モンハンのアプデが来ましたね…アマツが来ましたね…アマツが来ましたね(強調)
嬉しいですねぇ、自分としてもアマツは一番最初に好きになった&一目惚れしたモンスターで、こいつのお陰で今の作者のモンスター好きがあると言っても過言ではない。
それで思ったんですけど…黄金王獣白くして風元素と雷元素と水元素使わせたらそれはもうアマツなのでは?
それは、何気ない何時も通りの毎日から始まった。
「…白い…獣域ハウンド?」
「はい、最近たたら砂近辺で目撃されている白い獣域ハウンドの調査、それが今回の依頼になります」
何時通り、冒険者協会へ依頼を受けに行った私を待っていたのは、今までに無い依頼だった。
白い獣域ハウンド…たたら砂付近に突如として現れた獣域ハウンドの特殊個体。
白い身体と体毛が特徴、戦闘能力その他諸々尽くが不明。
接触した人間も殆ど居らず、よしんば接触していたとしてもそれは殆どファデュイだったり海乱鬼…しかも全員が全員ボコボコにされた後でまともに情報を持っていない。
逆に言うと海乱鬼やファデュイの尖兵等では相手にならない程の強さを持つということなのだが、そこは置いておくとしよう。
とりあえず、私がキャサリンに教えてもらった情報は上記の通りで、キャサリンは色々な事件や依頼を解決している私にこの依頼を受けてほしいそうだ。
やることも予定と言えるモノも特に無かった私は、その依頼を引き受けることにした、報酬も良かったし私自身がその白い獣域ハウンドを見てみたかったから。
だけど、この時の私はまだ知らなかった…このなんてことないはずの依頼が今までにないくらい長期化することになることを。
ひとまず、私はその白い獣域ハウンドの情報を集めることにした、こういう類の依頼は基本的に情報が無いと話にならない。
情報が少ないとは言うけど、決して無いわけではない、探していればそのうち見つかるだろうと、この時の私は高を括っていた。
結論から言おう、目当ての情報は全くと言っていい程手に入らなかった。
アーシアというモンドの女冒険者からは白い獣域ハウンドの戦闘力についての情報を入手出来たが、それ以外はからきし。
白い獣域ハウンドにボコボコにされたという海乱鬼達を探し出して話を聞いてみても、偶然見つけてその素材を売れば金になると思って襲ったら返り討ちにあったという冒険者協会で聞いたことと大差無い情報しか出てこず、何処で見たのかを聞いてみればやれたたら砂で遭遇しただの、無想刃狭間で見ただのと一味全ての証言に統一性が無かった。
ファデュイの人間に関してはそもそも何も話さなかった、ボコボコにした後に聞いてみても知らないの一点張り、だけど様子からして何か知ってそうなのは確かだった…まぁ結局何も教えてはくれなかったけど。
私達がその一日で手に入れた情報をそれだけで、その他の聞き込みに関しては収穫は一切無し、目撃情報が少ないとは聞いていたけどここまでとは思ってなかった。
とりあえず、その日はそこで打ち止めにした、日も落ちてたし何よりこれ以上は無駄だと思ったというのもある。
パイモンも疲れていたし、その日は夕食を適当な所に泊まった。
その次の日の朝、思いもよらないことが起こった。
居たのだ、白い獣域ハウンドが。
早朝、私はパイモンを起こしてたたら砂へと向かった。
海乱鬼達が言っていた白い獣域ハウンドの出現場所はたたら砂と無限刃狭間の二つ、その二つの近辺を調査して白い獣域ハウンドの痕跡を見つけようと思った。
そんな考えで行ってみたら、そこにヤツは居た。
白よりも白い雪の様な純白の獣域ハウンド…間違いないと思った、あれがキャサリンの言っていた白い獣域ハウンドなのだと、そう確信した。
パイモンも同じように驚いていた…まぁパイモンは初めて見たからというよりも、とても美しいものを目の当たりにした時の人みたいな反応だけど。
それはそれとして、どうしたものかと私は悩んだ。
依頼は白い獣域ハウンドの調査、調査なのだから調べなきゃいけない、主に戦闘能力や行動パターンと言った動きに関することを。
だけど、行動パターンは兎も角として戦闘能力の方はどうすれば良いのだろう? と。
行動パターンは協会の人員に任せれば良いとして、戦闘能力に関しては私がやるしかない、なんとなくではあるけど冒険者協会の人員では太刀打ち出来ない可能性が高いからだ…より正確に言うなら並大抵の冒険者では太刀打ち出来ないだけど、そんなことはどうでもいい。
何より…私が今一番こいつに近い。
そう考えて近づいた…近づこうとした。
私が一歩踏み出した瞬間、白い獣域ハウンドが此方を向いた。
目と目が合う、白い獣域ハウンドに動きはなく、ただ私の方を見ているだけ…いや、私を見た時にビクッとしてたような気がするけど、きっと気の所為だ。
けど、どちらにしろ動きが無いのは好都合、このまま一気に近づいてみたら先制攻撃を――
そんなことを考えていたのがいけなかったのか、それとも単なる偶然なのか。
私が白い獣域ハウンドに向けて一歩踏み出すか出さないかの瞬間、白い獣域ハウンドは私に背を向けて駆け出した。
「…えっ?」
思わず呆けた様な声が出る、まさか逃げ出すとは思ってもみなかったからだ。
そんな私のなんて気にもせず、白い獣域ハウンドはその足を止めることなくどんどんどんどんその姿を小さくしていく。
「……あっ!?」
呆けていた思考が正常に回り、私はその時になってようやく逃げられたということに気がついた。
急いで追いかける、今持つ元素の中で最も速さの出る雷元素を使用し、それと併用して雷の種を使った高速移動も一緒に使用した…だけど――
「(ちょっ!? 速っ!?)」
追いつけない、元素を使っているのに追いつけない、ギリギリ見失わない程度にしか食らいつけない。
内心で舌を巻く、今まで出会ったどの魔物達とも一致しない圧倒的なまでの速さ、下手したらタルタルヤと同等かそれ以上…こんなのが何故昨日の今日まで発見されていなかったのかが不思議に思えてならない。
「ぜえっ、蛍…! 待っ…!」
後ろからパイモンの苦しそうな声が聞こえてくる、私達を追いかけてきたのだろう、その声は何時ものただただ疲れているだけの声質ではなく、全力を振り絞った後の様な疲弊感を感じる。
このまま行くと、私を追いかける最中に倒れてしまうだろう。
「(…ここで、打ち止めだね)」
足の回転を緩める、徐々に走る速度を落としながらゆっくりとその場に止まり、その場で完全に停止する。
パイモンが後ろからひぃひぃと過呼吸気味に息継ぎをしながら私の隣へとやってきて、そのまま私の服に縋りついた。
『待っ…息……できなっ…』等の言葉を話そうとしているパイモンに水筒を手渡すと、引ったくられるように取られた。
ゴキュゴキュと水を飲むパイモンを尻目に、白い獣域ハウンドが走り去っていた方向を見つめ、決意する。
次は絶対に逃さない…と。
ちょっとした番外編みたいなのを作りたかった、ちょっと短めかなと反省。
蛍
我等が旅人、調査を開始してから偶然とはいえ二日そこらで主人公に会っていた人、実は若干バトルジャンキー。
主人公
素でタルタリヤ並の速さを叩き出したやつ。
蛍ちゃんに追いかけられるという恐怖展開のせいで肉体のリミッターが外れて普段の倍以上の速度を叩き出した。