ホグワーツ魔法掲示板   作:緋色の全力疾走

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獣の騎手になったので初投稿です。遅れてすまない...


信じる強さ、信じられる強さ(大嘘) 後編

 


同日 禁じられた森

 

 

俺とレイノール、それとアンブリッジは禁じられた森に入ってすぐの浅い場所をうろついていた。

 

「…この辺でいいでしょう。声が届かない程度の場所ではありますし、これ以上行くとケンタウルスの縄張りに入ることになります」

「……レイノール5年生。グレンジャーは、もっと深い場所にあると言っていましたが?」

「あんなん嘘ですよ嘘イッツオールフィクション。本当にそんなスーパー兵器があるならこんな森ではなく必要の部屋に隠すでしょう。ここじゃいつ魔法生物(ゲテモノ)共のオモチャになるかわかりませんし」

「…先に聞いておきますが、あなた達も武器の場所は知らないのですよね?」

「あ、バレてました?」

「あんな露骨な嘘に気づかないとでも?スネイプといい私を舐めすぎです。これでも上級尋問官ですので」

「おお、こわいこわい」

「で、何か策があるのでしょう?そろそろ教えなさいな」

 

なんかレイノールとアンブリッジが談笑しているがそろそろいいだろう。俺は懐に仕込んだ二本目の杖(・・・・・)に手を伸ばした。メインよりは扱いづらいがこの距離なら十分。

とりあえず服従させて……敗れぬ誓いでも結ばせようか。せっかくだから魔法省の間取りでも聞いておこう。何か役に立つかもしれない。

 

「さて先生。原点通りの(・・・・・)レディーファーストです。おひとりでケンタウルス挑発ツアーにでも──」

 

ガシッ

 

「待て」

「ああ?」

 

俺の腕を抑えたのは目の前のレイノールだった。まあ俺たち以外に人なんざいないが。

 

「どういうつもりだお前。まさかこのカエルに欲情でもしてんのか?自分で服従させたいなら素直にそう言えよな」

「そうじゃない…確かめたいことがある」

 

そう宣うとレイノールはアンブリッジに向き直った。

 

「先生。ここに物理的な(魔法が物理かどうかはともかく)兵器はありません。ですが、俺たちは今のあなたに最も有力な情報を提供することができます」

「……有力な、情報?」

「はい。世間を騒がせているヴォ…例のあの人の復活。それは紛れもなく真実です。ダンブルドアの妄言ではない」

「お前──」

 

本気でなんのつもりだこいつ。掲示板が見えない相手に何を喋ろうっていうんだ?

でもなー。ここで同時に二人を敵に回して勝てるかというと、絶対に勝てなそうなんだよなぁ。

どうしたものか。

 

「まさかあなたの口からそのような世迷いごとが出るとは。そう断言するのなら、何か根拠は持っているのですよね?」

「はい。3年前に復活した【スリザリンの継承者】、その正体は一冊の日記でした。先生も引き継ぎの際にお読みになられたと思いますが…あの日記がその証拠になります」

「…日記が?」

「あれは分霊箱です」

「おま──」

 

マジかこいつ。

もう本気で訳が分からない。証拠と言ってはいるがあの日記は破棄されたと聞いているし、今更持ってくることは不可能だ。そんな程度の情報で高等尋問官(物理)が黙ると思っているのか。

 

「……なるほど。それなら筋は通ります。つまり"例のあの人"は複数の分霊箱を作っており、その力で留まった魂が復活したと、そう言いたいのですね?」

「ご存じなんですね。分霊箱のことは」

「永遠の命なんて、ある程度の血統ならまず考えますもの。殺人を伴う魔術は致命的なスキャンダルを産むので、残念ながら現実的ではありませんが…例のあの人ならばスキャンダルなど気にしませんね。大量殺人者にそんな心があるとは思えません」

『ひどくない?』

 

……幻聴が聞こえた気がした。

 

「ですがレイノール5年生。一体どうやってそれを証明するのです?いくらあなたの発言とはいえ何の根拠もなしでは信じられませんわ」

「そこなんですが…言えません」

「は?」

「はい?」

「言えないんです」

 

俺こんなノープラン野郎に止められたの?

 

「…悪ふざけにしては度が過ぎますよレイノール。私が子供嫌いなのは教えたでしょう?」

「教えられなくても皆知ってますよ…それに、心当たりならあるはずです」

「ああ?」

「……ほう」

 

 

 

「決して他人に伝えることができず、資格のある生徒に異常で汚い知識を叩き込み、それに汚染された生徒が交流するための空間。その存在を───あなたは、知っているのではないですか?」

 

えっ

 

「──まだ、あるのですね。あの掲示板は」

「やはりご存じでしたか」

「ええ」

「えぇ…」

 

これマジ?

