仮面ライダーコガラシ   作:黒井福

70 / 70
どうも、黒井です。

今回でコガラシも本当に最終回!そして今回は、この特別編で特にやりたかった事を詰め込みました!とっておきのサプライズをどうぞお楽しみに!


特別編第5話:闇夜に飛び交う影

 突如姿を現した仮面の戦士。その姿は、見れば見る程『仮面ライダー』と言う言葉がふさわしいようにコガラシには感じられた。

 

 一見すると鈍色の骸骨の様な仮面は、その印象に反しておどろおどろしさはあまり感じられない。本来であれが眼窩がある部分は深紅の複眼が輝いており、その上には蝙蝠の耳の様な突起が生えている。口元は鋭い犬歯の生えた牙を食い縛っているかのようなクラッシャーとなっていて、首元は赤黒いコートの広い襟で隠れていた。

 胴体などは仮面と同色の鈍色の鎧を纏っており、腰には仮面ライダーの象徴たるベルトが装着されている。ベルトのバックルは、仮面と同様ドクロの様な形状をしておりバックルの左右には指を引っ掛けられるハンドルの様な物が付いていた。

 

 全体的には見る者によって幽鬼などを連想させるその仮面ライダーは、自分がそう呼ばれた事に何か思う所でもあるのかコガラシ・カイデンを見てから何か考える様に顎に手を添えると、顔を上げてこう答えた。

 

「……ヴァーニィ、です」

「ヴァーニィ? それがお前の名前か?」

 

 コガラシ・カイデンが改めて問うと、その仮面ライダー……ヴァーニィは小さく頷いた。δ5はそれを見て、彼が味方なのかと問い掛ける。

 

「お前は、俺達の味方なのか?」

 

 その問いに対する答えを、ヴァーニィは行動で示した。ブリッジに突撃してS.B.C.T.に襲い掛かろうとしていたドラゴンファッジに、ヴァーニィは攻撃を仕掛けたのだ。しかもただ攻撃するだけでなく、襲われそうになっているライトスコープを守るような動きで。

 それだけでヴァーニィがこの場で彼らの味方をしてくれているのだと言う事を理解するには十分であった。

 

「ありがたい、隊長!」

「全員急げッ! 今の内にコンピューター室にッ!」

 

 ブリッジを飛び出すS.B.C.T.を追撃しようとするドラゴンファッジ達だったが、その前にヴァーニィが立ち塞がる。ヴァーニィは体を無数の蝙蝠に変化させると狭い隙間を通り抜けるようにしてS.B.C.T.とドラゴンファッジの群れの間に移動したのだ。

 

「グルッ!」

 

 いきなり目の前に立ち塞がったヴァーニィに、ドラゴンファッジ達は警戒心を露にする。牙を剥き、肩を怒らせて今にも飛び掛かろうとするファッジ達を前に、先に動いたのはヴァーニィの方だった。

 

 ヴァーニィが両腕を広げると、赤黒いコートが翻り裾が左右の腕に巻き付いた。巻き付いたコートは液状化したように変形して鋭い鉤爪の付いた巨大な手となった。両手に鋭い爪の付いた大型の手甲を付けたヴァーニィが、獣の様にドラゴンファッジに襲い掛かる。

 

「アァァァァッ!」

 

 飛び掛かったヴァーニィをドラゴンファッジ2体が迎え撃つ。だが飛び掛かりの勢いを利用したヴァーニィは2体のドラゴンファッジを床に押し倒すと、肥大化した両腕を振り回して押し倒した2体のドラゴンファッジの首を掻き切った。噴き出した赤い血が通路とヴァーニィを赤く染める中、彼はそのまま次のドラゴンファッジに襲い掛かった。

 

「ガルッ!」

 

 獣のような声を上げて飛び掛かったヴァーニィに対し、標的となったドラゴンファッジはこれを正面から受け止める事を避けた。先の仲間が2体瞬殺されたのを見て、ヴァーニィの戦闘力を警戒しているのだ。

 

「グルァッ!」

 

 ドラゴンファッジはヴァーニィから僅かに距離を取ると、尾の先端の毒針を突き刺そうとした。見た所ヴァーニィは近距離でのパワーは優れているが腕が届く範囲にしか攻撃できるように見えない。ならばある程度距離を取れば……

 

「ガゥッ!」

「くっ!」

 

 ドラゴンファッジの読みは正しく、振り回し突き出される毒の尾にヴァーニィは苦戦を強いられる。直撃だけは受けずにいられているが、それも何時まで持つかと言った感じである。

 

 ヴァーニィが攻めあぐねているのを見て、コガラシ・カイデンは彼の援護に向かおうとする。だがそれは、シラヌイにより阻まれた。

 

「おっと! お前の相手は俺だ。オボロを圧倒したその力、もっと見せてもらうッ!」

「だぁ、もうッ! 鬱陶しいんだよッ!」

 

