狼っぽいのになった…タスケテ   作:富竹14号

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 ちょっとだけ原作ブレイク。


タビハミチズレヨォ!!

 

 

○月MR日 天候不明

 

 空間ぶち抜いてから何が起こったのかを書こうと思う。

 

 まぁまず初っ端逃げようとした俺を『素材置いてけ』こと蛍が尻尾を掴んで捕まえた。

 

 何なのあいつ、前よりも速くなってるんですけど。

 

 まぁ、そうやって捕まって何されるのかと戦々恐々していたら、大量の米が入った袋を渡された、なんでも以前俺が米を強奪した人からの贈り物らしい。

 

 いやなんで? とか思ってたら、俺が渡した金の量が多すぎたから、余った分を米にして返してくれたらしい…いや、だからなんで? まぁ嬉しいから良いけど。

 

 それと、俺が何なのかを聞かれた、より具体的に言うなら俺という存在が何なのかを聞かれた…そんな哲学的なことが俺に分かるわけないだろいい加減にしろ!

 

 とりあえず、灯火さんに通訳して貰って俺の言葉を伝えてもらった。

 

 んで、伝えたらそうとだけ答えたかと思ったら、急に鶏肉+αの食材を取り出して何かを作り始めた。

 

 カチャカチャ、グツグツ、ジュワーと美味そうな音を響かせながら香ばしさと甘い匂いがした、多分涎出てたよね俺。

 

 そうして出てきたのが、無茶苦茶美味そうなデカい鶏肉料理*1だった、無茶苦茶美味そう、多分ガン見してた。

 

 そしてそれを俺との距離が丁度半分くらいの所に肉料理を置いて、離れたところからじ〜っと俺のことを見始めた。

 

 マジでじ〜っと見てくる、目を逸らすこともなくじ〜っとだ、周りの人達も若干引くくらいじ〜っと見てた、怖いんだよやめろよ。

 

 

 まぁ、折角作ってもらったものを冷ましちゃうのは無作法だからちゃんと取って食べたけどな……美味いなこれ!?

 

 おい待て鬼ゴラァ!! それは俺の肉だ! お前のじゃねぇ!!

 

 

 

追伸

 

 そういえば、なんか鬼以外の奴等がミナにびっくりしてた、やっぱり虹色ってのは珍しいものなのかな?

 

 蛍はうずうずしてたし、ちょっと近づけないようにしなきゃ。

 

 うちの子狩る気なら死ぬ覚悟で来いよお前。

 

 

 

○月5DS日 天候不明

 

 一日の経過が分からないから、適当に書いていく。

 

 前に迷ってた時もそうだったけど、ここって本当に時間の経過が分からないな、時差ボケしそうだ。

 

 蛍とは相変わらず距離を取っている、顔を合わせる時は常に灯火さんの後ろに隠れている。

 

 今日は蛍に何故逃げるのかを聞かれた、いやそりゃ逃げるでしょ常識的に考えて、だって追いかけてくるんだもの。

 

 そう灯火さんに答えてもらうと真顔で『妖怪素材置いてけ』って何? と聞かれた、怖いんだよやめろよその顔。

 

 素材置いてけって何? って聞かれてもお前のことだよ、俺によく似た奴等とその他諸々の獲物を狩ってきたであろうお前の渾名だよ。

 

 しかもお前、また新しいの狩ったでしょ? だって増えてるもん後ろのヤツ、デカいのが増えてるもん。

 

 なんか前と違って目が光ってるし、相変わらずコッチコイヨ〜って悪霊みたいに手招きしてくるし、しかも増えてるし。

 

 そんな…様子というか状態というのかは知らんけど、近づくものも近づけない、というか近づきたくない。

 

 逃げられたくないならその後ろの奴等をどうにかしてからにしてください頼むから本当に(切実)

 

 そういうわけだから俺は逃げますサヨナラ〜。

 

 

