ジョジョの奇妙な学園 ~stardust stratos~ 作:エア_
A.投稿です。
その通り過ぎて泣いた。
どうも、エアです。
戦闘シーン。ジョジョ好きさんもIS好きさんも、見れる内容になっていると信じたい。
それではどうぞ
「よし、先ずは実践を見せてもらおう。こいつがどれだけの実力を持っているか把握しておこう。空条。出来るな?」
「別にかまやしねぇ」
承太郎は頷き、そのままの姿勢で待った。何の変哲もない自然体の姿。だがそれは彼自身が尤も多くとる戦闘スタイルでもある。
「さて、誰がいいだろうか。あぁ、鳳。オルコット。貴様等ちょうどいい。空条の相手をしてやれ」
「「へ?」」
突然の提案に二組の中国代表候補生、鳳鈴音と一組のイギリス代表候補生、セシリア=オルコットは驚きを隠せないでいた。まぁ理由と言えば先ほどオルコットが意見をしたからだ。完全に鈴音はとばっちりである。可哀想に。
「で、ですが」
「まぁ待て。お前も聴いただろ? 喧嘩を売るなら高額で買ってやるとな・・・・・・それに、あいつにいい所を見せられるぞ?」
千冬が二人のもとに行き、何かを呟いた。するとセシリアは見るからにやる気を見せる。鈴音は鈴音でやる気が出ないようだ。確かにやる気はない訳ではなさそうだが、完全なとばっちりに面倒くさそうだった。
「さて、ISを展開しろ。そして二人は空中で待機」
「はい」
「えぇ~・・・・・・りょーかいっです」
二人はISを展開し、勢いよく飛び上がる。そうして上空400mで静止した。
「空条。あいつ等のデータは見るか?」
「データより、戦闘をした奴から聴いた方が早い。織斑、確かお前はあいつ等と戦ったな」
承太郎はそう言うと、一夏を名指しした。まさか自分が呼ばれるとは思ってみなかったらしく、どもりながら返答し、承太郎の近くまで移動した。
「あいつ等のメインは何だ?」
「あぁ、セシリアがビームで、あの手に持ってる武器だ。名前は確か」
「いや、名前はいい。武器の性能が知りてぇ」
「おう。さっきも言ったように、セシリアがビーム兵器。後ろについているビットで牽制してあのビーム兵器でスナイプするスタイル。鈴があの二つの斧みたいなのを振り回して攻撃、遠くへ離れるとあの両側の発射炉から衝撃砲を撃ってくる。両方とも中距離を補える遠距離タイプと近距離タイプの組み合わせだ・・・・・・一つ言うと手強いぜ」
経験から、一夏の内容は空を切ったものではなかった。承太郎は聞いて正解だったと感心しながら、一夏からの情報を聞き続けた。
「ちょっと、まだですの!?」
「あー、別に何時でもいいんだけどね~私は」
「鈴さん! 何故そんなにやる気がないんですの!?」
「あのさぁ、あいつ一応知り合いだし、あいつの強さを知ってるからやる気でないのよ」
衝撃の事実にセシリアは絶叫した。それが一般回線なためかまたしても承太郎の怒鳴られてしまった。一夏も流石に五月蝿いと思ったのか、フォローしなかった。
「・・・・・・て言ってるんだけど。空条はどうなんだ?」
「・・・・・・俺は覚えてないが、多分独中露仏日五カ国共同開発のときだろうな。会ったといえば。俺のスター・プラチナの追加装備を作るために一度ドイツに代表候補生、代表、元代表が集まったことがある。多分その時の起動性能テストの相手の一人があいつだったんだろうな。俺のスター・プラチナ自体は独仏日三国が作ってるものだが、これといった実践を行うことが出来なかった。俺と言う操縦者が現れるまでこいつは起動すらしなかったらしいぜ」
「え? そうだったの?」
そう言って、話に混ざってきた生徒がいた。そう、シャルルである。フランス代表候補生であるシャルルが知らない情報を承太郎が知っていた。それは代表候補生として知っておかなければならない内容だと判断したからだ。
「あぁ、開発のときの立会人は日本の機体にドイツの機動力向上パーツ、フランスのISの基盤を使用した。まぁ、結局のところ基本プロトコルやらなんやらは日本がメインだったんだが・・・・・・知らされてねぇのか?」
「うん、まぁ僕って代表候補生になって間もないし。忘れられてるのかもね」