 シラヌイの攻撃により窓から押し出されるように外に出るコガラシ・カイデン。ヴァーニィはそれを目で追いながら、残るドラゴンファッジをどう倒すかで頭を悩ませた。

 

 その時、後ろに何者かの気配を感じた。肩越しに背後を振り返ると、後方から何かが投げ渡されたのでそれをキャッチする。

 

「?」

 

 飛んできたのは水色の十字架だった。手に納まる小さな十字架を見て、ヴァーニィが後ろを見るとそこには1人の女性……ジェーンの姿があった。ジェーンがヴァーニィに微笑むと、彼はそれに答えずドラゴンファッジを見据えて両手をベルトへと持って行った。バックルの左右のハンドルに指を左右に引っ張ると、ハンドルの動きに連動してバックル中央のドクロの口が開いた。ヴァーニィはその口の中に十字架を入れハンドルを戻した。ドクロの口が閉じると、バックルのドクロの目が十字架と同じ水色に光り輝く。

 

〈トランスフュージョン! ツバキ!〉

 

 ベルトから音声が鳴り響くと、ヴァーニィのコートが水色に変色し形状が変化した。まるで忍び装束の様な見た目となる。その瞬間無防備となった彼に、ドラゴンファッジが尾の毒針を突き刺そうとするが、コートの形状が変化したヴァーニィは攻撃が当たる瞬間体を氷の礫に変化させ砕け散る様にして姿を消した。氷の礫を用いた空蝉の術、それをもしコガラシ・カイデンが見ていたら、彼はヴァーニィにツララの姿を重ねていただろう。

 

 空蝉の術により姿を眩ませたヴァーニィの姿をドラゴンファッジが探す。神経を張り巡らせて周囲を忙しなく見渡すが、彼は一瞬の隙を突く様にドラゴンファッジの背後に回ると後ろから抱き着く様にしがみ付く。そしてクラッシャーを開くと、鋭い牙をドラゴンファッジの首筋に突き立て食らい付いた。

 

「ガルッ!」

「グギャッ!?」

 

 比較的防御の薄い首筋への一撃にドラゴンファッジが悲鳴を上げる。尻尾をのたうたせて苦しむドラゴンファッジに構わず、ヴァーニィは突き立てた牙でドラゴンファッジの血を吸い取っていた。

 暫くドラゴンファッジの血を吸っていたヴァーニィは、ファッジの尾に引っ叩かれて無理矢理引き剥がされる。離れたヴァーニィは、まだ口元から滴っているドラゴンファッジの血を拭うとベルトの両サイドにあるスイッチを同時に押した。

 

〈アナライズ! アイデント、マジックバレット!〉

 

 ベルトから音声が流れ、バックルのドクロとヴァーニィの目が怪しく煌めく。それと同時に赤黒い何かが彼の首から胴を通ってバックルに集まり、そこからさらに右足へと流れていく。右足に全てが流れ込むと、バックルのドクロの目が一際強く輝き音声が響いた。

 

〈プレスクリプション・フィニッシュ!〉

「ハァァァァァァァッ!!」

 

 ベルトの音声を合図にヴァーニィがドラゴンファッジに跳び蹴りを放つ。ドラゴンファッジも攻撃を防ぐが、蹴りが直撃した瞬間踵部分のアンカーがドラゴンファッジに突き刺さりそこから何かが流し込まれた。

 

「ガガッ!? グッ!? グガガッ!?」

 

 ヴァーニィの攻撃を受けたドラゴンファッジは激しく苦しみ始める。同時に攻撃を受けた所から体が罅割れ始め、あっという間にドラゴンファッジの全身に亀裂が走った。

 そして…………

 

「ガァァァァァァァァァッ!?」

 

 次の瞬間、ドラゴンファッジの体は内側から弾ける様に爆散した。

 

 自信を持って作り上げたドラゴンファッジをあっという間に全滅させられて、拘束されている寅泰を始めとした船の乗員は畏怖の目でヴァーニィを見る。その視線に気付いたように彼が寅泰達を見やると、彼らは一様に引き攣ったような悲鳴を上げた。

 

「ヒィッ!?」

 

 彼らから向けられる畏怖の視線。ヴァーニィは暫くそれを見返していたが、不意に興味を失ったように視線を逸らすと体を無数の蝙蝠へと変化させその場から姿を消した。

 

 唐突に静寂を取り戻したブリッジで、誰も一言も発する事が出来ないまま室内には暫く静寂が漂っていた。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 ブリッジから押し出されるように甲板に降り立ったコガラシ・カイデンは、シラヌイからの苛烈な攻撃を捌きながら同時に襲い掛かって来るドラゴンファッジの相手もしていた。制御を失ったドラゴンファッジは敵味方関係なく襲い掛かっているのか、コガラシ・カイデンだけでなくシラヌイにまで攻撃を仕掛けている。面倒な横槍を捌きながら、コガラシ・カイデンはシラヌイにこんな事に手を貸している真意を問い質した。