だがこの女が卒業生(・・・)だというのなら一つの疑問が浮かび上がる。

この前のウィーズリー兄弟による爆撃を回避できなかった理由だ。この女は日夜専用スレが立っていたあの事件を防げなかったどころか怪我を負った。ネット絶ちに挑戦中の漫画家でもない限りは防げたはずなのに。

ん?ネット断ち?

「…もしかして」

「…先生は、もう接続できないのですか?」

「……その通りです。卒業してしばらくは書き込めましたが、魔法省で出世し始めた頃から繋がりが薄れていきました。……卒業生は皆、こうなるのでしょう。」

「卒業して、数ヵ月……」

「それよりレイノール5年生。あなたはどうして私が"あの場所"の住人だと思ったのですか?」

「一つ目はグレンジャーの連絡手段に全く驚かなかったこと、二つ目はグレンジャーが例のアレの場所といった時に小さく笑ったこと、最後にHogwarts Sauna Club(迫真ホグワーツサウナ部)に対して反応が薄すぎましたね。魔法族の、それも純血主義は迫真サウナ部なんて聞いたら五度見しますよ」

「ふふっ。そうでしょうね。ファッジなんて風呂に10分入るかも怪しいですから」

 

くさそう(小並)

自分があの掲示板の出身だと明かしたアンブリッジは、過去を懐かしむような微笑みを浮かべた。

……正直言って、この教師未満にこんな顔ができるとは思わなかった。

 

「わかりました。懐かしい場所を教えてくれた礼です。あの場所からの情報ならできるだけ信じましょう。私を騙した件も不問とします」

「感謝します。……ポッター達も魔法省で死喰い人や例のあの人と交戦している頃でしょう。先生もファッジ大臣が失脚する前に次の寄生先を探したほうがいいかと」

「そうですわね。ファッジが非を認めて力を失うなら…次は案外スクリムジョール辺りが有力かしら。でもあの人武闘派で相性がよろしくないのよね…」

 

「あの」

 

正直展開について行けないが、せっかくなので聞きたいことを聞いておくことにした。

 

「ラウロス5年生。あなたもあの場所の住人なのですよね?」

「ええまあ…一応。そっちが本職です。それで先生、先生はあの掲示板の本体がどこにあるかを知っていますか?」

 

アンブリッジが卒業生(・・・)である以上、あの場所は数十年の間移動せずにホグワーツに存在していたことになる。

ならば、間違いなく本体もこの城のどこかにあるはずだ。

 

「…私も本体を見たことはありません。しかし、当時の管理人からその姿は聞いたことがあります」

「姿ですか?普通のサーバーというかPCの姿では?」

「管理人曰く、【岡山の巨大テーマパークにある例の像】の姿だそうです。つまりは糞土方ですわね」

「えぇ…(困惑)」

 

どうなってんだこの学校の歴史は。

と、今まで考え込んでいたレイノールが手を挙げた。

 

「先生、質問です」

「教職について初めてまともに挙手を貰いましたね」

「…つまりそれは、3階のオブジェと同じ形、同じサイズということですか?」

「大きさは不明ですが、形はその通りです。というか私の頃はあんなもの3階になかったのですが…」

 

…なんだって?

 

「いやいや待ってください。じゃあ先生はあの3階のオブジェに触れて接続したわけではないと?」

「今はそうやって増えているのですね。というかダンブルドアはなぜアレを撤去しなかったのですか?……私たちの頃は、8階にいる時に繋がりました。あの場所に行く手段はそれだけだったかと」

 

……これは相当な進歩だ。管理人も8階で接続した。数十年前も同じだったならば間違いなく本体は8階にある。

しかし、

 

「結局何なんでしょうねあれ…」

「さあ…?」

「創立者の遺産、とか…?」

「「創立者への熱い風評被害」」

「……お二人に確認したいのですが、メインページにはなんと書いてありましたか?」

「え?そりゃああれでしょう。この掲示板は……なんだっけレイノール」

「【「カンニング」から「ゾンコのお菓子」まで

手広くカバーする巨大掲示板群 『ホグワーツ魔法匿名掲示板』へようこそ!

 

この掲示板はホグワーツ在校生によって運営される情報交換の場です。

フィルチ以外のお友達にはここを教えてあげて下さいね 】だったはずだよ」

 

すげえ正確だな。まるでコピペみたいだぁ(直球)

 

「……私の時と違いますわね」

「先生の時には、何と?」

「ええと、たしか…

【『ホグワーツ魔法匿名掲示板』へようこそ!

