転生者がほどほどに原作改変しながらOSR重視な世界で足搔く話   作:タマヤ与太郎

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そんなわけで11スレ目。やりたいことやりました。


11スレ目

 

【なんも】報告会をせねばならぬ件【いえねえ】

 

1:OSR

 

皆ー、いるかー、報告がある

 

 

2:名無しの転生者

 

どうしたイッチ

 

 

3:名無しの転生者

 

秘蔵写真集の存在が緋真ママにバレたか?

 

 

4:OSR

 

それはまだバレてないというか秘蔵するほどのもんはねえよ

 

 

5:名無しの転生者

 

あるにはあるのか

で、どうした

 

 

6:OSR

 

うん、そのだな。

ネムさんとお付き合いすることになった

 

 

7:名無しの転生者

 

何て?

 

 

8:名無しの転生者

 

おいおいおいマジかよやったなイッチ

 

 

9:名無しの転生者

 

大丈夫か? 貴族の慣習とかあるんじゃねーの?

と言うか涅隊長キレそうな案件じゃね?

 

 

10:塵塚

 

いやー長かったよね、前世から数えて何年だろ……

享年30代後半ぐらいで高校時代にBLEACH連載してたから……

軽く6・70年ぐらい? やきもきするったらないよ

 

 

11:名無しの転生者

 

めでてえめでてえ

んで、詳細はよ

 

 

12:OSR

 

急かすな馬鹿、俺だってまだ心の整理がついとらんのだ

ともあれ、順を追って話していこう。実は最近、縁談の話が持ち上がってたらしくてな。

父上が「縁談の話持ち上がってるがお前好きな子おるん?」みたいな話をされたんだよ

 

 

14:名無しの転生者

 

兄上……ほんとに優しくなったなぁ

原作だと緋真さん嫁入り+ルキア迎え入れでこれ以上は一切掟破らん! とか言ってたのに

 

 

15:OSR

 

父上もそこは気にしてたが、自分が掟破りの婚姻したのに俺は無理やり、というのはしたくなかったそうで

んでまあ、そこで『ずっと前からネムさんに一目惚れでした!』とカミングアウトしたんだ

 

 

16:名無しの転生者

 

おお、ついにか

まあ本人に言えてない時点でお察しだが

 

 

17:OSR

 

やかましいわい

父上もいろんな意味で悩んだみたいだったんだけど、認めてはくれたんだ

まあ、実らんようだったらお見合い受けて見ろよ、とは言われたが

ちなみにお見合い候補の中には大前田さんちの末妹とかいたらしい

まあ普通に知り合いなんだけどな希代さん

実は砕蜂隊長つながりで、大前田パパに疑似重唱習いに行ったときに知り合った

 

 

18:名無しの転生者

 

あー、あの大前田家の突然変異。可愛いもんな

んで、どう告ったん ハリーハリーハリー!

 

 

19:OSR

 

でまあ、卍解も覚えたしな、俺もそろそろ頃合いだと思って、仕事の休憩時間に茶店に誘って告白したんだ

自分で説明するの死ぬほど恥ずかしいので当時の録画でも見てくれ

ネムさんには申し訳ないと思ったが録画してきたんだ

 

[動画]

(茶店の個室、ひと心地ついた辺りで桃真が話を切り出す……が、 言い淀み、台詞を噛み、挙動不審になった末、

 『ずっと昔からあなたのことが好きだった、お付き合いをしてほしい』と口に出す。

 その後少し沈黙が続き、ネムが頬を染め、「どう答えて良いか分かりませんが……嫌な気分ではありません」と答える。

 直後画面が横倒しになりブラックアウト、録画が終わる)

 

 

20:名無しの転生者

 

おう続き! 続きを持てぃ!

 

 

21:OSR

 

ねえよそんなもん! 全気力使い果たしてぶっ倒れたんだよ!