 

「お前、何だってこんな事に手を貸してるんだッ!」

「簡単な話だッ! 俺はもっと強くなりたい、力が欲しいッ! 万閃衆でも、卍妖衆でも手に入らなかった力ッ! ここでならそれが手に入るッ!」

「何でそんなに力に拘るッ!」

「万閃衆が強大な力に敗れたのを忘れたかッ! 結局この世は強い者が全てを手に入れ、弱い者は淘汰される定めにあるッ! 俺は絶対に、淘汰される側にはならないッ!」

 

 シラヌイが吠えながら火遁・雷遁・水遁を同時に放つ。一度に3つの遁術をこれほどまで高い水準で放てる忍びは、今の万閃衆でも数える程度にしか存在しないだろう。それだけでシラヌイの力量が分かるというものだ。

 

 だからこそコガラシ・カイデンは悔しかった。それほどの力を持つ忍びであるシラヌイが、誤った道を進んでいる事が許せなかった。

 

「お前もか……お前もあの時、万閃衆が敗北した事で人生が狂ったクチの奴か……」

 

 思えば全てが狂ったのはあの時からだった気がする。あの日あの時、傘木 雄成により万閃衆が敗北した事に端を発し、千里の母・楓は死に、その事を引き摺った椿は道を踏み外した。力に憑りつかれたオボロは卍妖衆を作り上げ、そしてシラヌイがこうして立ち塞がった。

 たった一度の敗北が、数年の月日を経てこうして自分の前に立ちはだかっている事にコガラシ・カイデンは世の不条理さを感じずにはいられない。

 

 それでも彼は、自分の中に抱いた信念を支えに立ちシラヌイと相対した。

 

「だとしても、俺はお前達を認めないッ!」

 

 轟雷による鋭い斬撃が、一撃でシラヌイの鉤手甲を破壊した。全ての鉤爪を一撃で粉砕され、罅割れて半分以下の長さになった鉤手甲を見てシラヌイは言葉を失う。

 

「な、ぁ……!?」

「ハッ!」

「ぐっ!?」

 

 武器を失い、唖然とするシラヌイをコガラシ・カイデンが蹴り飛ばす。その衝撃で鉤手甲がシラヌイの手から離れ、武器を完全に失ったシラヌイは甲板に叩き付けられる。全身が砕けるような衝撃に喘ぎながらも、シラヌイは最後の意地を総動員して立ち上がった。

 

「ぐ、ぐぐ……ふっ、はははっ……そうだ、それを見たかった……! 何者をも寄せ付けない力……! 世界には俺達忍びが必要だと知らしめる力……!」

 

 窮地に追い込まれながらも、シラヌイは何処か嬉しそうだ。それを見て、彼の歓喜の声を聞いて、コガラシ・カイデンはシラヌイが何を思って万閃衆を離れたのかを理解した。

 

 この男は要は忍びの存在と活躍を認めてほしいだけなのだ。影で暗躍してきた自分達が、如何に頑張り優れているかを世界に認めさせたくて仕方なかった。忍びと言うその活動の性質上、自分達の活動がどれ程秘匿されていようとも。

 

 その為に力が必要だった。世界に自分達の存在を高らかに叫ぶ為に。敗北し窮地に追い込まれた万閃衆を誰も助けてくれなかった事への不満を糧にして。

 

 自己顕示欲にも近いその野心に、コガラシ・カイデンが出した答えは言うまでもなく否であった。

 

「悪いけど、俺の……俺達の戦いは誰にも知られる事は無いよ」

「何……?」

「俺達は忍びだ。影に生きて、闇を駆け抜ける。俺達の戦いは、何時だって人々に知られる事はないし、簡単に知られちゃいけないんだ。それが俺達忍びの生き方であり、戦いだ。それを忘れた時点で、お前は忍び失格だよ」

 

 話しながら、コガラシ・カイデンは印を結び術を発動する。立ち上がったシラヌイは、己の戦いと生き様を否定されて叫び声を上げた。

 

「~~~~ッ、がぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

「書かせてもらうぜ、俺の勝利をッ! 忍法、不倶風燐ッ!」

 

 暴風を纏ったコガラシ・カイデンの必殺の蹴りがシラヌイへと放たれる。シラヌイはコガラシ・カイデンの一撃を正面から受け止め、大きく吹き飛ばされ柵を突き破って海へと叩き落された。

 

「うぐ……が……」

 

 全身ボロボロとなり、変身も解けたシラヌイだった男はそのまま力無く海の中へと沈んでいく。全身が完全に没しようとしたその時、ミズグモの術で水面に降り立ったコガラシ・カイデンがその手を引っ張り海中から男を引っ張り上げた。

 

