狼っぽいのになった…タスケテ   作:富竹14号

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 感想なんて初めてもらったぜ。


あれからどしたん? オッモチカエリ~♪

 

 

○月☓日 晴れ

 

 

 狼っぽい身体の扱いにも慣れてきたから拾ったノートで今日から日記を書くことにする。

 

 この身体の尻尾が本当に便利、人間だった頃と同じような感覚で使える、これほど嬉しいことはないぜ。

 

 

○月△日 晴れ

 

 さてさて昨日の続きだ、ちゃんと続けなきゃね?

 

 この身体になってから暫く経った、多分一週間くらい?

 

 今でこそ餌やら何やらに困らなくなってるけど、最初の頃は本当に大変だった。

 

 飯、というか獣の狩り方なんて知らなかったし、火やらの点け方だって分からなかった。

 

 住んでた場所じゃ雨は凌げても風は凌げなかったし、安心できる要素が一欠片も無かった。

 

 幸いと言っていいのか、近場には木の実があったし、水源も合ったからまだなんとかなったけど、今思い出してみてもずっと腹ぺこぺこだったよな俺。

 

 狼になったせいなのか、木の実程度じゃ慰み程度にしか腹は膨れなかったし、狼の手じゃ何も作れないしで、まぁ大変だった。

 

 まぁ、その代わりにこの身体のスペックがとんでなかったわけなんだけど。

 

 あれだもんな、そんな最初の頃とか言うけど腹ぺこぺこだったのって最初の二日だけで、後は我慢が効かなくなって自分でそこら辺の鳥やら猪やらをぶっつけ本番で狩ってたもんな俺。

 

 鳥の時とか行けると思ったら身体が勝手に動いてて何時の間にかって感じだったし、猪は突っ込んで来たところを鷲掴みにして地面に叩きつけてたものな。

 

 狼としての自分のスペックに気づいてからは本当に苦労しなくなった、だって並大抵のことは出来ちゃったし、現にそれで今日と言う日を迎えている訳だし。

 

 狼にしては細長くて鋭いこのどう考えてもモンハンで言うところの突き攻撃仕掛けてきそうな尻尾の使い道を試してるわけだし。

 

 因みに、この日記とペンは近くに設置してあったテントで見つけた…盗むのは気が引けたけど、俺もう人間じゃないから別にもう良いだろう、そういうことにしておこう。

 

 

追伸

 

 後で見に行ってみたら何かデカイハンマーとスナイパーライフルみたいなの持ってる変なのが居た。

 

 なんだアイツら?

 

 

 

○月○日 雨

 

 今日はとんでもないことが分かった、ここって割りかしファンタジーな世界だ…まぁ俺が狼っぽいナニカになってた時点でまぁまぁ察しはついていたけど、そんなことはどうでもいい。

 

 軌道修正すると、スライムみたいなのが居た、というか実際スライムだろうと思う、だってなんかぽよんぽよんしてたし。

 

 何だったら雷とか炎とか水とか色々出してた、これがファンタジーじゃないなら何と言う?

 

 因みに近づいたら体当たりされた、炎のは熱いし雷のはピリッと来た、けど何故か全然痛くなかった…なんで?

 

 とりあえず、痛くないから放っておくことにする。

 

 追伸

 

 前のデカイハンマー持った奴等以外の人間を見つけた、刀を持っていて雷とか出してた、服装…というか鎧が侍っぽかったから、もしかしたら日本みたいな場所があるのかもしれない。

 

 ちょっと見てみたいと思う、まる。

 

 

 

○月♤日 曇

 

 今日は人間と戦った。

 

 この前見つけた侍っぽいのに良く似たやつに見つかって襲われた、今度のは雷じゃなくて炎を使っていた、鎧も前の奴と違って紫じゃなくて赤色だった。

 

 他にも取り巻きはいたけど、炎を使ってきたのは赤鎧のやつだけだったから、多分使うのにそれなりの条件がいるんだと思う。

 

 因みに勝った、全員纏めて倒したよ褒めろよ。

 

 戦ってみて改めて実感した、この身体のスペックはやっぱりとんでもない。

 

 刀は爪で防げた、なんだったら炎を纏った刀も防げた、というか掴めた。

 

 全員が反応出来ない速度で動けたし、尻尾は尻尾で硬いしでお前ちょっと強すぎひん? ってツッコみたくなるレベルで高スペックだった。

 

 因みに、爪でやったら刀ごとスパッと行きそうだったから拳でぶん殴った。

 

 この身体の手ってまんま狼じゃなくてどっちかと言うと鉤爪みたいな造形してるから、握りやすいんだよね。

 

 そんな訳で、とりあえず全員殴って気絶させた。

 

 まぁ、一人は海に落っことしちゃって、拾いに行く羽目になったんだけど。

 

 

追伸

 

 そう言えば、俺の種族名が分かった、というか侍っぽい奴らが叫んでた。

 

 俺はどうにも『じゅーいき?ハウンド』と呼ばれる存在らしい。

 

 じゅーいきの部分がなんて読むのか気になる、どうにかして知れないかな?

 

 

 

○月♡日 雷

 

 今日は住処から出ないことにする、雷がトラウマって訳じゃないんだけど、なんだか嫌な予感がする。

 

 ただ、住処から見えるところで狸が雷に怯えて動けずにいたのが見えたから、暫く住処に置いておいた。

 

 上に乗られたり尻尾で遊ばれたりしたけど、まぁ楽しそうだから良いかと放置した。

 

 ………かわええなぁ〜。

 

追伸

 

 この狸喋れた、びっくりした。

 

 俺の言葉も分かるようだったから、この前から気になってたじゅーいきハウンドのじゅーいきの部分を地面に書いてもらった。

 

 そこで分かったのはここ、というかこの世界の文字は俺が全く知らない文字で、それをどういうわけか俺は理解出来るということだ。

 

 日本人が唐突に英語を理解できるようになったようなものだ、驚くよそりゃ。

 

 因みに、じゅーいきの部分は獣域と書くらしい……格好いいなぁおい。

 

 

○月◇日 晴れ

 

 雷が止んだから狸が帰った、手をブンブンと振ってサヨナラ〜と言っている姿はかわいい以外の何者でもない………かわええなぁぁ…。

 

 と、思っていたら何か地面から飛び出してきた花っぽい奴に襲われてたから急いで助けた…ここってもしかして思いの外魔境?

 

 普通に危なそうだったら、途中まで狸を送っていくことにした、因みに名前は吉次郎というらしい。

 

 ある程度まで送って、そのまま吉次郎とは別れた。

 

 

追伸

 

 何か、帰る最中に変な置物を見つけた、狸? ムジナ? どっちでも良いけどとりあえず持って帰った、だってなんか可愛いんだもの、お持ち帰えざるを得ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





『狸? ムジナ? な置物』

 このあと全力で逃げた。

『吉次郎』

 主人公に無茶苦茶懐いた、帰って親分に白い獣域ハウンドがいることを伝え、後々それが旅人一向に伝わるというピタゴラスイッチをやらかした。
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