ハリー・ポッターと薩摩の不死鳥 作:かるかん饅頭
夏休み開始ぃぃい!!
ハリー・ポッターはハーマイオニー・グレンジャーと共に夏休みは薩摩アイランドにある島津・ダンブルドア・隼人の家で過ごし、夏休み合宿を行う予定であった。
だが、ハリーは初日から島津家で過ごすことが出来なかったのだ。なんでもそれは、ハリーを自分の命と引き換えに古代魔法を引き起こしてヴぉるぜもんを撃ち破った伝説のぼっけもん リリー・ポッターの魔法が関係しているとの事で、リリーが残した魔法の効力を維持するためにはハリーが魔法族での成人年齢 17歳まで定期的に血の繋がった親類であるダーズリー家の所に帰らなくてはならなかったのだ。これはハリーをダーズリー家に預けたダンブルドア校長からの指示であり、最低でも夏休み最初の2~3日はダーズリー家で過ごさなくてはならない。
「チェスト!!チェスト!!キェェェエエエ!!」
だが、それは同時にダーズリー家とその御近所の早朝地獄の始まりであったのだ。
朝五時から日課と成った鍛練をハリーは隼人から貰った道着姿に着替え、朝から立ち木に向かって猿叫を響かせながら木刀を何度も……何百も振り下ろしていたのだ。その余りの迫力に地元住民はホグワーツから帰ってきて、魔法使いではなく武人に成り果てたハリーを見ては唖然としてしまう。
「煩いぞハリー!!魔法を辞めろ!!」
「魔法ではないです、示現流の鍛練です。良いですか?バーノンおじさん。鍛えられた武は魔法を凌駕するんですよ」
そう、鍛えられた武は魔法を凌駕する。相手が解き放ったアバダなんとかを撃たれる前にチェストすれば、万事解決。鍛えられた日本の武術は魔法さえも凌駕し、魔法と日本の武が合わされば無敵となるのだ。
ホグワーツで学ぶこと1年。ハリーは変わってしまった……朝5時から鍛練を行い、猿のような雄叫びをあげながら木刀を木々に振り下ろす。バーノンやダドリーが停めようとすれば、その2人を拳で返り討ちにするハリー。
「なんで……ここまでリリーに似たの?」
そんなハリーを眺め、おばさんは涙を流したとか。薩摩から迎えが来るまで最短でも1日。果たしてダーズリー家は生き残れる事が出来るのか?
一方の薩摩アイランド。
そこではハリーより一足お先にハーマイオニーが薩摩アイランドで夏合宿を行っていた。日本の夏休みはイギリスの夏休みと少しだけ異なる。どちらも長い長期休暇では有るのだが、夏休みは学年ごとの区切りではなく……イギリスで言えばクリスマス休暇のように間の長期休暇なのだ。その為か、昨年度の隼人や今年の杏姫は『夏休みの宿題』と呼ばれる夏休みの間に終らせないといけない課題が存在するのだ。
「俺達は宿題なか」
「日本は夏休みでも宿題が有るのね」
当然ながらホグワーツには夏休みの宿題は存在しない。故に宿題を行う杏を見て、隼人とハーマイオニーは高みの見物を行うのだった。
その時だった。ピンポーンとインターホンが鳴り響いた。
「あっ!!今日は家庭訪問の日だった!!」
杏が何かを思い出しながらそう言った。そう、日本の魔法学校 魔法処には家庭訪問が存在しており、家庭訪問とは夏休み等の長期休暇の時にクラスの担任が生徒のお宅に訪問しては保護者や生徒本人から色々と話を伺うイベントである。
「じゃ、俺が出るぞ」
「私も行こっと」
恐らく、島津・ダンブルドア家に訪れた来客は杏の担任である魔法処の教師であろう。
隼人とハーマイオニーは玄関に向かい、扉を開ける。そこには律儀にスーツ姿に身を包んだ中性的な顔立ちのイケメンが立っていた。
「おお!!与一先輩ぞ!!どうしてここに?」
「隼人もお元気そうで。ええ、私も魔法処の教師に成ったので……それに杏姫の担任は私ですよ」
どうやら、このお兄さんと隼人は先輩後輩の関係にあるようだ。お兄さんの年齢から考えても、魔法処を卒業したのは今年の3月だろうか(日本の卒業式は3月)。
「おや?可愛らしいお嬢さんですね。隼人殿の恋人ですか?」
「えっ!?恋人じゃないですよ!!」
「ふふ、冗談ですよ。私は那須与一。3月に日本の魔法処を卒業した魔法使いで、4月から魔法処で教鞭を取っております」
彼は那須与一。今年の3月に魔法処を優秀な成績で卒業した平安武士であり、弓矢の達人とも言われている。弓矢の一撃の破壊力はマクゴナガル監督の旦那様が最強(最早、ミサイル)だが狙撃等の命中精度等の正確さならば与一に軍杯が上がるだろう。使用武器としては刀(ヒヒイロガネ)、杖の小太刀(紅葉)、杖(桜。魔法処の優秀な卒業生は桜で出来た普通の杖を授与される)、そしてヒヒイロガネで出来た和弓である。
「と言うことは18歳ですよね?日本は18歳から教師に成れるんですか?」
「魔法使いでは良くある事です。隼人の師匠で、私の先輩である源アシュレイ殿もそうでしたからね」
「む?たしか、源氏は今では頼朝直系しか源氏を名乗れんじゃなか?」
「あっ、そうでしたね。頼朝公も頑固ですからね。源ではなく、アシュレイ・マクゴナガルでしたね……今は」
魔法学校は18の年齢で卒業し、就職する。その為に魔法学校の先生は18歳から成ることが出来るのだ。
「所で先輩。どうやってきた?」
「箒ですよ。絨毯で空を飛ぶ先生方も居ますが、箒は良いですよ。新幹線乗るときもごまかしができます」
なお、与一は薩摩アイランドまで箒で飛んできたとか。箒の銘柄は大人気の高級銘柄 ニンバス2001である。首席卒業と就職祝に買って貰えたとか。
次回は与一からの杏姫留学の説明!?
与一先生「これが、ホグワーツの生活マニュアルです。留学ですので、魔法処の制服で授業を受けてください。寮は希望すれば選べますが、ホグワーツの組分け帽子で決めることも出来ますよ。
ホグワーツは日本と違って鍛練目的でのクルーシオは法律で禁じられてます。使わないように」
隼人「じゃっどん、俺の時と違うが?」
与一先生「貴方はぶっちゃけ放逐でしたからね」
夏休みの楽しみ方。複数採用するかも
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魔法処に突撃!?
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会津に行こう!!
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マクゴナガル夫妻、降臨!!
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日本のぼっけもんに会おう!!
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薩摩アイランド 保護区に突撃!!