「おっと、逃がさねえよ」

「ぶはっ!? な、何だと……?」

「お前には、やらかした罪をしっかり償ってもらう」

「くっ……」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 コガラシ・カイデンとシラヌイの戦いに決着がついた頃、S.B.C.T.は艦内を全力疾走してコンピューター室へと向かっていた。こうしている間にも時間は刻一刻と過ぎ、自爆へのカウントダウンが続いていた。

 

「急げッ! 急げぇッ!」

「そこ右だッ!」

「左ッ! 敵だッ!」

「チィッ!?」

 

 一秒でも早く自爆装置を解除する為急ぐ彼らだが、そんな彼らを妨害する様に艦内を徘徊するドラゴンファッジが襲い掛かる。あともう少しでコンピューター室に辿り着くかと言うところまできたが、ここに来るまでに部隊の半数以上がドラゴンファッジの足止めの為に残った。

 

「あとどれくらいだッ!?」

「あと1分ッ!」

「急げッ! このまま真っ直ぐだッ!」

『コンピューター室は正面の部屋です、急いでッ!』

 

 オペレーターの言葉通り、彼らの視線の先にはドアの上にハッキリとコンピューター室と書かれた部屋が見えた。あの中に入り正面にあるスイッチを切れば終わりだ。希望を抱きながら走る足を速める彼らだったが、その希望を嘲笑う様に左右の通路からドラゴンファッジが姿を現す。

 

「グルルッ!」

「シャァァッ!」

 

 今、先頭を走っているのはδ5だ。だがこのままだとドラゴンファッジによりδ5が足止めを喰らう。残り時間が少ない今、δ5が足を止められては絶対に間に合わない。この事態に隊長のスコープは素早く判断を下した。

 

「δ3、δ8は左の奴を止めろッ! 私が右の奴を止める! δ5はそのまま真っ直ぐ進めッ!」

 

 指示を出しながらスコープはガンマライフルを構えて引き金を引き、ドラゴンファッジを牽制しながらついでに正面のドアのカギを破壊する。命令を受けたδ3とδ8もドラゴンファッジに飛びつく様にしてδ5を援護し、彼がコンピューター室へと飛び込む障害を取り除いた。

 

「行けδ5ッ!」

「了解ッ!」

 

 仲間の隊員達のバックアップを受けて、δ5は正面の部屋へと飛び込んだ。途中邪魔になるからと武器を放り捨て、スコープの銃撃で鍵を破壊されたドアをタックルで突き破り文字通り転がるようにして部屋へと飛び込む。

 部屋に飛び込んだ勢いで転がり正面を見たδ5の目には、赤く光るスイッチの姿が。

 

『急いでッ! あと20秒ッ!』

「ウオォォォォッ!」

 

 残り時間はあと僅か。δ5は全力で走り続けて棒になりそうな足に喝を入れて駆けていく。緊急停止スイッチはもう目前――――

 

「ッ!?」

 

 その時、力み過ぎたのかδ5の足が滑り前のめりに倒れた。派手な倒れ方では無かったので直ぐに体勢を立て直して駆け出すが、残り僅かと言うこのタイミングでのこのタイムロスは非常に痛い。今ので軽く5秒以上は無駄にしてしまった。

 

「くっ! おぉぉッ!」

『あと10秒ッ!』

 

 コンピューター室は決して広くはないとは言え、立ち上がりながら正面に進むとなると残り時間としては微妙な所。オペレーターの無情なカウントダウンがδ5の耳に入る。

 

『9、8、7――』

「間に合えぇぇぇぇッ!」

 

 懸命に足を動かし、目の前の緊急停止スイッチへと手を伸ばす。目の前なのに果てしなく遠くに感じるスイッチが、あともう少しで触れられそうになる。

 

『5、4、3、2――』

 

 あと少し……あと少しなのに、そのあと少しが絶望的に届かない。タイムリミット寸前という状況で、しかし無駄と分かりつつδ5はスイッチに手を伸ばしながら駆ける。

 

(届けぇぇぇぇぇぇッ!)

 

 最後の1秒。後半歩分手が届かない中で、それでもδ5は手を伸ばし続け…………

 

『δ5、装備緊急パージッ!』

 

 出し抜けにδ5の身を護るライトスコープの装備が弾ける様に体から離れた。ライトスコープの装備をも浸食するような溶解液などを用いる敵の攻撃を受けた際など、緊急時に迅速に装備を外す必要に駆られた際に使用できる緊急パージをオペレーターがδ5に対して行ったのだ。迅速に装備を外す為、緊急パージではかなりの勢いで装備が外される。

 

 その勢いが明暗を分けた。前に進む為足に力を入れた瞬間に装備が勢いよく外れ、その勢いが後押しとなって僅かに届かなかった半歩分を押し出しδ5の手をスイッチに届かせた。指先がスイッチに触れたのを感じた瞬間、彼は反射的に指に力を入れスイッチを押し込んだ。

 

「だぁっ! はぁ、はぁ、はぁ……!」

 

