死中に活ッ!笑えよドラゴンッ!!※転生先が絶望的なんだが 作:ストロング西岡
「くれぐれも気を付けてくださいね、姉貴」
オーフィア、マイケルと魔獣を討伐に行った日から4日後、予てより企てられていた作戦。貧民街地下路探索作戦の決行日を迎えた。
今回持っていく装備は、護身用の短剣と新たにメンバーに加わった大鎌だ。銘はデスカッター……ダサい。魔獣討伐の際に少しだけ振るったが感触は悪くない。というよりこれがどれほどの業物であるかがよく分かった。間違いなく今まで手にした武器の中で最高のものだと言える。
アリシアの創る武器を握るのはこれで3本目だが、どれも一品であった。そういえば、初代の弯刀が真っ二つに折れた状態でアリシアに修理を頼み、思いっきり睨まれたことがあった。まぁ、私が悪いよな。でも安心して欲しい。2代目はまだ健在だし──そんなに使ってないだけ──大鎌はアダマンタイトだから頑丈。壊れる心配は無い。……無いよね?
あとは閃光炸裂弾が2個と、手榴弾が4個だ。閃光炸裂弾が少ないのは、単純にゴーレム相手に効き目が薄いからだ。小手先で勝負するより、1発でかいのをぶつけたほうが短期決戦にもなるし戦闘効率も良いという判断だ。
「当たり前でしょ。こんなところで死ねないんだから」
「テレジー、荷物持ったぞ!」
意気揚々と爆弾が入った袋を掲げたマイケルに了承の旨を伝える。その背には私が以前まで使っていた長槍が彼の高い身長でもってしても隠れず、頭上から穂先を覗かしている。
『俺も武器がほしい。こんなぺらっぺらな剣では戦えん!』
『誰が悪いと……陽気パワーを使えばいいじゃない』
『う、うーむ。そうなのだが……無限に使えるわけではないからな』
過ぎた力は必ず何か代償を生じる。例えば連続発動による身体的障害や、長時間の使用制限など。いざというときに陽気パワーが使えないのであればお話にならない。ならば温存するに越したことはないだろう。
私が持つ大鎌はその分離機構であらゆる局面に対応出来る力がある。本来であれば予備として長槍を持っておきたい。しかしアリシアに言外に『壊れない』と銘打たれたアダマンタイト製の大鎌であれば話は別と考える。それに私には万が一のときの魔法もある。ならば長槍は彼に貸してしまったほうがいいだろう。
「それにしてもガリッパは今日も仕事か。大変だな!」
「そっちと比べたら命が懸かってない分楽な仕事だぜ」
マイケルの労いにガリッパは困ったように微笑んだ。
「結構忙しいみたいね。頻々に革命派と合流しているのだっけ」
「……はい、革命派は下っ端を使い潰す派閥なんで。このまま働いて実績積んだら下っ端卒業してガリッパからも卒業できるのも夢じゃないっすね」
難しい顔をしていたガリッパは、上手いこと言ったとばかりに手を打って私の返答に期待しているのか、こちらを凝視してくる。なら私も上手いことを言ってやろう。
「ならガリッパからガリッチョになるのね」
「ははは、どういう意味かわかんないっすけどあれっすね。姉貴マジでネーミングセンス無いっすね。子どもの名付けだけはしないほうがいいと思うっす」
あ、あれ。思ってた反応と違う。ガリッパは顔から色を消して仏頂面で私を詰ってきた。なんか、変だったかな……いや変じゃないぞ。
「ガリガリと、部長で、ガリッチョ──」
「──いや説明いらないっす大体分かるんで。まず人にガリガリって言うのも大概失礼っすよね。しかもなんで他のとくっつけて省略するんすか。ダサいんでマジやめたほうがいいっすよ」
「はい……」
センス無い、ダサい、マジやめた方がいい……皆から言われるけど、私ってやっぱセンス無いのかな……。ガリッチョ、可愛くてチャーミングで親しみ易くて覚えやすいじゃんか……。