『ホグワーツ魔法匿名掲示板』は、生まれたばかりの掲示板です。

応援して下さいね☆】…といった感じだったかと」

「☆って」

「…それは」

「どうやら、あの場所はそう古いものでもなかったようですね」

 

…頭痛がしてきた。

とりあえず森を出てトムくんに伝えることにしよう。こういう厄介ごとは押し付けるに限る。

 

「先生。そろそろポッターもパッド…PAD長?とやらを救出したころでしょう。とりあえず戻りませんか?」

「そうですわね。私もいい加減、獣人臭い森から文明世界へ戻りたくなってきました」

「この辺りは縄張りではありませんが、近ごろのケンタウルスは気が立っていると聞きます。日が暮れる前に帰りましょう」

 

俺たちが森を出て城へ帰ろうとしたその時、

 

──ドオン、という鈍い爆発のような音とともに。

森の奥から何かが打ちあがり、隕石のような速度でこちらに落下してきた。

 

「───は」

「───――ッ!」

「──最大の防御(プロテゴ・マキシマ)!」

 

 

 


サイド親衛隊

 

 

 

「──最大の防御(プロテゴ・マキシマ)!」

一番行動が早かったのはアンブリッジだった。指先に収まるほど短い杖を頭上に掲げ、役人とは思えない速度で即席の防壁を張る。

飛んできたなにかは防壁に阻まれ軌道を逸らし、俺たちの前方5メートルほどの地面に陥没した。

 

「──無事ですか」

「…え、ええ。ありがとうございます先生」

「マジ感謝です」

「…なら杖を抜きなさい。あれはまだ戦えます」

 

アンブリッジは警戒を解かずに杖を構える。それに倣って俺たちもあわてて構えを取った。

 

「■、■■■■……」

「……巨人?」

 

飛んできたそれは、いや巨人は、地面に埋まった四肢を起き上がらせながらこちらを睨んだ。

通常の巨人よりもいささか小さい。しかしその骨太な体躯と知性を感じない目、衣服のつもりで一応つけている布切れは間違いなく巨人の特徴と一致して、それは俺たちに荒々しい殺意を向けている。

その手に着いた鎖だったものを見るに、森の奥から脱走してきたのか。

 

「■、■■、■■■■■…」

「───聞きなさい魔法生物。お前たちは法の下、我々魔法省が──」

「──!■■■■■■■■■■■!!」

「っ先生危ない!」

「■■■■■■■■■■■■■ア!」

 

巨人はその体躯からは想像できないほどの身軽さでこちらに向かって足を──

 

「──は?」

 

見えなかった。

巨人がアンブリッジに向かって駆け出した瞬間、奴は俺たちの視界から完全に姿を消した。

そしてアンブリッジも。俺の目が捕らえたのはすぐ横で何かを蹴り上げたような姿勢をしている巨人だけ。

──速い。野生の巨人とはこうも素早いのか。養殖の5倍以上のエネルギーゲインがある!

 

「まずいぜレイノール。今の見えたか?」

「…いや全然。でも勝機はある」

「マジで?」

「…最初の強襲からずっと、あいつは僕たちに接近している。どれだけ素早くても巨人だからね。肉弾戦しか頭にないんだろう」

 

そしていま、僕たちはどちらも巨人の前側にいる。つまり、奴は必ず──

 

「…なるほどね。次に来るタイミングで倒す、と」

「そういうこと。…構えろ。そろそろ来るぞ」

「ah、Her■!mio!e■■■■■■■■■──!!!!」

 

……今こいつハーマイオニーっつったか?

まさかとは思うが、こいつグレンジャーのペットじゃないだろうな。

いやいや、いくらしもべ妖精にご執心で被差別生物に惚れこんでいてマグル生まれだからといっても。

いやいや。

……えー。

 

「…つくづく下等生物を憐れむのが好きだな。あいつも」

「なあ、こいつ今ハーマイオニーって言ったか?」

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■──!!!!!」

「口に出すな馬鹿!」

 

碌な奴がいねえなほんと!