 スイッチを押した体勢で、装備を全て外して無防備となったδ5は機械にしがみ付く様にして呼吸を整えた。暫く肩で息をし、数秒待っても何も起きない事に恐る恐る顔を上げスイッチを見れば自分の指がしっかりとスイッチを押し込んでいる事を確認する。

 それと同時に耳に着けられた通信機からオペレーターの声が響いた。

 

『自爆装置、緊急停止を確認。もう大丈夫です』

「う、おぁぁぁ……あ、あっぶねぇ……」

 

 ギリギリだった。本当にギリギリだった。時間切れまであとコンマ数秒と言うレベルであった。最後の瞬間、あの緊急パージが無ければ恐らく間に合ってはいなかったであろう。そう思うと今更ながら肝が冷えた。

 

 安堵のあまり腰が抜けた様になってしまっていたδ5が機械を支えに立ち上がろうとした時、彼がブチ破った扉からドラゴンファッジが入り込んできた。

 

「ガルル……!」

「ッ!?」

 

 δ5は入ってきたドラゴンファッジに目を見開く。装備はたった今全て外してしまった。今の彼は文字通り無防備だ。この状態で奴に襲われては一溜りもない。

 先程とは別の意味で汗を流すδ5だったが、その彼の耳に頼れる仲間の声が響いた。

 

「δ5、伏せろッ!」

「ッ!」

 

 聞こえてきた声にδ5が飛び込む様にその場に伏せる。直後ドラゴンファッジの背後から無数の銃声が響、背後から蜂の巣にされたドラゴンファッジは力無くその場に倒れた。

 

「大丈夫か、δ5?」

「あ、あぁ……ありがとう、助かったよ」

 

 ドラゴンファッジを倒した仲間のライトスコープが、部屋の床で伏せているδ5に手を貸して立ち上がらせる。仲間の手を借りながら部屋から出るδ5の耳に、通信機からのオペレーターの声が響いた。

 

『お疲れさま。大丈夫?』

「あぁ、何とかな。いいタイミングだったぜ、サンキューな」

『感謝する気があるなら、もう少しこっちの事も考えてくれる? サポートするのも大変なんだからね…………”レックス”』

「分かってるって。何時もありがとうよ……”リリィ”」

 

 通信機越しに笑い合いながら話すδ5ことレックスとリリィ。嘗て傘木社の実験体であり、仮面ライダーに救われた少年少女達である。あれから月日が経ち、すっかり立派に育った2人は今こうしてS.B.C.T.の一員として共に戦っていた。

 

 その彼の目の前で、出し抜けに壁が粉砕された。また別のドラゴンファッジが出たのかと思ったが、それは半分正解で半分不正解であった。

 

「フッ」

〈ATP burst〉

 

 壁を突き破って出てきたのはニュージェネレーションフォームのデイナであった。彼は彼で艦内を闊歩しているドラゴンファッジを1人で次々と倒して回っていたらしい。

 

「ふぅ……ん? あ、君ら、無事?」

「はいッ! ジンさんも、大丈夫ですか?」

「問題無いよ。あの2人もね――――」

 

 

 

 

「ヤァッ!」

「オラァッ!」

 

 別の場所でも、ノーブルレイズとチェーンレイズとなったテテュスとオケアノスがドラゴンファッジの残党を相手に大立ち回りを演じ、2人の必殺技を前にドラゴンファッジは最後の1体まで倒された。彼女らもまた船の自爆装置が作動したことは耳にしていたが、生憎と2人はどうすれば自爆装置が止まるかを知らない。知らないながらも自分達に出来る事はと、目に映るドラゴンファッジを倒しながらS.B.C.Tと合流しようと艦内を駆け抜けていた。

 

「ふぅ……あれ? 放送止まってる?」

「あ? あ、そう言えば……」

 

 先程まで喧しく鳴り響いていたサイレンとアナウンスが唐突に止まった事に気付いたテテュスが首を傾げ、彼女の指摘に遅れて気付いたオケアノスが周囲を見渡す。周囲には2人が倒したドラゴンファッジだったものばかり。増援が来ないのを見て、2人は頷き合うと一度ブリッジに向かうべく走り出す。

 

 その道中、2人は廊下に倒れている椿と隆司を発見した。

 

「ッ! ネイト、あれ!」

「おいおい、大丈夫か!?」

 

 倒れた2人にテテュス達は肝を冷やしたが、近付いて容態を診ると呼吸を確認できたので安堵する。ホッと胸を撫で下ろして溜め息を吐くと、同時に2人も目を覚ました。

 

「うぐ……んぅ……?」

「くっ……ぁ?」

「あ、目が覚めた?」

「大丈夫か、お前ら?」

 

 目覚めた椿は何が起きたのか分からないと言った様子で周囲を見渡し、隆司は目覚めた時目の前に居たテテュスとオケアノスの2人を交互に見た。最初状況を理解する為テテュス達を見ていた隆司だったが、ふと視線を椿の方に向けて彼女が平然と起きているのを見て目を見開いた。