「おお、テレジーがガリッパに怒られてる……! 何故か別れの挨拶のはずが説教になってる!」
ええその通りねなんで怒られてるんでしょうね。大丈夫私は変じゃないちょっと独創性に富んでいるだけ。塞ぎ込む必要はない私らしく行け。
そう心に刻んで私は沈みかけた気持ちに鞭打って顔を上げると、背負っていた大鎌を背負い直す。
「それじゃ、言ってくるわ」
「はい。お気を付けて」
「ガリッパも頑張れよッ!!」
「おう、そっちもな!」
私達は手を振ってガリッパと別れる。それに答えてガリッパもこちらに手を降ってきた。そして彼は私が視界から消えるまで手を振り続けた。
考え事は後に取っておく。そして今は、これからの戦いに備えて心を整えるだけだ。
☆ ☆ ☆
「シッ!」
日の明かりも届かないアスキア帝国の元城下町、そして現貧民街の地下水路。決して広いとは言えない小道で私は分離させた大鎌の刃──曲剣を片手に、宙に飛んでいる警備タイプに背後から急襲を仕掛ける。頂点にあるプロペラから下に真っ直ぐ曲剣の刃が走り、警備タイプに警報を鳴らされることなく真っ二つにすることに成功した。
ふぅ……これで5体目か。一撃必殺が求められる分集中力がいるな。私は少し跳ね上がった心臓を抑えるように深呼吸を挟み、曲剣を柄に装着する。そして既に戦闘終了に気がついているだろうが、後に控えている索敵及びマッピング要員達に合図を送る。
ガイは前方にて索敵を行い、その後ろでマイケルが護衛を。真ん中に私がいて隣にはエレノア、殿はオーフィアを配置し隊列を組んで進んでいく。もうそろそろで地下路から水路に近づいてくるはずだ。
「流石テレジーだな。こうも簡単にやっつけてしまうとは!」
「はっ、オーフィアだってこんなの楽勝だ。これくらいできてくれなきゃ困る」
「いやいや、テレジーの技術あっての賜物だ」
「お前はなんにも知らないんだな。魔法を使ってるんだよ、魔法。あの糞女に……技術なんてあってないようなもんだろ」
マイケルは相変わらず悪態を吐くガイに怪訝な表情を向けるが、互いに睨み合うだけでそれ以上は会話を重ねない。互いに踏み込むべきでないラインを弁えているのだ。……私にはそういう能力を発揮してくれないが。
警備タイプはそもそも戦闘向きではなく、装備は機体下部に取り付けられた小銃くらいだ。破壊するのは難しくない。奴らは前方にあるカメラと音感知センサーで索敵を行う。ただ、厄介なのは侵入者の発見の際に周囲に魔力信号を送って防衛タイプを呼び寄せることだ。それを阻止するためには、発見される前に壊す必要がある。
以前までは破壊された際にも魔力信号が発信されていたそうだが、少し前に穏健派が信号の送受信を司るサーバーを破壊したらしい。そのため今は破壊が簡単になっているとか。
「その言い方、嫌い……」
「オ、オーフィア。俺はそんなつもりじゃ……」
ガイの言葉が癇に障ったのか、オーフィアは表情には出さないが機嫌悪そうにそっぽ向いた。その仕草に動揺してか、ガイは取り繕って言葉を濁そうとする。
「ああ、はいはい良いからいいから。男の言い訳とか聞きたくないわ」
だがその様子に呆きれたエレノアは、考える隙を与えぬまま会話を終了させた。まぁ多分何を言ったってオーフィアの機嫌が治ることはないだろう。
ガイもまた機嫌悪そうにはドシドシと私の方へ歩いてくる。ガイを避けようとするも、通り際に肩を思いっきりぶつけられ舌打ちもされた。痛いな……私が女だってこと忘れてんのかなってくらい強かったんだけど。まったく、そういう仕草がオーフィアに嫌われるんだぞ。