追伸

 

 日記書いてたら白いの…パイモンが触っていいかって手をワキワキさせながら言ってきたから触らせてやる。

 

 えっ? 怖いんじゃないのかって? 俺が怖いのは後ろに亡霊みたいなのがいる蛍だけでパイモンは別に怖くないデス。

 

 俺の背中でゴロゴロしたり触ったりしてて楽しそうでした、まる。

 

 まぁ、その後ミナに叩き落されてたけど。

 

 

 

 

○月AV日 天候不明

 

 

 今日は夜蘭達の話を聞いていた。

 

 言ってることが難しくてあまり分からないけど、どうにも男…ショウで会ってるのかな? その人が道を作ろうとしているらしい、自分の命を懸けて。

 

 そのことに夜蘭さんは酷く怒っているようで、次々に言葉を捲し立てる、ショウさんもショウさんで引き下がらなかったから、お互い平行線になってた。

 

 そしたら、一斗が壁を壊した。

 

 壊した先からには道があって、夜蘭さんはそれを安定させられるかどうか確かめて来ると言っていた。

 

 一斗は仮面の人…忍さん曰く力を使い果たして気絶したらしい…なんでそういうところは鬼っぽいのかねぇこいつ。

 

 仲間割れを嫌い自己犠牲を嫌う、だけど自分は似たようなことをする、それでも決して自分が犠牲になるとは思わない、考えるよりも先に動く……うん、良いと思う、好きだよお前みたいなやつ。

 

 その後は、何をしたんだったか…あぁそうだそうだ、変な所に入ったんだ…マズイな、ボケてきた、書けるうちに書いとかなきゃ。

 

 

 えっと、確か変なデカい円盤みたいなのがあるところに出た、周りにはミナと灯火さんしか居なくて他の奴等は何処にもいない。

 

 進んでると蛍と赤髪…煙緋さんがいた、どうにも何かと戦ったらしい。

 

 そのまま進むと夜蘭さんがいて、ファデュイの奴等と戦うことになった、八つ当たりだ。

 

 夜蘭さんが言ってたけど、ここは記憶を再現するらしい…俺の時には何も来なかったんだけど、なんで?

 

 

 また同じように進むとショウさんが何かと戦っていた、手を出すなと言われたから何もせずに見ておく、口ぶり的に因縁のある相手なんだろう、フシャって言ってたし。

 

 最終的にショウさんは勝った、その顔は何処か悲しそうで懐かしそうで、ちょっと見てられなかった。

 

 だってあの顔は、爺ちゃんのことを話す時の兄ちゃんの顔に似てたから。

 

 

 

 また進むと、パイモンが書き置きを見つけた。

 

 読んでみると、千岩軍の兵士達がここに来て蛍達と同じようにここから出られなくなったらしい、しかもずっと、死ぬまで。

 

 辛かっただろうと思う、俺に帰りたいと思える場所はないけど、兄ちゃんには偶に会いたいと思う、これを書いた人達はきっとそんな俺よりも余程恋い焦がれたはずだ。

 

 それを求めながら、結局最後の最後まで見ることすら叶わずこの世を去った、それはきっととても辛いことなんだと思う…俺には分からないんだけどね。

 

 ただ、夜蘭さんが言うには先祖の一人である『伯陽』という人だけは生還しているらしい…その際に俺のことをチラッと見てきたのは謎だけど。

 

 

 そのまま先に進んでると…なんか嫌な空気がした。

 

 他の皆はアビスがどうたら言ってたけど…それとはまた別種の嫌な匂いだ。

 

 皆の言うアビスとはまた別のナニカが今そこにあると、少なくとも俺はそう感じた。

 

 その後は色々あって元の場所に戻ってきたけど、その後の記憶が殆ど無い、途中で疲れて寝てたから。

 