 

「椿ッ! お前、大丈夫なのかッ!」

「う、うむ……体は特に何ともないのでござるが……一体何が?」

「覚えてねえのか? お前、あの怪物の鼬の最後っ屁で毒喰らって死ぬところだったんだぞ?」

「あ……」

 

 隆司の言葉で意識を失う直前の事を思い出す。咄嗟に首元に手をやれば、そこには()()()()()()()()()()()が確かに牙を突き立てられた痕があった。その傷痕だけで、彼女が非常に危険な傷を負ったのだと言う事が分かりテテュスをオケアノスも仮面の奥で顔を顰めた。

 

「うわぁ、女の子なのにこんな傷作られちゃって……」

「本当に大丈夫なのか?」

「気分は何とも……だが、毒? 本当でござるか?」

「本当だよ。マジで死ぬんじゃねえかと思って焦ったぞ」

「それが何で今はへっちゃらなの?」

「隆司が助けてくれたでござるか?」

「いや…………ん?」

 

 野草や薬草に関する知識が豊富な隆司は、自作の傷薬などを常に所持している。それらは非常に効能が高く、以前は椿も世話になった事があった。その時の事を思い出し今回も彼が助けてくれたのかと思ったが、対する隆司は否と答え意識を失う直前に起こった事を口にしようとした。

 

 が、思い出せない。どういう訳か、意識を失う直前何が起きたのかをどうしても思い出せなかったのだ。まるで記憶に靄が掛かった様に、その部分の記憶だけすっぽりと抜け落ちた様に思い出せなくなっていた。

 唯一思い出せるのは、見知った誰かの姿を見たような気がする……それだけである。

 

「なん、で……誰が、椿を……」

 

 難しい顔になり必死に記憶の糸を手繰ろうとする隆司の肩を、オケアノスが勢い良く叩いた。

 

「ま、気にすんな! 助けてくれたって事は悪い奴じゃねえって事だろ。気にする必要はねえよ、その内思い出すだろ」

「ネイトは気にしなさすぎ。2人共、彼の言う事をそんなに参考にしちゃ駄目だからね?」

「そこまで言う事はなくねえか?」

「事実じゃない」

 

 テテュスとオケアノスの痴話喧嘩に、隆司と椿は2人の顔を交互に見てから互いの顔を見合わせて思わず笑みを浮かべた。

 

 この後、艦内に残るファッジの掃討作戦が行われ寅泰を始めとした関係者全員の捕縛が行われた。当初はデイナとコガラシ達の手も借りて行う予定であったが、あの後艦内各所で例のヴァーニィにより残りのファッジは全て倒されていたらしい。レックス達がコンピューター室に向かう道中でドラゴンファッジの足止めの為に残ったライトスコープ達も彼に助けられ、結果として誰1人欠ける事無く作戦は無事終了。捕縛された傘木社関係者は全員警察に引き渡され裁きを受ける事となった。

 

 戦いを終えた千里は隆司、椿を伴ってBAR・FUJINOで待っていた唯と合流。事件の収束と再会に唯も喜びを露にし、4人はそのまま営業が再開されたFUJINOで祝杯を挙げた。

 

 そしてその後、事件もあり途中散々な事になりながらも結果的に楽しめた旅行に何だかんだ満足しつつ海都から帰った千里達は、馴染みのある街中を歩きながら改めて再会を祝う為七篠庵へと向かっていた。

 

「それにしても良かった。長谷部さん、万閃衆に復帰するんだ?」

「うむ。忍びから逃げるようではまだまだ未熟。本当に過去の罪を償う為には、拙者は後ろ指をさされながらも忍びを続けなければ」

「かってえな~。もうちょい肩の力抜けよ。疲れるだろ?」

 

 笑い合いながら街中を歩く千里達。椿も見慣れた街中を久し振りに踏みしめて歩いていると、ふと首を傾げて口を開いた。

 

「ところで南城殿? 拙者らは何処に向かっているのでござる? こちらはお主の家ではなかった筈でござるが?」

「え? 七篠庵だよ、七篠庵」

「ナナシノアン……?」

 

 七篠庵の名を聞いても分からないと言いたげに首を傾げる椿の姿に、千里達も違和感を感じて彼女を見た。

 

「え、もしかして忘れちゃった? あんなに何度も行ったのに?」

「ななしのあん……はて? そんな店あったでござるか?」

「まぁ行けばわかるわよ」

 

 何かが可笑しい椿の様子に違和感を感じつつ、店につけば思い出すだろうと唯は彼女を引っ張る様に七篠庵へと向かった。

 

 そうして辿り着いた七篠庵は、相も変わらずまるで廃墟のような外観のボロさであった。その様子に椿は、千里達にこの場所を教えたのは自分であるにも関わらず顔を引き攣らせた。

 