少し気まずそうな顔をするシャルルを承太郎は見逃さなかった。しかし、承太郎は何かをしようとする仕草はせず、ただシャルルを見続けた。そうして再び、上空に視線を戻した。
「それで? あいつ等の癖は分かるのか? 織斑」
「ん? あ、あぁー。言ってもいいのかこれは」
「別に言いたくないならそれでいい。戦闘中に見つける」
そう言うと、承太郎は皆からゆっくりと離れてゆき、スター・プラチナを起動した。スター・プラチナは承太郎を包むように現れ、そして承太郎の後ろで仁王立ちをし、指示を待った。
スター・プラチナも承太郎に続くように上空の二人を見上げ、空を仰ぐ。それはまるで自分の意思を持っているかのようで、それはまことに奇妙な光景である。
「さて、そろそろ作戦は立てられたか? 男共。あれだけ豪語したんだ。ちゃんと勝って見せろよ」
「・・・・・・やれやれだぜ」
承太郎はスター・プラチナと共に空へと上がる。まるでそれは月面歩行のような、ゆったりとした歩みで飛び上がった。一歩、また一歩と空気を踏み、空へとあがる。階段を上るように、それでいて無重力の中を歩くように、承太郎は今、空を歩く。
「さて、短くすませよ? 始めろ」
「行きますわよ! ブルーティアーズ!!」
「・・・・・・あぁーもうどうにでもなれッ!」
千冬の合図と共に、セシリアと鈴は承太郎を中心に旋回起動を取る。それも両者がフォローできる距離・・・・・・中距離をとる。
セシリアは早速ビット二機を手元に残して残りを飛ばした。鈴はその間を狙って衝撃砲を放つ。
一目見ればそれは回避不能の完璧な旋回戦闘と言える。しかし、相手はパワー最強、速度最速のスター・プラチナ。承太郎はそのビットのビーム攻撃を殴りぬく。まさかビームを殴りぬくとは思ってみなかったのか、セシリアは驚愕な表情を見せる。しかし、鈴の衝撃砲自体の策はまだ出来ていないらしく、何度かモロに食らってしまう。
「よっしゃあああ! これは行けるんじゃないの!?」
鈴はそう言うと衝撃砲を撃ち続ける。セシリアも負けじと承太郎の隙を探す。
さて、その頃の承太郎と言えば
(衝撃砲は鳳の両肩にあるあの円形の炉から発射されているのは分かった。最大角度も計算できた。最大角度は120度・・・・・・人間の視界範囲と同じだな。スター・プラチナ自体の反射速度と視覚センサーなら空気のブレも分かる。あの衝撃砲は熱伝導を利用しているのもわかった。回避は楽だ)
鳳の衝撃砲について考えていた。頭脳明晰な承太郎の思考スピードは常人を超えていた。そのためか、感覚で回避をしていた一夏と違い。確信を持って回避をすることが出来る。
承太郎は衝撃砲をかわして行き、ビットなどに目もくれず真っ直ぐにセシリアの方へと向かっていった。
(まずはこのビットを止めることが先決だな。なら先ずはこの高飛車女からだ)
数秒もかからずに承太郎はセシリアの懐に入り込んだ。セシリアはそれに反応できず、待機させていたビットを使えずに困惑していた。
「何時の間に!?」
「遅ぇ!!」
スター・プラチナが期待に数発拳を叩き込む。その都度にダメージが大きく入る。シールドゲージが揺れるほどの衝撃がセシリアを襲った。
「セシリアッ!!」
ラッシュに入ろうとした時、横槍が入った。そう、鈴の近接武器がスター・プラチナの側方から現れたのだ。承太郎はすぐさま後ろにとび、距離を置く。セシリアはその間に体勢を立て直した。
「何してんのよあんた。近接武器ぐらいすぐに出せるようにしときなさいよ」
「な!? あ、あんなド近接スタイルにはこのスターライトMK-Ⅱで十分ですわ!」
「そう言って一夏に懐取られたんじゃないの!!」
「な、なんですって~~~!!」
すぐさま戦闘に戻るかと思えばこのいいあいである。眼前の敵なんか関係なく、仲間との口げんかに集中するとは、戦場でこのようなことをすればたちまち銃撃の的になるだろう。
「今のうちに接近するべきじゃないか?」
「そうだね。相手はああやって隙を見せてるんだし」
「・・・・・・まぁ見ていろ。あいつのスタイルを・・・・・・空条承太郎の戦い方を
一夏やシャルルはこれを好奇だと考えていたが、どうやら千冬は違うらしい。二人はキョトンとし、空を眺める。すると
