転生したら蒼崎だった件   作:山空裏表(元かくよ)

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 ケータイを買い換えたので初投稿です。
 


5話

       ーー月ーー日 曇り

 

 おそらく、私は幸運がEXぐらいあるのだと思う。なにせ、あの沙条愛歌を相手にして五体満足で生き延びることができたのだから。焦りに焦りすぎて、とっさに出てきたアンデルセンの名言である『愛は求める心。そして恋は、夢見る心だ』という言葉をぶつけたような気がする。どうやって帰ってきたのか一切記憶にないが、終わりよければすべて良しだ。

 

そういえば、夢から覚める前に、たしか愛歌が「次は私から会いに行くわ」なんて言っていた気がするが、幻聴であることを祈ろう。あいつと今度出会うことを想像すると、寒気が止まらないのだが、風邪でも引いたのだろうか?

 

 朝起きると寝汗でベッドが使い物にならなくなっていたため、シーツを洗濯機のなかにシュゥゥゥ!超!エキサイティン!した後、風呂にはいっていると橙子から祖父が明日、青崎の本家に集合するようにと言ったことを伝えられた。おそらく、明日、橙子がクソ毒祖父を殺し、ロンドンで荒那達と出会うのだろう。この事件が空の境界の橙子を作ったと思うと、あのクソジジィには申し訳ないが心が踊るな(パラド風)。

 

       

      ーーー月ーーー日 雨

 

  やっちまった。

 

 

 

      

      ーーー月ーー日 曇り

 

  死にたい。

 

 

      

      ーーー月ーー日 大雨

  

  油に飛び込むザリガニになりたい。

 

 

      

 

      ーーー月ーー日 晴れ

 

  精神が安定してきたので何があったのか書こうと思う。一言でいうのなら、ワンチャン空の境界で式さんが死ぬかも知れない。

 

まぁ、その、ね。間違えてわしが祖父殺っちゃった。

別に俺を否定するのはかまわないのだが、あのクソカス、橙子に対して「才能がない」やら「青子を見習え」やらほざいてきたので、それにぶちギレて「俺の悪口を言うのは許そう、だが肉親とは言え俺の妹を否定するのは許さん」

と言いきってルーン魔術フル活用して念入りに焼いてしまった。

 

唯一良かったのはなぜかその場所に橙子だけでなく青子もいたことだ。これによって本来殺意を向けるはずだった橙子からわしに切り替わったため、型月ファンが望んでいた仲の良い蒼崎姉妹が見れる可能性が出てきたことである。あれ?そう考えるとわしナイスアシストでは?

 

とにかく、このままではひじょーにまずい。なにせ、式さんが死んでしまうかもしれないのだ。わしのせいでもし式さんが死に、未耶ちゃんが生まれないなんてことになったら冗談抜きでマリーオルタぐらい世界を憎む。だが、幸いなことにそもそもの式さんスペックが高いので、わしが橙子の立場になればその点は心配ないだろう。

 

よし、そう決まったら早速時計塔にいくとしよう。たしか、時計塔には原作橙子さんの師であるイノライ・バリュエレータ・アトロホルムや現代最強魔術師のバルトメロイ・ローレライ達が教師として在籍していたはずだ。

イノライさんに鍛えてもらえば、橙子までとはいかなくても最悪空の境界をハッピーエンドに導くくらいはできるはずだ。早速、クソカスボケジジィの口座からパクった金を使ってロンドンに行くとしよう。

 

       ーーー月ーー日

 

 あのね、ぼくはいまとけいとうのりょうにすんでるの!

 とうことね、あおことるーむしぇあしてるの!

 いつもね、だきまくらにされてねてるの!

 

 why?????

 

 

 

 

     

 




次回、新ヒロイン出します。

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