「一撃毎に、早くなってる……やっぱりテレジーは強い」
「慣れよ慣れ。オーフィアもこれくらいなら余裕でしょ」
「ううん……そんなことない」
気を取り直して私達は陣形を組み直し、探索を再開する。先程の私の戦いを見て分析を行っていたらしく、オーフィアが小声で報告してくる。別にあれぐらい大したことではない。やろうと思えば誰にだってできる。
「オーフィアはね、あれなのよ。武器がでかすぎてここじゃあ好きに振り回せないから……大変だったのよ」
私達の会話を聞いていたエレノアが加わり、疑問に思ったことを答えてくれる。そういうことか。エレノアの補足説明に私は会得がいく。オーフィアの身体能力を鑑みれば容易にこなせる任務も、環境如何によっては難しくなるというわけだ。
……いや、私よ。難しく考える必要ないだろ。別の武器使えば済む話だろこれ。
「だからいつも、もっと小さい武器使えって言ってんだけどこの子強情なのよね。頭が悪いのよ」
「エレノア……酷い」
「だけどいつも武器頼りな戦い方してるから、いざ小さい武器使わせると距離を図り間違えて空振りするのよね。頭が悪いのよ」
「酷い……酷い……」
「むっつりすけべと思いきやただの変態だし、黒っぽい服しか着ないし、すぐ調子に乗るのよね。頭が悪いのよ」
「それ関係ない…………ぐすん」
頭が悪いとまでは思わないが、オーフィアは特殊な思考をしてるとは思っている。……まぁ変態なのは合ってる。どうやらそこは共通見解だったらしい。エレノアとは仲良くなれそう。
「おい、お喋りはその辺にしとけ」
私達から少し離れた前方で、というより私達と男二人との距離が離れて陣形が乱れているだけだが、ガイはこちらに振り返って苦言を呈した。
「はいはい。いいからあんたは索敵だけしてなさい」
「お前らの声がゴーレムに聞こえるだろうがっ!」
それを聞いたエレノアは待ってました、と言わんばかりに自信満々な様子でガイの方へつかつか歩いていく。そしてどこか期待に満ちた目をしたオーフィアもそれに続いた。
「じゃあまずあんたが黙りなさい。オーフィアの機嫌悪くしたのは誰だと思ってんの。ていうかこれから戦うって奴の士気を下げるとかあんた何考えてんの? 死にたいなら1人で死になさい。せっかくあたいがこうしてフォローしてやってんのに、むしろあたいに感謝してほしいくらいだわ。ほんとあんたの尻拭いなんか散々なんだけど。そんなに拭いて貰いたきゃあんたのお母さんでも呼んで拭いてもらったら? あと一緒に乳でも吸っときなさいよ、足りない脳みそを補う為に栄養でも貰ったら?」
「ちっ……エレノアてめぇ言わせておけば……!」
「というか……この周辺にはもうゴーレムなんて居ないから索敵も要らないわ。馬鹿みたいに周囲をキョロキョロしてて、男のくせに兎みたいで滑稽で見物だったけど、あたいに言われるまで気が付かなかったわね。無駄な作業お疲れ様。頭の中に地図入ってないの? 入って無さそうよね、だってそもそも頭の中身も無いものね。兎だってもっと賢いわよ」
「……てめぇ!!」
「もっと言えば貴方碌に戦えもしないくせにテレジーを馬鹿にできるなんて、自分を棚に上げるどころか神棚にでも供えているのかしら? しかもこれまでの戦闘で、テレジーは明らかに魔法を使っていないわ。テレジーが戦っている間一体何を見ていたの? オーフィアのお尻とか? 知識もなければ教養も恥じらいもないのね、なら残ってるの男性器だけじゃない、この性欲チンパンジー。テレジーは逆立ちしてあんたと戦っても勝てるくらい強いわ。女の尻見てないで碌に見えもしない前だけ見てなさいよ。この節穴ボンクラ愚図男が」