「やかましいッ!! うっとおしいんだよこの尼ッ!!」
突如、承太郎の叫び声が聞こえる。周囲に反響し、地上にいる者たちにもダイレクトで耳に入った。その音のでかさに耳を塞ぐ者さえいた。
「てめぇら・・・・・・嘗めたまねするんじゃあねぇ。てめぇらの相手は俺だろうが・・・・・・余裕かましてんなら・・・・・・本気で行くぜ」
ドドドドドドドドドドドドッと効果音のようなものを幻聴する。そう、彼は怒っているのだ。それを体現するように、彼の周りの大気が怒りを表すように震えていた。その顔も眉間にしわが寄り、眼も鋭く睨んでいた。怒髪天を突く勢いで、承太郎の怒りをストレートに体に浴びせられた。そのドストレートに二人は勿論たじろぐ、誰だってたじろぐ。ISに乗ってない状態でさえ、ISに負けないほどの身長があると言うのに、その怒る姿から、以前よりも二回りほど大きく見える。
そんな中、千冬は一夏達に説明を始めた。
「これはあいつの性分なんだがな。あいつは真っ直ぐなんだよ。勝負に関してな。戦ってるのは自分、だからこそ互いに全力で勝負に挑まないと腹が立つ性格だ。確かに今の二人になら数秒間ラッシュを打てばすぐに決着がつくだろう。しかし、それはあいつの性分に反している。だからこうやって怒鳴り散らす」
「・・・・・・よく知ってるんですね」
「まぁな。ドイツにいた頃は奴とよく対立していたよ。あいつはとにかく真っ直ぐな戦い方をする。それでいて、どんなに姑息と言えるような戦闘スタイルで挑んでも、真っ直ぐに捻じ伏せられる。そうやって五カ国共同の時は、よくロシア代表候補生が泣かされていたな」
「す、すげぇんだな・・・・・・空条って」
千冬の言った内容に二人は動揺した。ただでさえ言動も古風なのに、考え方まで昔の少年ジャンプの主人公のような性格をしているのだ。驚くこと他ない。
「まぁ、あいつは兎に角そういう奴なんだ」
千冬はそう言うと、空の三人に視線を向けなおす。その瞳には承太郎よりも、二人の姿が映る。
(さて、小娘共・・・・・・どう動く?)
その顔は教育者でもあるが、同時に操縦者の貌にも見えた。
★
「てめぇらなんざ。どうなろうが知ったことじゃあねぇ。だがな、俺は嘗められるのもムカつくんだよ」
承太郎は二人を見据え、スター・プラチナはファイティングポーズを取る。その姿は一触即発のボクサーにも見えた。
セシリアは先ほどの叫びにまだ動揺していたが、鈴は知ってると言いたげな顔をし、双龍牙月を二つ構える。
「分かってんじゃないの。この胸だけデカプリオは放っておいてあたしが相手よ。空条!!」
「で、でででデカプリオ!?!?」
鈴が叫ぶと、承太郎と同時に中央にまで飛び出す。その両者の速度は高速道路を走行する車よりも速かった。ぶつかる寸でで、二人の武器がぶつかり合う。そう、スター・プラチナの拳と、甲龍の双龍牙月である。モーションが遅い甲龍だが、パワーはスター・プラチナに負けないほどで、互いの武器がぶつかるたびに両者共に弾かれる形になる。
「オラァッ!!」
「うわ。そいつ喋んの!?!?」
スター・プラチナが(物理的にも)叫ぶ、牙月が吼える。互いの得手が眼前の敵を視界にとどめ、牙をむき出しにする。
スター・プラチナがラッシュを始めれば、甲龍は大きく振りかぶり、吹き飛ばそうとする。甲龍が叩き伏せようとすれば、スター・プラチナが横ばいから吹き飛ばそうとする。
互いの力が近しい者同士だからこそ、その拳が、牙が、火花を散らす。
そんな中、セシリアはただその光景を呆然と見ることしか出来なかった。そう、こんな光景に自分が水を指すことを自分自身が許さなかった。
その承太郎の姿は一夏のように、いやそれ以上に真っ直ぐで、自分自身を変化することなく、その志を愚直に掲げる。そんな男の姿・・・・・・日本人の姿に驚きを隠せなかった。
(これが、ジャパニーズ=サムライ。聴いたことしかありませんでしたが、まさかこの男がそのサムライ)
しかし、彼女の思考は論点を外れていた。
「オラオラオララララララァッ! オラァッ!」
「あぎゃっ!?」
ついに制したのは承太郎だった。鈴は吹き飛ばされアリーナの端まで転がるように落ちる。
