わりだ』
少女の背後より泥のような闇が噴き出すと瞬く間に周囲を埋め尽くした。
『我はフィールド魔法、ダークネスを発動
手札・デッキより選ばれし5枚のカードをセット』
「ダークネス……?そ、それに5枚ものカードを一気にセットする効果だと…っ!?」
男は聞いたこともないカードとその効果に困惑する。
『フィールド魔法ダークネスが存在する限り、我は自身の魔法・
しかし、その代わりに1ターンに一度、セットされたターンでも罠カードの発動が可能となる』
少女は言いながら自身のフィールドにセットされた左端のカードを指差す。
『我が発動するのは…左端のこのカード』
「セットターンに罠を発動させるフィールド魔法…王家の神殿みたいなカードカナ……?
どちらにせよ、1枚だけならもう禄に動けそうにないね……?」
『発動したのは…永続罠【
虚無はもう一枚の罠を連動して発動させる』
めくられた罠カードが暗い輝きを放つと右端のカードが一人でに表向きとなる。
『現れるがいい…【
そして、その間にある罠を全て発動させる』
少女のフィールドにセットされた5枚のカードが全て表向きとなり、その全貌を明らかにさせる。
『二つのカードが呼び起こしたのは永続罠【ダークネス
ダークネス罠はフィールドに表側表示で存在するダークネス罠の数だけその力を増大させる』
「ふむ……電池メンみたいなものカナ……?
君のフィールドにはダークネス罠とやらが3枚…これはどういう効果なんだい…?」
『ダークネス3はフィールドのダークネス罠1枚につき1000ポイントのダメージを相手に与える
我のフィールドには【ダークネス
「なっ…!?」
グールズ︰LP3000→0
デュエル終了を報せる電子音が鳴り響くと少女は氷のような凍てつく視線を男に向ける。
『口ほどにもない…貴様程度では憂さ晴らしにもならぬ』
「わ、1ターンキルだと……?おじさんが…負けた……?」
男はその巨体を小刻みに震わせながらブツブツと呟く。
『むぅ…久し振りのデュエルで腹が……急いでドローパンを買いに行かねば…!』
少女は男の事など眼中に無くなったとばかりにお腹を擦ると足元の鞄を拾い上げ財布の中身を確認し始めた。
「おじさんが……こんなクソ雌に……?
ありえない……そんな事ありえないよ……」
自分に背を向け小走りに駆け出した少女を男は血走った眼で見ると、獰猛な笑みと共に駆け出した。
「くくく…!!教えてあげるよ!おじさんを怒らせるとどうなるかをね……!!」
舗装された地面にヒビが入る程の全力疾走ですぐに少女に追いつくと男は大きく腕を振り上げ──
『ふん、阿呆が…罰ゲー』
「醜いですねぇ、グールズも墜ちたものです」
後ろから、その拳を掴まれた。
「ぬぐぅあ!?だ、誰だ…!おじさんの邪魔をすると言うなら君も……っ!?」
男が怒声と共に振り向くと、其処には道化師の仮面を被った男が立っていた。
「な、何故…君、いや…貴方が此処に…!?」
「なぁに、散歩ですよ散歩…後は、街のゴミ掃除と言ったところでしょうか?
目につくんですよ…我らが総帥の美しき理想にへばり付く貴方のようなゴミがね」
「ご、ゴミだと……?おじさんが…ゴミ……?