「…………っ」
「何? もっと虐めてほしいなら続けてあげてもいいけど」
「……もういい。勝手にしろ」
「ふふ……楽しい」
エレノアにボロクソに言われたガイは、明らかに機嫌悪そうに悪態づくと、大した反論もできず元の場所へと戻っていった。その一部始終を見ていたオーフィアは、口を押さえてくすくすと笑っていた。
「む、テレジー。どうした?」
「い、いや……なんでもない」
「ふーむ。それにしてもエレノア殿は言葉がキツイな! あんなの言われたら俺でも凹むぞ……それにオーフィア殿ってあれだな、性格が悪いなっ!」
「それもあるけど、多分何も考えていないのよ」
あの子は空気で楽しんでるのよ。マイケルはこそこそと耳打ちすると、前方から戻ってきた女子2人と入れ替わるように前衛に帰っていった。
「あースッキリした」
「エレノア……ぐっじょぶ」
「言い過ぎじゃないか? あれではガイが不憫だ」
「あら、お優しいのね? ……馬鹿にはあれくらい言わなきゃ分かんないのよ、だって馬鹿だから。馬鹿な男に尽くすなんて、あたいってばいい女」
「大丈夫……ガイは打たれ強い、言い換えれば……ドM」
それは違う気がするけどな……どっちも。
☆ ☆ ☆
「止まれ」
ガイは緊張の籠もった声音で全体に静止を呼びかける。
あれから大体1時間程探索してその道中警備タイプのゴーレムを3体無力化した。そしてようやく本日の山場、貴族街であるアスキア城への地下水路の入り口へと着いた。
目前には今までの道とは違い、縦にも横にも広い空間が形成されている。壁には魔力供給型の灯火が設置されていて広いホール内を薄く照らしている。手前の入口を含め4方向に大扉があり、正面奥に見えている大扉が貴族街への入り口になる。しかし、各大扉の前には防衛タイプのゴーレムが2体ずつの計6体が配置されている。またホール内を4体の警備タイプのゴーレムが等間隔で配置され、周回しつつ哨戒行動をしている。これが今回私が相手することになるゴーレムだ。
防衛タイプのゴーレムは4本の足があり、二対のアームがある。胴体は角ばっていて、頭部らしき場所にはカメラが設置され時折周囲を見回すように回転している。二対の腕にはそれぞれ剣やら槍やら斧やら盾やらガトリング、キャノンアームなどが取り付けられている。装備の構成はざっと4種に分けられる。剣と斧、ガトリングアーム2基型。槍と盾とガトリングアーム2基型。斧2本とガトリングアーム2基型。盾2枚とキャノンアーム2基型の4つだ。
長いし分かりにくいからまとめつつ省略すると、剣斧機銃型が2体いて、槍盾機銃型も2体。あとは斧機銃型と盾大砲型が一体ずつといった感じか。
「本当に一人でやるのかテレジー。俺が手伝うことも──」
「──別に手伝ったって構いやしねぇぜ。くだらねぇプライドで作戦無駄にすんのも馬鹿らしいからな。なぁボマー?」
「……必要ないわ」
ガイは憎たらしい笑みを浮かべてしたり顔を浮かべた。くだらないプライドか……皮肉が効いてて、私達を上手く表現したものだ。
「もしものときは……全力逃走」
「それじゃ、あたい達が死ぬわ」
「やっぱ駄目……」
オーフィアの励まし? の言葉をすぐさま否定するエレノア。根負けどころかすぐさま前言撤回をしたオーフィアは、相変わらずの無表情で感情が見えてこない。心配は特にしていなさそうに見えるが、真相はいかに。
「俺はテレジーの意志を尊重する。だが万が一だけは避けたい。俺はここでテレジーを応援するぞ!!」