わざわざ飼い主の名前を出した馬鹿に刺激されてその巨体が膨らむ。膨張した筋肉はやがて四肢に集中し、こちらに向かって砲弾のように駆けてきた。

 

「来る!」

燃焼の呪い(マジ・マジ・マジカ)!」

「巨人相手にやっても意味ねえだろ──衝撃よ(インプルス)!」

「■■■■■■■■■■■■■■■■■──!!!!!」

 

衝撃と炎。相性も悪くない。相乗作用で効果を増した呪文は巨人の顔面を歪ませその目を焼く。流石に目は防御できないらしい。巨人はうめき声をあげ、一歩後ろに下った。

 

「よし怯んだ!今のうちに逃げ──」

 

しかし逃走しようと背を向けた瞬間、奴は、

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■──!!!!!」

「ぐあっ!!」

「ラウロス!」

 

やつは自分を縛っていた鎖の残骸を投げた。それは俺のすぐ横にいたラウロスの右肩に命中し、肩の一部を引きちぎり、彼の後ろの樹に穴をあける。

 

「…しかし まわりこまれてしまった!」

「言ってる場合か!クソ、俺の肩が…!王の力が…!」

「お前も割と余裕そうだな…」

「■■■■■■■■■■■……」

 

巨人は碌に動けないこちらをもう敵とは見ていないらしい。そのまま10メートルほど先から徐々に距離を詰めてくる。

冗談じゃない。こんな裏切り馬鹿と心中するつもりはない。そもそも掲示板の連中と死ぬとか死んでも嫌だ。なんかシャフィクとトムくんがベタベタしてるだけで基本は屑の集まりなのだから、引っ張られて地獄に落ちたらどうする。

 

「■■■■■■■■■■■■■■──」

「──そこまでです」

■■■──」

完全粉砕せよ(ボンバーダ・マキシマ)!!」

 

突如背後から飛来した稲妻が、巨人の肩に着弾しその肉を抉った。

その呪文を撃ったのは──!

 

「■■■■■──!!!■■■■■■■■■■■■──!!」

「…深手にはなりませんか。汚らわしい半人風情が」

「先生!」

「無事ですかレイノール、ラウロス」

「一応。それより先生こそ怪我は──」

「背後にくらまして(・・・・・)回避しました。しかしこれは……我々の手には負えませんね」

「ええ。…撤退すべきかと」

「できれば、ですがね」

 

アンブリッジが加わって3人になったとはいえあの巨人に届くとは思えない。しかし逃走も難しい。そもそもラウロスは肩をやられて戦力外。

 

答え③

 

そんな言葉が不意に浮かんだ頭を必死に揺らす。だが何も解決策が浮かばない。現実は非情である。

 

「…来ますよ」

「…ごめん、やっぱ肩いてえわ」

「言えたじゃねえか…!」

「■■■■■■■■■■──!」

 

そんな俺の葛藤など知らず巨人は今度こそこちらを仕留めようと足に力を籠める。次の瞬間、その巨体が空に飛びあがった(・・・・・・)

 

「な──」

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■──────!!!」

 

そのまま巨体は上がる。重力に逆らい、跳躍の威力が続く限り、上へ。

しかし、それも長くはない時間で。やがて落下を始めた巨体は重力を味方につけ、こちらに照準を定めた隕石となる。

そして上空の巨人は、こちらに向かって、拳を握り、振り下ろし───

 

「キルドライバー!!!」

「──へ」

振り下ろした拳が当たる前に、森の奥から迫った光の輪に呑まれ。

振り下ろした手を除き、その巨体は下半身を失った。

 

ドスン、と。

焦げた断面で上半身(・・・)が落下する。

 

■■■■■──?」

 

それは状況が理解できていないようで、不思議そうな顔で、キョロキョロと自分の下半身を探している。だが周囲にそれらしき影はない。

それもそうだろう。彼の下半身は文字通り蒸発したのだから。

 

 

「よお。無事か」

「お前、は──」

 

気づけば、背後に見覚えのある生徒が立っていた。それを思い出すのに数秒の時間を要したが。

数か月ぶりに見た彼は以前に比べて筋肉が目に見えて増加し、ローブは前部分(寮の色を見せるために首から下げる部分)以外焼け焦げ、しかしその頭髪だけが、なぜか全く変化していなかった。

 

「誰かと思えば…いつか見た顔じゃねえか。それに見た顔がもう一つと……魔法省の教師だったか」

「…何か月前の話だよ。今は校長兼特別尋問官。それに──僕らの卒業生(・・・)だそうだよ」

「…!…おでれぇたな」

「いやその台詞はキャラ作ってるだろお前」

 

前に見たときは普通に喋ってただろ。

そうしているうちに、衝撃で気を失っていたアンブリッジとラウロスが目を覚ました。

 

「…お、俺は何を……」

「なんだ、生きてたかラウロス」

「ひどくない?」

「う、うーん……ここはどこ……私は……津上翔一……?」

「先生は飛ばしすぎです」

「皆生きてるな。よかったよかった」

「あなたは…ええと……ハッフルパフの……」

「そろそろ一年経つんだから生徒の名前くらい覚えて欲しいもんだな…おっと」

■■■■■■■■──────!!!」

「いい加減しつけえぞお前!」

 