まあその後介抱されて、目覚めた後改めて聞いてみたんだ。まあOKというか……

「誰かを好きになる」という感情をいまいち理解できてないらしく、

まずはお友達から、そして涅隊長の許可も要るという事でその場はお開きとなったんだ

このあと涅隊長に会いに行った

 

 

22:名無しの転生者

 

想いを告げたのは良かったぜ……しかしまあネムさんの反応も割と想定はしてたが

なんだかんだ箱入り娘みたいな所あるしなあ彼女

 

 

23:名無しの転生者

 

これはイッチにとっては小さな一歩であるが、我々にとっても大いなる一歩である

イッチの弄りネタにもなるし

 

 

24:OSR

 

うるせえ! んでまあ、涅隊長にその件を話しに行ったんだ

結果から言うと、快諾ではないにしろ容認はされた

正直『私の作品に手を出そうとは不届きなヤツだネ、改造してくれようか』ぐらいは言われるかと

 

 

25:名無しの転生者

 

えっ容認しちゃうの? ちょっと意外。俺ももっとこう激怒するかと

 

 

26:OSR

 

まあ、皆も言ってたように前々から、具体的に言うと俺と関わるようになって変わったのは認識してたようで

正直腹は立つが、自分が出来なかったことをやってのけたお前を称賛はしているヨ、と言われたよ

同時に私の許可も得ぬうちから手を付けてはおるまいネ? と疋殺地蔵抜かれてヒュンッってなった

 

 

 

27:名無しの転生者

 

 

 

28:名無しの転生者

 

まあイッチの事だ、手を付けるどころか手をつなぐことすら出来ておるまいよ

 

 

29:OSR

 

そうではあるが! もっと言葉選びなさいよ!?

でまあ、隊長がネムさんに話振って、俺のことをどう思う、という話になった

ほい録画

[動画]

(薄く頬を染め、軽く視線を外したネムが『桃真さんの事は嫌いではなく、好ましい方だとは思う。

 誰かを好きになるという気持ちがどういうものなのか、正直よく分からないが、

 もしマユリが許すのであれば、監視と言う役割を抜きにしても共に居たいと思う』と語る)

 

 

30:名無しの転生者

 

初々しいじゃねえの……

 

 

31:名無しの転生者

 

やっぱ監視として側に着けられてたんだな。でもこれはネムさん自身も満更じゃない?

 

 

32:OSR

 

そのようだ。有り難くはあるな……まあそんな感じで、涅隊長公認でネムさんとお付き合いすることにはなった

まあ俺もネムさんもおっかなびっくり距離を詰めようとしてるって感じ……なのかな?

 

 

33:名無しの転生者

 

何で疑問形なんだよ

 

 

34:OSR

 

うるせえ生前から今までずっと彼女なんて居らんかったんだよ!!!!!!

おめーらだって転生前はどうせ彼女なんて居らんかったろうが!

 

 

35:名無しの転生者

 

バンビちゃんばりの無差別爆撃やめーや

泣いてる俺らだっているんだぞ!?

 

 

36:OSR

 

俺だって今まで散々弄られとったわい!!!!

まあそんなこんなで、仕事終わりに一緒に散歩したり、お互いの話をしたりしている

俺も霊術院時代の話とか十三番隊時代の話とかしたり、ネムさんから昔の事とか、女性死神協会での事とか聞いたりする

ネムさんから漏れたらしく女性死神協会の面々にはめっちゃ冷やかされた

 

 

37:名無しの転生者

 

まるで付き合い始めの中学生みたいな距離感だぁ……

まあ片や生前から数えて九十年物の〇〇、かたや親が怖い箱入り娘だ、

ゆるりと見守ってやろうじゃねえの

 

 

38:名無しの転生者

 

まあそんなことしてる場合じゃねーかもしれんがな

ぼちぼちチャンイチ殴りこんでくるだろ?

 

 

39:名無しの転生者

 

そしたら旅禍騒ぎからの藍染の裏切り、破面編となだれ込むからな……

まあイッチは今まで必死に頑張って来たんだ、このぐらいの役得はあってしかるべきさ

 

 

40:名無しの転生者

 

せやな

 

 

41:名無しの転生者

 

それまでにイッチが手を握れるようになる、に花京院の魂を賭けるぜ!