マイケルは依然として悩みつつも、ここに残ってもしものリカバリー役に徹するようだ。咄嗟に喉から声が漏れ出そうになるのを堪え、私はただただ拳を握り締めることしかできない。……熊型魔獣の件もあって、私が頼りなく見えてしまったのなら、少し残念だな。
「それならあたいも。声援は多いほうが盛り上がるでしょ?」
「……そうだな。この先は広いホールも無いから、ゴーレムの大群はいない。俺とオーフィアでなんとかなるだろう」
マイケルの提案に軽い調子で乗っかったエレノア。ガイは一瞬考えるように顎に手を触れるも、会得がいったのかそのまま話を進めた。だが、応援とは名ばかりの体のいい監視だ。私は一層一人で戦う事を強いられることになった。
私はマイケルから爆弾を受け取ってコートの内ポケットに入れる。靴紐の緩みがないかブーツのつま先を地面で軽く小突いてチェックする。
「じゃ……またね」
「精々長く苦しんでから死んでくれ」
「…………」
「ファイトォオ!! 一、発ッ!!」
4人を手前の扉前に控えさせ、私は一人ホールの入り口へ進んでいく。水路ということも相まって床には深い溝が掘られ、そこには水が流れている。また広い面積を誇るホールだが、実際に移動できる範囲は広くはない。それに加えて薄暗い空間であるため、足元の悪さに拍車をかけている。控えめに言って状況は良くない。
しかし、1つだけ良いことがある。私は1歩、1歩と進みながら背中にある大鎌に手を伸ばし、調子を確かめるよう勢いよく振るう。これだけ広い空間だ、障害物を気にせず大鎌を振るうことができる。
作戦は単純だ。私が全てのゴーレムを引き付け、その隙にオーフィアとガイは正面奥の大扉をくぐり抜ける。そして貴族街への侵入路を確たるものにすること。誰かと協力して事を始めるのは久しぶりだ。存分に利用しあって、お互いの利益のため頑張ろうじゃないか。
私は温存していた魔力を惜しまず使い、1秒だけだが限界まで身体能力を強化する。体全体に魔力が走り、やがて魔法と化した。展開された魔法がやんわりと体を包んで、そして巨人に握りつぶされていると錯覚するほどの痛みがやってくる。しかし心臓だけは変わらず確かな律動を走っていた。
ああ、久しぶりの感覚だ。私がいる世界だけ遅れているかのように見えて、私だけが誰よりも早く未来へと動き出す感覚。私は左手に持った閃光炸裂弾をホール内に放つと、閃光炸裂弾を『追い越して』警備ゴーレムへと接近した──。
警備ゴーレムはその特性上複数体を同時に相手取るのは現実的ではない。今までは単体で相手取っていたから問題はないが、今回は4体を相手にしなければならない。もしここで警備ゴーレムに発見された場合、ホール内の防衛ゴーレムにすぐさま囲まれることになる。そして周囲を哨戒している防衛ゴーレムも駆けつけ撤退を余儀なくされるだろう。最悪の場合そのまま呆気なく死ぬ。
普通なら発見されずに破壊なんてのは無理だ。オーフィアは戦闘能力は確かに凄まじいが、『普通の人間』である以上は警備ゴーレムへの対処に手間取り、結局ここを切り抜けることはできない。だから今まで貴族街への侵入路の確保は叶わなかった。だから彼らは私がここで無様に敗退するのを分って……というのは些か悲観的過ぎるし現実的ではなかったな。なんとか私の『魔法』の力で、ここを突破してくれることを望んで送り出しているのだ。
なら簡単な話だ。魔力を使って『普通の人間』から限界を超えればいい。……つまり高速で全てのゴーレムを同時に破壊する。なにせ閃光炸裂弾の光は1秒間持続する。1秒もあればゴーレムの破壊なぞ容易い。『光速』で動けば、この広いホールはただのおもちゃ箱と化す。
──強烈な光がゴーレムのカメラから私を消す。その隙にホール内の警備ゴーレム4体を両断した。