「な、南城殿? 小鳥遊殿? 本当にここでござるか? ただの廃墟にしか見えぬのでござるが?」

「いやいや、ここ教えてくれたの長谷部さんじゃん!?」

「拙者が?」

「覚えてないの!?」

 

 驚く千里と唯の様子に、椿は訳が分からないと言いたげに困惑した様子を見せた。明らかにおかしな椿の様子に、俯いて何かブツブツと呟いていた隆司はハッと顔を上げて3人を押し退ける様に店の扉を蹴り破る様に開けた。

 

 そして、そこに広がる光景に絶句した。

 

「な、あ……!?」

「おい隼ッ! そんな乱暴に……って、えッ!?」

「嘘ッ!?」

 

 店に入った隆司の背中越しに店内を見て、千里と唯も言葉を失った。

 

 そこに広がっていたのは、誰がどう見ても廃墟となって数年は経過しているとしか思えない程に荒れ果てた店内の様子であった。壁は崩れ埃が積もり、元が何を取り扱う店だったのかを判断するのは難しい。喫茶店として利用した経験が無ければ、飲食関係の店だったと思う事も出来なかったかもしれない。

 

 千里達は我先にと店の中へと入り、荒れ果てた内部の様子にただただ唖然となった。

 

「こ、れ……何がどうなって?」

「嘘、何で……!? だって私、ちょっと前にもここに来てるんだよ? その時は何ともなかった筈なのに……」

「つまり、数週間か数か月前までは普通だった……たった数日で、こんな事になるものなのか?」

 

 自分で言っておきながら、何を馬鹿なと千里は頭を振った。ただ廃墟となっているだけならまだ分かる。だがこの埃の積もり具合と空気の淀み方は、たった数週間前に廃墟になっただけではならない汚れ方だ。見た目通り、年単位で放置されなければこうはならないだろう。

 

 まるで狐に化かされたような気分になり、不気味な気持ち悪さを感じる千里と唯。そんな2人に隆司が声を掛けた。

 

「今思い出した……あの女、海都に来てやがった」

「海都に?」

「え、どう言う事?」

 

 隆司は記憶にある限りの事を2人に伝えた。傘木社の残党との戦闘の最中、椿が毒で死に掛けた事。彼女を助けようと隆司が近寄った所で姿を現したジェーン。そして、彼女の姿を見た直後に意識を失い目覚めた時には椿が助かっていた事。

 

 彼の話に千里と唯は信じられないと言う顔をした。現場を見た居ない為はっきりとは言えないが、状況だけを見るならジェーンが椿を助けたとも捉えられる。だが千里達が知る限り彼女はこの喫茶店の店主と言うだけの存在。彼女に毒に侵された椿を助ける事が出来るのだろうか?

 

「そもそも、ジェーンさんがあの船に乗ってたって事が信じられないんだけど……」

「俺だって信じられねえよ」

「隼君、夢でも見てたんじゃないの?」

「な訳ねえだろッ! しっかり起きてたわッ!」

 

 不可解にも程がある状況に、あーでもないこーでもないと議論を交わす千里達。その時、ある意味で渦中であるにもかかわらず会話に混ざれずにいた椿があるモノに気付いた。

 

「んぉ? 皆、カウンターの上にあるのは手紙ではござらんか?」

「「「え?」」」

 

 椿の言葉に千里達がカウンターを見ると、そこにはこのボロボロの廃墟の中にあって明らかに浮いている真新しい紙に掛かれた手紙と思しきものがあった。千里が唯と隆司の顔を交互に見て、恐る恐る手を伸ばして手紙を開くとそこには簡潔にこう書かれていた。

 

「『今までありがとう。縁があったらまた会いましょう』……か」

 

 手紙を読み終えて尚、分からない事は多い。ただ一つ言える事は、ジェーンは唐突に千里達の前から去ったと言う事だけである。

 

 何とも言えない気持ちになり、暫く手紙の中を見るしか出来ない千里達。不可解さと不気味さ、そして一抹の寂しさを感じる千里達の間を、何処からか隙間風が噴いて来たのか一陣の風が通り過ぎていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 忍び……それは夜に行き、夜の闇に紛れて世間の裏で活躍する影の住人。その姿を見る事が出来る者はごく僅かしかいない。

 

 だが忘れてはならない事がある。それは闇に生きる者は決して彼らだけではないと言う事だ。夜の闇に紛れて動き、悪事を為す者は悲しい事にこの世界には星の数ほども居る。

 

「あ゛……う゛ぁ゛……い、ひっ……ぁ゛ぁ……」

 

 夜の帳が降り、闇が支配する街の路地裏で1人の女性が引き攣ったような悲鳴を上げていた。時折痙攣しながら小さく悲鳴を上げるその女性の首筋には、鋭い牙の生えた鹿のような怪物が食らい付き首の動脈から女性の血を啜っていた。徐々に女性の生命の根源が吸い取られ、女性の動きが鈍くなっていく。市が間近に迫っているにも拘らず、血を啜られている女性の顔は快楽を感じているような朱を帯び口からは呻き声のような悲鳴と共に熱を持った吐息が吐き出された。