 夜蘭さんが何か難しい話をしてたのは覚えてる、何か小さな円盤みたいなのを使う的な話をしたのも覚えてる、そしてそれで他の人達が逃げられなかったことも。

 

 ただ、その後の記憶がまるで無い、何かに邪魔されたみたいに思い出せない…その頃辺りから嫌な気配が強くなってた気がする。

 

 何かに見られてる…そんな気がして仕方がなかった。

 

 

 

追伸

 

 ショウさんにフシャという仙人に心当たりはないかと聞かれた、知らないと答えるとそうかと言って元の場所に戻っていった。

 

 夜蘭さんにも同じようなことを聞かれた、さっきの生き残った先祖についてだ…そんな前のことなんて俺が知ってるわけないのに、なんで聞いてくるんだろ?

 

 

 

 

 

○月EX日 天候不明

 

 

 外に出られなかった、俺だけが出られなかった。

 

 ショウさんと夜蘭さんが円盤の仕掛けを発動させたまでは良かったんだけど、皆は変な影みたいなのに追っかけられた。

 

 でも俺の所にだけなんか赤いのが来た…赤い紅い俺と同じ姿をした狼が。

 

 マズイと思った、なんとなくではあるけど、アイツはそのまま置いていっちゃいけないって…そう思った。

 

 そう思ったからミナに先に行ってるように頼んで、俺は円盤中から赤い狼に向けて飛び降りた。

 

 『対ヨ、対ヨ』という言葉が聞こえて、俺を呼んでいるのが分かった。

 

 後はまぁ、戦ったよ。

 

 赤いのに近づいたら変な場所…というか血の池地獄みたいな所に連れてかれて、そこで戦った。

 

 強かったと思う、地面にある血の色をした水全てがアイツの武器だったし、津波みたいなのも起こしてた。

 

 けど勝った、流石に強くて奥の手を使わなきゃいけなかったけど、それでも勝った…逃げられたけどな。

 

 けど、どうやってここから出よう?

 

 …とりあえず寝よう、その後にまた空間ぶち破ろう。

 

 

 

 

 

○月☓日 晴れ?

 

 

 空間ぶち破ったら倒れてる人が二人も居た。

 

 一人は4本腕の鬼っぽいの、こっちはもう死んでた。

 

 もう一人はまだ生きてた、死にかけだけど死んではいなかったからこの前覚えた草元素の回復でなんとかして正常に近い状態に戻した。

 

 多分、こいつらも俺達と同じようにここに閉じ込められた人達だったんだろう、そうじゃなきゃこんなところに居るわけがない。

 

 だから、多分このまま放っとくとあの書き置きの人達みたいに死んでしまう…それは少し目覚めが悪い。

 

 そんなわけなので、この生きてる人と鬼っぽいのの遺体を一緒に連れて帰ることにしようと思う。

 

 というか忘れてたんだけど、俺そういば今回はちゃんと座標壊れないところに設置してきたから何時でも帰れたんだった、すっかり忘れてた…小龍に怒られる。

 

 

 

追伸

 

 座標使って帰ってきた後に妙に軽いなと思ったら連れて帰ってきてたはずの人と遺体が無くなってた…驚いたし、若干やるせなかった、もしかして幻覚だったのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
鶏肉のスイートフラワー漬け焼き





主人公

 空間ぶち破って帰ってきた男、最後の最後で今までの会話全てに繋がりを作ったことに気づいていない。

 因みに、生きてる人と鬼っぽいのはちゃんと座標に行きました、ただしそれが今現在の座標とは誰も言っていない。




 主人公が飛び出したことに驚いて一緒に行きかけた。

 帰ってきた後の喪失感が尋常じゃなかった、多分次会ったら何が何でも捕まえに来る。


ミナ

 層岩巨淵吹っ飛ばそうとしているのをヒモと小龍に全力で止められている。


紅い狼

 我慢出来なくて『対』の所に行ったら出迎えてくれた、嬉しくてハッスルした。
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