「さて、次はてめぇだ」
「・・・・・・そのようですわね」
セシリアは先ほどとは打って変わり、至極冷静な態度だった。思考は論点を外れていたが。
承太郎も、その態度の変化に疑問を持ったが、すぐにファイティングポーズをとった。
「空条さん・・・・・・でしたわね。先ほどのご無礼、ここに謝罪しますわ」
「・・・・・・」
「私の目も一夏さんを見た後だと言うのにまだこの瞳は曇っていたようですわ・・・・・・申し訳ございません」
セシリアが謝罪をしたこと事態に、承太郎は驚きを隠せないでいた。第一印象が高飛車女だったためか、勝ったとしてもギャーギャー騒がれるんだろうなと思っていたからだ。これこそまさに予想外。
「・・・・・・織斑か」
承太郎は地上にいる一夏を目だけで捉える。あの男との交流で、この女は変わったのだろうと予想した。そう思うと自然と口綻ぶ、自分のような人間が他にもいたという事実に、内心喜んでいるようだった。
「ここからは、貴方を全力でお相手します。それこそ、イギリス代表候補生、財閥オルコット社長。セシリア=オルコットの名が廃ります」
「・・・・・・やれやれだぜ」
承太郎はすこし笑うと、すぐにまじめな表情でセシリアを見据える。それはセシリアに対しての応答と取って間違いはない。
「いいぜ、来な。英国の淑女さんよぉ。日本の野蛮な男のけじめをその目に焼きな」
瞬間、スター・プラチナのシールドエネルギーが減少した。400ほどあったそのエネルギーが一瞬で150にまで下がったのだ。それと同時に、スター・プラチナが力うを貯めるようなモーションをとる。そう、承太郎がギアをあげたのだ。
スタンドタイプは従来のドレスタイプ・・・・・・装甲型を指すのだが、それと違い、圧倒的にポテンシャルが違う。機械を無理矢理人間に合わせて動かすドレスタイプでは、どう足掻いても出力は決まってしまう。だからこそ、スタンドタイプに対して後れを取ってしまうのだ。逆にスタンドタイプは身に纏っているわけではない。つまり、人間に合わせる必要性がないのだ。本体にはシールドが張られているからこそスタンドタイプは容赦なく相手と戦闘を繰り広げられる。
だからこそなのだろうか、承太郎は意識的にスター・プラチナの出力をさげ、ドレスタイプと拮抗するようにした。さらに、あえて人間的な動きをさせていたのだ。つまり、承太郎は全力をいくつかさげ、その中で、人としての本気で戦っていた。
そして今、まさに今承太郎はその全力を一つ上げ、スター・プラチナに本来の動きをさせようとしているのだ。
「こっからは少し、刺激が強いぜ? 気ィ抜いてたらただじゃすまねぇ」
「上等ッ!! こっからは代表候補生の意地を見せてあげる!」
「鈴さん、行けますわね?」
いつの間にか、鈴もセシリアのもとまで飛び、常態にまで戻す。そのその牙でスター・プラチナを指し、目標を定めた。
「さっきは吹っ飛ばされたけど、今度はあんたが吹っ飛ばされる番! 中華の具にしてやるわ!」
「今度こそ、蹂躙するのは私のブルーティアーズと鈴さんの甲龍ですわッ! さぁ踊りなさい。このブルーティアーズと甲龍の
「生憎、ダンスは二人用しか出来なくてな」
スター・プラチナは鈴のもとへと飛んで行き、拳と牙月の鍔迫り合いをし、承太郎はセシリアのビットを蹴り砕きながら徐々に近づく。
「これで、
承太郎が拳を突き出し、その手を開く。セシリアはそれを見てクスリッと笑う。
「えぇ、よろしくってよ。日本のサムライさん」
セシリアのスターライトMKⅡが火を噴く。さぁ、第二ラウンドの合図がなされた。星を打ち砕く白き黄金が勝利を掴むのか、はたまた星を撃ち抜き切り裂く龍と雫が栄光へと駆けるのか。目が離せない。
「おい、そろそろ蹴りをつけるか止めるかしてくれ。授業できんだろ」
千冬の声などもはや3人には届いていなかった。拳が空を裂き、牙が大気を両断する。蹴りが跳び、光線が飛ぶ。赤と蒼と碧が混じるIS学園第4アリーナ。時計の針は10時を指そうとしていた。
千冬ェ
あ、次の後書きにスター・プラチナの概要を載せようかなって思ってます。
いやぁ、隠し技とかは書きませんがね? 一応、想像しやすいように、と。