そう言って彼が指先をそろえて。クンッ、と妙な擬音と共に上へ動かすと、

巨人とその周辺の地面だけが、まるでえぐり取られたように消滅した。

 

「これでよし、と」

「…今のなんですの?」

「物理法則もあったもんじゃないな…」

「…うう…安心したら肩が痛くなってきた……」

「ウィゲンウェルド薬だ…食え」

「なんでそんなもん持ってんの?…ん、ありがと」

 

さて。

一件落着のような雰囲気に水を差すのも悪いのだが。

どうか思い返してほしい。

あの巨人は、ホグワーツ城に逃げる僕たちに(・・・・・・・・・・・・・・)突撃し、そのまま彼に吹き飛ばされた。

ならば、ここは禁じられた森のかなり浅い部分となる。そこに爆音とともに焦げ跡とクレーターが出来上がっているのだ。

 

「…つまり?」

「いつ人が来てもおかしくないんだよこの馬鹿」

「そういや、俺が倒した巨人は何だったんだ?」

「暫定グレンジャーのペット」

「えっ」

「…どうするよコレ」

「……………………」

「…先生?」

「……はぁ。仕方ありませんわね」

 

大きくため息をついたアンブリッジは立ち上がり、土ぼこりを払って俺たちに向き直った。

 

「今回の件。すべては私がやったことです」

「へ?(そうだよ)」

「……!いいんですか?」

「どのみち、そろそろファッジがダンブルドアに問い詰められている頃合いでしょう。私も早く逃げなければなりません。城の外の森に突如現れた謎のクレーターにかまっている暇などないのです」

「それはまあ…そうなんですが」

「ついでにほら、私なら巨人に喧嘩を売っても違和感がないでしょう?」

「自覚あったんすね」

「最後にハッフルパフ40点減点」

「マジすか」

 

冗談ですよ、と。

そう言って笑って、ドローレス・アンブリッジ高等尋問官は軽やかに学校を去っていった。

彼女がどこへ行ったか知るものは、少なくとも生徒には一人もいない。というかそこに関心を持つ生徒が親衛隊を含めて誰一人いなかった。お前らそれでいいのか。

 

 

 

 




はい。書くこといっぱい。眠いです。キャラ紹介は今後まとめるので面倒だったら飛ばしてください。


キャラ紹介第二弾

1人目
ラウロス(フルネーム不明)
所属:DA(ダンブルドア軍団)
20話初登場。ネームドになる予定はなかったのに会話の整合性の都合で名前が生えたキャラ。
裏切者その1。
ハリーが結成した秘密集会DAに流れで潜入。掲示板にリークしつつポッターとチョウの関係を冷やかし続けた。
ハーマイオニーの裏切者感知に引っかからない心根の腐ったよこしまなド畜生であり、たぶん20万ガリオンあれば掲示板も売る。
名前の元ネタはカルデアの裏切者。

2人目
レイノール(フルネーム不明)
所属:高等尋問官親衛隊
20話初登場。ネームドになる予定はなかったのに会話の整合性の都合で名前が生えたキャラ。
裏切者その2。
アンブリッジが結成した高等尋問官親衛隊に狙って所属し、掲示板にリークしつつ優秀な結果を残し続けた。
なんだかんだいってアンブリッジと良好な関係を築いており、彼が進言しなければ話は進まなかった。
名前の元ネタはカルデアの裏切者。


オリジナル呪文第一弾
衝撃よ(インプルス)
とうとう出てきたオリジナル呪文。元々この世界に存在するという設定のオリ魔法。掲示板創作ではない。おそらく感覚会話ポジと言えば通じる人もいる。
効果はそのまま衝撃波。込めた魔力や熟練度によって威力が上がり、効果に若干の差異が生まれるスペ〇ウム光線系。本来は6年になってから習う魔法だが、汎用性の高さからアーカイブの割と最初の方に載っている。

同期のハリポタSSが減ってきてるので長引いても死ぬ気で完結します




原作キャラの改変とオリジナル呪文と原作キャラ(グロウプ)死亡が一気にやってきました。これ原作キャラ死亡タグつけなきゃダメですかね

誤字訂正兄貴、感想兄貴たちいつもありがとナス!アンブリッジの設定が無から生えてきたり前中後の分割を融合してたら大幅に遅れました。改めて分割すると文章の少なさに気が狂う。

蒼の彼方のフォーリズムかバルドシリーズやろうか迷ってるので書くことない人は布教して♡とりあえずOPは好きです


とりあえず鳥貴族編はあと掲示板2回と一人称1回くらいで終わり!閉廷!解散!
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