(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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ホントお前(最終話)

「「「夏油様!!」」」

「あんまり見ないでくれないか。二頭身恥ずかしい……」

 

 夏油は蜂の羽で空を飛ぶ二頭身の妖精となっていた。

 悪魔の契約を結ぶと、悪魔の力の大半が封印されるのだ。すなわちデフォルメである。

 呪詛師の子供達は夏油に群がり優しく突きまくった。

 

「私はあんまり力のない悪魔だし、悪魔契約すると弱体化が入るから、私と契約しても意味ないと思うんだけど?」

「その代わり契約結ぶの簡単だったし、書類仕事くらいできるだろ。99年頑張って人類の奴隷しろ」

「そんなぁ」

「せんせー! 手頃な悪魔捕まえたって聞いた! ちょーだい♡」

「だぁめ♡」

 

 真希のおねだりを一蹴し、呪詛師の子供達からも夏油ミニを取り上げる。

 

「五条先生、あの呪詛師は」

「消した。もうさ、こえちゃいけない一線はとっくに超えられてたからね。いい加減、掃除をしないとね」

「五条先生……!!」

「ついにやんのね!」

 

 一年生が感動し、七海も剣を用意する。

 

「貴方だけに手は汚させません。今度の件で、私も上層部には諦めがつきました。あんな呪詛師を平然と迎え入れるようではもうダメです」

「じゃ、はじめよっか」

 

 革命のお時間である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで、約束の10年が経った。

 呪詛師は一掃され、呪術師は新体制となり、呪霊の出現は安定していた。

 そこへ、霊体のお客が来ていた。

 

『ということで、無事、俺も地方の神様になれました! 後悪魔の呪霊相談窓口を開設したから知らせとく』

「半透明なのなんでなのよ」

『だって俺死んでるもん』

 

 にへらっと笑う虎杖に暗さはない。

 

「聞いてない」

『言ってないしな。都内だったら、一年に一回ぐらい反転術式ばら撒くイベントできるぜ!』

 

 崇めよ讃えよ、とふざけた調子で言ってくる虎杖に、伏黒は手を伸ばす。その手は届かない。

 

「どうして! お前は!!」

『百%エゴとしか言いようがないしなぁ。なんていうの? 宗派が違ったとしか。俺としては大満足の結果だし。やっぱり呪霊とかの管理はさ。人間がやる事じゃねぇよ。この辺、世界が違うからわかんねーだろうな』

 

 本当に勝手な言い草だった。

 しかし、今年の呪霊の出現数は十分の一に抑えられていた。

 虎杖達の功績を認めないわけにはいかなかった。

 

「お前は……!」

『10年前にちょっと会っただけの人間を、そこまで想ってくれてありがとな。こっちはこっちで面白おかしく守るから、人間は守られて笑っててくれよ』

 

 虎杖はスウっと消えていく。

 

「伏黒。気にする必要はないよ。好きでやってるんだから」

「夏油さん」

「ほんっとーに好きでやってるからね、虎杖!」

 

 

 

 

 

「アシュタロス様、今戻りました!」

「とうとうこちらの神が動いたようだ。以前五条悟が倒した呪詛師、羂索の魂を使うようだよ」

「でも俺、こっちの神様よりアシュ様の方が好きだし。排除一択だな。もちろん五条先生達には極力知らせずに」

「本当に良いのかい?」

「俺、世界一のエゴイストだから! 自分のエゴを達成する為ならなんでもするぜ! そう……上位存在の元で穏やかに暮らす人間の構図を実現し続ける為ならな!」

 

 こうして、虎杖は今日も異世界の神にこの世界を売り飛ばす。




お読みいただき、ありがとうございました。
二回目にも関わらず、すごいぐだぐだっとなってすみませんでした。
とっても楽しく書けました、ありがとうございます!
GS美神Xじゅじゅネタはいっぱい思い浮かぶけど、似たようなのの焼き直しの連続だからこの辺にしときます。
評価、感想、マシュマロ(お題)、誤字報告、ここ好き、等々ありがとうございました!
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