 

 

42:名無しの転生者

 

じゃあ俺はラッキースケベが発生するのにアヴドゥルの魂を賭ける!

 

 

43:OSR

 

こいつら人の恋愛事情を何だと思ってんだ……

 

 

44:塵塚

 

おもちゃ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかしまあ、桃真がネムとねえ……」

 

朽木邸・女性死神協会会合場所でもある隠し部屋で、十番隊副隊長、松本乱菊は呟く。

目前には赤い顔でちょこんと座るネム。業務の休憩中桃真に告白され、

その後マユリの元へと向かい了承を貰った旨を隠し部屋に集まった面々に報告したのだ。

 

「まあ順当な流れとは言えるか? 何十年も共に居たわけではあるしな……

 涅隊長がむしろ容認していた、というのが意外ではあるが」

 

「桃真君頑張ってましたからね。頑張りを認めてくれたって事じゃないですか?」

 

「普通ならそうですが、涅隊長ですからね……」

 

「ところでさー、ネムネム」

 

「どうされましたか、会長」

 

砕蜂、雛森、勇音がそれぞれの感想を漏らす中、一人お菓子を貪っていた会長であるやちるだが、

不意に視線をネムに向けると口を開く。

 

「ネムネムはモモっち(桃真)のどこがよかったの?」

 

「桃真さんの……ですか。何と言いますか……優しい所、でしょうか。

 何かと気にかけていただけますし……一緒にいて、表現しづらいのですが……

 暖かな気持ちになるんです。それを、『好き』というのでしょうか」

 

「わかんない!」

 

がくり、とネムとやちる以外の者が肩を落とす。

肝心なところでその返しはどうなんだ……という空気が漂い始めるが、直後のやちるの言葉は、

彼女らしくもあり、場の空気に沿ったものでもあった。

 

「わたしも剣ちゃんと一緒にいると楽しいし、ぽかぽかするよ!

 一緒にいれたらいいな、離れたくないなって思うんだったら、それが好きって事だと思う!」

 

「……そうでしょうか」

 

「たぶんね!」

 

「やちるあんたそう言う所でオチつけなくていいのよ?」

 

俯き、しかし微笑むネムと、やちるに突っ込みを入れる乱菊。

その後もああでもないこうでもないと話題が入り乱れ、時間は過ぎてゆく。

そしてそれからまたしばらくして……尸魂界に騒乱が訪れる。




そんなこんなで11話、日常編ラストは桃真×ネム編でした。
やや駆け足感はありますがこれがやりたくて日常編書いてたんで……

〇解説

・桃真くん
ついにネムとお付き合いすることになるも生前(転生前)から経験がなかったので距離感やら何やらが中学生レベルのそれ。
目標は手をつなぐこと。

・ネムさん
内部処理的には『好き』ではあれど、当人の認識としてはいまいちどう表現していいか分からない感じ。なので距離のつめかたもおっかなびっくり。
この後周囲からいらん知恵吹き込まれたりしてひと騒動起きそう。

・マユリ様
私の最高傑作なのだから他人に好意を持たれるのは当然だネ、とは思っていてもそこはそれ、
まずないとは思うけど桃真からネムを捨てるようなことがあれば金色疋殺地蔵だヨ、とも思っている。

・女性死神協会の面々
あのネムに彼氏が!? しかも朽木んとこの!? マジで!? みたいに思っている。
各々桃真の師匠みたいなとこはあるので人柄は知っているけど、幸せになってほしいなあ、見たいには考えている。

・やちるちゃん
ネムネムはモモっちといるとぽかぽかする?
わたしも剣ちゃんといるとぽかぽかする!
そしてわたしは剣ちゃんのことが好きだからネムネムもそーだよ! と言い切る。
多分好きの方向性がやや違う。

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