最高幹部だと下手に出れば…!いい機会だ!君もお持ち帰りしてあげるよ!!」
男はもはや用はないとばかりにローブを脱ぎ捨てると極太の縄を束ねたような筋肉をひけらかせる。
「くくく…君もおじさんと遊べばすぐに素直なイイコになるよ……?」
「……はぁ…これは、私の持論ですが
強きカードは強きデュエリストの手に…最初から貴方程度ではあの少年から神のカードを奪うなど不可能であったのはわかっていましたが、まさかここまで品の無い手を使うとは……」
「ごちゃごちゃうるさいなぁ!おじさんがすぐにそのカワイイ口からおじさんの名前以外言えなくしてあげるよ!!」
仮面の男は口の端から泡を立てて迫り来る男にもう一度大きく溜め息をつくと自分の身体に向けて伸ばされたその手を真正面から掴み取った。
「ぬ、ぬぅ……!?う、動かない…っ!お、おじさんが…こんな…こんな細腕に……っ!!」
「貴方はグールズに相応しくない…失せろ」
仮面の男は軽く飛び上がると男のこめかみに鋭い回し蹴りを叩き込んだ。
「ぐぎゃっ!?」
頭部を蹴られた男は凄まじい速度で回転し、ピンボールのように跳ねながら十数メートル後方まで吹き飛んでいった。
「実力行使をするなら相手を見てからにするのですね…
私が止めなければ入院では済みませんでしたよ」
少女は視線を再び鋭く変えると仮面の男を睨む。
『貴様…何者だ?』
「おやぁ?私が誰か…ですか?
流石の私も貴方程の御方に名乗る名は持ち合わせておりませんね…なに、しがない奇術師とでも思って下さい
恥ずかしながら、奇術は勉強中ですがね」
尚も鋭く睨む少女に肩を竦めながら仮面の男は両手を空に向ける。
「そう警戒なさらずとも…貴方からすれば私などとるに足らぬ存在、違いますか?」
『ふん……転生者程度なら、か?』
少女の言葉に一瞬目を見開くと仮面の男は苦笑する。
「そこまでわかるものですか…流石ですね、ダークネス殿」
少女…ダークネスは仮面の男を睨みつけたまま、ゆっくりと語りかける。
『貴様らが何をしようが構わぬ、何処の誰とも知らぬ輩が我の名を騙ろうとも構わぬ…しかし、克也を傷付けてみろ…
この我が生まれてきた事を後悔させてやるぞ』
「ーっ!!」
ダークネスから放たれる生物…否、存在としての圧倒的な格の違いからくる威圧感に仮面の男は思わず膝をつく。
汗腺が壊れたかのように全身から冷汗が噴き出て、寒くもないのに身体が震える。
しかし、仮面の男は気丈に立ち上がり笑みをつくる。
「肝に、銘じて……おきましょう」
そう答えるとフッと威圧感が消える。
仮面の男が荒く息を整えていると、グゥ…と可愛らしい音が鳴った。
『……………我は、黄金のタマゴパンを所望する』
「……ふふふ、直ぐに用意させましょう」
その後、1ダース分の黄金のタマゴパンを鞄にギュウギュウに詰め込んだダークネスが
「今日の最強カードはコレ!フィールド魔法ダークネス!」
フィールド魔法
このカードが表側表示で存在する限り自分は魔法・罠ゾーンのカードを確認出来ない。
①:このカードの発動時に自分の魔法&罠ゾーンにカードが存在する場合、それらを全て破壊する。
その後、手札・デッキから「虚無」「無限」「ダークネス1」「ダークネス2」「ダークネス3」を1枚ずつ選んでランダムにセットする。
②1ターンに一度、自分は罠カード1枚をセットしたターンに発動できる。
③:エンドフェイズに発動する。
自分の魔法&罠ゾーンにカードが存在する場合、それらを全て持ち主のデッキに戻しデッキから「虚無」「無限」「ダークネス1」「ダークネス2」「ダークネス3」を1枚ずつランダムにセットする。
④:自分フィールドの魔法・罠カードがこのカードの効果以外でフィールドから離れた場合に発動する。
自分フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
「強力なデメリットと引き換えにダークネス罠達をセットするダークネスデッキの核になるカードだ!
盆回しで相手に送り付けてそのデメリットを有効活用するのも手だな!!
………あと、オレの出番は?」
敵キャラのデュエル描写はどれぐらいが良いでしょうか?
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ほぼ全て描写
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最終盤面だけ
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ざっくりダイジェスト