 

 その異常な光景に、敢えて近付く2人の人影があった。高校生くらいの年齢と思しき少年と、少年と同年代に見える少女である。2人が近付くと、その足音に反応して鹿の様な異形が女性の首筋から牙を抜き警戒の唸り声を上げた。

 

「グルルルル……!」

「『アルフ』、行くよ」

「うん……」

 

 少年が異形を見つめながら腰にドクロを模したベルトを装着する。ベルトを装着しながら少年が隣に居る少女……アルフに声を掛けると、彼女は小さく頷き後ろから少年に抱き着き背伸びをしながら少年の首筋に唇を触れさせた。アルフの体付きは男を魅了する様に起伏に富んでおり、抱き着かれた事で背中に触れる豊満な胸の感触と首筋に触れる唇の感触に、少年は僅かに体をピクリと反応させる。

 

 アルフはそんな少年の反応を気にすることなく、それどころか寧ろさらに反応させるように唇が触れた首筋に軽く舌を這わせた。アルフの赤い舌がぬるりと少年の首筋を舐め、少年の鼻から微かに熱い吐息が漏れる。

 

 直後、アルフが口を開くと常人のそれより長く鋭い犬歯が覗き、その犬歯が少年の首筋の肌を突き破り血管に食い込んだ。

 

「うっ! あ、ぁぁ……はぁ……う、ぁ……」

 

 堪らず少年の口から声が漏れる。だがそれは苦痛からくる声ではない。どう聞いても快楽に悶えているような悩ましさを感じさせる声だ。

 

 異形の前で、先程異形がそうしていたようにアルフが少年の生き血を啜る。が、何を思ったのかアルフは唐突に吸血するのを止めると口の端から垂れる少年の血を指先で拭った。

 

 そして…………

 

「ん……うっ! ぐ、ごぼっ!」

 

 アルフの口から、血の様に赤黒い十字架が飛び出した。赤黒い十字架に、シルバーのラインが血管の様に伸びている。

 

 血と唾液に塗れた十字架をアルフは口から取り出し、それをそのまま少年に手渡した。少年は血と唾液の滴るそれを嫌な顔せず受け取ると、腰に装着したベルトのバックルの左右のハンドルを引きドクロの口を開かせる。そしてそのドクロの口の中に十字架を縦に入れ、ハンドルを戻してドクロの口を閉じさせる。

 

 その際、彼は()()()()()が口にしたのと同じセリフを口にした。即ち――――

 

「変身……!」

〈ダイアリシス! キョウヤ!〉

 

 ベルトのバックルから音声が響くと、ドクロの目が赤く輝きバックルを中心に血の様に赤い液体が少年……紅月(あかつき) 京也(きょうや)の体を包み込み、そして次の瞬間その液体が体に沁み込む様にして京也の姿を変えた。

 

 歯を食い縛ったドクロのような顔の鈍色の仮面に真紅の複眼。骨格を彷彿とさせる鈍色の鎧で黒いボディースーツを包み、その上から血の様に赤いボロボロのコートを羽織る。

 

 その見た目を一言で表すなら、仮面ライダー。彼の名は、仮面ライダーヴァーニィ。

 

「ハァァァァァッ!」

 

 ヴァーニィがコートの裾を翻して鹿の様な異形に飛び掛かる。取っ組み合いのような戦いを始めるバーニィと異形の戦いを、アルフは少し離れた所から静かに見つめていた。

 

 それは新たな仮面ライダーの物語。コガラシ達忍びとは違う形で闇に生き、夜の暗闇を駆け抜ける、異形の戦士。

 

 人知れず闇夜で戦うその姿が、白日の下に晒されるまでそう時間は掛からないのだった。




ここまで読んでいただきありがとうございました!

新ライダーの名前はヴァーニィです。ヴァーニィは吸血鬼ライダーらしさを前面に押し出して、変身だけでなく戦闘でも吸血が重要な要素となるライダーとして描いていく予定です。

そして今までずっと存在感だけを出して名前を伏せていたS.B.C.T.δチームのエースδ5。その正体は、デイナの頃から本作を楽しんでくださった方々ならご存じのレックスでした。作品内時間であれから10年、レックスも立派に成長してくれました。オペレーターのリリィ共々、次回作ではさらに活躍する事になります。

姿を消したジェーンと廃墟となった七篠庵。こういう、今まで普通に過ごせていた場所がある時を境に本来の姿に戻った感じに廃墟になってる演出は色々と来るものがあると思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!次回作でもどうかよろしくお願いします!

それでは。

2024.06.26:主人公の名前が他のハージェネ作者さんの作品と丸被りしていたので京也に変更しました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:50文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。