今回は日記形式ではありません。
夜中布団に入って寝たと思ったらよくわからないゆ○にっきみたいな所に飛ばされていた。何をいっているのか分からねえと思うが、自分でも何をいっているのかわからない。すこし辺りを見渡してみると、目の前から道らしきものがどこかに続いていた。別に泣こうがわめこうが状況が好転するわけでもないので、とりあえず行ってみることにする。
イクゾー!(デンデンデデデン!カーン)
―――40分程歩いてみると、開けた場所に出た。その場所にはパラソルが備え付けられたテーブルと、椅子が置かれていた。 近づいてみると、テーブルの上には花が描かれた華奢なカップに入った紅茶が置かれていた。 紅茶は湯気が絶えず出ており、嗅いだものを落ち着かせる独特な香りが舞っていた。 この紅茶は入れられてからそう時間は経っていない。……つまり、近くに人が居るのかと思い振り返るが、人の気配はなかった。そうこうしている内に、足に乳酸が溜まって疲労を感じたため、2つある椅子の片方に腰かけた。椅子は座り心地がよく、この椅子は高級品なのかな、なんてことを考えていた時だった。
「あら?お客さんなの?」
自分の後ろから声が聞こえた。中学生にも満たないであろう、幼気な少女の声が。
「あぁ、失礼。眼が覚めたらここにいてね」
声の主にそう返しながら、右手の指にガンドを放つための魔力を集める。
「こんな所に来るなんて、変な人」
足音がゆっくりと近づいてくる。魔力を集めきり、後は目標に向けて指を向けるだけだ。
「すまないね、すぐに出ていくさ」
目の前に声の主が座り、こちらを見た。その瞬間、今まで集めていた指先の魔力が四散した。
「ねぇ、貴方は私の――」
……嘘だ。目の前に映る情報を脳が処理することが出来ない。そんなこと、あるはずがないのだ。だって、ここは空の境界の√だったたずだ。なのになぜお前が―――
「王子様なの?」
沙条愛歌。[Fate/Prototype]の黒幕であり、[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]の主人公にして、全智全能の少女が、見るもの全てを魅了するような目でこちらを覗き込んでいた。
Q.型月界最強クラスのヤンデレと出会った一般転生者の心境を答えよ
A.詰んだ(確信)。助けて、セイバー!!
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あの人と出会ったのは偶然だった。
あの日、私はいつものように夢の中で、理想の王子様について考えていた時だった。
自分の夢の中に自分以外の気配があることに気付いた。その場で消しても良かったのだが、その気配が人だと分かり、興味を持った私は、夢の中にパラソル付きのテーブルと椅子、紅茶を出しておいた。そして、その人が椅子に座ったのを確認し、その人物の元へ向かうことにした。
その人の後ろ姿をみて、まず最初に目に入ったのは赤い長髪だった。そう、まるで人の血のような、鮮やかな赤色。綺麗だな、なんて私らしくない人間のようなことを思ったほど、印象的だった。
その人の前に座り、顔を見ようとして目線を向けた瞬間、私は
それを『恋』って言うんでしょ?
これで主人公男ってマ?
愛歌ちゃん好きの方、ほんとうに申し訳ございません。
*この回は誤字脱字が激しいと思われます。
申し訳ありません。